とにかく怖い話。コミュの居る職場４

お久しぶりです。職場シリーズの灰子☆です。

そろそろこのシリーズも、終わりに近づいて来ました。

もう暫くお付き合い下さいませ。

その日は朝から、体調を崩しており

正直休みたかったのですが

人が居ないので、頑張って夜から

出勤致しました。

その日は平日なのに、遅くまで混雑しておりました。

料理を作りながら、何とか頑張っておりましたが

その内どうにも我慢出来ない位の

激しい腹痛に襲われてしまい

脂汗がダラダラ出てしまい

立っているのが辛い位でした。

急いで料理を作って

同僚に腹痛が酷いからと言って

トイレに行かせて貰いました。

トイレはキッチンの横を通り

フロアに行く従業員用の通路の先にあります。

暫くトイレで、申し訳ないけど休んでいたら

通路を走って来る足音がしました。

『あっ、オーダーが立て混んで来たのかな？休んでられないな』

そう思っていると、トイレのドアを

トントントン、トントントン、トントントン

とリズミカルに叩かれました。

『あっすみません、だいぶ良くなりましたから、直ぐに戻ります』

そう声をかけると

『クスクスクス、キャハハ』

明るい女性の笑い声が聞こえました。

『Yさんかな？元気付けようと、明るく笑ってくれたんだな、Yさんらしいな』

このYさんは、自称霊感のあると言ってる、鈴の音の話に出て来たお姉さまです。

私は急いで、手を消毒して、新しいユニフォームを着て

キッチンに戻りました。

しかしオーダーは入っておらず

Yさんは洗い場で、洗浄機を動かしてました。

『あのう、オーダーは入っていますか？』

Yさんは此方を見て

『お客さんは帰ったよ、洗い物が一気に来ただけだよ』

怪訝そうな顔をして言うので

『さっきトイレに、呼びに来られましたよね？』

するとYさんは『呼びに行ってないよ、ちょっとサラダのオーダー入って作ってたし、どうしたの？』

『トイレに居たら、呼びに来られたから。走る足音がして、ドアをノックされたし、笑い声も聞こえたんですよ。』

Yさんは、キッチン横の通路を見てました。

『居るみたいだね、具合の悪い灰子☆ちゃんを、からかってるみたいだね、嫌な女だな』

キッチンにはベテランの、Sさん、お人形のように可愛いFちゃんが居ました。

二人はこの話を黙って聞いておりました。

いきなりSさんが

『具合悪いのに、一生懸命働いてる奴をからかうな！大人しくしてろっ！』

いきなり通路に向けて怒鳴りました。

通路からは何も音はしませんでした。

取り敢えず閉店作業を進めました。

通路側から、時折視線を感じましたが

極力気にしないようにしていました。

ようやく片付けが終わった頃に

Yさんが近くに来て

『具合大丈夫？私とSさんが、気を張ってるから大丈夫だよ。だから灰子☆ちゃんも強気になってね。』

心臓が正直バクバクしてました。

通路に出ないと、事務所に行けないので

正直スッゴく怖くて、キッチンから出たくありませんでした。

すると『こんばんわぁ～♪』

明るい男性の声がして、近くの店舗の新入社員の方が、キッチンに入って来ました。

『食材の借り物に来ちゃいました♪』

茶目っ気のある明るい彼が来たら

さっきまでの暗い雰囲気が

一気になくなり、空気も変わりました。

Yさんが『彼のお陰で、空気変わったね、今の内に帰ろう』

新入社員の人と話し込んでる店長を残して

フロアとキッチンスタッフは帰りました。私はSさんに

『今日はありがとうございます、助かりました。』

Sさんは『早く腹痛治して、元気な灰子☆ちゃんになりなよ(笑)アイツはそんなに悪い奴じゃないけど、弱い人にイタズラするからねぇ～、まぁ明るい彼の雰囲気に、何か流されて大人しくなったから良かったよ』

幸いにも、このイタズラな彼女は、家にはついて来ませんでした。

どうも私は疲れていたり、体調が悪いと霊現象に遭遇しちゃうみたいです。

長々とお付き合いありがとうございました。

この職場での体験は、後１つで取り敢えず終わりです。

今、週１日だけの職場が

なんとなくヤバイ感じです。

最後の話はあまり怖くありませんが

不思議な話です。

近い内に投稿致します。

その時はまた宜しくお願い致します。