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透析らいふ ミクシイ支店コミュの第6回腎と心・血管フォーラム レポート

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日時:3月8日(土) 15:30〜 
場所:大阪国際会議場

腎と心・血管フォーラムに参加してきました。

この日の勤務は超早で朝4時起き。
仕事が終わってからスーツに着替えて会場に向かいました。
勉強会の多くはスーツで、勉強会の規模で私服でも行きますがね。
スーツの多い会場に、私服で行くとかなり浮くんですよね〜(笑)

今回は3人の講演。3時間半くらいの勉強会でした。勤務も勤務なので居眠りしないようにかなりがんばりましたけどねw

最初の講演は「CKDと血管石灰化」というテーマで塩井敦先生のお話。

これまた難しい内容で、スライドのほとんどが英語。ヒエ〜と思いつつも演者のしゃべりで理解しようと必死に聴いていました。

慢性腎疾患の患者さんにおいて、血管の石灰化は切ってもきれない存在です。石灰化ってよく聞くけど何のこと? 
簡単に言えば、本来、骨になるべく働くカルシウムたちが、腎疾患のために色々な側面から骨になりにくいメカニズムを作りだし、その骨になれないさまようカルシウムたちが血管などに着いて、動脈硬化みたいに血管を硬くしてしまうこと。

透析患者さんはリンの摂取に気を付けてくださいねと言われますが、これはリンの摂取量が多いことで血中のリン濃度を上げ、骨のカルシウムを血中に溶け出させ、石灰化を促進させてしまうからなんです。

石灰化の原因はリンだけでなく、炎症や酸化ストレスも大きな要因です。

塩井先生は、本来、骨以外への石灰化を抑制する機構が体では働いているわけなんですが、腎疾患によってその働きが阻害されてしまっていると述べていました。
ピロリン酸の合成障害や、ALPの障害、MPGの低下、OPG・・・
遺伝子レベルの話など言っていることが難しすぎて、理解するのに大変でした。たぶんほとんど理解できていないのかも・・・(笑)

石灰化の怖いところは、動脈硬化と考えは一緒ですが、心臓の血管が石灰化することにより心筋梗塞になりやすいし、脳の血管であれば脳梗塞。足の血管であればASOなど、透析患者さんの合併症の大きな黒幕が石灰化。糖尿病があればさらにそのリスクを高めるので、石灰化を進行させないためにもリンのコントロールをしっかりすることと、質の良い透析をしっかり受けることに尽きると思います。
少なくても、そうすることで予防になるのだから患者さん自身やるべきことは何かわかってくと思います。
「1分でも早く透析を終わりにしろ!」とか「週2回に減らせないか」などをよく聞きますが、これらは石灰化に早くしてくれと言うのと同じことにもなるのです。(ちょっと言い方がきついかもしれませんが)

2人目の講演ははるばるフロリダ大学腎臓内科から来てくださった仲川孝彦先生。

座長の後輩で、講演に来いと言われて来てくれたようです。上下関係の厳しい世界ですの〜(笑)

仲川先生はメタボリック症候群のお話。

今流行りのメタボ。

日本の判断基準にはウエストが男性85cm、女性90cm以上で、その他に中性脂肪が150以上などさらに細かくある。

日本のメタボの罹患率は男性12.1%、女性1.7%と圧倒的に男性に多いのですが、世界では逆で、女性の方が罹患率が高い。
その違いの原因として、メタボリックシンドローム(症候群)の判断基準の違いがあるからだそうです。

メタボリックシンドロームを有すると、そうでない人に比べ死亡率が2倍にも高まるデータになっているそうで、透析患者さんでも同じことが言える。(倍率はもっと高くなるのかもしれないが)

メタボリックシンドロームになる原因は運動不足や暴飲暴食などがありますが、高尿酸血症もその原因のひとつという研究を仲川先生らがフロリダ大学で行っているそうで、ネズミなどの動物モデルではそれが言えるそうです。まだ、人間には実験していないので人間もそうであろうという仮説。

アメリカではフルクトース(果糖で糖類のなかで甘みが最大)の消費量と肥満の上昇のグラフが同じで、日本のフルクトースの消費量がアメリカの次に多いそうです。

フルクトースの摂取で体内では、フルクトキナーゼという酵素が働き、その結果尿酸値を上昇させる。尿酸値の上昇は血管内障害やインスリン抵抗性を引き起こし肥満というプロセスになっていくみたいです。

人間は、ある程度にフルクトースの摂取量には対応できるが、一度に大量に摂取するとその処理に追い付かず高尿酸血症になりやすくなるようです。

アメリカのソフトドリンクなどに含有するフルクトースの量はスプーン10杯半くらいで、これらが問題になっているようです。日本ではどうなんでしょうか。おそらく含有量は多いでしょうね。

フルクトースは単糖類ですが、単糖類にはブドウ糖やガラクトースもそうです。私たちがよく目にするショ糖は、ブドウ糖とフルクトースがくっついているもので、体内で結局はブドウ糖とフルクトースに分解されるので、ショ糖だから安心と思ってはいけません。

明日から缶コーヒーはブラックにしないと・・・

では、尿酸値はいったいどの値がベストかとい議論のなかで、高尿酸血症でも痛風になり腎障害を起こすし、逆に低尿酸血症でも腎障害が起こるそうで、尿酸は抗酸化作用もあり、酸化作用もあるというややこしい存在なんだそうです。

それにしても内容が難しいな〜。周りを見渡してもドクターばっかり。コメディカル向けが半分の内容と言われていたが・・・ウソですね。

最後の演題は「CKD患者の循環器系薬剤の使い方」というテーマで熊本大学薬学部の平田純生先生のお話。薬剤師だそうで、私の上司の元同僚でよく一緒に飲んでたらしい・・・

話の内容は3演題の中でも一番わかりやすい内容でした。

最近よく言われていますが、慢性腎疾患の比較的早い段階からRA系阻害薬(レニンアンジオテンシン系抑制薬)を投与し、腎臓・心臓を守ることが重要視されています。

血液検査でクレアチニンの値がまだ低くても、尿中に蛋白が出ているいわゆるタンパク尿の場合は、すでに尿を生成する腎臓の中の糸球体の内圧が高いために尿中に蛋白が押し出されているわけで、内圧が上がる原因には腎障害によりレニンアンジオテンシンが糸球体の前後にあるレニンアンジオテンシンのレセプターに反応し血管収縮を起こし圧を高くしている。

これを防ぐためにはこのレニン系の活性を阻害する必要がある。そこでRA系阻害薬が出てくるわけです。

レニンは最終的にはアルドステロンという、高圧作用の一番高い物質に変化する。慢性腎疾患では、透析導入前はほとんどの方が高血圧。これは尿が作られにくくなったためにおこる循環血液量の増大も血圧が上がる要因ですが、アルドステロンが原因で高血圧になっているのもある。
透析導入後は高血圧だった方も徐々に下がってくる。これは除水により循環血液量の負担が減ってくるからである。

先も述べましたが、動脈硬化は心筋梗塞を引き起こす怖い状態。血圧をコントロールすることはこれらを予防することに大きな意味を持つ。
平田先生は早い段階からRA系阻害薬を投与することで、糸球体を保護し透析導入を遅らすことができる。それとともに心血管系の保護にも大いに役に立つので、RA系阻害薬を上手に使ってくれとの内容。

ほんと人間の体のメカニズムってすごいです。それを解明している人間もすごいですがね。

平田先生は他の薬の話の話もたくさんしてくださいましたが、レポートも結構疲れるんで今日はこの辺でw

最後まで読んでくださった方。お疲れ様です。わかりにくい文章で申し訳ありませんでした。少しでも知識の共有ができれば幸いです。


もちろん、勉強会のあとは飲みに行きましたよ。カラオケにもまた行っちゃいました。














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