法学院　行政書士試験制覇の扉コミュの行政書士試験対策　記述式（民法・行政法）　模範解答

今回は記述式問題を出題させて頂きましたが、如何だったでしょうか。苦戦した方、楽勝だった方、様々だったかと思います。
記述式問題は最も配点が高いですが、対策は択一式の対策と同じです、強いて言えば漢字の練習をしておくこと、これに尽きるでしょう。

それでは模範解答を発表いたします。正確な点数が知りたい方は解答頂いた文章を私宛にメッセージ等で御送り頂ければ採点させて頂きます。
注意点の補足が必要と判断した場合はそれも併せて返信させて頂きます。

問１★★

売買契約の代理権を与えられた者が急病で代理権を行使できないとき、どのような要件を満たすことで第三者に代理権を与えることができるか、また代理権を与えられた第三者はなんと呼ばれるか、40字程度で記述せよ

『本人の許諾またはやむを得ない事情がある場合で、代理権を与えられた者を復代理人と呼ぶ。』４２字

最低限記述すべきキーワード『本人の許諾またはやむを得ない事情がある場合』『復代理人と呼ぶ』

問2★★

とある行政処分に対して不服申立てをしたいと考えたAは審査庁に審査請求書を送付したが、その内容に一部不備があった。
この場合審査庁はどのような対応をとらなければならないか、40字程度で記述せよ

『審査庁は、相当の期間を定めその期間内に不備を補正すべきことを命じなければならない。』４１字

最低限記述すべきキーワード『相当の期間を定め』『補正すべきこと命じなければならない』

問3★★★

建物の売買契約を締結したが、売主はその建物が自己に属するものではないことを過失によって知らなかった。
この場合、売主は買主に対してどのような要件の下で何をすることができるか。40字程度で記述せよ

『売主は買主に損害を賠償して契約解除の意思表示をすることができる。』３２字

最低限記述すべきキーワード『損害を賠償して』『契約解除の意思表示（通知でもよい）をする』

問4★★★★★

次の記述は行政事件訴訟法9条の条文の一部を抜粋したものである。【】内に適切な文章を40字程度で記述せよ。

法律上の利益の有無を判断するに当たっては、当該処分又は裁決の根拠となる【法令の規定の文言のみによることなく、当該法令の趣旨及び目的並びに当該処分において】考慮されるべき利益の内容及び性質を考慮するものとする。
４０字

問５★★★★

民法754条では、夫婦間でしか契約はいつでも取消すことができるとされているが、例外的にこれができない場合がある、それはどのような場合か40字程度で記述せよ。

754条にいう『婚姻中』というのは、『形式的にも、実質的にも婚姻が継続しているものいい、実質的に婚姻が破綻している場合』４１字

最低限記述すべきキーワード『実質的にも婚姻が継続していること』『婚姻関係が実質的に破綻している』　

以上となります。

以前、記述式対策の記事を書かせて頂いたときにも説明致しましたが、表現内容が異なっていても、意味が同一であれば基本的には高い評価もしくは模範解答と同等の評価を得ることは可能です。
仮に評価が厳しくて減点の対象となっても僅かな減点で済むと考えられます。