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とにかく怖い話。コミュの実話なのか不明。創作かも。

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中学二年の頃、二つ上の人と交際していた。

その人はバイクに乗っていて、バイク乗りは少し行った山道に集まり「峠を攻める」のを楽しんでいた。

その近辺では有名な「峠」だったので、少々胡乱な場所で、ケンカでの怪我やら殺人やら、バイクや車での事故の中には死亡事故もあった。

カーブの先に枯れた花束や、たばこの箱が供えられた場所がいくつかあった。

その頃の男性先輩方は、みなバイクに乗っていた気がする。
そして、皆、男は不良だった。そんな地域だった。

その日も夕方からバイクの後ろに乗り、皆が集まる峠に着いた。
もう少し年上の人は車で来ている人もいる。

車に乗っている人で多かったのが、マクドナルドをテイクアウトして、頂上で食べるというのが、格好良いとされていたようである。


峠の中ほどの開けた場所で、なんとなく人が集まっていた。

車で来ているカップルは、車の扉を開けてハンバーガーを食べている。

時間も8時や9時とかなので、お腹も空いたせいなのか、見るともなく見ていた。

街灯が車のライトなどで、ランダムに細長い影を落としていた。


車の二人は、お腹いっぱいになったのか、食べかけのハンバーガーとポテトを道路脇にばらまくように捨てた。

マナーが悪いとも思ったが、どうせ夜のうちに狸か何かが食べるだろうと思った瞬間。

街灯だと思った棒状の影が、捨てられたハンバーガーやポテトにさぁーっと集まり、おのおの細い腕が伸び、ポテトやハンバーガーの上をかすっていた。

もう、棒状ではなくなり、長い人影になったソレは腕も指も細く長いままに5、6人ほどの屈んだり、覆い被さるように食べ物を得ようと影が掻いている。

その光景に息を止め、見回すと、おじそうさんがあったり、枯れた花束や珈琲缶やたばこが供えるというには残酷は程、散らかっていた。


施餓鬼供養されてないんだろうな。

そもそも、家で供養されてないんだろうか。

家に帰れていないのか。


少し暗い気持ちになりながら、連れの相手に帰りたい旨を伝える。

その時、「お腹空いたから」と言っては絶対だめだとの、妙な確信があった。

言ったら、あの影はこちらを認識して憑いてくる。

相手は軽く同意し岐路に着いた。


創作かも と書いたのは、それを最近思い出したからである。


あの光景の真偽は不明だが、あそこで物を食べるべきではないだろう。

捨てる前から、食べている最中から、何本もの電柱のように細い影になって、周りを囲んでいたのだから。



私は何十年もたってから、おぞましく、悲しい光景を思い出していた。


コメント(6)

わぁぁ しまった
Mがつくけど マックじゃないハンバーガー屋で
ハンバーガー的なものを食しながら 読んでしまいましたー。
>>[1] 大丈夫。大丈夫。ハンバーガーでなく、場所と時期と時間でしょう。
くろたえさん!すっかりご無沙汰しておりました。またくろたえさんのお話が読めてうれしいです。

やっぱり無闇に食べ物を捨ててはいけないということですね…(;・ω・)
>>[3] 激しくお返事遅くなりまして申し訳ありません。
「ひだるがみ」とか飢饉で亡くなられた方々の怨念をそう呼ぶこともありましたね。
くろたえさん、お久しぶりです

この話怖い
>>[5] ご無沙汰しています。
覚えていてくれて嬉しいです。
怖がってくださればナニヨリです。
コメントありがとうございます。

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