異文化理解/コミュニケーションに関するワークショップ、それも一日完結もののトレーニングでなく、幾日かかけてシリーズでやることが可能な時は、私は必ず、Discussion of "Why?"s(私がつけた呼び名です)で参加者の皆さんの会話を促すようにしています。いきなり「じゃあ、対人関係で何か問題のある人、相談してみたいことがある人、どうぞ〜」って言われても、そう簡単に話題は思い浮かばないだろうし、その場で打ち明けるのに適当な相談事って…?と躊躇させてしまうでしょ。
“Can you… ?” や、“You should…” “You are not…”のように『相手』先行の言葉でなく、“I’m having trouble focusing on my work/making a deadline/being efficient and I think I need your help to improve the situation”のように『私は困っていて、相手の助けが必要』というふうに持ちかけると、批判が批判に聞こえなくなる。助けて!と打ち明けられたら、相手もより心を開いて耳を貸そうかしら、という体制に入ってくれそう…そういう方向に持っていくのが目標です。
このやり方はcross-cultural communicationの方法論というより、assertiveな話し方の一例なのです。それでも、文化が違う・価値観が違う人たちが集まる職場では、とかくinterpersonalな問題に触れるのはさらに厄介がられたり敬遠されがち=問題解決の糸口がつかめない=問題悪化の一途を辿る。なので、multicultural team buildingやcross-cultural conflict resolutionがテーマのトレーニングをする時は、必ずこのassertive communicationの紹介をするようにしています。