*世界の涯の物語 河出文庫(中野善夫・中村融・安野玲・吉村満美子訳/河出書房新社/2004) ※短編集「The Book of Wonder」「Tales of Wonder」の全訳。 収録内容:ケンタウロスの花嫁/宝石屋サンゴブリンド、並びに彼を見舞った凶運にまつわる悲惨な物語/スフィンクスの館/三人の文士に降りかかった有り得べき冒険/偶像崇拝者ポンボの身の程知らずな願い/ボンバシャーナの戦利品/ミス・カビッジと伝説の国のドラゴン/女王の涙をもとめて/ギベリン族の宝蔵/ナス氏とノール族の知恵比べ/彼はいかにして予言の告げたごとく“絶無の都”へいたったのか/トーマス・シャップ氏の戴冠式/チュー・ブとシーミッシュ/脅威の窓/ロンドンの話/食卓の十三人/マリントン・ムーアの都/なぜ牛乳屋は夜明けに気づいたときに戦慄き震えたのか/黒衣の邪な老婆/強情な目をした鳥/老門番の話/ロマの略奪/海の秘密/アリが煤色の地を訪れた顛末/不幸交換商会/陸と海の物語/赤道の話/九死に一生/望楼/こうしてプラッシュ・グーは“誰も行こうとしない国”にやってきた/チェスの達人になった三人の水夫の話/流浪者クラブ/三つの悪魔のジョーク