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佐伯啓思コミュの保守理念放棄した自民党

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今朝の朝日新聞文化欄に佐伯啓思氏の投稿があったので一部紹介する。

「小泉政治」清算できず

安倍氏の不幸は、彼の政治手法も理念も小泉氏のものとは大きく異なるにもかかわらず、小泉氏の後見によって首相になったことにある。

そのために小泉政治を清算することができなかった。

その結果、安倍政権の政策は一方で、憲法や教育という戦後レジームの見直しという保守的政策を掲げ、他方で改革の続行、成長の追及をかかげるという支離滅裂なものとなる。

グローバルな市場競争の強化は地方の疲弊と大量のフリーターを生み出し、「美しい国」とは矛盾する。

日米同盟の強化は日本の自立心を失わせる。

こうした矛盾に対して安倍氏自身が十分に自覚的であったとは思われない。

安倍政権の行き詰まりが、憲法や教育という安倍氏の本来の政治的使命を争点としたものであれば、それはそれでよい。

しかし、「大衆的人気主義」と「改革主義」という小泉政治のもたらした政治風土(それこそが「戦後日本的なもの」のひとつの帰結にほかならない)によってこれらの争点がうやむやにされることは望ましくない。

「保守」の理念が対決を要するのは、まさに上のふたつの主義なのである。

自民党がこの政治風土に浸りきったとき、自民党はもはや「保守」の理念は存在しない。

安倍氏の本当の敵は自民党自体であった。

安倍氏はそれこそ「(保守の理念を失った)自民党をぶっこわす」べきであったが、それだけの力量はなかった。

保守党としての自民党は確かに小泉政治によってすでに壊れていたのである。

小泉政治のもたらしたつけは大変大きいといわねばならない。



とあるが、差異からしか利益が生み出せないという資本主義経済社会において、特段、シュンペーターのいうイノベーションのような行動原理がより求められる現代の資本主義経済社会における「政治社会」において、じっくり腰を落ち着けた保守議論が馴染むのかというと、大変辛いものがある。

また、そういう経済社会風土・大衆社会において、崇高な保守理念を保有する政治家が選挙で勝ちあがってこれるのか、これまた、甚だ疑問である。

混迷を極める日本社会、日本人一人ひとりが考え、悩み、解決していくしかないのであろうが、この先、何十年はかかるのであろう。


コメント(1)

投稿ありがとうございます。
元記事を探しましたがネット上では見当たりませんでした。

かわりに産経に掲載された別の記事を発見したので、紹介しておきます。

宙に浮いた年金に翻弄される参院選
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/seiron/070714/srn070714000.htm
新・安倍内閣発足
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/seiron/070901/srn070901000.htm

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