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レンアイ小説.comコミュの 再会

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 『元気だった?』
 「...うん」

 まさか、会うなんて思ってもなくて
 勇気を出して言った一言は震えてたかもしれない

 『久しぶりだな』
 「そだね」

 2年振りの同窓会。
 懐かしい顔が並んでるけど
 来るなんて思わなかった

 

 『あのさ・・・』

 「みんなの所、行かない?」

 俺の言葉は遮られ、戸惑いながら下を向く君に
 もう何も言えなくなった。

 何もかも変わってしまったのかな?

 あれから、好きな人とうまくいってるの?

 今、幸せ?

 聞きたい事はたくさんあるのに
 口が動かない。

 せっかくまた、顔を見る事ができたのに

 弱い俺はあの時と変わらぬままだ。




 「好きな人ができたの」

 1年半前のあの日、別れを告げられた日から
 俺の記憶は止まったままで
 好きなくせに
 強がって、引き止める事もできなかった

 もしあの時、素直になれていたら
 少しは変わってたのかな?


 まだ、目の前の君は
 俺の“好きな人”

 
 「よっ!久しぶり」
 『あっ、おぅ!』
 「彼女、来てたんだね。話した?」
 『あ〜・・・少しね』
 「そっか、頑張れよ」

 学生時代からの付き合いだったから
 別れたのも、仲間は知っていて

 労いの言葉も今は少し辛くて

 会いたかったけど
 でも
 会いたくなかった

 -----・・・
 「本当にごめんね」
 『本気で言ってんの?』
 「・・・ごめん」
 『そいつと付き合えるか分かんないんでしょ?』
 「・・・ごめんなさい・・・」
 『・・なんなんだよ・・・』


     -----・・・



 「あの・・・」
 軽く触れた肩の方を振り向くと
 あの時、泣いていた君はいなくて

 「あのね、ありがとう」
 『えっ?』
 「私、ごめんしか言ってなかったから」


 ゆっくりと口を開いた君は思い出話をしながら
 少し泣いている様に見えた。

 「すごく幸せだったの。これだけは本当だから。
 だから、ありがとう」

 最後はとびきりの笑顔だった。

 ああ やっぱり彼女を好きでいて正解だと思った。

 今、こんなに輝いているなら
 もうそれでいい。

 君を幸せにできるのは俺じゃないみたいだから
 この恋にはさよならをしよう。

 またいつか会う時は
 その笑顔に負けない位の俺でいるから



 



 
 

 

 

 

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