内田百閒コミュの令和版・阿房列車

こんばんは。

今後、ここで小説もどきというか短編コラム（随筆）でも書いてみようと思います。

まず手始めですが、

私の尊敬する紀行作家の宮脇俊三先生の更に上をいく方がいました。

それが『特別阿房列車』を執筆された内田百間先生（間は門がまえの中に月）です。

いま新潮文庫の『第一阿房列車』を読んでいますが、背景が昭和20年代で私的にはちょっとした時代小説です。

私も宮脇先生や内田先生同様旅行好きですが、何か性格も似ているような気がします。何か物事に細かいというか頑固さがあるというか…ただ、昭和の先生達に比べればまだまだ器の小さい私ですが、特に内田先生の頑固そうな顔つきに親近感を感じます。

昭和20年代の日本の鉄道事情と令和現代の鉄道事情にはなんと比喩してよいのか難しいのですが、雲泥の差があります。ただ、どちらがよい時代かはそれぞれの価値観によると思います。

私が夢中になっている理由でもありますが、現在のコロナ禍では簡単には出歩けないので『第一阿房列車』と時刻表を片手に私なりの旅行観を綴ってゆきたいと思います。

今後、不定期ではありますが鉄道コラムを上程させて頂きます。

コメント(5)

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[1] mixiユーザー 07月19日 16:46

『阿房列車』が執筆された時代、当時の国鉄の列車には一等とか二等などの等級制度がありました。

現在のＪＲの列車には等級という概念はありませんけれども、いわゆる「グランクラス」が一等の設備で「グリーン車」が二等の設備、そして普通車が三等の設備ということと言えば一般の方々にはわかると思います。

かくいう私は「二等」を超える設備には乗車したことはほとんどありません。

子供の頃、親と一緒にグリーン車やＡ寝台車に乗車したことはありましたが、自ら鉄道旅行をするようになってからは、過去に「北斗星」のソロかデュエット、上野東京ラインのグリーン車には乗車したことはありましたけれども、阿房列車で言う二等を超える設備を有する車両に乗車したことはありません。

それゆえ、内田先生のような鉄道旅行に憧れが募るのもあります。

[2] mixiユーザー 08月10日 21:40

こんばんは。かなり間隔が空きましたが、コラム復活です。

さて、これを書いているのは令和ニ年の八月です。
本当だったら東京オリンピックが開催されて日本中、いや世界中が盛り上がっている時期でした。

しかし、世界中が新型コロナウィルスに襲われて、さらに日本がものすごく暑い時期です。

私自身、どこか遠くへ行きたい…と思っていても行けない日々です。

遠くへ行って美味しいものを食べたい。温泉街に行って全てから解放されたい…と頭の中ではヘビーローテーションしているのですが、日々新規感染者が爆発的に増加している中で、列車に乗って旅行に行くなど周囲から何を言われるか考えるだけで恐ろしい思いが渦巻いています。

全国各地で旅行の「自粛」が叫ばれている中で、政府は「Go Toキャンペーン」を打ち出して旅行に行こう！というダブルスタンダードに、はらわたが煮えくり返しそうになっているのは私だけではないでしょう。

帰省や食事などの目的がある旅行だったらともかくとして、私の旅行の目的はと言えば、「鉄道に乗りたい」とか「車窓を眺めながら時間を過ごしたい」という旅行は、自粛の最高ランクに値するものです。
ましてや、内田先生のような目的もなく大金を叩いて当時の一等車で過ごすなど、「非国民」と言われても過言ではないでしょう。

[3] mixiユーザー 08月25日 07:02

おはようございます。2週間ぶりの更新です。

さらに、
私として旅行のフラストレーションになっているのは「旅情」のなさです。

さすがに
北海道あたりまで行けば自然あふれる車窓を感じことが出来るけれども、
関東住まいの私としては遠すぎます。

飛行機や新幹線があるじゃないか！と言われそうですが、
飛行機や新幹線ではビジネスマンがあふれていて、
旅情などあったものではありません。

じゃあ、近場の関東で旅行すればいいじゃないか！
と言っても、今度はその移動手段である鉄道に旅情がないのです。

いまや関東以外の列車でも
「各駅停車（快速列車も含みます）」の類のほとんどが
進行方向に対して垂直に向かって座る「ロングシート」がほとんどで、
進行方向に向かって座る「クロスシート」または「ロマンスシート」の車両など
グリーン車を除けばほぼありません。

ロングシートの列車で旅行に行ったとしても、
よほどひなびたローカル線でもなければ日常生活と変わらない感覚が
「旅情」を打ち消してしまうのです。

…そろそろ本編を始めないと…と思いますが、ネタがありません(涙)

[4] mixiユーザー 08月30日 16:09

やっと「第一章」に入ります。

コロナ禍ではあるものの、旅に出たい気持ちが押さえられず、出かけることにする。
阿房列車の師匠、内田先生は旅に何の目的を持たずに旅行に出かけていたものの、コロナ禍でもあって何も目的もなく徘徊する訳にも行かず、今月末で閉園する「としまえん」を目に焼き付けて、入間市にある大盛り飯で有名なお店に行こうと思う。

で、８月の某日に出発した。

まずは地元の京急の電車で横浜に向かう。内田先生の苦手な朝の電車であるが、休日ということとコロナ禍でもあるので混んでいない。普段であれば私の地元駅からは座ることが出来ないのだが、今回は余裕で座ることが出来た。

約10分で横浜に到着。横浜から東急線に乗り越えて特急小手指行きに乗車した。

東急線はいつも混んでいる印象があり、なかなか座れないことが多い。しかし今回は座れた。
今回乗車した電車は東急線では「特急」だが東京メトロ副都心線に変わる渋谷からは「急行」に変わり、さらに西武線に変わる小竹向原から「快速急行」に変わる。いずれの路線も特別料金を取らない最上級の種別である。

東急線内の特急区間は次の菊名から客が結構乗り、立客が目立ち始めた。さらに武蔵小杉・自由が丘でさらに乗車し混雑を呈してきた。さすがに東急線、10両編成でも結構利用者のいる路線である。

ところが東急線の終点渋谷で客の半分以上が下車した。さらに先の池袋でほとんど下車してしまい乗車は数えるほどになってしまった。

副都心線から西武線に変わる小竹向原で多少の客が乗車はあったものの、渋谷までの混雑には至らず、次の停車駅の練馬で小手指行きを下車した。

その練馬で豊島園行きに乗り越えて、豊島園駅へ向かう。

～続く

[5] mixiユーザー 09月05日 06:14

練馬で豊島園行きに乗り越えて、約２分で豊島園駅に到着した。

豊島園駅からとしまえんに向かうと、開園から30分以上も経っているのに沢山の人がいた。それはそうだろう。明後日の８月31日で94年の歴史を閉じるのだから、事前予約が出来ずに記念撮影をする人も沢山いたのだから。

私も事前予約をしておらず、としまえんの入場口周辺の写真を撮ってから豊島園駅近くのドトールで充電休憩した。ドトールに入ったのは、スマートフォンのバッテリーが残り少なくなったことと喉の渇きが酷かったからである。
約30分ほどドトールで過ごして、豊島園駅から再び西武線池袋行きに乗った。

練馬駅から快速急行飯能行きに乗り越えて、今日の目的地の入間市駅に向かう。

西武の快速急行は、特別料金を取らない優等列車の中では一番途中停車駅が少ない。確かに入間市までは石神井公園・ひばりヶ丘・所沢・小手指しか停車せず、練馬から30分もかからずに入間市まで行くことが出来る。

ただ、この快速急行は乗車が少ない。コロナ禍ということもあるかもしれないけれども、練馬駅で車内を見渡すと座席の半分も乗っていない。始発駅の元町・中華街から東急線までは相応の需要はあるものの、西武線内で10両編成では供給過剰かもしれない。とは言うものの、途中で分割出来る訳がないので長い編成のまま飯能まで向かうのだろう。

練馬から約30分で入間市に到着した。

入間市駅から目的地の食堂「古都」に向かうのだが、入間市駅からバス路線もタクシーもなく、炎天下の中、約30分近く歩くことになった。

事前に調べていたとおり歩いてみるが、なかなか到着しない。特に大通りもなく路地を歩いているせいか途中迷子になり、地元の人に聞き、やっと比較的大きい通りに出た。

大きい通りにあるコンビニで道を聞き、大通り沿いを歩くとあると聞くことが出来た。そこから10分近く歩き、やっと「古都」に着いた。

～続く

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