とにかく怖い話。コミュの【実話】あたま

4歳くらいの時の話しです。

当時、マンションの9階の角部屋で４人家族で暮らしてたんですが小さい頃の私は、夜中に1人でトイレに行くのがとても怖かった。。

3LDKの間取りで、部屋からトイレまでの距離なんてたかがしれているのに、夜の暗闇はなんだかいつもの明るいその空間とは違いとても恐ろしい世界に思えていたのを覚えています。

その日は、父と母と同じ部屋で寝ていました。

夜中に尿意で起き、なぜだかその時は1人でトイレに行こうと思いました。

普段なら、1人でトイレに行こうと思っても片っ端しから電気をつけてトイレに行き、戻りながらつけた電気を消すのですが、その時はトイレに行くのが恐いとも思わず暗闇の中トイレに行き、用を足したのでした。。。

なぜかトイレを出たあと、きた道を戻るのではなく大きく遠回りをして部屋に戻ろうと思い、暗闇の中手探りで歩きだしたのですが、トイレを出て3mほど進んだとこで手探りの手が何かを捉えました。

真っ暗な中。

触ったのは、あたま。

小さな私より、少し小さな人間のアタマ。
間違いなくその感触を両手に感じたのです

私は、突然の事にパニックになりなぜか泥棒？と勘違いから叫びながら、その頭の主をバチバチと叩いたのです。

叩いている最中も、間違いなく人の頭の感触なんです。

相手は動かず、微動だにせず、何も言いません。。

ふと、目が覚めたら寝ていた布団の中でした。。

もしや、夢だったのか？

だとしても、リアル過ぎだろと思いながらリビングに行くと、、
私より少し早く起きた兄が

『お前夜中にうるさいねん、それに、トイレの電気消せよ』

と言いました。

夢じゃなかったんだー！！！と

兄に夜中に起こった出来事を、夢中で話しました。

なぜか、感覚的にあのあたまは小さな女の子だったと思う。と兄に話し終わったあと、兄も実は、、、と自分の身に起きた出来事を話しはじめました。

兄も、夜中にトイレに行きその後に小さな女の子と私と同じ場所で出会ったそうです。兄は最初、その女の子が私だと思ったようですが話しかけて近づくと、私ではない事に気付き慌てて部屋に走って戻ったそうです。。

それから、幼い兄妹は2人で母にこの体験を話しました。
決まって、夜中のトイレに関係する不思議な私より小さな女の子。

母は、それを聞いた後にゆっくり話しだしました。

実は、私の下に本当は兄弟がいた事。

妊娠に気付かないまま、夜中にトイレで流産した事、そして、、母は流産したであろう子供をトイレに流してしまったということを話してくれました。。

あの時、触れた感触は今だに忘れられません。

あれは、産まれてくることができなかった私の妹だったのかもしれません。