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楽しい音楽を聴く♪@mixiコミュのRichard Galliano(2007/4/10) Live Report

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脅威のボタンアコーディオニスト、リシャール・ガリアーノ。何故今なのか良く分からないが、2003年発売の「Piazzolla Forever」のタイトルネームのコンサートが東京赤坂の紀尾井ホールで行われた。

よく「モダンタンゴの巨匠、故アストル・ピアソラが生前に唯一後継者として指名した男」なんて肩書きがつくリシャール・ガリアーノだが、ボタン式蛇腹つながりなだけでミュゼットやフレンチテイストのジャズのアーティストとのイメージがあった。どちらもおそらく間違いではないのだろうが、リシャール・ガリアーノがモダンタンゴにアプローチした作品のライブがどうなるかを聴けば、そのへんのことも分かってくるはずだと思った。

アストル・ピアソラはモダンタンゴ最良の形態として2度に渡ってバンドネオン、バイオリン、ピアノ、ギター、ベースからなるキンテート(五重奏団)を結成し、数々の名作を遺した。一方、リシャール・ガリアーノはボタンアコーディオン/バンドネオン、バイオリン×2、ヴィオラ、チェロ、ベース、ピアノからなるセプテート(七重奏団)で公演に臨んでいる。これはメンバーこそ一部違うもののアルバム「Piazzolla Forever」と同じ構成で、リシャール・ガリアーノなりの一つの完成をみたスタイルなのかもしらない。

紀尾井ホールはそれ程大きくないクラシックを中心とした演目が多いホールで、でかいスピーカーがそびえていたりはしない。よって、おそらく完全にアンプラグド、つまり生音なわけである。「ベースのピチカートや弱音器であるピアノがどうなってしまうのか。」一抹の不安があった。でも、結果から言うと耳が慣れれば大した問題ではなかった。ここのところミキシングがヘンテコなライブが何回かあっただけに、むしろアーティストとリスナーの間に余計なものが介在しない生音は良いと思った。

演奏曲目はベタな選曲で、ブエノスアイレスの春夏秋冬、天使のミロンガ、リベルタンゴ、ミケランジェロ'70、鮫等。ミケランジェロ'70や鮫はライブ向きなので楽しかったが、他の曲は若干食傷気味のものもあった。しかし、リベルタンゴだけは別格だった。リシャール・ガリアーノのソロアコーディオンで、縦横無尽に駆け抜けるような熱い演奏に満場一致の拍手が起こった。これが起点となり公演は一気に盛り上がって行った。

最後は三度もリクエストに応えて3時間程(途中15分休憩あり)の公演が終了した。皆オーディエンスは一様に満足した顔をしていた。一つ残念だったのが、空席が目立ったことだ。ほぼ全員がスタンディングオベーションを送った公演だったのに勿体無い。

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