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理科教育コミュのプラスチックをどう教えるか?

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 明日(正確に言うと本日)、プラスチックの第1時間目の実験をやります。まだ、授業の構成が完成していません。日曜日から、プラスチックに関する本を借りてきて、読み漁っています。まだ、勉強途中なのに、授業をしなくてはいけない!!!(汗…汗…汗…)

 中1を担当されているみなさん、是非、教えて下さい。プラスチックについて、何をどう教えるか?

 僕は、「何を教えるか?」がまず、大事だと思っています。とりあえず、明日の第1時間目の授業では、コートを着て、帽子と手袋をつけ、傘を持って登場しようと思っています。「さて、この中でプラスチックでできているものは何でしょう?」

 日常生活で非常に多くのプラスチックが使われていること。もはや、プラスチックがなければ、私たちは生活できないくらいまでにプラスチック漬けになっていることをまず、確認しようと思っています。

 次に、そうでありながら、プラスチックの毒性について学びたいと思います。これは実験できないので、資料を使っての説明になると思います。グリーンピース・ジャパンは取り組んだ、塩ビのおもちゃはやめてキャンペーンや、住まいの科学情報センターの方が書かれた「塩化ビニル樹脂の安全性」を紹介しようと思っています。その上で、有害な気体がでることを承知で、4種類のプラスチックを燃やし、その特性があることを実験しようかと思っています。

 多くの授業実践では、プラスチックの密度とリサイクル・マークの学習で終わっている感があります。僕は、これでは、社会の中で生きて役立つ理科を教えることにちっともならないと感じています。循環型社会に向けた理科教育の一つの課題として、プラスチックを教えたいと思います。

コメント(33)

中1でプラスチックを扱うのであれば、まずは「それは何か?」という話からいく方がいいような気がします。

物質の分類として有機物と無機物に分ける(この分け方がいいかどうかは別にして)中で、プラスチックはどちらに入るのか、どんな性質を持っているのか、何から作られるのか、実際にどんなところに使われているのか、そしてどんな毒性を持っているのか、という内容くらいが妥当なように思えます。

環境問題に絡めてお話しされるのが悪いとは思いませんが、まずは基本的な説明から入られた方がいいのではないかと思います。1時間で塩ビの話まで持っていくのは(生徒によりますが)ちょっときついような気がします。


>有害な気体がでることを承知で、4種類のプラスチックを燃やし、その特性があることを実験しようかと思っています。

排気設備がないところでこれをやることには賛成できません。外でやるならまだいいかもしれませんが、何が出るか正確にわからない状況で室内でプラスチックを燃やすのは、ちょっと危険すぎると思います。
実際に指導をした立場から・・・。

1年生の段階で環境にまで踏み込む狙いはなんですか?
この授業では何を学ばせるのですか?
狙いがぼけていきませんか?
塩化ビニルを悪者にしたいのですか?
生徒に対して、そうした観点から指導することにより、どのような影響を与えるのか、どう予想していますか?
一面的な物の見方、考え方ではありませんか?

自分は、特に環境に関することを教えるときは、一面から教えることは避けた方が良いと考えます。
せめて、ある一面を説明したら、別の見方も同じ時間をかけて説明すべきではないでしょうか。
他の方も仰っているように、物事を教えるためには、中立的な立場を堅持すべきと考えます。
特に、グリーンピース・ジャパン絡みは……。

しんちゃんさんがどのような思想、信条を持つのも自由ですが、また、それに立脚した指導を行ってしまうことも仕方のないことなのかもしれませんが、個人的には、どうかな、と思います。

ちなみに、指導内容と、その結果、生徒はどのような反応を示したか教えていただけると幸いです。
プラスチックについては新課程ですので、さまざまな実践と結果を見て、今後の参考にしていきたいと思います。
私は高校化学で、合成高分子を教えるときに、
しんちゃんさんと同じように、たくさんのプラスチックやビニル製品をもちこみます。

そこで、「これはポリエチレン」「これはポリスチレン」「これはポリプロピレン」と、やっていると、
生徒は、コンビニのおにぎりのビニールと、レジのビニル袋の素材が何となく違うことに気がつきます。
「ポリ・・」「ポリ・・・」といって、バケツを「ポリプロピレン」と言ったときに
『だから、ポリバケツって言うんだ』という反応は楽しいです。

高校ですので「ビニル基」を教えるのですが、そのときの
『だから、みんなビニールって呼んじゃうんだ』
という反応が見られるのも楽しいです。

毛糸で「羊毛」と「アクリル繊維」の見分けを試してみるのもおもしろいです。

実際に触って、目にして、プラスチックにはいろいろな種類があることに興味を持ってもらってから
性質の話に入られてはいかがでしょうか?
>じゅんじゅんさん コメントありがとうございます。
 
 昨日、プラスチックの1時間目の授業で、プラスチック概論をやりました。「身の回りのプラスチックを3種類持ってこよう」と宿題を出し、持ってきてもらいました。生徒が持ってきたのは、ビニール袋、定規、がちゃがちゃのケース、クリアファイルくらいでした。生徒のプラスチック観を打ち壊したいと思ったので、「これからファッションショーをやるよ」といい、着替えてきました。私が身につけているもの(コートと帽子と手袋とビニール傘を持って登場)の中で、プラスチックでできているものは何か?と聞きました。

 最初は戸惑っていましたが、だんだん、見えてきたようで、生徒はどんどん意見を出せるようになりました。そこから、この理科室にあるもので、プラスチックはどれか?なぜ、このボトル(コンタクトレンズの洗浄液のボトル)はリサイクルした方がいいのか?もしこのボトルをゴミ箱に捨てたら、どこへ行くのか?とか、……。話していたら、あっと言う間に1時間が過ぎました。私たちの生活はプラスチックで支えられていることを学びました。

 やったのは、プラスチックのリサイクルマークとSPIコードの7種類くらい(写真1)です。


 私自身もこの勉強をするまでは、これほどまでにプラスチックで私たちの生活ができているとは思いませんでした。

 やはり1時間で塩ビに触れることはできませんでした。塩ビに触れることができたのは、2クラス中1クラスだけでした。「ダヤンちゃん」人間が塩ビでできていることを紹介し、赤ちゃんが口に入れるおもちゃとしては危険であることを触れました。

 木曜日に、プラスチックの燃焼実験をやる予定でいます。教頭からは、十分に換気をした上で、演示実験ならばよいと言われています。理科室には、ダクトがないので、今、掃除機を利用した簡易ダクトを構想中です。

 また、実験したら、報告します。
>Gaius Julius Caesarさん

 コメントありがとうございます。

 僕は、グリーン・ピース・ジャパンの「塩ビのおもちゃを作らないで」、キャンペーンは良かったと思っています。

 日本の玩具協会も塩ビの危険性を認識し、有害なフタル酸エステル類を使用しない、赤ちゃんおもちゃを開発するようになりました。

 そこら辺も見てほしいと思います。

 中学校でも環境問題を扱います。材料学的なことは、中学では今まで金属しか扱ってきませんでした。今回、金属に加えて、プラスチックも入ったのです。高校の化学?で扱うような内容は教えられません。第一、時間がありませんし。プラスチックって、どんなもの?という程度です。

 でありながらも、中学校で理科の勉強を終えてしまう生徒もいるわけで、化学?をとる生徒などほんの少数です。一市民として、環境負荷の少ない、材料とは、とか?人体に影響のある化学物質は、とかの知識は必要だと思います。

 塩ビの有害性(塩ビそのものではないのかもしれませんが、多くはフタル酸エステル類を可塑剤として使っています)を学ぶことは中立的だと思います。
>やなたまさん

 コメントありがとうございます。

 教育の分野に政治的なことを持ち込むことになるとは、思っていません。確かにグリーン・ピース・ジャパンは政治団体ですが……当然、授業では、この図がグリーンピース・ジャパンのものだとして紹介するわけではありません。でも、人間の体にやさしいものを身につけるべきという図が大切だと思ったので、紹介しました。

 僕は、理科教師として、公害の問題や、地球環境の問題を勉強すべきだと思っていますし、それを中学校の理科教育の中でも伝えるべきだと思っています。

 今回の新学習指導要領では、初めて、地球環境問題について教えることになりました(写真1)。ここでは、持続的能な社会というキーワードも入っています。プラスチックが自然には分解されない物質であり、その処理の問題に人間社会が直面している現実を教えることは、新しい学習指導要領でも求められていることだと思います。

 プラスチックの再利用、塩ビの有害性(塩ビそのものが有害ではないかもしれませんが、フタル酸エステル類を可塑剤として使用しているものが多い)を学ぶことは、新しい学習指導要領が求めていることだと思います。

 今回の学習指導要領の改訂は、学問としての理科から、生活の実際の問題を考える理科へと踏み出したとも言えるかもしれません。
>6 しんちゃんさん

お仕事ご苦労様です。

こういう導入もありなのかなと思って読ませていただきましたが、率直に言うと「生活科の授業」のように思えました。

身近にプラスチックがたくさんあること、その中のあるものはリサイクルできること、がわかったのはいいと思うのですが、それだけでは私には理科の授業には思えません。

私が考えるのは、たとえば「なぜこれはリサイクルできて、これはできないのか?」「そもそもなぜリサイクルしなければならないのか?」「なぜプラスチックがこれだけ広く使われているのか?」「これはどんな物質でどんな性質を持っているのか?」などという問いに、生徒がどれだけ考えて答えられるようになるか、ということです。

私は指導要領通りに授業をするべきだとは思わないし、グリーンピースだから紹介しない方がいいとも思いません。
それよりも、日常の中にあるものや現象について、少しでも「科学の目」で見られるような力をつくって、何をどうするのがよいのか自分で判断できることをめざしてほしいように思います。
極論すれば、ここにこういうふうに書いてあるからそれが正しいのだ、という教え方では、それが教科書(指導要領)であろうがグリーンピースであろうが理科としては失格なのであって、そこからどれだけ抜け出せるかが勝負ではないかと考えます。

原子分子を習っていない中1相手に深くつっこめないのはもちろんわかりますし、本当にまじめにやろうとすれば時間が足りないでしょうが、そうであればむしろここは軽く流して、中2の化学か中3の環境問題でこの部分に戻ってくるという作戦もあるでしょう。

燃やすと有毒ガスが出るという現象を見せることそのものにも意味はあると思いますが、なぜ木や紙と違ってそうなるのかわからないままに結果だけを見せるのは、どうも中途半端な感じがします(むしろ社会科とか家庭科でやるならわかる)。

批判ばかり書きましたが、先生のやる気は感じますので、なんとかいい形で授業が進んでほしいと思います。
(私はやっぱり燃やすのは……ちょっとどうかな、という気がします)
みなさまの議論はともかく。
プラスチックとは何かを確認していただくようお願いします。
>MASATOさん
 
 コメントありがとうございます。あらためて、トピの写真を見ると、そうですね、塩ビが悪者になっていますね。反省です。

 授業をやりながら、の感想ですが、私たちの生活がいかにプラスチックに支えられているのかを認識しました。初めて認識したので、再認識とも言えません。塩ビできた生活材料の多さにもびっくりです。今日も、かみさんが生協で買った、窓の水取り器の偉大さを語ってくれました。掃除機の吸い取り口みたいので、窓をすっーとやると、結露した水が小さなコップ1杯も取れるというのです。その受け口の先は可塑性にすぐれ、水分を吸収しないポリ塩化ビニルでした。塩ビなしには私たちの生活は成り立たないことも教えたいと思います。

 しかし、今回、いろいろ勉強して、塩ビは直接からだに触れされてはならない、とも思いました。体から離して利用する分には大丈夫だと。しかし、塩ビ工場で働く労働者が、健康被害にあっている報告も事実としてあります。地球市民として、1つの知識として学ぶべきだと思うのです。

 グリーン・ピース・ジャパンについては、コメント6で書いた通りです。
>ちょくさん

 コメントありがとうございます。非難ごうごうの中、唯一、応援のメッセージのようにも聞こえ、感謝感謝。

 明日は、いよいよ、プラスチックに手に触れて確かめる実験をやります。そうですね。毛糸で勉強もいいですね。今度、買ってきて、まず、自分で羊毛とアクリル繊維の違いを確かめてみます。

 今回の僕の授業ではSPIコードにしたがって、PET、HDPE、PVC、LDPE,PP、PSの6種類を比べてみます。DVDレンズクリーナーのケースのPET(昨日買いました)、HDPE製のビニール袋(スーパーのヤオコーで売ってました。今日買いました。)PVC(文具屋でカードケースを買いました。今日。)LDPE(職員室のスキャナーの取り扱い説明書を入れてあった袋。今日発見。いただき!)PP(吉野家の牛丼でGET。先週の金曜日。)PS(CD120枚入るホルダーの包装。昨日買いました。)です。

 生徒たちが9つの班に分かれ、触れて確かめるようのもの10cm角ぐらいの大きさにしたものを10。水に浮くか、浮かないかを調べるために、2cm角くらいにしやものを10、用意しました。

 冒頭にポリ塩化ビニルが燃焼したときの有毒ガスの話もした上で、6種類の燃焼実験もやります。今日、強力掃除機を使った、簡易ダクト(写真1)も作ってみました。明日うまく気流が出来てくれるといいのですが……

 また、報告します。
今年高校で理科総合Aを教えてますが、有毒性についてはそれほど深く触れてなく、
せいぜい分解されにくいし燃やすと有害なガスを出すきことがある程度だったと思います。
あと種類が多いんでリサイクルにコストがかかって進んでないとか。
プラスチックの特性や材料、使用例についても簡単に触れています。
扱うのは塩ビ、PE、PS、PP、PET、ナイロンくらいだったと思います。(忘れてるのもあるかもしれません)
うちは単位制で必修が理科基礎か理科総合Bか理科総合Aなんでとらない子も当然います。

教員の立場になり、あらためて教科書を読んでみると教科書は非常に無難に書いてあるということです。
例えば、理科総合Bの温暖化では温室効果ガスは水蒸気が大気中にもっとも多いとかいてあり、
一方的に二酸化炭素にその原因を求めるような書き方はしていません。
(私の専門分野のえらいは二酸化炭素説に真っ向から反対しています)
専門家が議論を重ねた上での落とし所だと思いますの妥当だと思っています。

中学校の先生が意欲的なことは去年学習支援員でいたので分かります。
先生が自信があるのなら良いと思いますが、Gaius Julius Caesarさんもおっしゃているように生兵法は怪我のもとかと存じます。
私自信はチキンなこともあり、専門分野と資格で取ったことにかかわる事以外は、せいぜい科学的なトピックの紹介くらいで教科書を大きく外れるようなことは触れないようにしています。
(ちなみに公害防止管理者ももってますが、水質なのでたぶん関係するダイオキシンはそれほど専門ではありません)
不利益を被ったり恥を書くのが私でしたら多少の冒険はできますが、生徒となるとどうしても保守的な内容になってしまいます。

偉そうなことを書きましたが、まだ1年目のペーペーなので変な意見も多いと思います。
しかし特に前半部分は参考になればと思い、書き込ませていただきました。
突然の書き込み、失礼します。

2点ほど感じたところを書かせていただきます。

・掃除機を利用した簡易ダクトについてですが、写真を拝見させていただいた限りでは掃除機本体が室内にあるように見受けられます。
掃除機のフィルターでは有毒性の気体を取り除くことは出来ないと思いますので、ホースを延長し本体を室外に出す必要があると思います。

・『プラスチックを燃やすと有毒ガスが出やすい』事を教えることは必要だと思いますが、紙や木も燃焼条件によってはダイオキシン等の有毒性ガスが発生するはずなので『紙や木は燃やしても有毒ガスは出ない』と生徒が誤解しない留意が必要ではないかと感じました。
>じゅんじゅんさん 9のコメントありがとうございます。

 そうなんです。中1はまだ、原子・分子をやっていないんです。でも、プラスチック入門の第1時間目には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンの「ポリ」「ポリ」「ポリ」ってのは、同じ分子がたくさんたくさんつながっていることなんだよ。難しい言葉で言うと「重合体」っていう意味なんだよ、と触れました。

 「生活科」の授業ってのは、実は僕も批判的でした。でも、様々なプラスチックと付き合っていかなくてはいけない現代人の基礎知識としての「プラスチック入門」は必要だと思います。このプラスチックについては、「生活科」でもいいと僕は思っています。

 有害な気体がでることは押さえましたが、有害な気体がでること自身を見せたかったのではありません。燃焼のようすがプラスチックに本質的な内容であると思い、そのようすを生徒に見て欲しかったからです。多くの実践が、プラスチックの硬さと水など(メタノール、水、グリコール、グリセリン)に浮くか沈むかだけで終わっているのはなんだかなぁ、と思ったからです。今日、演示実験を2クラスやりましたが、生徒は喜んでみていました。簡易ダクトも結構良く、すすなどを吸ってくれました。なぜ、そうなるかは2年や3年で学べばいいことであって、ここでは、プラスチックって、こんな物質なんだとわかればいいのではないでしょうか?

 ただし、ポリ塩化ビニルの有用性(消しゴム、吸盤、絶縁テープなどを見せて話しました)を押さえた上で、低温で燃やすと有害なダイオキシンが出る、ということは押さえました。

 なんとか、? PVCの有用性と有毒性に触れ、? 浮く・沈むの現象を密度を使って理解すること、? 生徒実験(6種類のプラスチックの外観ー透明・不透明、硬さー硬い・やわらかい、水に対する密度ー水に浮く、水に沈む)をやり、? プラスチックの燃焼の演示実験(燃焼のようすーすすが出る、出ない。ポタ落ちする、しない、銅線のテストで青緑色が出る・出ない)を50分でやりきりました。

 写真1は高密度ポリエチレン(HDPE)を燃やしているところです。
>たいへんな人さん

 コメントありがとうございます。日々、プラスチックとは何かを学ぶ日々です。昨日は、ナイロンとはポリアミドのことであることを知り、たいへん、感動しました。

 いつも、手元に大阪市立工業研究所プラスチック読本編集委員会、プラスチック技術協会 共編の『プラスチック読本』(第19版)を置いて、気になったことを調べています。

 日々、新しい発見があります。
>のりさん

 コメントありがとうございます。ここで、高校理科総合Aの内容を教えていただけるとは思いませんでした。ありがとうございます。

 今回の学習指導要領の改訂で、プラスチックの何を教えたらいいのか、考えましたが、まず、プラスチックが私たちの生活になくてはならないものになっていること。石油資源は有限であり、浪費してはならないこと。プラスチックもまた、できる限りリサイクルを目指すべきであること。現代のゴミの大きな部分をプラスチックが占めること。PVCの燃焼によってダイオキシンなど有害な気体が出ること。人間の肌に触れるものはできるだけ、天然素材がいいこと。こんな事を中学、高校で教えられたらいいなぁと思っています。

 今後のプラスチックのリサイクルの推進のために、身近なプラスチックの見分け方について知っておくことも必要だと思います。SPIコードを利用して、生徒実験、教師による演示実験をやったのも、これが目的でした。

 昔から、教科書を教えるのではなくて、教科書で教えるべきだと先輩から教わってきたので、巨人に立ち向かう小人のような気分で今週は授業に取り組みました。生徒も喜んでくれましたし。そこそこの内容はできたのではないかと個人的には満足しています。
>zaki(ファミコン世代)さん

 コメント、ありがとうございます。

 1点目ですが、掃除機の排気を出すためのホースが接続してあり(写真1)、実験の際は、このホースの先を窓の外に出し、空いた窓の隙間をガムテープでふさぎました。すすが吸われていくようすが観察できたので、結構、うまく排気できていたのではないかと思います。

 2点目については、そうですね。紙や木が燃焼したときにどれくらいダイオキシンなどがでるのか、知らないので、これから、勉強してみたいと思います。

 zaki(ファミコン世代)さんが知っていることを教えていただけませんか?
御回答ありがとうございます。

1点目について
まさに釈迦に説法でした。大変失礼いたしました。
掃除機の排気口にホースが付いているのですね。びっくりしました。
この掃除機、いろいろ応用できそうですね。欲しくなってしまいました。
このようなタイプが市販されているのでしょうか。

2点目について
すみません、化学は専門ではないのであまり詳しくは分からないです。
このコメントを読まれた方でお詳しい方がいらっしゃれば御指摘いただけたら幸いです。
たしか、大学で聞いた限りではダイオキシンの中で代表的なものとして図(フリーハンドなため汚くてすみません)の物質がありますが、この物質の生成条件として、
・塩素(を含む物質)
・ベンゼン環(を含む物質)
・ベンゼン環が破壊されない程度の温度での燃焼
が必要だという事だったと思います。

つまり純粋な塩化ビニルのみの燃焼ではベンゼン環が存在しないため(図の)ダイオキシンは発生しないとのことでした。
(実際には可塑剤にベンゼン環が含まれていますし、ごみとして捨てれば必ずベンゼン環を含むごみも混入してしまいますが)

逆に、たんぱく質には塩素もベンゼン環も含まれているので、たんぱく質を中途半端な温度で燃焼させればダイオキシンは発生してしまう、とのことでした。

NHKで森林火災後の現場のダイオキシン濃度について放送していたのを見たことがありますが、具体的な数字は忘れてしまいました。
きちんとメモしておかなかったことを後悔しています。
>16 しんちゃんさん

がんばっておられますね。燃焼実験うまくいったようで、危ないことが起こらなくてよかったです。

>「生活科」の授業ってのは、実は僕も批判的でした。でも、様々なプラスチックと付き合っていかなくてはいけない現代人の基礎知識としての「プラスチック入門」は必要だと思います。このプラスチックについては、「生活科」でもいいと僕は思っています。

「生活科」としてこのような授業をされるのなら、それはそれで意味は十分あると思います。(非難しているわけではありませんよ)

>有害な気体がでることは押さえましたが、有害な気体がでること自身を見せたかったのではありません。燃焼のようすがプラスチックに本質的な内容であると思い、そのようすを生徒に見て欲しかったからです。

物質の性質として「燃え方」を見せるのであれば、意図としてはよくわかります。

>なぜ、そうなるかは2年や3年で学べばいいことであって、ここでは、プラスチックって、こんな物質なんだとわかればいいのではないでしょうか?

普通のカリキュラムだと中学校でここまではやれないので(おそらく高校でも習わない)、そのへんがどうなるのか興味はあります。

私だったらこういう授業はしないかな、という気はしますが、トピ主さんのやろうとしていることはわかったような気がします。生徒がいい勉強をしてくれたらいいですね。
きちんとお返事いただいたのでこちらも真摯にお答えします。

プラスチックという日本語は合成樹脂のことを指します。

Wikipediaでも
>合成樹脂(ごうせいじゅし)とは、高分子化合物からなる物質の中で、成型品
>や薄膜にして使用することを目的として人為的に製造されたものを指す。

と書かれている通り、繊維は含みません。ということですので

>とりあえず、明日の第1時間目の授業では、コートを着て、帽子と手袋をつけ、
>傘を持って登場しようと思っています。「さて、この中でプラスチックでできて
>いるものは何でしょう?」

の問いは、
「傘の柄とコートのボタンだけです」というのが正解になりかねません。
(傘とコートが化繊素材ならば、ですが)

プラスチックに繊維が含まれないことを意識されていないようなので
コメントした次第です。キーボードのない環境でしたのでぶっきらぼうに
なってしまって不愉快に感じられたなら申し訳ありません。

なお、ダイオキシン問題については

ダイオキシン―神話の終焉 (シリーズ・地球と人間の環境を考える)
渡辺 正, 林 俊郎 著 日本評論社

をお勧めしておきます。批判も多い本ですが一読の価値はあると思います。
>zaki(ファミコン世代)さん 
 
 コメント20ありがとうございます。

1 掃除機について 

 これはたまたま、学校の印刷室の奥に埋もれていたものを発見。それも3台。2台は壊れていました。2台が同じ仕様で、排気用のホースもありましたので、動くものに、吸気用のホースと排気用のホースをつけてみました。たぶん、市販されていると思いますが、高いかもしれません。月曜日にでも、メーカーや製造番号を調べてみて、また、ご報告します。

 ちなみに、ホース付き傘と掃除機のホースはガムテープでぐるぐるっと止めただけなので、ものの数十秒で作業完了でした。工夫したのはこのホース付きの傘です。

 (写真1)材料 傘は学校に放置されたビニール傘 

 ホースは我が家のふとん乾燥機のホース。たまたま先週うんともすんともいわなくなりました(壊れた)。資源の有効活用です。

 (写真2) 傘につけたクリアファイル。
 高校からもらったクリアファイルを長三角形に切ったものを2枚用意し、ビニール傘の穴を開けるところに表と裏から透明テープではりました。長期間の利用を考えた補強策です。これにビニール傘の穴のところに8字の切り込みを入れて、裏から表へと折り曲げ、ホースと接続。透明テープを傘の内側からホース内部へとはっていきました。

 (写真3) 完成品。

 このホース付き傘の製作と、掃除機の作動点検に1時間かかりました。

2 ダイオキシンについて

 ダイオキシンについての情報ありがとうございました。ポリ塩化ビニル(PVC)は可塑剤を加えて、成形されるものがほぼ100%なので、ダイオキシンが出る割合が森林火災よりもずっと多いと思います。

 今日、岩波新書の『プラスチックス』(1964年第1刷の古い本)を見ていたら、ポリ塩化ビニル(PVC)にに使われる可塑剤は、PVC100に対して、可塑剤40〜50も使われると書かれていました。当時はフタル酸エステルが可塑剤の中でもっとも多いと書かれていました。『プラスチック読本』(2002年刊)でもフタル酸エステル系の可塑剤がトップに紹介されていたので、これが今でも一番多いと思いますが、ベンゼン環を含む化合物です。もう少し、どのくらいの割合使われているか、PVCに使われている可塑剤はすべてベンゼン環を含む化合物なのか、調べてみますね。

 NHKの森林火災後のダイオキシン濃度についての番組探してみます。僕が住む街にはNHKアーカイブスがありますので……。

 情報提供、ありがとうございました。
>じゅんじゅんさん コメント21ありがとうございます。

 おととい、昨日と4クラスで、生徒実験(外観・硬さ・水に浮くか)をやった後、教師の演示実験(プラスチックの燃焼による種類の見分け方)をやりました。

 あぶないことが起きなかったかどうかは、正確にはわかりません。ただ、昨日の1時間目の実験の後、別のクラスが理科室に入ってきたのですが、生徒の誰も臭いと言わなかったし、聞いても「何もにおわない」と答えていました。プラスチックの燃える、あの嫌なにおいはとりあえず理科室の窓の外に排気されたようです。

 生徒の反応はすごく良かったです。いつもは「ただ座っている」だけの生徒が1回目のSPIコードと身の回りのプラスチックの授業では、自分から4回くらい手を挙げて発言していました。

 今回の2回目の「プラスチックの種類と性質)の授業、プラスチックの燃焼では、最初のPETの燃えるとき、PVCの銅線テスト(Beilstein反応 バイルシュタインテスト)では青緑色の炎が上がったときに、歓声が起こりました。いつも、実験プリントをなかなか出さない生徒もこの実験の後は、さっと、実験プリントを出しました。

 やって良かったと思っています。

 写真1 ポリ塩化ビニルのバイルシュタインテスト 愛知教育大学の「身の回りのプラスチックの性質」より
>たいへんな人さん コメント22ありがとうございます。

 プラスチックとは何か、ですが、私も「たいへんな人」さんのように、合成繊維がプラスチックに入らないのではないかと心配になり、いろいろと調べてみたわけです。結論としては、合成繊維も「プラスチック素材」という言い方なら間違いではない、です。授業では、そんな感じで説明しました。

 PET(ポリエチレンテレフタレート)は、プラスチックであり、合成繊維でもあります。繊維の名称としては、テトロン。プラスチックの本には、かならず、成形製品とともに合成繊維のことも書いてあります。先に紹介した、『プラスチック読本』でも「ゴム、プラスチック、合成繊維との境界は次第に不明確になりつつある」(P.10 総論)と書かれています。

 僕は、プラスチックと同様な素材で衣服ができていることを導入編で理解してほしかったので、「ファッション・ショー」は間違いではなかったと思います。ただし、「プラスチック」ではなく、正確には「高分子化合物」でできているものは何でしょう?という発問が正しいのでしょう。でも、いきなりこの質問では生徒には意味がわからないです。

 たいへんな人、さんが指摘されるように、厳密な意味では、合成繊維はプラスチックではないので、訂正しておきます。しかし、合成繊維とプラスチックは同じ原料からできているのであり、有限な資源を大切に使い、リサイクルする視点からの、この高分子化合物の性質について学ぶことは忘れてはならないと思います。

 授業のどこかで、高分子化合物とプラスチック、合成繊維、ゴムの分類について、触れておきたいと思います。それには、まだまだ勉強しなくてはいけませんが。

 ご指摘ありがとうございます。

 
>たいへんな人さん 追加です。

ダイオキシン―神話の終焉 (シリーズ・地球と人間の環境を考える)
渡辺 正, 林 俊郎 著 日本評論社
 
 渡辺正という人物にはあまり、信用を置いていませんが、是非、読んでみたいと思います。また、読後の感想を書かせていただきます。
>25の訂正
 
 ポリ塩化ビニルのバイルシュタインテストの写真は、愛知県総合教育センターの「理科の広場」からでした。お礼と共にご紹介します。役に立ちます。
理科の広場
http://www.aichi-c.ed.jp/contents/rika/

                                                         しんちゃん
>23

1.掃除機について
確かに排気用ホースが付いてる時点で業務使用を意図している気がしますので、やはり値段は高そうですね。

ホースつきのカサは一つ作っておくと、いろいろ使えそうですね。
詳しい作成方法をお教え頂きありがとうございます。


2.ダイオキシンについて

>『プラスチック読本』(2002年刊)でもフタル酸エステル系の可塑剤がトップに紹介されていたので、これが今でも一番多いと思いますが、ベンゼン環を含む化合物です。

無責任に『生成条件』という言葉を使ってしまい申し訳ありません。
先に書かせていただいた条件は、大雑把に言って最低限必要なはずである条件というニュアンスですので、ベンゼン環を含んでいても、どの物質ならダイオキシンの生成反応が起こるかどうかは分かりません。
>zaki(ファミコン世代)さん コメント23ありがとうございます。

 プラスチックの燃焼実験をもしやる機会がありましたら、ホース付きの傘、是非、作ってみて下さい。近くの学校に強力掃除機もあると思いますので、探してみては。

 プラスチックの燃焼実験だけでなく、硫化水素の発生実験でも使えると思います。

 この作成方法をできるだけ伝えたいと思い、作成時に写真を撮っておきました。今年の2月の広島での教研集会で、長野県の中学の先生に「減圧チェンバー」のつくり方を詳しく教えてもらいました。そんな風に「広げよう理科教員の輪!」いい理科教材はみんな共有すべです。

 大気圧を体感する、減圧チェンバー
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41296527&comm_id=124800

 ちなみに、12月18日(金)のプラスチックの燃焼実験は、大学生にも参観に来てもらい、その学生に実験のようすをビデオに撮ってもらいました。今日、DVDにダビングしました。興味のある方はお問い合わせ下さい。実費プラスαでお分けします。zaki(ファミコン世代)さん、お一ついかがですか?

 ダイオキシンについては、これから勉強していきたいと思います。ある程度まとまってきたら、報告します。 
>zaki(ファミコン世代)さん

 プラスチックの授業が終わってほっとしてしまい、掃除機の型番を紹介するのをしっかり忘れてしまいました。遅くなってすみません。写真1、写真2に載せておきます。参考にどうぞ。
 ついでに、プラスチックの資料の提示の仕方ですが、硬さや透明度(透明か、曇っているか)を調べる大きいものと、水に浮くか沈むかを調べる1.5cm角のものと2種類それぞれ用意しました。結構、生徒は手際よくプラスチックの特徴を調べていました。

 15分くらい生徒実験で、? プラスチックの硬さ、? 透明度、? 水に浮くか沈むか(密度は1.00より大きいか小さいか)をやり、20分くらいで簡易ダクトを回しながら、プラスチックの燃焼実験をやりました。6種類のプラスチックを燃焼させ、そのようすを観察(ポタ落ちするかしないか・ススが出るか)させました。また、銅線テスト(バイルシュタインテスト)をやりました。PVCの銅線テストで青緑色のほのおが出ると、生徒から「お〜っ!!!」という歓声が上がりました。

 実験のもようを記録したDVCを作りました。希望者には有料でお分けします。
プラスチック実験のDVDは、今でもお分けいただけますか。
今日mixi始めました。

いい年してますが、中学校教師歴8年目、プラスチックをじっくり教えたことはなくて・・・
指導要領改訂後、中3で扱われることになったプラスチック
しんちゃんさんの実践、すごく魅力的です。

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