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竹輪句会コミュの第19回 句会 披講 その1

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おつかれさまです。第19回句会(その1)アップします。

日時:2007年12月6日(木) 20:30〜 aktaにて

兼題:コーヒー

参加者:至文、たざわ、しーほーく、オクタビオ、住職(jusyoku)見学、カヅオ


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○3点句

蛍光灯牡蠣の光沢鈍くして(オクタビオ)


○2点句

歳時記に仏事多かり冬に入る (至文)
母に貰った花梨を煮ていました (たざわ)
コーヒーの静かに落ちて深爪す (オクタビオ)
マフラーに頬撫でられてゐる荷台 (カヅオ)
布貼りの本函の本漱石忌 (至文)
膝の上軽くなりたる寒さかな (カヅオ)
劣情よ獣は冬の季語であり (たざわ)
保健室登校の子や冬の蜂 (たざわ)


○1点句

冬の蜂死んでベランダ陽ゆたか (オクタビオ)
"November Steps"と無糖珈琲 (しーほーく)
おわるものもおわらぬものもあり十二月 (しーほーく)
葱一本コーヒー飲みながら撫でる (オクタビオ)
家計簿をつけて湯ざめの甲斐もなく (カヅオ)
降る木の葉時の境の道しるべ (しーほーく)


--

秋晴れに龍神の轍遙かなり
うつくしや東京といふ大枯野
コーヒーを一杯五輪真弓の唄よ
缶珈琲飲み人恋へば鵙鳴けり
湯たんぽに添へるコーヒーゆらゆらと
列車事故のアナウンスばかり「今日は帰ります。」
雪に病む視界の果てで無が震え
もつ煮こしらへ独り身の冬支度
道草のスケートリンク食ひにけり
冬木立影を使って何するぞ

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※転記ミス等ありましたらご指摘ください。
 

コメント(12)

参加するたびにいろいろと気づきが多く、いろいろな方の俳句を見たり、自分の俳句についてコメントをもらえたりする場があるというのは、俳句を作る上では大切だなあと、とても思います。

以下、自分が選句したものも含め、自解のようなもの&感じたことなどを。


>あすたさん

「膝の上・・・」へのコメント、ありがとうございます。

あすたさんにもコメントいただいた点なのですが、この句の"膝の上からなくなったもの"ついては、みなさまの見解が少しずつバラバラでした。

膝の上が軽くなったというのは、荷物か何かが無くなった/猫か何かが居なくなった/男が居なくなった?(膝枕など?)/そもそも意味がちょっと分からなかった、といったようなカンジだったと思います。

さすがにここまでバラバラだと、"寒さ"に関する情報が少な過ぎるのだなあとも感じたのですが、表したかったのは、あすたさんにコメントいただいた通りのようなことです。

この句に限らず、僕の句には、受け取り手に判断を委ねてしまう句が多いようなので、この点を"やりすぎ"ないように(←でもやり方としては大切にしたい)気をつけようと思いました。



○蛍光灯牡蠣の光沢鈍くして(オクタビオ)

この句を採ることができなかったのは、僕だけでした。
この句を採ることができなかったのは、ちょっと悔しいです。

点がたくさん集まる句なのに自分がそれを選べなかった時は、その句をよく見直す作業が大切だと感じます。


○歳時記に仏事多かり冬に入る(至文)

歳時記(季語)にとても精通している人の句だと感じました。歳時記における仏事全般が、それぞれに晩秋〜初冬の景色の中にあるのだということが端的に表現されていて、良いと思いました。


○保健室登校の子や冬の蜂(たざわ)

今回はこの句を最初に採ろうと決めました。
"保健室登校の子"という言葉が持っている意味ってとても大きいのだなと感じる句でした。また、冬の蜂という季語も、保健室登校の子を想起させる感もありながら、言葉そのものは付きすぎていなくて、季語としてとても有効に使うことができている句だと思いました。


○おわるものもおわらぬものもあり十二月(しーほーく)

十二月で区切れるもの(こと)って実際はなかなかないなと、思います。
前半にひらがなを連ねたり字余りにすることで、いろいろなことがおわらない様子がよく伝わってくる句だと思いました。

こちらの句については、おわるもの/おわらないもの、どちらかのみに焦点を絞ることで定型に収めることができる&暗黙的に反対側のことについても言うことができるというお話もあったかと思います。とても参考になりました。


句会中も少しお話が出たかと思いますが、今回の兼題「コーヒー」は結構難しくて、でも考えるのは楽しかったです。みなさまのコーヒーの句もそれぞれに個性的で面白かったです。

ひとまず、こんなところでしょうか。

2回目は、時間がギリギリになってしまったので、2回目のトピを見るのも楽しみですね〜。
 
どうもコンニチハ。
 先日は、おつかれさまでした。有難うございました。

僕個人、すごく暑い/すごく寒い時期のほうが調子が良いようで、今回は作句をしながら季節を言葉で手づかみする感触が、とても楽しかったです。という余談から。。
>あすたさん、余計な一言を言ってしまってスミマセン。


<句会のなかで選んだもののコメントなどを。>

・コーヒーの静かに落ちて深爪す
今回の兼題、コーヒー、は、字数が多くて扱いにくく、飲む・味・色・ニオイ・店やシチュエーションとか、いろんな展開手段を考えつつ、カブっちゃったらヤだしなあと思案のむつかしいモノでしたが、
そういった兼題句のなかで、ドリップの滴りとその時間を切り取った風景が上品だなと思いました。マダム俳句。
ただ、無季俳句になっちゃいますか。兼題に気を取られすぎるとそういうことになります。

・蛍光灯牡蠣の光沢鈍くして
無機質な照明と生牡蠣の艶めきとの対比、ひかりという無形のものを表現したステキな俳句だと思いました。上手だなあと思います。
難を言えば、「蛍光灯/牡蠣の光沢〜」とブツ切れる部分のリズムの無粋さくらいかなあと。

・‘November Steps’と無糖珈琲
11月に聴く音楽の内向的な感じと、コーヒー、というこれも上手い対比句だと思いました。五輪真弓、負けました。(笑) 縦書きのインパクトがこうしてテキストになると味気ないですが、こういう表記によってはカタカナでもいいのかなとか思います。
ちなみに僕は武満徹氏の出典をわからないまま採ったんですが。。ググると図形楽譜の話とかいろいろ、面白いですね。

・マフラーに頬撫でられてゐる荷台
ちょうど一週間前に観た沖縄映画に出てきた軽トラックの荷台から見える空を思い出していました。(それは全然、冬の光景じゃないですが。)
マフラー・撫でる微風、のやわらかさが荷台、という硬いものに着地する感じ。
解題を聞くと、自転車二人乗り(しかも後ろ側)の風景といわれてその乙女っぽさに軽くめまいが。。(ウソです)

・膝の上軽くなりたる寒さかな
この句を選んだ時、読み手として思い浮かべたものの、読み手としての曖昧さ、というのが、やはり味でもあり弱みでもあるかも知れません。「喪失感の寒さ」を実景を詠んで句にする、というのであるならば、もう少し工夫できるようでいつつ、「説明(猫とか抱えた上着とか)」してしまうと味が無くなってしまう。むつかしいかも。もしかすると敢えて、「膝の上」とか具体的光景一切無しの、感性呟き俳句にしてしまうと、僕はもっと好きかもです。


<気になったけど採らなかったものについて>

・布貼りの本函の本漱石忌
大きな本棚の背表紙を見上げ・眺めつつ思うこの冬の日、という感じ。ただ、漱石の忌日じゃないほうが面白かったような気がして躊躇いました。

・冬木立影を使って何するぞ
選句じゃなかったので誰も何も言わなかったけれど、旧かなで統一していれば。。という。
この木立は、冬の木々のつくる日陰の寒さじゃなくて、街路樹の隙間の多い、晴れた冬日の傾いた長い影。強い風で揺れていたりする都会っぽい感じですね。


そんな感じです。
 自解はもうちょい後に。。
 遅くなりましたが、2回目の披講アップしましたので、どしどしコメントください。
 僕は珈琲をふだんほとんど飲まないので今回の兼題は苦労しました。が、教養系は今後控えることにします(笑)。


 ところで、それがしの選句(手元に控えがないので自信ないけどたぶん)。今回も食べ物系がとることが多かったわたくし…。


 ★蛍光灯牡蠣の光沢鈍くして(オクタビオ)
 好きな句ではないんだけどなぜか気になる、のでとった。
 きれいじゃないし、美味しそうでもないのにね。牡蠣のぐちょっとした質感が出ているってことかな?

 ★母に貰った花梨を煮ていました (たざわ)
 乙女ちっくな感じが素直に好きだったので(笑)。たザわさんってとこがまたいいんだよね(笑)。

 ★布貼りの本函の本漱石忌 (至文)
 昔の岩波版漱石全集って確かこんな感じだったことであることよなあ…としみじみ。漱石も遠くなりにけり、ですね、個人的には。

 ★劣情よ獣は冬の季語であり (たざわ)
 「劣情」という単語にぴぴぴとアンテナが。小松川事件に興味を持ったものとしては、このきょうび使わない言葉って響くんです。「劣情」と「獣」ってベタな取り合わせですかね?でもそういうベタさって最近あんまり聞かないからこそいいかなあ、と。

 ★葱一本コーヒー飲みながら撫でる (オクタビオ)
 映像として思い浮かべるとちょっとエロチック(というか変態?)。だけど建前は専業主婦系俳句。そんな微妙なミスマッチというかフィット感が好き。
選句コメント、パート2です。

○布貼りの本函の本漱石忌(至文)

こちらの句、僕は、さまざまな本が縦に横に積まれている様子を最初に想像しました。意味として七五五で切る順番に"本"が提示されているので、漱石以外の本(古書、世界文学全集など)も雑然と積まれているイメージ。
もし、提示されている"本"の順番が逆だったら、本棚に整然と並んだ漱石全集というカンジですっきりしすぎて、物足りなかったと思います。
また、「布張り」ではなく「布貼り」、「箱」ではなくて「函」としているのも、言葉の本意をきちんと伝えていると感じました。


○降る木の葉時の境の道しるべ(しーほーく)

道(あるいは山道か)を歩いていて木の葉が散る(降るほど散る)のを見た時に、瞬間or数秒の時の経過を意識したという句だと理解しました。
木の葉が散る光景を見て、時が止まるorスローモーションになる等、時間との関係を意識するという点で、共感できるように思いました。


・マフラーに頬撫でられてゐる荷台(カヅオ)

防寒として、おしゃれとして、以外の用い方でもってマフラーの句を作ろうと思い、誰かのマフラーが別の誰かに触れるという状況を詠んでみました。

以前、永易さんにもソレガシの句の特徴をコメントしていただいたのですが、たざわさんも句会中にポツポツといろいろ言ってくださいます。実は結構参考にしています。

ということで、乙女俳句も、やはりたざわさんのように堂々とやってみることにします(笑)。
 
カヅオさん、アップありがとうございます。コメント遅れましたが、よろしくお願いします。自分で選んだ句、気になった句など、コメントしまーす。

たざわさんがおっしゃるように、本格的に寒くなってくると、俳句ってつくりやすいのかもしれないですね。季語も使いやすいし。


・膝の上軽くなりたる寒さかな (カヅオ)
僕は電車での膝においていた上着みたいなイメージだったんですが、披講のときの皆さんのコメントを聞いて、なるほど膝枕か、と思いました。ラブ俳句ですね。寂しさ、何かを喪失する感じ、文字通り、それが深刻なものではなく、軽い寂しさなんですが、それが余計に、寂しいというか。深刻な寂しさはグッとくる寂しさだから、構えもあるんだけど、軽い寂しさ・喪失感ってその場ではあんまり気にしなくても、ボディブローのように効いてくる感じ。そういう感じでしょうか。

カヅオさんが書かれているように、イメージの広がりをどこまで読み手に任せるか、ってなかなか加減が難しいですよね。でも、今回の句もそうですが、カヅオさんは微妙なラインをすごく上手く捉えているように思います。

・歳時記に仏事多かり冬に入る (至文)
歳時記をパラパラめくると面白い。いろんな発見がある。植物だとか動物だとか。その中でも仏事に注目したのがシブいというか。句会でもコメントしたのですが、この時期、ただでさえ、クリスマスクリスマスと世の中が浮かれているので、余計に新鮮に感じたのかもしれません。

・母に貰った花梨を煮ていました (たざわ)
しーほーくさんもコメントされていますが、よさをなかなか言い表しにくい。笑 乙女チックなのかなぁ。むずかしい。たざわさんだから出せる味であることは確かなんですが、他の「ザ・たざわ」な句に比べると、言葉も表現されている世界も、ちょっと控え目で、つぶやき具合がいい塩梅なんですよね。笑

・保健室登校の子や冬の蜂 (たざわ)
保健室登校、というのも知らんかったー。知ってから読むと、たしかに冬の蜂とどっかシンクロするところがあるなぁ。なるほど。

・おわるものもおわらぬものもあり十二月 (しーほーく)
見た瞬間、人生俳句、と思った句。もう少しリズムに工夫があれば、面白かったと思います。視点は面白いと思います。

・コーヒーを一杯五輪真弓の唄よ
五輪真弓、インパクトありました。季語がないぞ、でもなぜか冬のイメージ → 「♪枯葉ちる〜〜〜」とみんなで「恋人よ」の歌い出しをユニゾンしたのが面白かったです。五輪真弓は冬の季語に認定ですね。笑

>たざわさん
・冬木立影を使って何するぞ 、これ僕の句なんです。しかも結構気に入って出したのに、誰にもとられなかったの、ああ無念、と思ってたので、たざわさんのコメントがうれしうございました。冬木立影を使って何描くぞ、にしたらいいだろうかとか、いろいろ推敲してたのです。たざわさんが書いてくれた解釈も僕のイメージと同じです。都会の冬木立! でも旧かなで統一、という意味がわかってないのですが…。
先日たまたま友人にコーヒーの句を教えられました。寺山修司が詠むコーヒー、いかがでしょう。悔しいけど、なんかカッコいい。(気がするだけ?笑)

 冬のコーヒー一匙分の忘却や 寺山修二
 寺山修司、確かにかっこいい!
 珈琲の秀句ってどれくらいあるんでしょうね。
 
 ところで今さらの愚問なんですけど、「コーヒー」って何文字分と計算するの?
4文字でいいんでしたっけ?音引きは1文字分になるのですかね?
・ドリップで落とすコーヒー原爆忌(瀧洋子)

こんなコーヒーの句も見つけました。夏の句のようですが。


・冬のコーヒー一匙分の忘却や(寺山修司)

こちらの句の"冬のコーヒー"って字余りだよね?と思ったのですが、声に出して言ってみると、意外にムリなく言えるなあと思いました。

コーヒー豆は6音、でも缶コーヒーって5音でもいいような気もします。
 

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