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気になる mixi ニュース 保存版コミュの2018年09月11日“置き勉”やっと解禁 教科書を記者が計測したら40年前より1.8倍の重さに

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http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=5283247&media_id=173

 教科書などを学校に置いて帰る“置き勉”。自宅で勉強しなくなるなどの理由で多くの学校で禁止されてきたが、とうとう解禁された。文部科学省が9月6日、事実上解禁する通知を出したのだ。

 背景には子どもの荷物が重くなっていることがある。ランドセルメーカーのセイバンの調査によると、小学生の荷物の重さはランドセルを含め平均6キロほど。10キロ以上になるケースもあったという。ランドセルを背負って痛みを感じたという小学生は3割にも上った。

 重くなる理由の一つとして教科書の大型化があると言われる。いったいどのくらい大きくなったのか。文科省や教科書会社は詳しく公表していない。ならば、記者が実際に計測してみた。

 訪れたのは、主に戦後から現在までの日本の検定教科書を収蔵する「教科書図書館」(東京都江東区)。

 教科書大手「東京書籍」の小学校3年生の主要4教科(国語、算数、理科、社会)について、現行のものと40年前のものとを比べてみた。

 現行の教科書をめくってみると、写真やイラストなどが多く使われており、説明が充実している。ほとんどがカラーページで、紙も質がよくなっていた。

 教科書自体も大きくなっている。40年前の教科書はA5判(148×210)でコンパクトだったが、現行は国語と数学がB5判(182×257)で、理科と社会がAB版(210×257)だった。

 ページ数は40年前が4教科合計で736ページなのに対し、現行は939ページで1.3倍に増えた。

 最も注目される重さは、40年前が約990グラム、現行は1790グラムで1.8倍も増えていた。

 教科書図書館を運営する教科書研究センターの細野次郎・特別研究員は、変化についてこう説明する。

「学習内容が増えていることに加え、教科書の役割が変わってきたこともあります。教師が教えるための教材というだけではなく、自学自習しやすい学習材として、自分だけで学びやすいようなものになってきています」

 教科書のほかにも副教材や塾の教材、タブレット端末を持ち運ぶ子どももいて、全体的に重量は増している。

■荷物は体重の10%未満に 身体や学習面に悪影響も

 小さな体で重たい荷物を運べば、体への影響は大きい。たかの整形外科(世田谷区)の高野勇人院長は、猫背など姿勢が悪くなる可能性があるという。

「小中学生が体重の10%以上の荷物を持つと、背中や腰などを痛めるといわれています。大人になって、肩こりなど痛みの原因となる恐れもあります」(高野院長)

 小学6年生の平均体重は男女ともに約39キロ。文科省は荷物の重さについて基準は示していない。労働基準法では腰痛などを防ぐため、16歳未満の女性は8キロの重さまでしか継続的な作業はできないことになっている。

 姿勢が悪くなれば学習にも影響が出る。身体心理学に詳しい桜美林大の鈴木平教授は、姿勢と学習の関係についてこう説明する。

「姿勢が良いと血流が良くなり、脳が活性化し、学習の効率が上がりますが、姿勢が悪いと、知らず知らずに内蔵に負担がかかったり、気分がうつに向かったりすることがわかっています」(鈴木教授)

 置き勉を認めるかどうかは、これまでも形式的には各学校の裁量に任されていた。だが、文科省が長年あいまいな態度を取っていたため、大半の学校は認めていなかった。

 保護者からの批判が高まり、報道も相次いだことで、文科省はやっと重い腰を上げた。それでも置き勉は一律には推奨はしないとして、担当者はこう言う。

「子どもや地域の状況に応じて、各学校で柔軟に対応して欲しい」

 文科省は通知を出したが、各学校に責任を押しつけたようなものだ。

 “丸投げ”された各学校は今後どうするのか。カギのかかるロッカーなどが不十分で、置き勉に対応できないところもある。重いランドセルを背負わされる子どもは、なくなりそうにもない。

(本誌・吉崎洋夫)

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