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だいすきっ子倶楽部コミュの(株)無限大イメージング

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コメント(79)

あたたかい
ココアを飲もう

世界の全てが
薄っぺらく見えて
しまってる君は温めすぎた
くらいのココアを飲むといい
そのままだと喉を壊して
しまうから少しだけ さましてから


ほら


君はココアを飲むことを
知らなかったから駄目だったんだ 
君に足りない事はただ 
ココアを飲む事だけだったんだ
この間まで
コーヒーはジンジャエールで割って飲むものだと
思い込んでいて

だから、コーヒーなんて大嫌いだった

ただ、「本当はミルクと割る」と言う事を
誰にも教わらないだけで
私は少しだけ 人生を損していて

実際、ミルクで割って飲んでみると
あら不思議 とっても美味しい

自分の思い込み全て
きっと そんなものかもしれないと

午後3時 カフェオレを飲みながら
そう 思ったのでした。
「ばいばい」


そう言って、あの子は 眠りにつく
それはいつもの事だから
私もいつものように

「おやすみ」と言って
洗い立ての髪を乾かした


「明日が地球最後の日だと、後悔するから」
そう言って毎日 あの子はすごく上等なご飯を食べる
だからすごく太っていて

そんな体で死ぬぐらいなら
私は、明日、地球がなくなるとしても普通のご飯を食べようと
心に誓っていて

その事をやっと、あの子に伝えようとしたのに

次の朝、あの子は目覚めなかった

深い
深い
深い
深い眠りについていた


私は

「ああ、今日からはもう 地球がないんだね」

それだけ言って あの子の元を去った
黒い装束のその男は
帽子を深めにかぶって
何かを 待っている

冬の新宿ステーションは
師走の逆風をもろに受けて
集中をよぎなくされた人々が
今日も走っていて

その中で熊のぬいぐるみを
来た男が看板を持ってたりらりと
踊っている 男はそれを見ている

空は曇っていて
空気は透明というよりも
むしろくすんだ灰色がかっていて

車が出す二酸化炭素が
更にそれに上塗りしている

塾に向かう子供たちが
うつむいた顔で 口元を
下げて 目じりを膨らませて
とつとつと歩いている

左と右と上と下から
それぞれ違う騒音が4重奏を
奏でていて それすらも麻痺した
耳にはストレスに映らない


ああ
都会の冬は憂鬱だ



せめて俺だけでも明るくしてたら
この景色に何か色がつくだろうか
俺は気が付いたら
道路が随分と遠くに見える
冬の田んぼのど真ん中にいて

そこではしょぼくれたおじさんが
落ち葉を当てて焚き火をしていた

乾燥した枝葉は
簡単に火がついて
熱気の波の音と枝葉が
砕け散る音を撒き散らしている



「おう、うめえかよ」




美味いっすねえー
子供だった晃一にはそれが何を意味するのか全くわからなかったけれど、
目の前にぶら下がってるそれが所謂「人間の死体」だという事は容易に
理解出来た。人間って、死んだらブサイクになるんだな。晃一は思った。
懐から取り出した煙草に火をつけて吸う真似をする。晃一はまだ煙草を
飲む気にはなれなかったけど、何かこの人を見ているおれはタバコを
吸ってるのが似合いそうだ。


後ろから「うわ」という悲鳴が聞こえた。


バーカ、何わめいてんだよ、これ、これ何?死体だろ、死体?
首つって死んでんだよ、見りゃわかんだろ、う、うるせえなわかって
るよちょっとビックリしただけだ、すっげビビってたじゃん、うっせー
うっせーところでタバコなんて吸っていいのかよ?いいんだよ、
おれは結構大人だから


やたら遠巻きに立っているビビりは放っておいて、晃一はぼんやり
と何でこの人はこんな森の中で死んでいるのか考え始めた。社会の
犠牲者って奴か?リストラか。このおっさんは負け犬だから負け
ちゃって死んじゃったんだ。だっせえ。おれはこんな風にはぜってー
なんねー。俺は強い男になるんだ。強くなって女にモテて金もがっぽ
がっぽ稼ぐんだ。うちの両親みたいにいちいちうるさい人間にならないぞ。
バーカだっせー負け犬だっせー



しかし、彼がその「負け犬の死体」を本当の意味で
理解するのは、その時点から20年経ってからであった。
そういう類の傷は
かさぶたになり、痛みを忘れて

次第に、美しい思い出になる

ここにいるのは私なのに
どうしても 欲張ってしまうのは

これは、どういう種類の なんていう名前の
感情なんだろう

なぜ、地球上に住む人間は
悪でなければいけなかったのか

そんな事は、誰も教えてくれない

善くなろうと努力することさえ
標準装備ですらなく

「汚くてもいいじゃないか」と
互いに美化し、傷を舐めあう


何が美しくて
何が悪いかなんて

それは、人それぞれだけれど

統一しなければならない秩序さえ
どうして、こんなに薄暗いんだろう

それでも 悲しきかな
私は 人間

地球上に住む 生物

願いはたったの一つ


「みんな 幸せに なりますように」
わたしは、わたしの頭の中が大好き

カエルが高層ビルから飛び跳ねて
テーマパークのくるくる回る、よく分からない乗り物に

乗り移った時なんかは

感動しちゃって涙がでたの。


キャンディーも、マシュマロも、アイスクリームも
全部原色、それからひどく甘い

お花だって食べれるのよ
いつも、空気は甘いにおいがする

その中で 踊る私は
いつだって、お姫様で

ヒラヒラ軽い ドレスをなびかせ
王子様へ駆け寄るの

キリンは蝶ネクタイをしめて
長い睫毛で私の世話をするし

角の生えたウサギはいつも
私の頭の中に入ってこようとする馬鹿な人達を
大きな声で追い出してくれる

貝のベットはいつも清潔
レースのカーテンに包まれてる


ああ、はやく
今日も頭の中へ


こんなちっぽけな現実になんか 用はないの

わざとハイヒール落とすから
はやく迎えにきてよ


頭の中へ
頭の中へ
頭の中へ
頭の中へ
腕が無い人間がいて
そいつは足で全ての用事を
事足らせていた
通りかかる人々が哀れみと
嘲笑の目を投げかけることは
彼にとって 既に茶飯事で

そんな時、彼はいつも
はにかんだ笑顔をしている

何で君はそんなに照れくさそうに
しているのかい、と誰かが聞いた
らしい 彼は「いや、目立つのは
嫌いじゃないんですけどね」と一言
返した。君は手が無いから皆に同情
されているんだ、とそのデリカシィの
無い誰かが再び言葉を投げかけたが

いやあ
僕にとってはそんなもの
持った事も無いですからね
そんなどうでも良い事を他の人が
わざわざ気にしてくれるのはやはり
照れくさいんですよ ありがとう御座います


いつだって
晴れやかだったのだ。
雪の中から
ぽ ぽ と
光がはみ出た
ような気がした

薄暗い小菅峠の
山道は

積もりきって一つの山を
作っている 帽子の上の雪は

ぼくの手は
雪固化されて
よう動かん

雪うさぎ達が穴倉から
ぼくを見ていて 暗がりから
ぽ と光が漏れている


手も振れん


ぼくの家まであと
何キロメートルあったかいな
ぼくの家のお母さんの
作ってくれた鍋まで
あと何分かかるかいな



熱の無い世界の 独り言
心の奥の
ささくれた思いを
全部叩きこめ

お前は世界の55億分の1であり
生息している空間は数十?に過ぎない
毎日55億の為に奉仕して
疲れ果て、混沌を作り出す役割しか
持っていない

叩きこめ

お前を構成している体は思った以上に
複雑だ 毛細血管は伸ばすと地球を3周する
こうしている間にも心臓は血を全身に張り巡らせて
脳は生きるための指令を作り続けている

そんなお前は55億分の1であると同時に
どこまでも広い世界の主だ
その二つに優劣は無く、お前はあくまでも
歯車であると同時に支配者でもあるのだ


叩きこめ


世の中の価値観は一つじゃないんだから
自分の価値観を少しでも世界に叩きこめ
一本の針を
あの頂きの
先端の2ミリメートルの
少しだけくぼんだ花崗岩に

突き刺すべく

目の機能を
指の先の穴の
歪んだ指紋の
線となった脳髄を

世の中の色を取り
形も取り去り
何を残す
何もいらん
この一本の針を
あの頂きに
その為に脳髄を
指の先の小さな穴を



そして俺は点になる。
街中でヘッドフォン
それで私

音に溶けると街に私は無く
街に溶けると私に音は無し

泣く泣く、世間に騙されてはみたものの
どうも考えと一致せず
我が道ハイウェイ、天高く

濡れそぼった彼の眼は
美味しそうな蜜を零す
味気なかった私の心は
色とりどりの花が咲く

芝居で良ければ私をどうぞ
見ず知らずの貴方でさえも
私きっとめくるめけるのさ


そこに現実 ぽつり
両手には何も無い事に気づく

ああ、私は一体今まで
どこに生きていたのだろうか
旦那さん達、揃ってわっちに
嘘の真をねだって来たって

わっちゃぁ、真しか好かんもんだから

そんなもんは、他をあたってもらわにゃぁ
この身もいつ滅びるや知れんし

女なんて五万とおろうに
ましてや、嘘の真を身に纏うなんざあ
仮初め女の十八番ときたもんさ

髪の結い方 変わっても
紅の色さえ 変わったとて

気づきもしないくせに

よくもしゃあしゃあ、抜かせるもんよ

嗚呼、他をあたっておくんなまし
嗚呼、わっちなんて

わっちなんて

唯の真さえ操れん阿呆な女さ


ねえ、行くの
本当は 好きなくせに
フンボルト静止官
幕僚大佐
ここから始めたモルドフ調査官

パニック症候群に
群がるトーテムキラー
ファイナルエモージング
何もかも
こわらん
我門に
躊躇する事なかれ


  なかれ
止め
跳ね
払い

端から右に
進み ここで押しこみ
ググっと押しこみ 止める

チョン

毛と繊維の接触が消えるとき
わざと未練を残し チョン

もう少し一緒にいたい
もう少しだけ一緒に いたいのだ

駄目だ

もう少し


駄目だ



古来より漢字を書くものは
皆が女々しく未練がましいのだ
女々しく未練がましいのを正しいと
信じこまれて今まで続いた4千年なのだ
わたしのココ
ねじってみてよ

甘い汁が
ポタポタと落ちるの

あなたにだけ 教えてあげる
あなただけなら その甘い汁
舐めてもいいよ

妄想も良いけど
コッチだって 捨てたモンじゃないでしょ

アタシ結構 やるモンでしょ

だって ほら もう

ぽたぽた ぽたぽた
垂れて来ちゃう

栓して
かき混ぜて
噛み千切って
片目を開けて
世の中を見てみたら
世界がひっくり返ってて

驚いてもう片方も開けてみたら
普通の日本だった

手を
顔に当てて

チラリと開けて
隙間から世界を見てみたら
今度は何もかもが垂直落下していた

手を離した
やっぱりただの日本だった


もう一度片目で見てみた
すると今度は潰れた世界が待っていた
なんでもかんでも
自分で決め付けて
どういう風に言ったって
聞きやしない

どの角度が君のストライクだ
この角度じゃ君からすればアウトなのか

オフサイド取ろうったって
ホームびいきが容赦ない

そこまで閉ざして君は一体
僕をどうしたいと願っているんだ

煮たい
焼きたい
食いたいかい


ああ もう


とりあえず チョコレイト
半分ずつしよ

そこから 話をもう一度

始めさせて いただけませんか
ごろりとした岩を
持ち上げた
小池さん

鶏を絞めて
鳥鍋を作ってくれた
高取さん

背中から刺された
トーマスさん


みなさんお元気ですか
僕は相変わらずコンクリートの
住人です
たくましくも消耗した人達に
挟まれて 今日も生きております


みなさんお元気ですか
生きていて色々とありますよねえ
でも、貴方たちはゲラゲラといつも
笑っていて、それが僕は凄く好きでした


ねえ、元気ですか
命だけは大切に
地球から自分をくれぐれも

消さないように。
あれの悪いところはそこ
これの悪いところはなに

そういう前にもう

あれとこれ自体がだめなのだ

根本からひっくり返して考え直せ

そゆこと。
言葉の作成。を。細やかに。狂おしく。何も無い。はず。の。場所。から出す。

「何も無いはず」

実はそこにはある。俺のこの朝から夜までを数万倍かけて培った何かがそこにある。

頭の中には俺の見てきた全てが

全て インプットされている

空も木も人も怒も悲も喜も青も黒も白も
戦闘も敗北も焦慮も打算も愛情も愛憎も

全てが詰まっている
俺の見た全ては脳にある


思い出して組み替えろ
材料は既にある
俺はシェフで
君もシェフなのだ
銃を持った男はとても躊躇したけれども
最終的に引き金を引いた。人を殺した。

さっきまで生命を噴出していた男は
もう男ではなく、ただの液体と固体だった

人を殺すのはスイッチを押すのに似ている。
人が生きているのと死んでいるのは大して差が
無く、それは一つのスイッチを押すだけで
たやすく実現できてしまう。


男は、銃を持っていた。


ただ、その事の意味を「人間として」
理解するのは少し後の事だった。具体的に
言うと、その男が自宅に帰った時に愛する
娘から「おかえり」と聞いた瞬間である。
その時、男は初めて声を上げて泣いた。
自身、自信などというシロモノは持ち合わせておらずに
右へ行ったり、左へ行ったり
とにかく、何かを手に入れるために

泣き、笑い、悩み

しかし何もせずに

ただ、その位置、その場所で

呆然と立ち往生をし

けれど何かしらから
何かしらの影響を受け

感動ばかりの毎日を送り

そんな日々をも「退屈で平凡」だという名前をつけ


嘘をつき 人を騙し
怒り 人を傷つけ
盗み 人を困らせ
姦淫し 快楽に溺れた


それは全てを
平凡で退屈だと

生きる恐怖心から

防御のために 保守のために
今のこの位置を守るために

行った彼は今


そのちっぽけな「位置」や「恐怖心」などという
「自信」や「平安」からはひどく遠いところで

まだ

右往左往している


だから、感謝をするべきだと



何度も、何度も 言っているのに
彼はその遠く、か細い声を
虫の羽音と同じように

手で払い

そしてまた


同じことを死ぬまで繰り返す


「所詮」などと言われたくない人間の
「所詮そんなもの」の それまでの人生



嫌ならもっと 振り返りなさい
嫌ならもっと 反省しなさい


簡単なことだけど
ひどく難しいこと


でも、ただそれだけだ

そして、今とは逆の生活をするだけだ


簡単だよ
難しいけどね
丸いものが
割れて
割れた皹から
粉が生まれ
その粉のひとつひとつが
空に浮かび
やがて雲になる

雨になる
甘いささやきをしてくる
野原のコウロギを
私は踏み潰した
秋の夜長のことだった
爽やかな良い秋晴れの日でした

次の日わたしは家ごと炎に包まれた
燃やされながらアチチ、アチチ、と言いながら
ああ、これは罰なのですとも考えた
私は先日のコウロギのことならず、生まれてから
死ぬまで(それはつまり現在の少し先のことです)
罪を曝し続け、周りがそれで良いよと言うから
さらに心の罪まで広がり、それに対する償いは
50に対する50とまではいかなかったように
思うのです

私はこのように焼かれて、死んでも焼かれるのが
しばらく続くのでしょうが、この私が燃えているにも
関わらず、隣の家はさらさらに乾いたままなのです
それは、いつも通りの爽やかな秋の夕暮れのひとときで
その家の人は窓をあけてこうつぶやく事でしょう
「ああ、なんと不運な方でしょう」

燃え盛りながら意識が彼岸にずれ始めてる私は
そこで沢山のこうろぎを目の当たりにしました
それは私が踏んだこうろぎよりも遥かに沢山のこうろぎで
そのこうろぎ達はわたしに悲しげな目を差し伸べました
それはわたしがこうろぎ達の仲間に入ったことを表す目だと
気付きました「君も今から、沢山の人に踏まれるんだ」


「そして、これは罰じゃない。君じゃなくても良かったんだ」


ああ、なんてかわいそうな私。
「よし子さん、なぜ泣いているの?」

「くすん、くすん…」

「泣いているだけじゃ分からないから、僕に話してごらん」

「・・・私はわたしがいやなのよ」

「??? それだけじゃあ分からないよ」

「くすん、くすん うわーん」


「僕が相手をしてやってるのに泣くことないじゃないか!」
「第一、君はいつもそうやって何も言わずに泣いてさ!!」


「・・・」
「あなたは私の心配をしている訳じゃないんだもの だから話さないのよ」


「それはどういうことだよ!この前だって僕は君を喜ばせようとおもって
こんなことやあんなこと、そんなことまでしたじゃないか!!」


「でも、それはあなたがされて嬉しい事であって、私には嬉しくない」
「結局あなたは『心配をしている自分』が好きなだけなのよ」


「亜qwせdrftgyふじkl!!!!」
「僕は君のためを思ってがんばったのにそれはひどいんじゃないか!!」


「いいえ、ひどいのはあなた。私のことはちっとも見てはいないじゃない」




「わたしは、あなたが私のことを見てくれないから泣いているのに。」
世界はいつも いつだって 少しだけズレている

それは 少ししかズレていないということだから 大丈夫

大丈夫

接触不良が治るように ふとしたときいつでも 世界は「治る」ように出来ている

だから モザイク柄の人波も 饐えたコンクリートの臭いも。

怪獣のような喧噪も 歌舞伎町のラジオ放送 も。

引きこもりと売春は同じ病理だと言った少女は 

引きこもりでもなく売春婦でもなかった

世界はそういう風に出来ている

だからいつでも少しだけずれている
だから大丈夫

大丈夫 なのだ
僕はあの子のことが好きだったので
その好きな気持ちを紙飛行機にして
それから、その、紙飛行機に
火をつけた

火のついた紙飛行機は繊維が爆ぜる音を立てながら
赤い光と黒い煙に変わっていく
その匂いは少し鼻についたけど、愛というのは
そもそも焦げ臭いものなのだ、と考えたら
別に気にならなくなった
煙が充満してきたので僕は窓を開けた
窓から煙は出ていって物干し竿を通過して
空に溶け込んでいった

あの煙はいずれ雲と一緒になるだろう
そうしたら雲は雨を降らすだろう
その雨はあの子に届くだろうか


そうなったらいいな、と、僕は思った。
なんとなしに
本当になんとなしに

ふと、先をみつめる
そこには鏡、それと自分のかお

鏡に映る眼球の奥にはまた自分のかおがあって

そのまた
奥の
奥の
奥の
奥もまた 自分


あれ、こんなかおだったっけ


思ってたより まぬけ


自分に纏わせる「印象」
自分に纏わり付く「現実」


こんなに差があったのか
ふしぎ


もしかすると、私はあの時
怒っていたのかもしれない

もしかすると、私はあの時
泣き叫びたかったのかも


でも、自分の「印象」に
自分が殺されていたのかも


…
……
………

とりあえず




紅茶でも飲もう。
生首がいるんだ。
目の前にいる。

そいつはこまっしゃくれた顔をして、己のことを
全部わかったような顔をして、少し侮蔑した風に口元を
歪めながら、いつも言うんだ。「またか」「お前はいつもそうだ」


「大きなお世話だよ。生首のくせに」
「胴体なんて無粋なもん、とっくに捨てッちまったんだよ」
「所在無げにぷらぷら浮きやがって」
「酸素と窒素の間に挟まれるのが好きなんだ」
「変態野郎め」
「お前みたいな年中神経痛には判るまい」
「己は細かい事が少しだけ気に障るだけだ」
「いつもそうだ」生首が笑った。「変態野郎め」


己はウイスキーをぐいと飲み干した。このまま
酩酊の渦に巻き込まれてしまえばこんな莫迦は
消えてなくなるだろう。それとも、酩酊の渦は
こんな奴ばかりいるのかな。ぐるぐるの中で生首が
沢山笑っていやがるのかな。みんな同じ顔か。みんな
同じ顔で、己を笑ってやがるのか。クソ野郎め。
いつも、いつもいつも、澄ました顔をしやがッて。



そして己は目をつぶった。
俺が目を覚ますと、目の前にウェディングドレスを
着た猫耳のFカップのみゃあみゃあ言う女がいた。

「お兄ちゅん、××りゅんはお嫁さんになるんだりゅん」

何だこの馬鹿は、と思った。無視しようと思ったが
カン高い声がやけに気に障ったのでぐいと突き飛ばした。
すると女は気の抜けた風船みたいにぷしゅうとしぼんでしまった。

俺はそのまま洗面所に行って、顔を洗った。

「だからー、お兄ちゅんの事が大好きだから、××りゅんの
全部をあげちゃうんだりゅん」

女は下から俺を見上げていた。まんまるい瞳をじいっと
俺を見上げながら、ぎゅうと俺を抱きしめていた。不愉快な
柔らかさ。俺はそのまま女を手で押しつぶした。

鏡が突然キラキラと光り出し「愛の階段へようこそ」という
声と共にフランス風の庭園が映し出された。俺は手元にあった
鋏をブン投げて鏡を叩き割った。


俺の手が、いつの間にか白く、細いものになっている。


俺はウェディングドレスを着ていた。下を見ようとしても
大きな胸のせいでよく見えない。声を出そうとしたら「りゅん」と
勝手に出た。足が勝手に内股になる。お兄ちゅん。お兄ちゅんは
どこにいるの?俺はあたしは私はお兄ちゅんと結婚しなきゃいけ
ないんだりゅん早く見つけなければりゅん一緒に階段を。愛の階段を
登るんだりゅん。私は窓を飛び出し、一直線に空へ向かいましたよく晴れ
た清々しい朝でした「まあ小鳥さん、こんにちわ」小鳥も喜んでいたの
脳が右脳と左脳しか無いというのは大嘘で
本当はそれの間のちょっと上の所にもう一つ
脳がある事がつい先日発見された。

それには目玉がついていていつも右と左の
脳を監視している。ぎょろりと左右を見ながら
「チームワークですなー」とお茶を飲んでいる。

その脳は何もしない。
一説では死んだときに初めて本気で頑張り
始めると言われている。でもそれも定かでは無い。
死ぬという事は脳も停止するという事なのだから。

ただ、時折その脳が喋りだす事があるんだ。それは
僕らの口から出てくる。右の脳からでも無く、左の脳
からでも無く、自分自身は自覚すら無いまま、勝手に
口から言葉が出される。僕はその言葉を聞いた。まるで
僕の声じゃないみたいだった。


「どうやら、あと332日だね。見えちゃった」
一と一を組み合わせて
線を作って線と線を合わせて
丸と四角を作って

四角の端を食いちぎってみる

四角の端から漏れたアセチレンガスを
少しだけ嗅いで悶絶して、それからまた嗅いでみる


女体を膨らませてみる
膨らんだ女体は、肉と骨と神経と血にくわえて
存分なる酸素まで加わって、何だかとっても混沌


男の体を吸い取ってみる
脂肪が無くなって気合が無くなって
ペニスが無くなって神経と神経が寄り集まって


そうやって男は消え去り


女は増えていった



一年。また一年。
ご苦労ですな
ご苦 労ですな
ご苦労 ですな
ご    です な
 苦    す
   で
       ま

 ご苦労    でした

ご 苦    し 


苦   


   労




         ぬ
痛々しくても がんばるよ
まっすぐに見ようと 努力する

こだわらないように 軽く持てるように
なるべく笑顔でいれるように

歪んだ大人の世界に片方の足をずぶっとつっこんで

ずぶずぶずぶっと浸かってしまう前に
きちんと まっすぐ の 

ね


おめめをしっかりとひらいて
誰に憐れまれても

ゆがんだ私は
私を諦めないように

とても曲がりくねった所から
まっすぐへと ターンを繰り返す

ただ、生きるってきっと
それだけの事なんだと思う

諦めてしまったら
それはもう


ずぶずぶずぶ


なんだとおもう
一生懸命に生きるよ


痛々しくてもね
私は静かな静かな平原に一人立って、皆が歩いているのを
見つめ続けていました。それはまるで銀河の行進のようで、
いつまでもいつまでも見続けていたくなるものでした

突然自分が膨らんだような気がしました

膨らみながら、自分の肋骨の間に

確かな 熱を感じたような気がしました

改めて自分の姿を見てみると、それはやっぱりいつも通りの
自分で、膨らんだような、あの痛みのような、締め付けのような、
あの愛そのもののような苦しみは何だったのだろうと考えました

人々の行進はまだまだ続いていて、
それは遠くから見ると溶け合っているような気さえします


私


は


空はとても澄み渡っていて、星空が広がっています。
あの星空は、

きっと本当のしあわせなのでしょう

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