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とにかく怖い話。コミュの【実体験】明け方に、和服で速歩する老婆

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誤字脱字などありましたら、お許しください。

表現のわかりにくい部分、至らない点などご容赦くださいましたら有難いです。

ご指摘くださいましたら、勉強いたしますのでお手柔らかにお願い致します。

では、始めます。



30代の頃の話です。

仕事を切り盛りしていたため、下請けの人へ仕事を依頼していました。

まだ子供たちが幼く、乳飲み子もいる環境でしたので、下請けの所へ行き来するのに渋滞で時間を浪費することは出来ず、まだ暗いうちに出て、明るくならないうちに帰宅するような、明け方の時間帯に配送をしていました。

つまり、午前3時から4時頃出発し、5時半迄には帰宅するというような。

下請けの人は、夜中に作業をすることを好む傾向があるため、案外喜ばれていたものです。




そんな日の、暗い道を走っている時のこと。

マンション群が線路際にあり、陸橋で何本も走るJRを跨ぎ、人っ子一人いない工場地帯に入ります。

抜け道に使われて日中は交通量の多い所ですが、夜間になると対向車も来ない地帯であり、飛ばせるけれども緊張する場所でした。



と。
対向車側の歩道に、人影が見えました。


(珍しいこともあるもんだ……)

上記のように、JRの陸橋は歩くにはけっこう長く陸橋の先は工場地帯のため、昼間でもそこの場所で歩く人は見かけたこともなく、民家が全くないところだったので、なぜ人が歩いているのか気になりました。

反対側の歩道をチラチラ見ながら、距離が狭まってきて……ギョッとしました。


和服を着たお婆さんでした。

何をそんなに急ぐのか、草履をはいた足元が忙しく交差して、斜め前を凝視するかのように視点を変えることなく、これでもかと前傾した姿勢で歩いているのです。


(何なんだろう……)

お婆さんの切羽詰った歩き方が、鬼気迫る感じが気にはなりましたが、4時すぎになんか用があるのかな程度で

自分の仕事のこと、下請けの人の采配、子供のこと……。

考えることもやるべき事も、ものすごく多くあり、知らない人のことなど気にしている暇もありませんでした。



その後、何回か通る度に、こんな場所を昼間でも和服で速歩するのは、少しおかしいかもしれないと改めて感じるようになったある時、横浜でも雪が降り、軽く路上も積もりました。


車の多い公道はそれほどでもなかったのですが、歩道や車の往来の少ない道は、しばらく雪が残っていた、雪が降ってから3日目の明け方です。

下請けの人に渡すものができたため、また明け方に配送の車を走らせることにしました。

出発時間が少し早く、仕事を渡して帰り道の4時すぎ、工場地帯を通過しようとして

前方に釘付けになりました。



あの時のお婆さんがいるのでした。



歩道に積もった雪を物ともせず、盛んに足を交互させて競歩のような勢いで歩いている後ろ姿が、遠目にもよくわかりました。

対向車側ならそれほどでもなかったのですが、今度はお婆さんの車線側で、後ろから通り過ぎることになる為、嫌悪感が強く、進むべきか悩みました。


出来たら違う道を使いたいのですが、私の住まいへ抜けられる道はそこしか知らなかったし、線路が何本もあるので、迂回の場所も限られている、何よりも子供が起きてからだと面倒だというのが大きな問題で……。


突っ切るしかないと決めたのですが、草履など埋まりそうなくらいに雪が残っている歩道を、和服で速歩するお婆さんの脇を抜けるのは、とても厭でした。

視線を真っ直ぐ前に固定して、顔は右へ出来るだけ据えて、視界にお婆さんが少なくなるように気をつけながら、スピードを上げたいのを我慢して一定の速度で。

もしかして飛び出してきても嫌なので、急停車出来るような速度にして。


お婆さんがこっちを見たら怖い。

お婆さんを見ないように、気がつかないふりをしながら通り過ぎることだけ考えてました。

でも、通り過ぎる時に視界に入り、きっちりと着込んでいる、ベージュのような和服が見えました。

どうしてそんなに早く歩けるのか。

夜明けが近づいてきた雪の道を、相変わらず前につんのめりそうな姿勢で、わき目も振らず、腕は体の前に固定して、ひたすらに歩いているのでした。



通り過ぎても、ミラーを見てはならない。

興味本位で、ミラーを覗き込んでしまいそうな気持ちを押さえつけて、前だけ見つめてお婆さんの横を通り過ぎて、陸橋を渡り終えるまで後ろは見ませんでした。

真横に並んだ時に、こちらを覗き込まれるのではないかと怖がっていましたが、そんなのは全くの杞憂で、お婆さんの前方だけを見据える視線は、動かないようでした。


4時になると散歩したくなるお婆さん。

そう思おうとしたのですが、どこに向かっているのかさえ不明です。



そのことがあってから、もう2度とお婆さんに会うのが嫌になり、

また、徹夜仕事をした挙句に、明け方に時間を気にしながら車を走らせることの危険性を考えるようになり、人の眠る時間まで配送をするのはやめることにしました。

夫が帰宅したら、入れ違いに。
配送のある時は夫に任せて、家を出る多少甘えを
させてもらう方向に変更したので、2度とお婆さんに出会うことはなくなりました。




前のめりになって、頑として脇を見ることなく、前方だけを見つめて速歩する人……。

山岳部に所属していた夫は、山でそのような人に出会う事があると、先輩から聞いたことがあるそうです。

もちろん、山の人は和服ではないそうですが。

コメント(22)

似た様な経験しているので、りこさんの怖さ分かりますよ。
お婆さんの和服は毎回同じでした?

お化けと、生きてる人の違いに、
生きてる人は着替えをする、というのがありますよね。(^^;;

しかし、生きてる人でも妙な人だし、
あの、車と並走する婆さんの控え目バージョンな方なのかしら。
>>[1]

コメントありがとうございます。

似たようなご経験、有るのですか?

あまり聞かないような気がしていたので、私だけではないと思うと、少し安心します。
>>[2]

それが、同じ着物でした……。

ベージュ主体の着物に、オレンジの少し入った着物よりも濃い目の羽織り。

うまく言えませんが、印象は薄いのに記憶に残る感じです。

車と並走(^ω^;);););)

横を通る時に、いきなり覗き込まれたり、そのまま並走されたらどうしようかと、それが一番気がかりでした。
自分が死んだ事に気付かず、家に帰ろうとして同じ所を走っているのかもしれませんね…。
>>[5]

私は……逆をいつも考えてしまうのです(>_<)

陸橋があるので……。

人が登れないように返しのついた高い柵があるので、和服では無理なのですが

もしかしたら、まだ設置が甘かった時に……とか。。。

もっとも、遮二無二歩く元気な人が、そんなことをしないだろうとも思えて、やはり落ち着かない気がしてくるのです。

その辺りに民家が存在してないので……。

もしかしたら

陸橋の先へ行きたいのだけれど、何らかの理由で行かれないのかも知れませんね。。。
人面犬とか流行った時代に、「ターボババア」とか「ツインカムジジイ」がいましたけど、その類いではないんですかね…後ろから車をダッシュで追い抜いていくっていう。

自分は、前を走ってる車の上に正座してるお婆さんを見たことありますが…
>>[7]

なんというか、周りのものを気にしている風がないのです。
暗い道で車のライトが光ったら、軽くでもそちらを見そうな気がしますが、斜め下に傾げた顔は固定されたままでした。

追いかけられたらどうしようかと、それもすごく怖かったですね(>_<)

車の上に正座するお婆さん!?

話では散見しますが、本当にそんな事あるのですか?
それも怖いですよね(∩´﹏`∩)
>>[008]

「本当に?」って聞かれると自信無いですが…今は冷静なので、街灯のない暗い田舎の道路だったので、前を走ってる車の上の荷物が着物を着て正座してるお婆さんに見えただけって気がしますが…当時はちょっと怖かったです。

>>[9]

や、や。
車の屋根の上に荷物を積むのは、キャンパーしてたのでそれなりにしていましたが、正座したお婆さんに見えないですよー(+。+)

平らに積みますし。
着物のお婆さんには、一般的に見えにくいですよね(>_<)
ワリと夜に走るのが好きだったんですけど、もう歩道を見れない(/_;)
>>[7]

追い抜かれると事故るみたいなのでしたっけ?
>>[11]

ダム湖の辺りとか、見たことありません?

私、夜中に助手席で見ちゃって、運転してた夫とギャヒン!と驚愕して
((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタしちゃったことあります。
幸い見たコトは無いです。
鹿や猪と並走したコトはありますが(笑)

昔は倉庫街から湾岸に抜ける道がお気に入りのコースで、夜中でも明るい道でした。
>>[14]

鹿や猪と並走ですかー!

鹿爆弾は凄まじいらしいですよね。
富士山麓で前方にシカが飛び出してキモが冷えたことありますが、並走はスリリングで楽しそうですねw
はじめはヤックルの群れかと思って、アシタカとサンを探しました(笑)
>>[16]

ヤックルの群れ!(๑º ロ º๑)!!
それだけでも、TVを独占できますね( ̄ー+ ̄)キラーン

アシタカは、出動してくれそうな気もしますが、サンが居たら

「鉄の塊!!(`m´#)」とか、激しく攻撃されそうです!

無事に帰還したエピソードと、傷ついた車の、刃の跡(たぶん、サンならやりそう)で時の人ですねw
>>[012]

確か、トンネルで出るので、追い抜かれる前にトンネルを抜ければ助かるとかだった気がします。
こういうのって地域によって、いろんなバリエーションがありますからねぇ…
私の地元にも似たお婆さんがいます。
雪の日にみのをかぶって車の前に飛び出してくるのですが、ぶつかる直前に消えるらしく、警察沙汰になっても解決できず…。
今年も出てきたらどうしよう(;o;)
>>[19]

雪の日は路面が滑りやすくて、視界も悪く事故が多発しやすいのに、みのをかぶって飛び出してくるんですか???

酷すぎますね……( °_° )

警察に連絡したら「あー、またか」と言われちゃいそう。

対策のしようがないですね。

場所は決まっているのかしら?
とはいえ、いきなり車の前に飛び出されたら、急ブレーキしかないし、後ろの車に突っ込まれそうだし、自分も何処かへ突っ込んでしまいそうだし……(><)

もしもそんな事があったら、その場から運転していくのも怖くなるし、その場には居たくないし、泣くしかないかもです(TT)

出没しないことを祈ります。
>>[20] 場所、あまり決まっていないんですたらーっ(汗)。怖すぎます(;o;)。

私が小さい頃はいなかったみたいなので、比較的最近のお婆さんみたいです。
>>[21]

出る場所が決まってないとなると、現世への復讐なのでしょうか???

酷すぎますね(>_<)

何年かするとネットでも「何とか婆さん」と名を馳せるようになるのでしょうか……。

比較的新しいのに、みのをかぶってというのが謎ですねぇ。

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