ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

舊新約聖書(文語訳)コミュの(旧約聖書)創世記

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
文語訳聖書の本文を載せていきます。

その一回目は創世記です。

旧約聖書の最初にして、五書(律法書、トーラー)の冒頭です。


旧字体は出来るだけ新字体に変換して、難しい読みには後ろに( )をつけて読みがなを入れていきます。

また、本文では「エホバ神(かみ)」「エホバ」と表記しているところがありますが、ここではわかりやすいようにまとめて『「主なる」神』『主』と表記させていただきます。

なお、コメントはお手数ですが、トピックを作成してくださるようお願いします。

コメント(30)

第一章
1:1
元始(はじめ)に神天地を創造(つく)り給へり

1:2
地は定形(かたち)なく曠空(むなし)くして黒暗(やみ)淵(わだ)の面(おもて)にあり神の霊水の面を覆ひたりき

1:3
神(かみ)光(ひかり)あれと言(いひ)給ひければ光ありき

1:4
神光を善(よし)と観(み)給へり神光と暗(やみ)を分(わか)ち給へり

1:5
神光を昼と名(なづ)け暗(やみ)を夜と名(なづ)け給へり夕あり朝ありき是(これ)首(はじめ)の日なり
1:6
神言(いひ)給ひけるは水の中に穹蒼(おほぞら)ありて水と水とを分(わか)つべし

1:7
神穹蒼を作りて穹蒼の下の水と穹蒼の上の水とを判(わか)ち給へり即ち斯(かく)なりぬ

1:8
神穹蒼を天と名(なづ)け給へり夕あり朝ありき是二日なり

1:9
神言給ひけるは天の下の水は一処(ひとところ)に集まりて乾ける土(つち)顕(あらは)るべしと即ち斯なりぬ

1:10
神乾ける土を地と名け水の集合(あつま)れるを海と名け給へり神之を善(よし)と観給へり

1:11
神言給ひけるは地は青草と(たね)を生ずる草蔬(くさ)と其類(そのるい)に従ひ果(み)を結びみづから核(たね)をもつところの果を結ぶ樹を地に発出(いだ)すべしと即ち斯なりぬ

1:12
地青草と其類に従ひ(たね)を生ずる草蔬と其類に従ひ果を結びてみづから核をもつところの樹を発出せり神これを善と観給へり

1:13
夕あり朝ありき是三日なり



(注)
1:11、1:12
(たね)の漢字表記
「実」と「くさかんむり」に「瓜」が二つ

1:14
神言給(いひたま)ひけるは天は穹蒼(おほぞら)に光明(ひかり)ありて昼と夜とを分(わか)ち又(また)天象(しるし)のため時節(とき)のため日のため年のために成るべし

1:15
又天の穹蒼にありて地を照(てら)す光となるべしと即ち斯(かく)なりぬ

1:16
神二(ふたつ)の巨(おほい)なる光を造り大(おほい)なる光に昼を司(つかさど)らしめ小(ちひさ)き光に夜を司らしめ給ふまた星を造り給へり

1:17
神これを天の穹蒼に置きて地を照(てら)さしめ

1:18
昼と夜を司らしめ光と暗(やみ)を分たしめ給ふ神これを善と観給へり

1:19
夕あり朝ありき是四日なり

1:20
神云給(いひたま)ひけるは水には生物(いきもの)饒(さは)に生じ鳥は天の穹蒼(おほぞら)の面(おもて)に地の上に飛ぶべしと

1:21
神巨(おほい)なる魚(うを)と水に饒(さは)に生じて動く諸(すべて)の生物を其類(そのるい)に従ひて創造(つく)り又羽翼(つばさ)ある諸の鳥を其類に従ひて創造り給へり神之を善と観給へり

1:22
神之を祝して曰(いは)く生めよ繁息(ふえ)よ海の水に(みて)よ又禽鳥(とり)は地に蕃息(ふえ)よと

1:23
夕あり朝ありき是五日なり



(注)
1:22
(みて)の漢字表記
「充」と「牛へん」に「刄」
1:24
神言給(いひたま)ひけるは地は生物(いきもの)を其類(そのるい)に従ひて出(いだ)し家畜と昆虫(はふもの)と地の獣(けもの)を其類に従ひて出すべしと即ち斯(かく)なりぬ

1:25
神地の獣を其類に従ひて造り家畜を其類に従ひて造り地の諸(すべて)の昆虫(はふもの)を其類に従ひて造り給へり神之を善と観給へり

1:26
神言給ひけるは我儕(われら)の像(かたち)の如くに我儕人を造り之に海の魚(うを)と天空(そら)の鳥と家畜と全地と地に匍(は)ふところの諸(すべて)の昆虫(はふもの)を治めしめんと

1:27
神其像(そのかたち)の如くに人を創造(つく)り給へり即ち神の像(かたち)の如くに創造り之を男と女に創造り給へり

1:28
神彼等を祝し神彼等に言給ひけるは生めよ繁殖(ふえ)よ地に満盈(みて)よ之を服従(したがは)せよ又海の魚と天空(そら)の鳥と地に動くところの諸(すべて)の生物を治めよ

1:29
神言給ひけるは視よ我全地の面(おもて)にある(たね)のなる諸(すべて)の草蔬(くさ)と核(たね)ある木果(このみ)の結(な)る諸の樹とを汝等に与ふこれは汝らの糧となるべし

1:30
又(また)諸(すべて)の獣と天空(そら)の諸の鳥および地に匍(は)ふ諸の物等凡(おほよ)そ生命(いのち)ある者には我食物として諸の青き草を与ふと即ち斯(かく)なりぬ

1:31
神其(その)造りたる諸の物を視給ひけるに甚だ善(よ)かりき夕あり朝ありき是六日なり



(注)
1:29
(たね)の漢字表記[1:11、12参照]
「実」と「くさかんむり」に「瓜」二つ
第二章
2:1
斯(かく)天地および其衆群(そのしゅうぐん)悉(ことごと)く成りぬ

2:2
第七日(なぬかめ)に神其造(そのつく)りたる工(わざ)を竣(を)へ給へり即ち其造りたる工を竣へて七日(なぬか)に安息(やすみ)給へり

2:3
神七日を祝して之を神聖(きよめ)給へり其は神其(その)創造(つくり)為(な)し給へる工を尽(ことごと)く竣へて是日(このひ)に安息給ひたればなり
2:4
「主なる」神地と天を造り給へる日に天地の創造(つく)られたる其(その)由来は是(これ)なり

2:5
野の諸(すべて)の灌木(き)は未だ地にあらず野の諸の草蔬(くさ)は未(いまだ)生ぜざりき其は「主なる」神雨を地に降らせ給はず亦(また)土地(つち)を耕す人なかりければなり

2:6
霧地より上りて土地の面(おもて)を遍(あまね)く潤(うるほ)したり

2:7
「主なる」神土の塵を以て人を造り生気(いのちのいき)を其鼻(そのはな)に嘘入(ふきい)れ給へり人即ち生霊(いけるもの)となりぬ

2:8
「主なる」神エデンの東の方(かた)に園を設けて其造りし人を其処(そこ)に置き給へり

2:9
「主なる」神観るに美麗(うるは)しく食(くら)ふに善き各種(もろもろ)の樹を土地より生ぜしめ又園の中に生命(いのち)の樹および善悪を知るの樹を生ぜしめ給へり

2:10
河(かは)エデンより出でて園を潤し彼処(かしこ)より分れて四(よつ)の源となれり

2:11
其第一の名はピソンといふ是は金あるハビラの全地を繞(めぐ)る者なり

2:12
其地の金は善し又ブドラクと碧玉(へきぎょく)彼処にあり

2:13
第二の河の名はギホンといふ是はクシの全地を繞(めぐ)る者なり

2:14
第三の河の名はヒデケルといふ是はアツスリヤの東に流るるものなり第四の河はユフラテなり

2:15
「主なる」神其人(そのひと)を挈(と)りて彼をエデンの園に置き之を理(おさ)め之を守らしめ給へり

2:16
「主なる」神其人に命じて言給ひけるは園の各種(すべて)の樹の果(み)は汝(なんぢ)意(こころ)のままに食(くら)ふことを得(う)

2:17
然(され)ど善悪を知るの樹は汝その果を食ふべからず汝之を食ふ日には必ず死ぬべければなり
2:18
「主なる」神言給ひけるは人独(ひとり)なるは善からず我彼に適(かな)ふ助者(たすけ)を彼のために造らんと

2:19
「主なる」神土を以て野の諸(すべて)の獣(けもの)と諸の鳥を造り給ひてアダムの之を何(なに)と名(なづ)くるかを見んとて之を彼の所に率ゐ(ひきい)いたり給へりアダムが生物(いきもの)に名けたるところは皆其名(そのな)となりぬ

2:20
アダム諸の家畜と天空(そら)の鳥と野の諸の獣に名を与へたり然(され)どアダムには之に適ふ助者(たすけ)みえざりき

2:21
是(ここ)に於(おい)て「主なる」神アダムを熟(ふか)く睡(ねむ)らしめ睡りし時其肋骨(あばらぼね)の一(ひとつ)を取り肉をもて其処(そのところ)填塞(ふさぎ)給へり

2:22
「主なる」神アダムより取りたる肋骨を以て女を成(つく)り之をアダムの所に携(つ)れきたり給へり

2:23
アダム言ひけるは此(これ)こそわが骨の骨わが肉の肉なれ此は男より取りたる者なれば之を女と名くべしと

2:24
是故(このゆゑ)に人は其父母(そのちちはは)を離れて其妻に好合(あ)ひ二人一体となるべし

2:25
アダムと其妻は二人倶(とも)に裸体(はだか)にして愧(は)ぢざりき
第三章
3:1
「主なる」神の造り給ひし野の生物(いきもの)の中に蛇最も狡猾(さが)し蛇婦(をんな)に言ひけるは神真(まこと)に汝等(なんぢら)園の諸(すべて)の樹の果(み)は食(くら)ふべからずと言給(いひたま)ひしや

3:2
婦(をんな)蛇に言ひけるは我等(われら)園の樹の果を食(くら)ふことを得(う)

3:3
然(され)ど園の中央(なか)に在(ある)樹の果実(み)をば神汝等(なんぢら)之を食ふべからず又之に捫(さは)るべからず恐らくは汝等死なんと言給へり

3:4
蛇婦に言ひけるは汝等必ず死ぬる事あらじ

3:5
神汝等が之を食(くら)ふ日には汝等の目開け汝等神の如くなりて善悪を知るに至るを知り給ふなりと

3:6
婦樹を見れば食ふに善く目に美麗(うるは)しく且(かつ)智慧(かしこ)からんが為に慕(した)はしき樹なるによりて遂(つひ)に其(その)果実(み)を取りて食(くら)ひ亦(また)之を己(おのれ)と偕(とも)なる夫に与へければ彼食(くら)へり

3:7
是(ここ)において彼等の目倶(とも)に開けて彼等其(その)裸体(はだか)なるを知り乃(すなは)ち無花果樹(いちじく)の葉を綴(つづ)りて裳(も)を作れり

3:8
彼等園の中に日の清涼(すずし)き時分(ころ)歩み給ふ「主なる」神の声を聞きしかばアダムと其妻(そのつま)即ち「主なる」神の面(かほ)を避けて園の樹の間に身を匿(かく)せり
3:9
「主なる」神アダムを召(よ)びて之に言給ひけるは汝は何処(いづこ)にをるや

3:10
彼いひけるは我園の中(うち)に汝の声を聞き裸体(はだか)なるにより懼(おそ)れて身を匿(かく)せりと

311「主」言給ひけるは誰(た)が汝の裸なるを汝に告げしや汝は我が汝に食(くら)ふなかれと命じたる樹の果(み)を食ひたりしや

3:12
アダム言ひけるは汝が与へて我と偕(とも)ならしめ給ひし婦(をんな)彼(かれ)其の樹の果実(み)を我にあたへたれば我食へりと

3:13
「主なる」神婦(をんな)に言給ひけるは汝がなしたる此事(このわざ)は何(なに)ぞや婦言ひけるは蛇我を誘惑(まどは)して我食へりと

3:14
「主なる」神蛇に言給ひけるは汝是(これ)を為したるに因(よ)りて汝は諸(すべて)の家畜と野の諸の獣(けもの)よりも勝(まさ)りて詛(のろ)はる汝は腹行(はらばひ)て一生の間塵(ちり)を食ふべし

3:15
又我汝と婦の間および汝の苗裔(すえ)と婦の苗裔の間に怨恨(うらみ)を置かん彼は汝の頭を砕き汝は彼の踵(くびす)を砕かん

3:16
又婦に言給ひけるは我大(おほい)に汝の懐妊(はらみ)の劬労(くるしみ)を増すべし汝は苦しみて子を産まん又汝は夫をしたひ彼は汝を治めん
3:17
又アダムに言給ひけるは汝その妻の言(ことば)を聴きて我が汝に命じて食ふべからずと言ひたる樹の果(み)を食(くら)ひしに縁(よ)りて土は汝のために詛(のろ)はる汝は一生のあひだ労苦(くるし)みて其(それ)より食(しょく)を得ん

3:18
土は荊棘(いばら)と薊(あざみ)とを汝のために生ずべしまた汝は野の草蔬(くさ)を食(くら)ふべし

3:19
汝は面(かほ)に汗して食物(しょくもつ)を食(くら)ひ終(つひ)に土に帰らん其(そ)は其中(そのなか)より汝は取られたればなり汝は塵なれば塵に皈(かへ)るべきなりと

3:20
アダム其妻(そのつま)の名をエバと名(なづ)けたり其(そ)は彼は群(すべて)の生物(いけるもの)の母なればなり

3:21
「主なる」神アダムと其妻のために皮衣(かはごろも)を作りて彼等に衣(き)せ給へり
3:22
「主なる」神曰給(いひたま)ひけるは視(み)よ夫人(かのひと)我等の一(ひとり)の如くなりて善悪を知る然(され)ば恐らくは彼其手(そのて)を舒(の)べ生命(いのち)の樹の果実(み)をも取りて食(くら)ひ無限(かぎりなく)生きんと

3:23
「主なる」神彼をエデンの園よりいだし其(その)取りて造られたるところの土を耕(たがへ)さしめ給へり

3:24
斯(かく)神其人(そのひと)を逐出(おひいだ)しエデンの園の東にケルビムと自(おのづか)ら旋転(まは)る焔(ほのほ)の剣を置きて生命(いのち)の樹の途(みち)を保守(まも)り給ふ
第四章
4:1
アダム其妻(そのつま)を知る彼孕みてカインを生みて言ひけるは我「主」によりて一個(ひとり)の人を得たりと

4:2
彼また其弟(そのおとうと)アベルを生めりアベルは羊を牧(か)ふ者カインは土を耕(たがへ)す者なりき

4:3
日を経て後(のち)カイン土より出(い)づる果(み)を携来(もちきた)りて「主」に供物(そなへもの)となせり

4:4
アベルもまた其羊(そのひつじ)の初生(ういご)と其肥(こ)えたるものを携来(たづさへきた)れり「主」、アベルと其供物(そのそなへもの)を眷顧(かへり)み給ひしかども
4:5
カインと其供物をば眷(かへり)み給はざりしかばカイン甚(はなは)だ怒(いか)り且(かつ)其面(そのおもて)をふせたり

4:6
「主」、カインに言給ひけるは汝何ぞ怒るや何ぞ面をふするや

4:7
汝若(もし)善(よき)を行はば挙ぐることをえざらんや若善を行はずば罪門戸(かどぐち)に伏す彼は汝を慕ひ汝は彼を治めん

4:8
カイン其弟アベルに語(ものがた)りぬ彼等野にをりける時カイン其弟アベルに起(た)ちかかりて之(これ)を殺せり
4:9
「主」、カインに言給ひけるは汝の弟アベルは何処(いづく)にをるや彼言ふ我しらず我あに我弟の守者(まもりて)ならんやと

4:10
「主」言給ひけるは汝何をなしたるや汝の弟の血の声地より我に叫べり

4:11
されば汝は詛(のろ)はれて此地(このち)を離るべし此地其口(そのくち)を啓(ひら)きて汝の弟の血を汝の手より受けたればなり

4:12
汝地を耕(たがへ)すとも地は再(ふたたび)其力を汝に效(いた)さじ汝は地に吟行(さまよ)ふ流離子(さすらいびと)となるべしと

4:13
カイン、「主」に言ひけるは我が罪は大(おほい)にして負ふこと能(あた)はず

4:14
視よ汝今日(けふ)斯地(このち)の面(おもて)より我を逐出(おひいだ)し給ふ我汝の面(かほ)を覿(み)ることなきにいたらん我地に吟行(さまよ)ふ流離子(さすらいびと)とならん凡(おほよ)そ我に遇(あ)ふ者我を殺さん

4:15
「主」彼に言給ひけるは然(しか)らず凡そカインを殺す者は七倍の罰を受けんと「主」、カインに遇ふ者の彼を撃たざるため印誌(しるし)を彼に与へ給へり
4:16
カイン、「主」の前を離れて出でエデンの東なるノドの地に住めり

4:17
カイン其妻を知る彼孕みエノクを生めりカイン邑(まち)を建て其邑の名を其子の名に循(したが)ひてエノクと名(なづ)けたり

4:18
エノクにイラデ生(うま)れたりイラデ、メホヤエルを生みメホヤエル、メトサエルを生みメトサエル、レメクを生めり

4:19
レメク二人の妻を娶れり一(ひとり)の名はアダと曰ひ一の名はチラと曰へり

4:20
アダ、ヤバルを生めり彼は天幕に住みて家畜を牧(か)ふところの者の先祖なり

4:21
其弟の名はユバルと云(い)ふ彼は琴と笛とをとる凡(すべ)ての者の先祖なり

4:22
亦チラ、トバルカインを生めり彼は銅(あかがね)と鉄の諸(もろもろ)の刃物を鍛ふ者なりトバルカインの妹をナアマといふ

4:23
レメク其妻等(たち)に言ひけるはアダとチラよ我声を聴けレメクの妻等(ら)よわが言(ことば)を容(い)れよ我わが創傷(いたで)のために人を殺すわが痍(きず)のために少年(わかうど)を殺す

4:24
カインのために七倍の罰あればレメクのためには七十七倍の罰あらん

4:25
アダム復其妻(またそのつま)を知りて彼男子(をとこのこ)を生みその名をセツと名けたり其は彼神我にカインの殺したるアベルのかはりに他の子(たね)を与へ給へりといひたればなり

4:26
セツにもまた男子(をとこのこ)生(うま)れたりかれ其名をエノスと名けたり此時人々「主」の名を呼ぶことをはじめたり
第五章
5:1
アダムの伝(でん)の書は是(これ)なり神人を創造(つく)り給ひし日に神に象(かたど)りて之を造り給ひ

5:2
彼等(かれら)を男女(なんによ)に造り給へり彼等の創造られし日に神彼等を祝してかれらの名をアダムと名(なづ)け給へり

5:3
アダム百三十歳に及びて其像(そのかたち)に循(したが)ひ己(おのれ)に象りて子を生み其名(そのな)をセツと名けたり

5:4
アダムのセツを生みし後(のち)の齢(よはひ)は八百歳にして男子女子(なんしによし)を生めり

5:5
アダムの生存(いきながら)へたる齢は都合(すべて)九百三十歳なりき而(しか)して死ねり
5:6
セツ百五歳に及びてエノスを生めり

5:7
セツ、エノスを生みし後(のち)八百七年生存(いきながら)へて男子女子(なんしによし)を生めり。

5:8
セツの齢(よはひ)は都合(すべて)九百十二歳なりき而(しか)して死ねり

5:9
エノス九十歳におよびてカイナンを生めり

5:10
エノス、カイナンを生みし後八百十五年生存へて男子女子を生めり

5:11
エノスの齢は都合九百五歳なりき而して死ねり

5:12
カイナン七十歳におよびてマハラレルを生めり

5:13
カイナン、マハラレルを生みし後八百四十年生存へて男子女子を生めり

5:14
カイナンの齢は都合九百十歳なりきしかして死ねり

5:15
マハラレル六十五歳に及びてヤレドを生めり

5:16
マハラレル、ヤレドを生みし後八百三十年生存へて男子女子を生めり

5:17
マハラレルの齢は都合八百九十五歳なりき而して死ねり

5:18
ヤレド百六十二歳に及びてエノクを生めり

5:19
ヤレド、エノクを生みし後八百年生存へて男子女子を生めり

5:20
ヤレドの齢は都合九百六十二歳なりき而して死ねり

5:21
エノク六十五歳に及びてメトセラを生めり

5:22
エノク、メトセラを生みし後三百年神とともに歩み男子女子を生めり

5:23
エノクの齢は都合三百六十五歳なりき

5:24
エノク神と偕(とも)に歩みしが神かれを取り給ひければをらずなりき

5:25
メトセラ百八十七歳におよびてレメクを生めり

5:26
メトセラ、レメクを生みしのち七百八十二年生存へて男子女子を生めり

5:27
メトセラの齢は都合九百六十九歳なりき而して死ねり

5:28
レメク百八十二歳に及びて男子(をとこのこ)を生み

5:29
其名(そのな)をノアと名(なづ)けて言ひけるは此子(このこ)は「主」の詛(のろ)ひ給ひし地に由(よ)れる我(わが)操作(はたらき)と我労苦(ほねをり)とに就きて我らを慰めん

5:30
レメク、ノアを生みし後五百九十五年生存へて男子女子を生めり

5:31
レメクの齢は都合七百七十七歳なりき而して死ねり

5:32
ノア五百歳なりきノア、セム、ハム、ヤペテを生めり
第六章
6:1
人地の面(おもて)に繁衍(ふえ)はじまりて女子(をんなのこ)之に生(うま)るるに及べる時

6:2
神の子等(たち)人の女子(むすめ)の美しきを見て其(その)好むところの者を取りて妻となせり

6:3
「主」いひ給ひけるは我霊(わがみたま)永く人と争はじ其(そ)は彼も肉なればなり然(され)ど彼の日は百二十年なるべし

6:4
当時(このころ)地にネピリムありき亦(また)其(その)後(のち)神の子輩(たち)人の女(むすめ)の所に入(い)りて子女(こども)を生ましめたりしが其等(それら)も勇士にして古昔(いにしへ)名声(な)ある人なりき

6:5
「主」人の悪の地に大(おほい)なると其心(そのこころ)の思念(おもひ)の都(すべ)て図維(はか)るところの恒(つね)に惟(ただ)悪(あ)しきのみなるを見給へり

6:6
是(ここ)に於(おい)て「主」地の上に人を造りしことを悔いて心に憂へ給へり

6:7
「主」言給(いひたま)ひけるは我が創造(つく)りし人を我(われ)地の面(おもて)より拭去(ぬぐひさ)らん人より獣(けもの)昆虫(はふもの)天空(そら)の鳥にいたるまでほろぼさん其(そ)は我(われ)之を造りしことを悔ゆればなりと

6:8
されどノアは「主」の目のまへに恩(めぐみ)を得たり
6:9
ノアの伝は是なりノアは義人(ただしきひと)にして其世(そのよ)の完全(まつた)き者なりきノア神と偕(とも)に歩めり

6:10
ノアはセム、ハム、ヤペテの三人の子を生めり

6:11
時に世神のまへに乱れて暴虐世に満盈(みち)たりき

6:12
神世に見給ひけるに視よ乱れたり其は世の人皆(みな)其道(そのみち)をみだしたればなり

6:13
神ノアに言給ひけるは諸(すべて)の人の末期(をはり)わが前に近づけり其は彼等のために暴虐世にみつればなり視よ我彼等を世とともに剪滅(ほろぼ)さん

6:14
汝松木(まつのき)をもて汝のために方舟(はこぶね)を造り方舟の中に房(ま)を作り瀝青(やに)をもて其内外(そのうちそと)を塗るべし

6:15
汝かく之を作るべし即ち其方舟の長(ながさ)は三百キユビト其濶(そのひろさ)は五十キユビト其高(そのたかさ)は三十キユビト

6:16
又方舟に導光牖(あかりまど)を作り上一キユビトに之を作り終(あ)ぐべし又方舟の戸は其傍(そのかたはら)に設(まう)く下牀(した)と二階と三階とに之を作るべし
6:17
視よ我(われ)洪水を地に起(おこ)して凡(すべ)ての生命(いのち)の気息(いき)ある肉なる者を天下より剪滅(ほろぼ)し絶たん地にをる者は皆死ぬべし

6:18
然(され)ど汝とは我わが契約をたてん汝は汝の子等(こら)と汝の妻および汝の子等の妻とともに其(その)方舟(はこぶね)に入(い)るべし

6:19
又(また)諸(もろもろ)の生物(いきもの)総(すべ)てに肉なる者をば汝各(おのおの)其二(そのふたつ)を方舟に挈(たづさ)へいりて汝とともに其生命を保たしむべし其等(それら)は牝牡(めを)なるべし

6:20
鳥其類(そのるい)に従ひ獣(けもの)其類に従ひ地の諸(すべて)の昆虫(はふもの)其類に従ひて各(おのおの)二(ふたつ)汝の所に至りて其(その)生命(いのち)を保つべし

6:21
汝食(くら)はるる諸(すべて)の食品(くひもの)を汝の許(もと)に取りて之を汝の所に集(あつ)むべし是(これ)即(すなは)ち汝と是等(これら)の物の食品(くひもの)となるべし

6:22
ノア是為(かくな)し都(すべ)て神の己に命じ給ひしごとく然(しか)為(な)せり
第七章
7:1
「主」、ノアに言給(いひたま)ひけるは汝と汝の家皆方舟(はこぶね)に入るべし我汝がこの世の人の中(うち)にてわが前に義(ただし)きを視(み)たればなり

7:2
諸(すべて)の潔(きよ)き獣(けもの)を牝牡(めを)七(ななつ)宛(づつ)汝の許に取り潔からぬ獣を牝牡二(ふたつ)

7:3
亦(また)天空(そら)の鳥を雌雄(めを)七宛取りて種を全地の面に生きのこらしむべし

7:4
今七日(なぬか)ありて我四十日四十夜地に雨降らしめ我造りたる万有(あらゆるもの)を地の面より拭(ぬぐひ)去らん

7:5
ノア、「主」の凡て己に命じ給ひし如くなせり

7:6
地に洪水ありける時にノア六百歳なりき

7:7
ノア其子等(そのこら)と其妻および其子等の妻と倶(とも)に洪水を避けて方舟にいりぬ

7:8
潔き獣と潔からざる獣と鳥および地に匍(は)ふ諸(すべて)の物

7:9
牝牡(めを)二宛(ふたつづつ)ノアに来(きた)りて方舟にいりぬ神のノアに命じ給へるが如し

7:10
かくて七日の後(のち)洪水地に臨(のぞ)めり

7:11
ノアの齢(よはひ)の六百歳の二月即(すなは)ち其月(そのつき)の十七日に当(あた)り此日(このひ)に大淵(おほわだ)の源(みなもと)皆(みな)潰(やぶ)れ天(あま)の戸開けて

7:12
雨四十日四十夜地に注げり
7:13
此日(このひ)にノアとノアの子セム、ハム、ヤペテおよびノアの妻と其子(そのこ)等(ら)の三人の妻(つま)諸倶(もろとも)に方舟にいりぬ

7:14
彼等および諸(すべて)の獣(けもの)其類(そのるい)に従ひ諸(すべて)の家畜其類に従ひ都(すべ)て地に葡(は)ふ昆虫(もの)其類に従ひ諸の禽(とり)即ち各様(もろもろ)の類(たぐひ)の鳥皆其類に従ひて入りぬ

7:15
即ち生命(いのち)の気息(いき)ある諸(もろもろ)の肉なる者(もの)二(ふたつ)宛(づつ)ノアに来りて方舟にいりぬ

7:16
入りたる者は諸の肉なる者の牝牡(めを)にして皆いりぬ神の彼に命じ給へる如し「主」乃(すなは)ち彼を閉(とぢ)置(こめ)給へり

7:17
洪水四十日地にありき是(ここ)において水増し方舟を浮(うか)めて方舟地の上に高く上がれり

7:18
而(しか)して水(みづ)瀰漫(はびこ)りて大(おおい)に地に増しぬ方舟は水の面に漂へり

7:19
水甚(はなは)だ大(おおい)に地に瀰漫(はびこ)りければ天下の高山皆おほはれたり

7:20
水はびこりて十五キユビトに上(のぼ)りければ山々おほはれたり

7:21
凡(おほよ)そ地に動く肉なる者(もの)鳥(とり)家畜(かちく)獣(けもの)地に葡(は)ふ昆虫(もの)および人皆死ねり

7:22
即ち凡そ其(その)鼻に生命(いのち)の気息(いき)のかよふ者都(すべ)て乾土(くが)にある者は死ねり

7:23
斯地(かくつち)の表面(おもて)にある万有(あらゆるもの)を人より家畜(けもの)昆虫(はふもの)天空(そら)の鳥にいたるまで尽(ことごと)く拭(ぬぐひ)去り給へり是等(これら)は地より拭(ぬぐひ)去られたり唯(ただ)ノアおよび彼とともに方舟にありし者のみ存(のこ)れり

7:24
水百五十にちのあひだ地にはびこりぬ
[訂正]7:24
水百五十日のあひだ地にはびこりぬ
第八章
8:1
神ノアおよび彼とともに方舟(はこぶね)にある諸(すべて)の生物(いきもの)と諸の家畜を眷念(おも)ひ給ひて神乃(すなは)ち風を地の上に吹かしめ給ひければ水減りたり

8:2
亦(また)淵(わだ)の源と天(あま)の戸閉塞(とぢふさ)がりて天(てん)よりの雨止みぬ

8:3
是(ここ)に於(おい)て水次第に地より退き百五十日を経てのち水減り

8:4
方舟は七月に至り其月(そのつき)の十七日にアララテの山に止(とど)まりぬ

8:5
水次第に減りて十月に至りしが十月の月朔(ついたち)に山々の巓(いただき)現れたり

8:6
四十日を経てのちノア其方舟に作りし窓を啓(ひら)きて

8:7
鴉(からす)を放出(はな)ちけるが水の地に涸(か)るゝまで往来(ゆきき)しをれり

8:8
彼地の面より水の減少(ひき)しかを見んとて亦鴿(はと)を放出(はな)ちいだしけるが

8:9
鴿(はと)其足(そのあし)の跖(うら)を止(とど)むべき処(ところ)を得ずして彼に還りて方舟に至れり其(そ)は水全地の面にありたればなり彼乃(すなは)ち其手(そのて)を舒(の)べて之を執(とら)へ方舟の中におのれの所に接入(ひきい)れたり

8:10
尚(なほ)又(また)七日(なぬか)待ちて再び鴿(はと)を方舟より放出(はな)ちけるが

8:11
鴿(はと)暮(くれ)におよびて彼に還れり視(み)よ其口に橄欖(かんらん=オリーブ)の新葉(わかば)ありき是(ここ)に於てノア地より水の減少(ひき)しをれり

8:12
尚又七日まちて鴿を放出(はな)ちけるが再び彼の所に帰らざりき

8:13
六百一年の一月の月朔(ついたち)に水地に涸(か)れたりノア乃ち方舟の葢(おひ)を撒(のぞ)きて視(み)しに視よ土の面は燥(かわ)きてありぬ

8:14
二月の二十七日に至りて地乾きたり

8:15
爰(ここ)に神ノアに語りて言給(いひたま)はく

8:16
汝および汝の妻と汝の子等(こら)と汝の子等の妻ともに方舟を出づべし

8:17
汝とともにある諸(もろもろ)の肉なる諸(すべて)の生物(いきもの)諸(もろもろ)の肉なる者即ち取り家畜および地に葡(は)ふ諸(すべて)の昆虫(はふもの)率ゐいでよ此等(これら)は地に饒(おほ)く生育(そだち)地の上に生み且(かつ)殖(ふえ)増すべし

8:18
ノアと其子等(そのこら)と其妻および其子等の妻とともに出でたり

8:19
諸(すべて)の獣(けもの)諸(すべて)の昆虫(はふもの)および諸(すべて)の鳥等(とりなど)凡(おほよ)そ地に動く者種類に従ひて方舟より出でたり

8:20
ノア、「主」のために壇を築き諸(もろもろ)の潔(きよ)き獣と諸(もろもろ)の潔き鳥を取りて燔祭(はんさい)を壇の上に献(ささ)げたり

8:21
「主」其(その)馨(かうば)しい香(にほひ)を聞(か)ぎ給ひて「主」其意(そのこころ)に謂(いひ)給ひけるは我再び人の故に因(よ)りて地を詛(のろ)ふことをせじ其(そ)は人の心の図維(はか)るところ其(その)幼少時(をさなきとき)よりして悪(あ)しかればなり又我曽(かつ)て為したる如く再び諸(もろもろ)の生ける物を撃滅(うちほろ)ぼさじ

8:22
地のあらん限りは播種時(たねまきどき)、収穫時(かりいれどき)、寒熱夏冬(さむさあつさなつふゆ)および日(ひる)と夜息(や)むことあらじ
第九章
9:1
神ノアと其子等を祝して之に曰《いひ》たまひけるは生よ増殖《ふえ》よ地に滿《みて》よ

9:2
地の諸《すべて》の獸畜《けもの》天空《そら》の諸《すべて》の鳥地に匍ふ諸《すべて》の物海の諸《すべて》の魚汝等を畏れ汝等に懾《をのゝ》かん 是等は汝等の手に與へらる

9:3
凡そ生る動物は汝等の食となるべし 菜蔬《あをもの》のごとく我之を皆汝等に與う

9:4
然《され》ど肉を其生命《いのち》なる其血のままに食ふべからず

9:5
汝等の生命《いのち》の血を流すをば我必ず討《たゞ》さん 獸之をなすも人をこれを爲すも我討《たゞ》さん 凡そ人の兄弟人の生命《いのち》を取ば我討《たゞ》すべし

9:6
凡そ人の血を流す者は人其血を流さん 其は神の像《かたち》のごとくに人を造りたまひければなり

9:7
汝等生《うめ》よ増殖《ふえ》よ地に饒《おほ》くなりて其中《うち》に増殖《ふえ》よ

9:8
神ノアおよび彼と偕《とも》にある其子等に告て言たまひけるは

9:9
見よ我汝等と汝等の後の子孫

9:10
および汝等と偕《とも》なる諸《もろ〜》の生物即ち汝等とともなる鳥家畜および地の諸《もろもろ》の獸と契約を立《たて》ん 都《すべ》て方舟《はこぶね》より出たる者より地の諸《もろ〜》の獸にまで至らん

9:11
我汝等と契約を立ん 總《すべ》て肉なる者は再び洪水に絶《たゝ》るゝ事あらじ 又地を滅す洪水再びあらざるべし

9:12
神言たまひけるは我が我と汝等および汝等と偕《とも》なる諸《すべて》の生物の間に世々《よゝ》限りなく爲す所の契約の徴《しるし》は是なり

9:13
我わが虹を雲の中《うち》に起さん 是我と世との間の契約の徴《しるし》なるべし

9:14
即ち我雲を地の上に起す時虹雲の中《うち》に現るべし

9:15
我乃《すなは》ち我と汝等および總《すべ》て肉なる諸《もろ〜》の生物の間のわが契約を記念《おも》はん 水再び諸《もろ〜》の肉なる者を滅す洪水とならじ

9:16
虹雲の中《うち》にあらん 我之を觀て神と地にある都《すべ》て肉なる諸《もろ〜》の生物との間なる永遠《とこしなへ》の契約を記念《おぼ》えん

9:17
神ノアに言たまひけるは是は我が我と地にある諸《もろ〜》の肉なる者との間に立たる契約の徴なり

9:18
ノアの子等の方舟《はこぶね》より出たる者はセム ハム ヤペテなりき ハムはカナンの父なり

9:19
是等はノアの三人の子なり 全地の民は是等より出て蔓延《ひろが》れり

9:20
爰《こゝ》にノアの農夫となりて葡萄園《ぶだうばたけ》を植《つく》ることを始《はじめ》しが

9:21
葡萄酒を飮て醉ひ天幕の中《うち》にありて裸になれり

9:22
カナンの父ハム其父のかくし所を見て外にありし二人の兄弟に告たり

9:23
セムとヤペテ乃《すなは》ち衣を取て倶《とも》に其肩に負《か》け後向《うしろむき》に歩みゆきて其父の裸體《はだか》を覆へり 彼等面《かほ》を背《うしろ》にして其父の裸體《はだか》を見ざりき

9:24
ノア酒さめて其若き子の己に爲《なし》たる事を知れり

9:25
是《こゝ》に於て彼言けるはカナン詛はれよ彼は僕輩《しもべら》の僕《しもべ》となりて其兄弟に事《つか》へん

9:26
又いひけるはセムの神ヱホバは讚《ほむ》べきかな カナン彼の僕《しもべ》となるべし

9:27
神ヤペテを大《おほい》ならしめたまはん 彼はセムの天幕に居住《すま》はん カナン其僕《しもべ》となるべし

9:28
ノア洪水の後三百五十年生存《いきながら》へたり ノアの齡《よはい》は都《すべ》て九百五十年なりき 而して死り
第十章
10:1
ノアの子セム ハム ヤペテの傳は是なり 洪水の後彼等に子等《こども》生れたり

10:2
ヤペテの子はゴメル マゴグ マデア ヤワン トバル メセク テラスなり

10:3
ゴメルの子はアシケナズ リパテ トガルマなり

10:4
ヤワンの子はエリシヤ タルシシ キツテムおよびドダニムなり

10:5
是等より諸國《くに〜ゞ》の洲島《しま》の民は派分《わか》れ出《いで》て各《おの〜》其方言《ことば》と其宗族《やから》と其邦國《くに》とに循《したが》ひて其地に住めり

10:6
ハムの子はクシ ミツライム フテおよびカナンなり

10:7
クシの子はセバ ハビラ サブタ ラアマ サブテカなり ラアマの子はシバおよびデダンなり

10:8
クシ ニムロデを生り 彼始めて世の權力《ちから》ある者となれり

10:9
彼はヱホバの前にありて權力《ちから》ある獵夫《かりうど》なりき 是故《このゆえ》にヱホバの前にある夫《かの》權力《ちから》ある獵夫《かりうど》ニムロデの如しといふ諺《ことわざ》あり

10:10
彼の國の起初《はじまり》はシナルの地のバベル エレク アツカデ及びカルネなりき

10:11
其地より彼アツスリヤに出でニネベ レホポテイリ カラ


10:12
およびニネベとカラの間なるレセンを建《たて》たり 是は大《おほい》なる城邑《まち》なり

10:13
ミツライム ルデ族《びと》アナミ族《びと》レハビ族《びと》ナフト族《びと》

10:14
バテロス族《びと》カスル族《びと》およびカフトリ族《びと》を生り カスル族《びと》よりペリシテ族《びと》出たり

10:15
カナン其冢子《うひご》シドンおよびヘテ

10:16
エブス族《びと》アモリ族《びと》ギルガシ族《びと》

10:17
ヒビ族《びと》アルキ族《びと》セニ族《びと》

10:18
アルワデ族《びと》ゼマリ族《びと》ハマテ族《びと》を生り 後に至りてカナン人《びと》の宗族《やから》蔓延《ひろが》りぬ

10:19
カナン人《びと》の境はシドンよりゲラルを經てガザに至りソドム ゴモラ アデマ ゼボイムに沿《そひ》てレシヤにまで及べり

10:20
是等はハムの子孫にして其宗族《やから》と其方言《ことば》と其土地と其邦國《くに》に隨《したが》ひて居《を》りぬ

10:21
セムはヱベルの全《すべて》の子孫の先祖にしてヤペテの兄なり 彼にも子女《こども》生れたり

10:22
セムの子はエラム アシユル アルパクサデ ルデ アラムなり

10:23
アラムの子はウヅ ホル ゲテル マシなり

10:24
アルパクサデ シラを生みシラ エベルを生《うめ》り

10:25
エベルに二人の子生れたり 一人の名をペレグ(分れ)といふ 其は彼の代に邦國《くに》分れたればなり 其弟の名をヨクタンと曰ふ

10:26
ヨクタン アルモ ダデ シヤレフ ハザルマウテ ヱラ

10:27
ハドラム ウザル デクラ

10:28
オバル アビマエル シバ

10:29
オフル ハビラおよびヨバブを生り 是等は皆ヨクタンの子なり

10:30
彼等の居住所《すめるところ》はメシヤよりして東方《ひがし》の山セバまで至れり

10:31
是等はセムの子孫にして其宗族《やから》と其方言《ことば》と其土地と其邦國《くに》とに隨《したが》ひて居《を》りぬ

10:32
是等はノアの子の宗族《やから》にして其血統《ちすじ》と其邦國《くに》に隨《したが》ひて居《を》りぬ 洪水の後是等より地の邦國《くに〜ゞ》の民は派分《わか》れ出《いで》たり
第十一章
11:1
全地は一《ひとつ》の言語《ことば》一の音《おん》のみなりき

11:2
茲《こヽ》人衆《ひと〜ゞ》東に移りてシナルの地に平野《ひらの》を得て其処に居住《すめ》り

11:3
彼等互に言けるは去来《いざ》甎石《かはら》を作り之を善く[艸/熱]《やか》んと 遂に石の代《かはり》に甎石《かはら》を獲灰沙《えしつくひ》の代《かはり》に石漆《ちやん》を獲たり

11:4
又曰けるは去来《いざ》邑《まち》と塔とを建て其塔の頂を天にいたらしめん 斯して我等名を揚《あげ》て全地の表面《おもて》に散ることを免れんと

11:5
ヱホバ降臨《くだ》りて彼人衆《ひと〜ゞ》の建《たつ》る邑《まち》と塔とを観たまへり

11:6
ヱホバ言たまひけるは視よ民は一《ひとつ》にして皆一《ひとつ》の言語《ことば》を用ふ 今既に此を為《な》し始めたり 然《され》ば凡て其為《なさ》んと図維《はか》る事は禁止《どゞ》め得られざるべし

11:7
去来《いざ》我等降《くだ》り彼処《かしこ》にて彼等の言語《ことば》を淆《みだ》し互に言語《ことば》を通ずることを得ざらしめんと

11:8
ヱホバ遂に彼等を彼処《かしこ》より全地の表面《おもて》に散したまひければ彼等邑《まち》を建《たつ》ることを罷《やめ》たり

11:9
是故《このゆえ》に其名はバベル(淆乱《みだれ》)と呼ばる 是《こ》はヱホバ彼処《かしこ》に全地の言語《ことば》を淆《みだ》したまひしに由《より》てなり 彼処《かしこ》よりヱホバ彼等を全地の表に散したまへり

11:10
セムの伝は是なり セム百歳にして洪水の後二年にアルパクサデを生り

11:11
セム アルパクサデを生し後五百年生存《いきながら》へて男子女子を生り

11:12
アルパクサデ三十五歳におよびてシラを生り

11:13
アルパクサデ シラを生し後四百三年生存《いきながら》へて男子女子を生り

11:14
シラ三十歳におよびてエベルを生り

11:15
シラ エベルを生し後四百三年生存《いきながら》へて男子女子を生り

11:16
エベル三十四歳におよびてペレグを生り

11:17
エベル ペレグを生し後四百三十年生存《いきながら》へて男子女子を生り

11:18
ペレグ三十歳におよびてリウを生り

11:19
ペレグ リウを生し後二百九年生存《いきながら》へて男子女子を生り

11:20
リウ三十二歳におよびてセルグを生り

11:21
リウ セルグを生し後二百七年生存《いきながら》へて男子女子を生り

11:22
セルグ三十年におよびてナホルを生り

11:23
セルグ ナホルを生しのち二百年生存《いきながら》へて男子女子を生り

11:24
ナホル二十九歳に及びてテラを生り

11:25
ナホル テラを生し後百十九年生存《いきながら》へて男子女子を生り

11:26
テラ七十歳に及びてアブラム ナホルおよびハランを生り

11:27
テラの伝は是なり テラ アブラム ナホルおよびハランを生《うみ》 ハラン ロトを生り

11:28
ハランは其父テラに先《さきだ》ちて其生処《うまれどころ》なるカルデアのウルにて死《しに》たり

11:29
アブラムとナホルと妻を娶れり アブラムの妻の名をサライと云《いひ》ナホルの妻の名をミルカと云《いひ》てハランの女《むすめ》なり ハランはミルカの父にして亦《また》イスカの父なりき

11:30
サライは石女《うまずめ》にして子なかりき

11:31
テラ カナンの地に往《ゆか》んとて其子アブラムとハランの子なる其孫ロト及び其子アブラムの妻なる其 [女|息]《よめ》サライをひき挈《つれ》て倶《とも》にカルデアのウルを出たりしがハランに至て其処《そこ》に住《すめ》り

11:32
テラの齢《よはい》は二百五歳なりき テラはハランにて死り
第十二章
12:1
爰《こゝ》にヱホバ アブラムに言たまひけるは汝の國を出で汝の親族に別れ汝の父の家を離れて我が汝に示さん其地に至れ

12:2
我汝を大《おほい》なる國民《たみ》と成し汝を祝《めぐ》み汝の名を大《おほい》ならしめん 汝は祉福《さいはい》の基《もと》となるべし

12:3
我は汝を祝する者を祝し汝を詛ふ者を詛はん 天下の諸《もろ〜》の宗族《やから》汝によりて[示|是;#2-82-71]福《さいはい》を獲んと

12:4
アブラム乃《すなは》ちヱホバの自己《おのれ》に言たまひし言《こと》に從ひて出《いで》たり ロト彼と共に行り アブラムはハランを出たる時七十五歳なりき

12:5
アブラム其妻サライと其弟の子ロトおよび其集めたる總《すべて》の所有《もちもの》とハランにて獲たる人衆《ひと〜ゞ》を携へてカナンの地に往んとて出で遂にカナンの地に至れり

12:6
アブラム其地を經過《とほり》てシケムの處に及びモレの橡樹《かしのき》に至れり 其時にカナン人《びと》其地に住り

12:7
茲《こゝ》にヱホバ アブラムに顯現《あらは》れて我汝の苗裔《すゑ》に此地に與へんといひたまへり 彼處《かしこ》にて彼《かれ》己《おのれ》に顯現《あらは》れたまひしヱホバに壇を築けり

12:8
彼其處《そこ》よりベテルの東の山に移りて其天幕を張れり 西にベテル東にアイありき 彼處《かしこ》にて彼ヱホバに壇を築きヱホバの名を[龠|頁]《よべ》り

12:9
アブラム尚進みて南に遷《うつ》れり

12:10
茲《こゝ》に饑饉その地にありければアブラム エジプトに寄寓《とゞま》らんとて彼處《かしこ》に下れり 其は饑饉其地に甚しかりければなり

12:11
彼近く來りてエジプトに入《いら》んとする時其妻サライに言けるは 視よ我汝を觀て美麗《うつくし》き婦人《をんな》なるを知る

12:12
是故《このゆえ》にエジプト人汝を見る時是は彼の妻なりと言て我を殺さん 然《され》ど汝をば生存《いかしお》かん

12:13
請ふ汝わが妹なりと言へ然《しから》ば我汝の故によりて安らかにしてわが命汝のために生存《いき》ん

12:14
アブラム エジプトに至りし時エジプト人《びと》此婦《をんな》を見て甚だ美麗《うつくし》となせり

12:15
またパロの大臣等彼を視て彼をパロの前に譽めければ婦《をんな》遂にパロの家に召入られたり

12:16
是《こゝ》に於てパロ彼のために厚くアブラムを待《あつか》ひてアブラム遂に羊牛僕《しもべ》婢《しもめ》牝牡《めを》の驢馬および駱駝を多く獲《う》るに至れり

12:17
時にヱホバ アブラムの妻サライの故によりて大《おほい》なる災《わざはひ》を以てパロと其家を惱したまへり

12:18
パロ アブラムを召して言けるは汝が我になしたる此事は何ぞや 汝何故に彼が汝の妻なるを我に告ざりしや

12:19
汝何故に彼はわが妹なりといひしや 我ほとんど彼をわが妻にめとらんとせり 然《され》ば汝の妻は此《こゝ》にあり挈《つれさ》るべしと

12:20
パロ即ち彼の事を人々に命じければ彼と其妻および其有《もて》る諸《すべて》の物を送りさらしめたり
第十三章
13:1
アブラム其妻および其有《もて》る諸《すべて》の物と偕《とも》にエジプトを出て南の地に上れり ロト彼と共にありき

13:2
アブラム甚《はなはだ》家畜と金銀に富めり

13:3
彼南の地より其旅路に進みてベテルに至りベテルとアイの間なる其以前《さき》に天幕を張たる處に至れり

13:4
即ち彼が初《はじめ》に其處《そこ》に築きたる壇のある處なり 彼處《かしこ》にアブラム ヱホバの名を[龠|頁]《よべ》り

13:5
アブラムと偕《とも》に行しロトも羊《ひつじ》牛《うし》および天幕を有《もて》り

13:6
其地は彼等を載《のせ》て倶《とも》に居《をら》しむること能はざりき 彼等は其所有《もちもの》多かりしに縁《より》て倶《とも》に居ろことを得ざりしなり

13:7
斯有《かゝりし》かばアブラムの家畜の牧者とロトの家畜の牧者の間に競爭《あらそひ》ありき カナン人《びと》とペリジ人《びと》此時其地に居住《すめ》り

13:8
アブラム ロトに言けるは我等は兄弟の人なれば請ふ我と汝の間およびわが牧者と汝の牧者の間に競爭《あらそひ》あらしむる勿《なか》れ

13:9
地は皆爾《なんじ》の前にあるにあらずや請ふ我を離れよ爾《なんじ》もし左にゆかば我右にゆかん 又爾《なんじ》右にゆかば我左にゆかんと

13:10
是《こゝ》に於てロト目を擧《あげ》てヨルダンの凡ての低地《くぼち》を瞻望《のぞ》みけるにヱホバ ソドムとゴモラとを滅し給はざりし前《さき》なりければゾアルに至るまであまねく善く潤澤《うるほ》ひてヱホバの園の如くエジプトの地の如くなりき

13:11
ロト乃《すなは》ちヨルダンの低地《くぼち》を盡《こと〜゛》く撰《えらみ》とりて東に徙《うつ》れり 斯彼等彼此《たがひ》に別れたり

13:12
アブラムはカナンの地に住り 又ロトは低地《くぼち》の諸邑《まち〜》に住み其天幕を遷《うつ》してソドムに至れり

13:13
ソドムの人は惡くしてヱホバの前に大《おほい》なる罪人なりき

13:14
ロトのアブラムに別れし後ヱホバ アブラムに言たまひけるは爾《なんじ》の目を擧て爾《なんじ》の居《を》る處より西東北南を瞻望《のぞ》め

13:15
凡そ汝が觀る所の地は我之を永く爾《なんじ》と爾《なんじ》の裔《すゑ》に與《あたふ》べし

13:16
我爾《なんじ》の後裔《すゑ》を地の塵沙《すな》の如くなさん 若《もし》人《ひと》地の塵沙《すな》を數ふることを得ば爾《なんじ》の後裔《すゑ》も數へらるべし

13:17
爾《なんじ》起《たち》て縱横に其地を行き巡るべし 我之を爾《なんじ》に與へんと

13:18
アブラム遂に天幕を遷《うつ》して來り ヘブロンのマムレの橡《かし》林に住み彼處《かしこ》にてヱホバに壇を築けり
第十四章
14:1
當時《そのとき》シナルの王アムラペル エラサルの王アリオク エラムの王ケダラオメルおよびゴイムの王テダル等

14:2
ソドムの王ベラ ゴモルの王ビルシア アデマの王シナブ ゼボイムの王セメベルおよびベラ(即ち今のゾアル)の王と戰《たゝかひ》をなせり

14:3
是等の五人の王皆結合《むすびあひ》てシデムの谷に至れり 其處は今の鹽海《しほうみ》なり

14:4
彼等は十二年ケダラオメルに事《つか》へ第十三年《ねんめ》に叛《そむ》けり

14:5
第十四年にケダラオメルおよび彼と偕《とも》なる王等來りてアシタロテカルナイムのレパイム人《びと》ハムのズジ人《びと》シヤベキリアタイムのエミ人《びと》

14:6
およびセイル山のホリ人《びと》を撃て曠野《あれの》の傍《ほとり》なるエルパランに至れり

14:7
彼等歸りてエンミシパテ(即ち今のカデシ)に至りアマレク人《びと》の國を盡《こと〜゛》く撃《うち》又ハザゾンタマルに住《すめ》るアモリ人《びと》を撃り

14:8
爰《こゝ》にソドムの王ゴモラの王アデマの王ゼボイムの王およびベラ(即ち今のゾアル)の王出てシデムの谷にて彼等と戰《たゝかひ》を接《まじ》へたり

14:9
即ち彼五人の王等《わうたち》ヱラムの王ケダラオメル ゴイムの王テダル シナルの王アムラペル エラサルの王アリオクの四人と戰へり

14:10
シデムの谷には地瀝青《ちやん》の坑《あな》多かりしがソドムとゴモラの王等《わうたち》遁《にげ》て其處《そこ》に陷りぬ 其餘《そのほか》の者は山に遁逃《のがれ》たり

14:11
是《こゝ》に於て彼等ソドムとゴモラの諸《すべて》の物と其諸《すべて》の食料を取て去れり

14:12
彼等アブラムの姪《をひ》ロトと其物を取て去り其は彼ソドムに住たればなり

14:13
茲《こゝ》に遁逃者《のがれたるもの》來りてヘブル人《びと》アブラムに之を告げたり時にアブラムはアモリ人《びと》マムレの橡《かし》林に住り マムレはエシコルの兄弟又アネルの兄弟なり是等はアブラムと契約を結べる者なりき

14:14
アブラム其兄弟の擄《とりこ》にせられしを聞しかば其熟練したる家の子三百十八人を率ゐてダンまで追《おひ》いたり

14:15
其家臣《けらい》を分ちて夜に乘じて彼等を攻め彼等を撃破《うちやぶ》りてダマスコの左なるホバまで彼等を追ゆけり

15:16
アブラム斯諸《すべて》の物を奪回《とりかへ》し亦《また》其兄弟ロトと其物および婦人《をんな》と人民《たみ》を取回《とりかへ》せり

15:17
アブラム ケダラオメルおよび彼と偕《とも》なる王等を撃破《うちやぶ》りて歸れる時ソドムの王シヤベの谷(即ち今の王の谷)にて彼を迎へたり

14:18
時にサレムの王メルキゼデク パンと酒を携出《もちいだ》せり 彼は至高《いとたか》き神の祭司なりき

14:19
彼アブラムを祝して言けるは願くは天地の主なる至高《いとたかき》神アブラムを祝福《めぐ》みたまへ

14:20
願くは汝の敵を汝の手に付《わた》したまひし至高《いとたかき》神に稱譽《ほまれ》あれと アブラム乃《すなは》ち彼に其諸《すべて》の物の什分《じふぶん》の一を餽《おく》れり

14:21
茲《こゝ》にソドムの王アブラムに言けるは人を我に與へ物を汝に取れと

14:22
アブラム ソドムの王に言けるは我天地の主なる至高《いとたか》き神ヱホバを指て言ふ

14:23
一本《ひとすじ》の絲にても鞋帶《くつひも》にても凡て汝の所屬《もの》は我取ざるべし 恐らくは汝我アブラムを富《とま》しめたりと言《いは》ん

14:24
但《たゞ》少者《わかもの》の既に食ひたる物および我と偕《とも》に行きし人アネル エシコルおよびマムレの分を除くべし 彼等には彼等の分を取しめよ


※注
14:4
《とりこ》=「扌」+「虜」 =「擄」

ログインすると、残り1件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

舊新約聖書(文語訳) 更新情報

舊新約聖書(文語訳)のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング