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透析らいふ ミクシイ支店コミュのTVフォーラム 「かかりつけ医のためのCKDマネジメント 血圧・血糖・貧血管理と食塩の功罪」レポート

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2008.9.2(火) 19:00〜20:30

中外製薬主催のTVフォーラムに参加してきました。私の施設からは計7名の参加。勉強熱心で関心です。

今回のテーマは、最近よく耳にする「CKD」に関わる内容で、東京都済生会中央病院 腎臓内科 栗山 哲先生のお話。

CKDという言葉はもう耳にタコができるくらい聞きますよね。

CKDとは、慢性腎臓病(chronic kidney diseaseの略)で、軽度の腎機能障害、蛋白尿、微量アルブミン尿が心臓病による 入院や死亡の大きな危険因子であることが示され、 「心筋梗塞や心不全の方たちの病気の予後に決定的に影響する因子は腎機能である」ことが判明したことで、このCKDの概念がでてきたわけです。

Cardio renal continuum(心・腎連関)の臨床的事実として、心疾患は腎疾患を誘発せず、腎疾患は心疾患を誘発するということから、CKDの基本理念は尿異常や腎障害を早期に発見し腎臓病の発症や心臓病の悪化を予防することができるということになります。

我々が携わる透析または、DMの網膜症や下肢切断が川の下流と例えるなら、CKDの概念は上流でなんとかしようということになります。
外来診療の医師が本領を発揮する分野ですね。

K/DOQIガイドラインでは、CKDの腎機能保護のための戦略がEBMに基づき以下のように述べられている。

・すでに効果的であることが証明されている治療法
?糖尿病における厳格な血糖管理
?厳格な血圧管理
?ACE阻害薬あるいはARBの処方
・有望視されているがその効果についてはまだ研究の余地がある治療法
?タンパク摂取制限
?高脂血症治療
?貧血の改善
これにプラス、栗山先生の私見で、?減塩 があります。

CKDは川の上流でくいとめる考えではありますが、死亡原因が、心不全、感染症、脳血管障害である透析患者さんにも同じことがあてはまります。
合併症をいかにないもしくはできるだけ遠ざけるためにも、血圧や血糖、貧血、減塩を考えていかなければいけないのです。

栗山先生の話によると、日本人の1日塩分摂取量は米国の8.2gに比べ、13gと非常に高い。米国がこんなに少ないの?と驚かされたが、スペインでは7.42gとさらに少ない。

先生は遺伝子レベルの話をされたがそこはちょっと私には難しすぎましたが、ようするに日本人の遺伝子では、塩分摂取に気をつけなければならない遺伝子らしい。

海外の塩分摂取量と比較しただけでも、日本人が塩分に対してもう少し考えなければいけないのがわかりますよね。

減塩に心がけ、高血圧を予防し、それが腎臓を保護し、また心臓・脳をも守る。

我々透析に従事するものは、透析だけでなく、幅広い知識が必要になりますよね。栗山先生も、脳・心・腎の保護には集学的知識が必要と言っていました。

今回のTVフォーラムも大変ためになりました。

もちろん、そのあとは7名みんなで飲みに行きましたよw 勉強の後のビールが最高ですね。

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