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心を育てる言葉コミュの鼻にかけず、ひけらかさず

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鼻にかけず、ひけらかさず

 いつの世にも、「時の人」と言われる人や、若者がいます。
 でも、いつか話題から消えて行きます。
 しかし、時代を超えても敬慕される人物がいます。

 今秋、熊本は、幕末の偉人横井小楠の顕彰事業が盛んに行われました。20年前まで、私は熊本に生まれながら、横井小楠と言う人を全く知りませんでした。
 先週、11月21日横井小楠の思想についての国際シンポジウムが開催された。パネリストは、イタリアと中国(北京)から教授が参加されました。
 イタリアの教授は、資料の皆無イタリアで横井小楠に出会い、29年前に東京大学で東洋史、日本史を学び、滞日中に横井小楠の研究を進められました。
 中国の教授は、10年前に横井小楠の「国是三論」と翻訳して出版されました。

・横井小楠(1809〜69) 幕末維新期の思想家、政治家。熊本藩士。
 横井小楠は学者で政治家でした。福井藩の財政改革を成功させた、松平春嶽公の政治補佐役を務めた。ただ、お酒が好きで、酒席で失態して失脚し、そのことが熊本では、つい10年数年前にまで語り草で、なかなか評価が上がらなかった。最近の評価見直しは、小楠の生き方に、私欲が無かった点ではないかと考えています。
 小楠は、中国古典の読破し、西洋の事情にも関心が高く、常に国民の幸福を主眼にして、藩域を越え、日本国、さらには世界のあり方まで、考え続けた人でした。

・名臣(?2の生き方)
 中国古典の「韓非子」を解説した本に、名臣と言われた人たち、皋陶(こうよう)、伊尹(いいん)、周公旦(しゅうこうたん)、太公望、菅仲、范蠡(はんれい)などに生き方が、取り上げてあった。

一、朝は早くから夜遅くまで政治に精励した。
二、常に謙虚な態度で、与えられた責任を果たそうとした。
三、法に貫徹し、人材を登用して、よく主君に仕えた。
四、道理に基づいた進言を行って、よく主君を補佐した

立派な仕事をしても、あえて鼻にかけなかった。大きな功績を立てても、あえてひけらかさなかった。

周王朝の名宰相の周公旦(しゅうこうたん)は、食事中に来客があると自分の口に入っているものを吐き出して、直ぐ来客に対応した。
自分の息子には、「高い地位についたからといって、決して驕った真似をするではない」と戒めた。

・ダメ臣下
反対のダメ臣下は、次のような人々であるらしい。
一、目の前の小さな利益にばかり目を奪われ、法を無視し、義を踏みはずす。
一、みずから人材登用の道をふさぎ、部下のやる気をなくしてしまう。
一、主君の喜びそうなことばかり口にして、ご機嫌とりにつとめる。


― 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす。おごれる人の久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者は遂にほろびぬ、偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ ―

・驕りと没落(平家)
この平家の絶頂期に、表す言葉が次の一節です。

「平家にあらずんば、人にあらず」

天皇を掲げていながら、この言葉は、人心を失う元になったのだと思います。

人にとって、おごりこそ人間の最大の心の「病」であり、誰も陥いる素質があることを忘れてはならないと思います。

*参考資料:守屋洋著「韓非子を見よ!」
      二宮隆雄著「戦いの哲学 勝利の条件」

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