〜はじめに〜
猫魔さんのエントリー「銀色の風船」を拝読し、ふと、忘れていたとても怖かったことを思い出したので書いてみます。
言い回しのおかしなところ、誤字脱字、表現の伝わらないところありましたら、ご容赦くださいませ。
〜玄関に立つ誰か〜
私は、幼い時から梅干が好きでして、自分で漬けてみたいと夢見る子供でした。
母親とは性格が合わず、私の手作りをしたがるのを疎ましく思われ、結婚したらやってと拒否されていました。
なので、結婚して直ぐに梅干しを漬け始め、毎年恒例。
上の子が話せるようになった幼い時に、何年か分を仕込んで塩の枯れた美味しいのを食べようと意気込み、60�前未任靴腓Δ�、大きな容器に漬け込んだことがあります。
円形の漬物容器では幅を取られてしまうため、縦に大きな容器に、漬物用のビニール袋をかまして漬け込みました。
その為、中のものを作業する時は、腰を折って中に腕を差し込むような形になるのが、多少しんどいと漬けてから気が付きました。
ともあれ、円形のものよりは水に沈むので、カビの出やすい夏も、順調に経過することとなりました。
まだ幼い子供は、黄色く熟した梅の発する甘い香りに、食べさせろと駄々をこね、梅酢の香りに大騒ぎしてまとわりついては邪魔をしましたが、微笑ましいエピソードでした。
そう、あの瞬間までは。
とある日のことです。
梅干しの水が上がって、紫蘇を仕込む時期になり、紫蘇を贅沢に仕込んだ真っ赤な梅干しが好みなので、それは大量に紫蘇のアク抜きをして（これが重労働なんです）、いざ梅干の重石を外して、梅の間に紫蘇を挟もうとしているところでした。
当時はマンションだったので、冷暗所などあるはずもなく、玄関脇の部屋の入口に漬物容器を設置していました。
ちょっと咄嗟に動きにくい場所に置いてしまいましたが、滅多に見に来る必要も無いので、困った事は無いとタカをくくってました。
梅干を漬けた人ならわかると思いますが、自前の梅干しの香りの強さは、もう口の中が唾でいっぱいになる、強烈なものです。
幼い子供も梅の味が好きに育ちましたので、狂喜乱舞して舐めさせろと犬のようにハアハアして、足元にしがみついて大きな口を開けてねだってました。
今は問題がないと知っているので、適度舐めさせてやるだろうと思いますが、その頃はある程度の期間を置かないと、梅は毒だと信じていました。
梅酢が上がっているのも、そのようなわけで幼い子には危ないかもしれないと、少しだけ舐めさせ、後はダメだと追い払おうと必死の攻防になりました。
舐めたいッッーーーーーとギャンギャン叫ぶ（笑）
嬉しそうにしゃぶるのを見るのは愉しいのですが、毒があっても困るのでダメダメと追い払おうとする。
しがみつく。
動けない。
両手は梅酢で真っ赤。
にっちもさっちもいかない、その時。
強請っていた子供が、突然、すぐ近くの玄関をふりかえり、
ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ
形相を変えて叫んだかと思ったら、奥の部屋へ両手両足をめちゃめちゃに使って、大慌てで逃げていきました。
ポツンと残された私は、玄関を背後にして、梅酢で染まった手をぶら下げて、咄嗟に動けません。
というか、いったい何？
奥の部屋から伴侶が出てきて、子供を抱きとめていますが、子供は私の背中にある玄関を指さして恐怖に歪んで叫ぶんです。
「すごく怖いお婆さんがいるっっっ！！」
えっ？……（玄関は、私のすぐ後ろ…………）
私ってば、いま、すごいヤバイ！？
冷や汗がｗ
昼間の明るい時間でした。
マンションの玄関あたりは暗いので、そういうのが見えるのか？
それとも、赤ん坊の時から天井を見て笑ったり、指さしてニコニコ話したりする子だったので、もしかして私の背後に立ってる何かが見える？？？
泣きそうになりました。
別段、何にもなかったのですが、子供の恐怖に歪んだ表情と、その叫んで怯えきっているのが怖くて、しばらく子供が何を言い出すか怖々してました。
樽に頭を突っ込んで熱心にいじっている時に、そういうの、止めてもらいたいと本当に泣きたかったです。
一瞬、取り憑かれるの？私。
心から諦めかけました。
梅干に頭を突っ込んで取り憑かれたくないです。
いくら梅干しが好きでも、ちょっとないな……と（笑）
怖いお婆さんに怯える子供がトラウマになった訳ではありませんが、
以来、それほど多くの梅は仕込んでませんｗ
猫魔さんのエントリー「銀色の風船」を拝読し、ふと、忘れていたとても怖かったことを思い出したので書いてみます。
言い回しのおかしなところ、誤字脱字、表現の伝わらないところありましたら、ご容赦くださいませ。
〜玄関に立つ誰か〜
私は、幼い時から梅干が好きでして、自分で漬けてみたいと夢見る子供でした。
母親とは性格が合わず、私の手作りをしたがるのを疎ましく思われ、結婚したらやってと拒否されていました。
なので、結婚して直ぐに梅干しを漬け始め、毎年恒例。
上の子が話せるようになった幼い時に、何年か分を仕込んで塩の枯れた美味しいのを食べようと意気込み、60�前未任靴腓Δ�、大きな容器に漬け込んだことがあります。
円形の漬物容器では幅を取られてしまうため、縦に大きな容器に、漬物用のビニール袋をかまして漬け込みました。
その為、中のものを作業する時は、腰を折って中に腕を差し込むような形になるのが、多少しんどいと漬けてから気が付きました。
ともあれ、円形のものよりは水に沈むので、カビの出やすい夏も、順調に経過することとなりました。
まだ幼い子供は、黄色く熟した梅の発する甘い香りに、食べさせろと駄々をこね、梅酢の香りに大騒ぎしてまとわりついては邪魔をしましたが、微笑ましいエピソードでした。
そう、あの瞬間までは。
とある日のことです。
梅干しの水が上がって、紫蘇を仕込む時期になり、紫蘇を贅沢に仕込んだ真っ赤な梅干しが好みなので、それは大量に紫蘇のアク抜きをして（これが重労働なんです）、いざ梅干の重石を外して、梅の間に紫蘇を挟もうとしているところでした。
当時はマンションだったので、冷暗所などあるはずもなく、玄関脇の部屋の入口に漬物容器を設置していました。
ちょっと咄嗟に動きにくい場所に置いてしまいましたが、滅多に見に来る必要も無いので、困った事は無いとタカをくくってました。
梅干を漬けた人ならわかると思いますが、自前の梅干しの香りの強さは、もう口の中が唾でいっぱいになる、強烈なものです。
幼い子供も梅の味が好きに育ちましたので、狂喜乱舞して舐めさせろと犬のようにハアハアして、足元にしがみついて大きな口を開けてねだってました。
今は問題がないと知っているので、適度舐めさせてやるだろうと思いますが、その頃はある程度の期間を置かないと、梅は毒だと信じていました。
梅酢が上がっているのも、そのようなわけで幼い子には危ないかもしれないと、少しだけ舐めさせ、後はダメだと追い払おうと必死の攻防になりました。
舐めたいッッーーーーーとギャンギャン叫ぶ（笑）
嬉しそうにしゃぶるのを見るのは愉しいのですが、毒があっても困るのでダメダメと追い払おうとする。
しがみつく。
動けない。
両手は梅酢で真っ赤。
にっちもさっちもいかない、その時。
強請っていた子供が、突然、すぐ近くの玄関をふりかえり、
ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ
形相を変えて叫んだかと思ったら、奥の部屋へ両手両足をめちゃめちゃに使って、大慌てで逃げていきました。
ポツンと残された私は、玄関を背後にして、梅酢で染まった手をぶら下げて、咄嗟に動けません。
というか、いったい何？
奥の部屋から伴侶が出てきて、子供を抱きとめていますが、子供は私の背中にある玄関を指さして恐怖に歪んで叫ぶんです。
「すごく怖いお婆さんがいるっっっ！！」
えっ？……（玄関は、私のすぐ後ろ…………）
私ってば、いま、すごいヤバイ！？
冷や汗がｗ
昼間の明るい時間でした。
マンションの玄関あたりは暗いので、そういうのが見えるのか？
それとも、赤ん坊の時から天井を見て笑ったり、指さしてニコニコ話したりする子だったので、もしかして私の背後に立ってる何かが見える？？？
泣きそうになりました。
別段、何にもなかったのですが、子供の恐怖に歪んだ表情と、その叫んで怯えきっているのが怖くて、しばらく子供が何を言い出すか怖々してました。
樽に頭を突っ込んで熱心にいじっている時に、そういうの、止めてもらいたいと本当に泣きたかったです。
一瞬、取り憑かれるの？私。
心から諦めかけました。
梅干に頭を突っ込んで取り憑かれたくないです。
いくら梅干しが好きでも、ちょっとないな……と（笑）
怖いお婆さんに怯える子供がトラウマになった訳ではありませんが、
以来、それほど多くの梅は仕込んでませんｗ
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コメント(14)
>>[3]
ありがとうございます。
小学生の時の愛読書は、自家製の燻製やら漬物やらの作り方が載ってる、主婦の友の別冊でしたーｗ
面倒な手順で作り込む美味しいものに憧れて、ドキドキするのが楽しくて、大人になったらやるんだと意気込んでいました♪
いやぁ、あの時の子供の怯えようは、ちょっとそういうレベルとは違うかもしれません。
四つん這いで腰を抜かして走り去って、旦那の腕の中からも玄関を指さし悲鳴を上げて、腕から逃れて奥の部屋へ行こうともがいていました。
「まだ、いる！！」って……。
私は……、自分の子が何かまた言い出さないかと、しばらく怖くなりました。
見える人の家族が、理解者にならないのも何となくわからなくもないなあと思ったりもします。
ちなみにうちの子は、大きくなるにつれそんな事はなくなりました。
ありがとうございます。
小学生の時の愛読書は、自家製の燻製やら漬物やらの作り方が載ってる、主婦の友の別冊でしたーｗ
面倒な手順で作り込む美味しいものに憧れて、ドキドキするのが楽しくて、大人になったらやるんだと意気込んでいました♪
いやぁ、あの時の子供の怯えようは、ちょっとそういうレベルとは違うかもしれません。
四つん這いで腰を抜かして走り去って、旦那の腕の中からも玄関を指さし悲鳴を上げて、腕から逃れて奥の部屋へ行こうともがいていました。
「まだ、いる！！」って……。
私は……、自分の子が何かまた言い出さないかと、しばらく怖くなりました。
見える人の家族が、理解者にならないのも何となくわからなくもないなあと思ったりもします。
ちなみにうちの子は、大きくなるにつれそんな事はなくなりました。
赤ちゃんが「普通の人には見えないものを見ている」という話はよく聞きますね。
私の友人の赤ちゃんもそういう子どもだったようです。いつもベビーベッドの中から天井の隅っこを見つめて泣き出したりしていたそうです。
私がその友人宅を訪れたときだけ天井のを見ててもニコニコしているので、私が来ると悪霊が逃げるのだと友人は考えていたみたいです（笑）
その友人の実家はお寺なので、他にもエピソードはあるのですが、また今度。
また他の友人は、子どもに「鬼」というものを教えたことがないのに「鬼（の姿とか概念）」を知っていたというのです。
私は「友達や幼稚園などで刷り込まれたんだよ」と言ったんですが、その友人は納得していませんでした。
お子さんが何を見たのか、大人になっても覚えていていつか説明もらえたらいいですね。
私の友人の赤ちゃんもそういう子どもだったようです。いつもベビーベッドの中から天井の隅っこを見つめて泣き出したりしていたそうです。
私がその友人宅を訪れたときだけ天井のを見ててもニコニコしているので、私が来ると悪霊が逃げるのだと友人は考えていたみたいです（笑）
その友人の実家はお寺なので、他にもエピソードはあるのですが、また今度。
また他の友人は、子どもに「鬼」というものを教えたことがないのに「鬼（の姿とか概念）」を知っていたというのです。
私は「友達や幼稚園などで刷り込まれたんだよ」と言ったんですが、その友人は納得していませんでした。
お子さんが何を見たのか、大人になっても覚えていていつか説明もらえたらいいですね。
>>[12]
見えてるらしい赤ちゃんの話題はけっこう散見しますよね。
微笑ましいものから、ゾクゾクくるのまでありますが、そうですか、 リッキィ†2012.05.16さんがくるとニコニコしちゃうんですね♪
今夜は熟睡したいから是非とも来て頂戴！とか要請をしてしまいそうです( ´艸 ` ))
お寺さんのエピソード！
楽しみにしていますね。
鬼の概念とは、とてもじゃないですが聞きかじりではなかなか...。
その子にこそ、どうしてなのか聞きたいですね。
うちの下の子は、誰も教えないのに、言葉の覚え始めに「ママ」と呼んだので驚愕しました。
ピンクいの
とか
お腹らへん 頭らへんなど、小さい頃に誰から聞くでもなく使っていて、無意味に時代の最先端ですｗｗｗ
見えてるらしい赤ちゃんの話題はけっこう散見しますよね。
微笑ましいものから、ゾクゾクくるのまでありますが、そうですか、 リッキィ†2012.05.16さんがくるとニコニコしちゃうんですね♪
今夜は熟睡したいから是非とも来て頂戴！とか要請をしてしまいそうです( ´艸 ` ))
お寺さんのエピソード！
楽しみにしていますね。
鬼の概念とは、とてもじゃないですが聞きかじりではなかなか...。
その子にこそ、どうしてなのか聞きたいですね。
うちの下の子は、誰も教えないのに、言葉の覚え始めに「ママ」と呼んだので驚愕しました。
ピンクいの
とか
お腹らへん 頭らへんなど、小さい頃に誰から聞くでもなく使っていて、無意味に時代の最先端ですｗｗｗ
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