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とにかく怖い話。コミュの会ってはならない

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霊視能力のある按摩師さんのお話を書いている者です。

今回も按摩師さんのお仕事を手伝っていた知人から聞いたお話を一つ。


霊視を頼むお客さんがみな深刻な内容の頼みを持ち込む訳でもなく。

中には小学生が百円玉を握り締めて『ミー子(飼い猫)を探してほしいの』
なんて依頼もあり、按摩師さんは笑顔で快く引き受けたりしていたそうです。

そんな中である夕方、一人の女の子が貯金箱を手にやってきたそうです。

依頼は『おばあちゃんの初恋の人を探してほしい』

なんでも50年近く前というから先の大戦が終わって10年足らずで日本は高度成長期の最中、その子の祖母は小学生から中学の途中まで親しい男の子がいたとかで、内気な祖母が人並みに人付き合いができるようになったのはその男の子が勇気をくれたからという内容を小学生の女子のつたない話から拾い上げた按摩師は笑顔を見せながらも、なぜかその依頼は受けられないと断ったそうです。

別に初恋の人を探すくらい、普段やっているおどろおどろしい事に比べたら大した物でもなかろうにと知人はその時思ったそうです。

しかし按摩師さんは少女にこう言ったそうです。

おばあちゃんにとってその男の子との思い出は大切なとても大切な物なのはよく分かる、しかしその男の子にとっても同じように大切な思い出になっているかの保障はない。

人の心は移ろいやすく、変わりやすいんだよ、そしてそれは思いが深い分変わった時には『とても悲しく怖いことが起こるかもしれない』

それを聞いて顔面が蒼白になる少女を知人は家まで送り届けて、家人に説明しこのお話は終わりかと思われました。

ですが、その数ヵ月後に按摩師さんをその少女の祖母が訪ねてきたのです。

頬はこげて、すでに歩くのもおぼつかない様子で人目で大病を患っている様子が伺えたそうです。

そんな中一人で訪ねてきた祖母を家に上げて、話を聞くと按摩師さんは天を仰いで大きなため息をついたそうです。

少女がこの按摩師さんの治療院を訪ねてきた後、事情を聞いた親戚が余命後少し(やはりガンだったそうです)の祖母の為にサプライズを仕掛けようと、その初恋の男の子を興信所などを使い探したそうです。

すでに祖母の伴侶は亡くなっており、親戚一同も最後の孝行のつもりだったらしいのですが、見つかることは見つかったそうですが興信所から依頼料はお返しするからこの件から手を引くと依頼主の親戚に言われたそうで、後で分かった事ですが依頼した興信所の職員が調査中に事故や不可解な出来事で何人も重症を負い、中には重い後遺症を負った人もいたらしかったそうです。

その報告を聞いて不気味に思ったが、しかし偶然が重なっただけだろうと自ら初恋の男の子だった男性に会いに行った祖母の長女は途中で心筋梗塞が発症し、そのまま病院に搬送されたが急死。

その遺体にはなぜか胸に女性の手の形がくっくりと残っていたそうです。

その突然の死を悲しむ暇もなく、今度はその長女の旦那さんと2人の子供さんが交通事故で亡くなる惨事が。

ダンプカーに正面衝突され、即死状態の3人は車ごと炎に焼かれてしまったそうです。

しかしそれとこの初恋の男の子のことは関係ないと割り切った次女は手紙を出そうと郵便ポストに投函しに行く途中で自転車が車に撥ねられ即死。
事故現場を目撃した人によれば、赤信号をかなりのスピードで信号を無視してつっこみ、前と後ろに乗せていた幼稚園と保育園の2人の子供も道連れになったそうです。

亡くなった次女の遺体は破損が激しかったそうですが、その次女の背中にも女性の手形がはっきりと残っていたとか。

そして通夜の夜、深夜にコンビニに行くと出かけた次女の旦那がいつまでたっても帰宅せず、朝方に新聞配達員がため池に浮かんでいる旦那を発見。すでに溺死していたそうです。そして溺死体の両足首には、手か何かにつかまれたのか手形がくっきりと・・・・・・・

さすがに短期間でこんな不幸が束になって襲ってくる事態に、残された最後の子供である長男とその奥さんは(最初に依頼をしてきた女の子はこの夫婦の子だそうです)これは何かあると初恋の男の子と接蝕はしなくなったそうです。

しかし今度はあの依頼をした少女が交通事故で重症を負い、今集中治療室で生死の境をさまよっているそうで、残された唯一の孫の身に何かが起こったらと、病を押してここにきたそうです。

涙ながらに話す祖母に按摩師さんはこう告げたそうです。

お孫さんが来たときから、背後に何かの気配を感じていた。

そしてあの子がおばあちゃんに初恋の人に会わせたいと言った瞬間から、それは明らかに形を帯びて現れた。

だかあの時に霊視をしなかった、もしすればあの子は命を奪われていただろう。
おそらく、あの子はあなたの事が大好きだから、こっそりとあなたの初恋の人にあなたが余命わずかだという事を伝えようとしたんだろう。

依頼にきたあの時に、気休め程度のまじないをかけておいたがそれでも命をとられかけているのはよほどあの気配の物がすざましい怨念を持っているからに違いない。

そう言った後、知人は按摩師さんから部屋から下がるように言われたそうです。

そして小一時間ほど何かを話し合った後、少女の祖母を知人が抜け出した病院まで送ろうとしたのですが、頑として実家に行くようにといわれて仕方なく、祖母の実家に送ったそうです。

その日の早朝、消防車のサイレンで起きた知人は、火が少女の祖母の家から出たことを知ったのはその日の昼過ぎだったそうです。

祖母は焼死し、思い出の詰まった家も全焼、しかしその後少女はなんとか持ち直したそうです。

だがそこそこの資産家だった祖母の家もこの出来事で没落し、数年持たずに長男の事業は破綻、車椅子生活になった女の子も含めて長男家族のその後の行方は今も分からないそうです。

あの時、按摩師さんと老婦人、少女の祖母が何を話したのかは分からないと知人は言います。

しかし、長男夫婦があの後一度だけ治療院に来た際、こんな事を言っていたそうです。

『母は亡くなる前に私の家に電話をかけてきましてね』
『朝早くだし、妻は娘の病院で電話はとれなかったんですが』

1分程度のメッセージには
『私はあの人から大切な物を奪ってた』
『返さなきゃ、あの子にも返さなきゃ』
そして最後に
『返したら、私は私でなくなるから』
『だからさよならなの』

なんとも切ない内容だが、しかしその留守電の中には祖母の声の背後になにかを囁く声がしたといいます。

はっききと聞き取れないがその声はこんな風に聞こえたそうです

『許さない』と

そんないわくつきの電話機と留守電を御祓いしたいと持ち込んできた夫婦は
深刻な表情で、実は・・・といいにくそうな様子でしたが
『母の死後、深夜に電話が鳴る気配がないのに留守電が入る事が何度もありまして』
『大抵は無言電話のような感じなんですが、時々熱いとか苦しいとか』
祖母の声ではなく若い女の子の声で入っていたそうです。

按摩師さんはその電話機をしかるべく処理すると伝えると

長男がおもむろに手紙を差し出したそうです。

あて先は亡くなった祖母、差出人はあの初恋の人からだったそうです。
たぶんあのお孫さんが出した返事を直接祖母に送ったんだろうとの事でした。

便箋1枚に簡潔に書かれた内容はこんな感じだったそうです。

実は私は高校時代に交通事故で記憶の一部を喪失しています。
あなたが私と親しかった事は文面で察します、しかしあなたとの記憶は私にはありません、おそらく残酷な言い方ですがあなたとの思い出は私にとって高校生の
私にとってはお孫さんのいう美しい思い出から苦痛に満ちた物に変化していた、だから傷みを忘れる為に私はそれを捨てたと思うと。

そして高校時代に慕われていた女の子をおそらくあなたとの美しい思い出をひきずる余り、彼女が病魔で亡くなるまでその気持ちに応えられなかった事は自分の一生の後悔だとして、そうなった自分自身の歯がゆさが今の自分を築いている(初恋の男の子は小児科医さんになったそうです)

最後に余命わずかな人にこんな事を言うのはなんだがと前置きした上で
『あなたと私は会うべきではなかった』
だが会えば思い出すこともあるかも知れない、それが私にはあの子への裏切り行為になるし今の自分を否定することになる、だからもう『私のことは忘れてください』という内容だったそうです。

夫妻が帰った後で按摩師さんにもしかしてあの時・・・・と話を振ると
『あの手紙よりも鮮明なのをあのおばあちゃんは見てるからね』という答えで
なんらかの形であの老婦人がこれと同じ内容のものを見ていることを示唆したそうです。

『おそらく、初恋の男の子のいう(あの子)は死んでからも男の子を見守り続けたんだよ』
『守護霊という言葉があるが、もっと純粋でただ男の子の幸せをサポートする形でね』
『でも、そこに無邪気に現れたのは・・・・・』
『自分が亡くなる前に心を触れ合いたかった相手の心を奪った人物』

『そうなったら今まで守ってきた彼の幸せを・・・と考えたんだろうかね・・・・』

そう言いながら最後に
『両想いだからって、時間は人の心を変えるし、大切な物もそのつど変わる』
『愛情は容易く憎しみに変わるし、それが深いものであればあるほど憎しみは深くなる』

だから美しい思い出は思い出のままにしとおくべきだというお話でした。

コメント(4)

う〜ん。なんでそんなに込み入った事情なんだろ…。(>_<)

シンプルな事情しかない私でも。
昔好きだったアーティストの皆さんの禿げる太るの無残な変貌を見るにつけ。
昔好きだった人には、けしてけして。間違っても会いたくないと思っているのでした。(^^;
思い出は年を取らないけど、現実は酷い。(>_<)

でも人生が終わる位にまで来ての懐かしいな、なら。
あーら、お互い年いったわよね〜、おほほ(^-^)。
会えて良かったわあん。になると思いますよね。

思いもかけない事になって気の毒な方々ですよね。
守護霊って、自分にとって以外な人がついてたりするんですね(´・ω・`)
面白いお話しでした(^ ^)
>>[1]
まあ人生の捉えた方は人それぞれですからね。
幸せな再会がベストなんでしょうが、そうならない人だっているでしょうしね。
人それぞれ背負う人生や価値観も違うんですから。
>>[2]
守護霊という書き方をしましたが、ある意味そうでもあるし、そうでもないような感じにも受けますねこの場合は。

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