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プロダクトデザイナーコミュのTorino world design capital Fabio Novembre講演を聴いて。

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 2008年TorinoWorld design capitalのイベントの一つ、イタリアデザイン界のスーパースター
Fabio Novembreの講演を聴いて来ました。

 彼の作品は雑誌等で見たことがるのみですが、凄いデザインだなという印象も無く。どうして彼がスーパースターなんだろうと不思議に思っていたぐらいでしたが、今回の講演を聞いて、なんとなく納得してきました。

 講演は大型モニターに写された彼のLogoの説明から始まります。

 彼のLogoはレーザーガンを持つキューピッド。

 というのも彼は彼のデザインにピンポイントで恋をさせるためという。

 感情に訴えかけるデザインがモットー。

 たしか去年読んだEmotional Designに書いてあったのだと思いますが、デザインモノを買う衝動は、人が恋をする時の衝動に酷似していると。

 彼は自分の事務所を持った94年からそんな事を自然と知っていたのでしょう。

 そして話はアダムとエヴァの話に。

 彼(アダム)が奥さん(エヴァ)と結婚をした時、彼は自分の家の建築をし、そのキッチンの天井に禁断の果物を与えた蛇を描いた。

 そして彼の仕事部屋のデスクの上には巨大なコブラの頭の彫刻が飾ってある。

 というのも、アダムとエヴァの話では禁断の果物を食べた二人はエデンを追放される事になるが、ブッダの話では同じ蛇がブッダになる前のシッダルタ王子が瞑想に入った時に護っている。

 そこから、彼は同じ蛇が見方によって大きく変わるのだということを表現するために、キッチンの上に巨大な蛇をデザインし、りんごの木を植え、毎日りんごをそこから取って食べるのだと。

 その次にモニターに映し出された映像は女の人のおなかの写真。

 これはある雑誌のインタヴューで建築、アート、デザイン、空気の題を表現してくれとの問いに答えた時の建築の答え。

 彼はこのお題を聴いてすぐに奥さんに「脱いでくれ」と頼み、写真を撮り出したそうです。

 女の人のおなか、胎盤。 彼にとってこれが世界で最高の建築だそうです。

 そしてアートの答えは、奥さんのお尻。 これほど美しいものは存在しないという事ですね。

 デザイン、奥さんの足。これほど完璧な機能的なデザインは存在しないとの事です。

 最後に空気は鼻から胸までの写真で閉め。

 そして彼は女の人の何処が好きかと言われたら直ぐに「胸、尻、アソコ」と躊躇わずに答えると付け足していました。

 その後ニューヨークのBisazzaのShowroomデザインなどを説明した後、Cappelliniにしたテーブルのオリジナルのデザイン画をモニターに映し出し、
 「これも小さい時からある妄想の一つからインスピレーションしたデザイン」だと話し始め。

 「テーブルをデザインする時、テーブルの高さ、幅、材質など先ず考えない。最初に浮かんだのが子供がよくテーブルの下に隠れてスカートの中身を覗こうとするその行為だった。」との事。
 
 実際のプレゼンに使ったデザイン画もそのシーンのイラスト。

 そして話は色々と変わりつつ子供の話に。

 子供はVerde(緑) Novembre(11月)という。

 というのも11月イタリアは日本のように秋から冬に変わる季節。緑などは無いが、奥さんの出身地イタリアの反対側にあるアルゼンチンは春。

 子供が一つの見えている視点だけでなく、また違う視点を持って物事を見て欲しいからとの事。

 さらにまた違う雑誌の質問に「貴方の作品はアート的ですが、貴方にとってアートとは何でしょうか?」という質問に、

 「作品がアートでは無く、自分自身がアートなんだ」と。

 そして彼がスーパースターである所以の一つに彼がまたアートであると共に彼はその批評家である事。

 例えば、アートはそれがアートであると鑑定家、批評家が言って価値が一般の人に解釈され、(あんな意味で彼らのことをサーカスの動物使いに例える事も多々あり)多くのアーティストは自分の作品の説明、プレゼンをそんなにするものではない。 
 
 Fabio Novembreはその自分のプレゼンが最高に上手い人である。
 モノ自体に魅力はそれほど感じられないが、彼のそのデザインに行き着いた話、デザインの解釈を付け足す事によって、彼のデザインはその魅力を数百倍にも膨れさせる。
 
 彼の話を聴いていて一番思った事は、彼自身も言う通り、

 「コミュニケーションの力はデザイナーに必要不可欠なものである。」

 「それが無い奴はいくら凄いデザインしても無駄に終わる。デザインは実現させてこそ意味があるのだ」と。

 イタリアではよく若者に働くチャンスが周ってこない、建築家の子供が建築家になり、大した事も無いのに大きな仕事を請け、才能ある若者は海外に逃げていく。
 
 確かにそれもそうなのだが、本当に力があるのなら、Fabio Novembreのようにのし上がっていく事ができるのだ。

 彼は今41歳。 Vico Magistrettiもその年では(生涯で?)作品展を開いててもらった事は無いとの事
。 しかし今MilanoでFabio Novembreの作品展が大々的に開催されている。

 今の時代のスーパースターFabio Novembre。
 
 なんとなく納得させられました。
 

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