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とにかく怖い話。コミュの【実体験】《閲覧注意》蛇の怪談に招かれたエレベーター

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招かれざる訪問者を書いた者です。

今回は、姑が怪我をして入院して見舞いに行った時に、同室の地元民のお婆ちゃんから話してもらった怖い話を書いてみます。

姑に飽きれてしまう数々のことがあり、女らしさを期待するのを止めてしまったのには、幾つか理由がありました。


姑には、朝起きて直ぐに清酒を湯呑で、それも数杯の量を一気で煽ってしまう、恐るべき習慣があったのです。

昼前には相当酔っ払って、朝飯を食べてくれないため、その酒は当然、絡み酒の悪酔い……(-"-)

昼前にはお腹が空いて、朝ご飯の冷めたのでは気に入らない、空腹の酔っ払いの常で、苛々と怒り出し、生活のタイミングが合わないため、互いに歩み寄りができません。

お腹が空いたからと言って、年金が入ればタクシーを呼びつけ、外へ飲みに行ってしまうのです。お小遣いがなくなると、鬱々とガマンを塗りつぶす日々……(;−ω−)

仕事と家庭の両立に悩む立場としては、頭が痛くなる事態に困惑するばかりですが、これといった対策のたてようもなく振り回されていました。

ある時は、世話をするヘルパーさんに頼んだ買い物に、日本酒が何本もリクエストしてあり、姑が出したゴミから酒瓶がゴロゴロ転がり出る……なんてこともありました(笑)

もちろん、ヘルにも事務所にも通達して、そういう意味のヘルパーじゃないよね?、と釘をすぐに刺しましたが(爆)

脳梗塞の病歴があり、それも軽度とはいえ現在進行中で時おり発作を起こしているところへ、すきっ腹に浴びるように清酒を飲むのですから、こちらもドキドキします。

姑との暮らしは、アルコールを隠くれて飲む、こちらも対策を講じて酒を隠すの攻防戦でした(笑)


そんな日々が続いていた頃、仕事の関係で朝から夕方まで勤めに出ることになりました。子供達は中学と小学校だったので、多少の無理を頑張ればどうにかなるかな?と言った感じでした。

煩い嫁も居なくなるため、悠々自適に酒を飲みに、タクシーで出掛けることが多かったようでした。

ある日のこと、タクシーが到着して、さて出掛けようと杖をつきながら玄関から出てきた時に、5月の陽気に誘われて、家に古くから住み着いている青大将がノソノソと玄関の横にある床下へ潜り込もうと、田んぼから上がってきたのと偶然、鉢合わせしてしまったのだそうです。

姑は、長く太い青大将に驚き慌てて転んでしまい、脳梗塞の後遺症で半身に軽い麻痺が残っていたので、打ちどころも悪く、大腿骨を骨折し、年寄りにとっては痛打の怪我を負ってしまいました。

タクシーの運転手と近所の人の助けで救急搬送され、仕事先に知らせが届きました。

夫と慌てふためいてお見舞いに行きました。
四人部屋で、周りは姑よりもずっと年上のおばあちゃまばかり。

「まだあんたは若いのに、何やってるの」と厳しいことを言われ、都会の人間は地方のお年寄りのパワーに敵いません。

腐った顔をして不機嫌な姑に、状況を聞いたり、これからを話したりしていました。

同室のお婆ちゃん達はみな、もう90歳近いご高齢でしたが、まだまだお元気です。

蛇を見て転んでしまったと聞くと、「蛇は大事にしないと祟りがあるから、驚いても慣れた方が良い。殺生をする事は禁忌である」と諭すのです。

ここからは、聞いたお話になります。
多少、動物虐待の描写がありますので、嫌いな方は読まないで下さい。


*:†:*:†::†:*:†:*


本家には若くて気の強いお嫁さんが来ることになった。

農家の本家なので、庭も広くて鬱蒼としており、当然土地もあるし田畑もある。
草刈りや掃除は、気が強かろうとなんだろうと、嫁の負担になるから、嫁さんは気に入らない草刈でも仕方なくやらないわけにいかなかった。

ところでこのお嫁さんは、大のヘビ嫌いであった。

嫁さんの使う草刈りガマは常に研いであり、切れ味を良くしていた。

古い農家の庭や田畑だから、蛇も永くすみついていて、夏になれば産卵したのが産まれ、大きいのから小さいのまで、藪から出てきたりするのは当たり前であった。

最初は家族も気がつかなかったのだが、嫁さんは事もあろうに、見つけた蛇はカマで八つ裂きにしてしまうことを好んでおり、その為に草刈りガマを切れ味良く保っていたのだ。

殺し方も無惨なもので、気がついた周りの人達は何とか止めさせようと苦労したものだが、意地になって酷い殺し方をし続け、しまいには草刈りそのものよりも蛇殺しのために田畑や庭を彷徨くようになってしまった。

形をとどめないほど残虐に痛めつけ、最後の力を失った蛇を川へ投げ捨てるので、兄弟達は蛇の祟を恐れていたのだが、嫁の気性は荒々しく、無駄な殺生が何年も何年も続くことになった。

ところが、蛇を殺し続けるということが、どれほど恐ろしいのか、皆が知ることになる。

嫁が狂い始めた。
狂うと言っても、蛇の祟りによるものだから簡単なことではない。

体が原因不明の病で動かなくなり、腐っていく。最初は爪先の尖端から、そして徐々に手や足、腕や脚と拡がっていくのだ、まるで彼女が蛇を、少しずつ傷めつけて遊んだように……。

そうして体だけでなく頭も狂気が忍び寄り、最期は顔も病に侵され、誰も正視できないほどの苦悶に満ちて、何故か水難で死んだ。

ヘビは本当に祟るのだから、怪我は可哀想だが殺してはならないよ。


*:†:*:†::†:*:†:*

蛇の生殺しの描写と、お嫁さんの病いの酷さの描写が上手すぎて、日が落ちて暗くなっていく病室は、一種異常な雰囲気になってしまい、抜け出して酒を飲みに行こうとした姑には、気の毒なくらいの罰ゲームになってしまいました。

気を取直してもらうには、恐怖を語る発信源が同室であるためw全然ムリだと夫と目配せをしあって、ある程度で退散することにしたのでした。

いやあ、怖い話だった〜……(((゚ー(長音記号1)゚)))

あのお婆さん、話がうますぎて、鳥肌が立っちゃったよ……。お義母さんには気の毒な展開になっちゃって、可哀想だね……等と、夫と話しながらエレベーターのボタンを押します。

病室は5階だったのですが、エレベーターはその時1階に降りており、上がってくるのを待って2人で乗り込みました。

気持ちとしては、お見舞いで顔を出したつもりが、やたらに長い壮絶な怪談に化けた為に、早く家に帰りご飯の支度をしてやらなければ子供達がお腹空かせてるだろうと、早く外へ出て帰りたい気持ちでいっぱいです。

5階のドアが締まって、下ヘ動き始めたエレベーターは、ガクンと直ぐに止まりました。

誰かが乗り込んでくるのだと、エレベーターの上の階を表す点灯を確かめると、そこは4階でした。

ガー……。

扉が開きます。



「ギャっ!」



思わず一歩後ろに引いてしまい、悲鳴が短く出てしまいました!


4階は使われていなくて、エレベーターの前に広がるのは吸い込まれそうな完全な闇。

非常灯がエレベーターの脇にある他は、目の前のナースステーションの両側に廊下が伸びており、真っ暗ななかに病室のドアが連なっているのが手前だけ浮かび上がっていて、奥はようと知れない深刻の闇でした。


必死で締まるボタンを連打し、一階に着いて明るい照明を見たときは安心しました。

それでも、外へ出て病院を外から見るのが空恐ろしくて、ビクビクしました。


もしかして、ごく普通に4階が明るく照らされ、使われていたらどうしよう!?


怯えながら見上げた病院は、ちゃんと4階部分が一階分真っ暗になっていて、私たちが見た深刻の闇が間違ってなかったことを教えてくれたので、一安心しましたっけ。


それにしても、一体誰が4階のエレベーターのボタンを押したのでしょう?

大きな病棟ですので、階段は少し離れていて、短時間に移動するには無理があるような……?


まあまあ、機械のことだし何らかの誤作動であるかもしれないけども、何も残虐な怖い話を無理やり聞かされた帰りを、タイミングよく襲わなくてもいいじゃないかと、ガクブルしたのは言うまでもありません(苦笑)

とはいえ、一人じゃなかったのが幸いでした!

姑は大腿骨のボルトの手術を受け、歩きにくくはなりましたが、杖を頼りに歩行ができる程度にリハビリして、その後も姑らしい暴君ぶりを発揮したのは言うまでもありませんwww


ところで、リハビリの最中に姑が意気消沈していたため励まそうと、馴染みにしていたらしい寿司屋から奮発して握りを差し入れして、元気になってもらおうとしたことがあります。

寿司屋に行って、話を聞いて驚愕……(((゚ー(長音記号1)゚)))

姑は、昼過ぎにタクシーで乗り付けては、毎回、お任せで刺身盛りを注文し、その刺身の殆んどを食べることなく残して、清酒を何本も冷やで空けていたのだそうです_| ̄|○ il||li


握り程度で婆ちゃんが元気になるなんて、甘かった!!差し入れの握りも、半分はお前達が食べなさいと、食べてくれないし……(涙)


余談ですが……寿司屋に高いお金を払うのだから、ちゃんと飯を食べろっ!!と言いたいっ(汗)

コメント(8)

あれっ?一番ゲット(*'▽'*)!

これ面白かったです。
ウトさんウケますね。

面白さの中に、エレベーターの怪が効いてました。
>>[1]

コメント、ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))

姑には、本当に手を焼きました(苦笑)
イタズラを精いっぱい遣り切った!みたいな人でしたので、途中から女性ではなく、これは呑んだくれの爺さんなのだと思うようにしてました。

友人に愚痴っていたら、一番嫌だと思った出来事が、亡くなられたら鮮明な思い出話になるよと言われ、瞬間は相当ムカつきました。

でも、お祖父ちゃんお祖母ちゃんと暮らしている人の言うことだから、きっとそうなんだろうと信じることにしました。

そうしたら、色々な「悪さ」と距離を置くことが出来て助かりましたし、実際にモノスゴク腹が立って滅茶苦茶になった時のことが、家族の中で笑い話になっています。
不思議なものですね。
>>[2]

コメント、ありがとうございます。
大丈夫でしたか?( ´ω` )ホッ

すっかり忘れていて、似たようなタイトルのお話が上がったなあ?と不思議な気持ちでみたら、自分のだったのでビックリしました!

少しでもお楽しみいただけましたら、こんなに嬉しいことはありません。
参加者の方からご指摘頂いて、深刻な間違いを2回も書いてしまったことに、今更ながら気が付き、滝の汗をかいております!たらーっ(汗)

深刻な闇✕

漆黒の闇○

ですm( __ __ )m

スマホに慣れなくて、何度も見直したのですが申し訳ありませんでした。

編集は管理人さんしか、今からはできないので、この場をお借りして訂正いたします。
こんにちは。

とっても"引き込まれる"様な表現と描写も優れてらして、一気に読ませて頂きました。

読ませて頂く側からは→面白いと感じる話でも、当事者の側からしたら、迷惑なだけのお姑サンだったのかも知れませんね。

何しろ、病院は"怖い"事がありますよね?
以前、入院した時に…四人部屋の入り口傍のベッドに居たのですが、毎夜"気味が悪く、寝付けなかった"思い出があります。

また、お話…楽しみにして待ってます。

>>[7]

過分なお褒めをいただきまして、ありがとうございます。

姑のことは、確かに軽くなく、家族でもトラブルの発生源でしたから、難度の高い人であったとは思います。

しかし、悪タレをついても、唆されて悪い方向になっても、家族とは不思議なもので全否定するには値しないので、良い経験を積ませてもらったと感謝しています。

亡くなるまでの数年しか一緒には暮らせませんでしたが、その時に施設へお願いする程でもなく、家庭で過ごしてもらえる時間が多くあったことは、神様からのプレゼントでした。

同室の方がいらっしゃるのは、緊張もありますが、私は一人部屋だと怖すぎるかもしれませんたらーっ(汗)
私も交通事故で数ヶ月入院したことがありましたが、トイレの恐怖と夜の怖さに怯えてました。

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