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かはくSC養成実践講座一期生コミュのあまりに寂しいので…

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最終書き込み2007年9月21日。

あまりに寂しいので、先日自分のmixi日記に書いた駄文を、一部修正&加筆のうえ転載してみます。拙い文章ですが、もし宜しければお読みください。

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先日初めて(二日連続で)ICUへ行ってきました。緑が豊かで広々としたキャンパスは、これこそ大学という感じがしました。建物が低いのも、ゆったりとした感じを与えてくれるように思います。神楽坂あたりにある、狭い敷地に上へ上へと伸びる大学とは正反対です。(笑) 環境は人を作るのか、学生も伸び伸びしているように見えました。それから、期待にたがわず女子学生がみんなきれい! 一緒に行った某さんも「種類がちがう」と言っていたような…。(笑)

さて、そのICUでは「リテラシー力養成講座」を拝聴(ちなみに無料)。一日目は「音楽と天文学の夕べ」と題して、石丸友里ICU准教授(天文学専攻)による宇宙論のお話を聞き、次に村上陽一郎先生(現「神楽坂あたりにある、狭い敷地に上へ上へと伸びる大学」教授だとか)がケプラーの生涯を題材に天文と音楽との関わりについて講演。その後、古楽器の演奏を鑑賞しました。鑑賞といっても音楽の素養がまったくないので、古楽器の良さがわかったとはいいがたいですね。それでも、場所がICUの大学礼拝堂だったので音が耳に残り、荘厳な感じがしました。ガリレオやケプラーが当時このような音楽を聴いていたのかと思うと、感慨深いところもありました。

二日目は場所を理学館(ふつうの大学でいえば理学部にあたる建物)に移し「科学と文化」の講演が催されました。ちなみに、教室の前にもテーブルとイスなどがおかれ、学生が佇めるようになっていました。こんなところにもICUの余裕のようなものを感じました。さて講演ですが、まず大西直樹ICU教授(アメリカ文学専攻)が「パーシヴァル・ローエルが見た日本」と題して話をされ、次に水谷仁さん(雑誌「ニュートン」編集長、元名大教授、惑星科学専攻)がローエルと親交のあったモースについて話されました。ローエルと火星との関わりや、来日した折り能登に足を運んだことは知っていましたが、ローエルとモースとの関係につては初めて聞きました。ボストンの上流階級出身のローエルがスペンサーの進化論に傾倒し、白人中心主義的な考え方を持っていたこと、そのためか庶民生まれのモースとは日本人に対する見方が異なっていたことなども興味深かいお話でした。

二日目の最後は横山広美さん(東大准教授)が「日本における科学コミュニケーション」と題して話されました。世阿弥の「花伝書」を引用して、日本人の美意識と科学コミュニケーションとの関係に言及したり、映画(小説)「天使と悪魔」を題材にして予防原則について触れたりなどなど、内容は多岐にわたっていました。しかし時間的な制約もあって、すべてが舌足らずに終わった印象は否めませんでした。その意味ではひじょうに不満が残りました。

たとえば―駆け足の話だったので、横山さんの真意がわからない部分も多く、自分のフィルターを通した見方になりますが―秘するという行為、すなわち最初は隠されていたものが徐々に明らかになっていくというところに日本人の美的感覚があり、それは科学の営為や楽しみにつながるという(ことらしいです)。自分の拙い知識では、西欧生まれの科学は神の書いた“自然”という書物を読み解く営為だったはずです。それもやはり隠されていたものを暴いていく行為ともいえるわけであって、横山さんのいう「秘するという行為」とどのようにちがうのだでしょうか。もっとも西欧流の解釈は最初に予定調和ありきという感じがしないでもありません。対して日本流の解釈は混沌から調和へといった感じになるのでしょうか。また、某さんによれば、横山さんの発想や立場は理学部的であり、工学部には適用できないのではないかとのこと。あくまで個人的な印象ですが、日本で「科学コミュニケーション」というとき、基礎的な自然科学(要するに理学部的)が暗黙のうちに想定されているように思います。ところが、社会的なコンセンサスの文脈では「科学」ではなく「科学技術」(要するに工学部的?)が想定されていて、その齟齬も大きな問題ではないでしょうか。

その夜は早く帰りたかったので、終了後すぐに帰宅の途につきました。もう少し会場にいられたら、横山さんから直接お話を伺うこともできたかもしれません。残念でしたがやむを得ません。いずれそのような機会があれば、ぜひとも詳しいことをお聞きしたいものです。いずれにしても、そのうちに『花伝書』を一度読んでみようと思います。横山さんは自らのブログで『花伝書』には科学コミュニケーションのヒントがたくさんあると書いています。そのヒントも知りたいし、そもそも日本人として「秘すれば花」の意味を自分なりに読み取ってみたいですしね。

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