ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

とにかく怖い話。コミュの【梟】あちらさんSS

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
昔、一人暮らしを謳歌するために住んでいたアパートでの体験談『一人暮らし(何かいる部屋)』シリーズを書いている梟†syndromeと申します。

いつもお世話になっております。

今回、携帯さんがご機嫌ななめのため長文が書けない状態なので……短編詰め合わせを投稿しようと思います。

なお、文才がないので誤字脱字乱文等があるかとは思いますが、温かい眼差しで閲覧いただければ幸いです。


《雪だるま式?》

実家があれで呼んで呼ばれる友達の『Uちゃん』と県内某所(県北付近)に旅行に行ったときの話。

あれは確かパワースポット何て言うものが巷で流行りだした頃やったと思う。

他県出身のUちゃんに、私の地元の観光名所について聞かれた。

将軍様とやらが眠ってる某所についてなんだが、全く興味がない私。

いや、小学生の頃に一度修学旅行で行って以来、一度も足を運んだことがないもので。

そんな私を置いてきぼりにして、熱弁してくれるUちゃんは

『すごいパワースポットなんだよ〜』

とか言いながらキラキラと目を輝かせていた。

うん、出発前から嫌な予感しかしないんはなんでやろね?

そんなこんなで出発初日、私は車、Uちゃんは電車で現地付近の駅集合となったわけやけど……初っぱなからやってくれた彼女はもう立派なフラグ建築士やね。

駅で落ち合って、助手席に乗った彼女が発した第一声が

『あはは、なんか変なの拾ってきちゃったみたい……ごめ〜ん(テヘペロ)』

ってなんやねん。

笑い事ちゃうで、ホンマに。

テヘペロって……可愛くもなんともないわっ!!

『訳分からんこと言わんといてや、Uちゃん。梟さん泣いてまうでマジで……』

駅前でUちゃんを視界に入れた途端、か細い金属音のような耳鳴りと蟀谷の鈍痛が発生したんは君が原因かいな!!

……ってか後部座席になんかいんねんけど!!

見えへんけど、犇犇とただならぬ気配感じるんは気のせいやと思いたい。

おい、こら、Uちゃん、なんとかしんしゃい!!

そう視線で訴えてみたんやけど、私の願いは彼女には通じなかった。

『何処から攻略しよっか〜』

と、ゴーイングマイウェイに地図を開くUちゃんの隣で、

『ハハハ…ドコカラデモイイヨ…』

と、乾いた笑いを漏らしつつ無我の境地に陥りながら、背後から感じる力強い視線をバックミラー越しに華麗にスルーしながら、どうでもいい世間話をして車を走らせる私。

もう、なんか黒い霞の塊さん×2が、Uちゃんと一緒になってはしゃいどりますが気にしたら敗けです。

私はフラグ回収なんてせんぞ、絶対。

某所に行く前に、いろんな観光名所に流されるまま寄り道するのはいいねんけど……その度に雪だるま式に増えていくUちゃんの背後の黒い霞の塊さん。

内心、冷や汗をかきながら突き刺さる多数の視線をスルースキルMAXで躱す私は、正直バックミラーが怖くて見れへん。

ホイホイなの?

ねぇ、ホイホイなのUちゃん?

ボソリと小さく囁いた私の声を拾ったのか、当人は

『大丈夫だ、問題ない(*´∀`*)b』

と私の口癖を満面の笑みで返してきた。

ごめん、全く意味がわからんのやけど。

最終的に、黒い霞の塊さんを大量に引き連れたUちゃんは某所に観光に向かいました。

入り口の参道で、某所に入場拒絶された私は……彼女が観光終わるまでドライブなうしとりました。

私、切ないです、まる。



《日本でOK?》



『%£#&*℃$§☆』

『うわっ!!!!』

容赦なく耳元でどなりような大音声に、閉じていた瞼を見開いて飛び起きた。

半ばパニック状態で辺りをキョロキョロと見回す私は、まだまだきちんと覚醒していない頭で必死に状況確認を行っていた。

ここは何処や?

部屋に見覚えあらへんぞ?

なんでベットに寝てんの?

なぜ浴衣?

隣のベットに人……だと?

まさか……ってないない。

今、家族旅行中やんけ。

なに寝惚けてんねん、あほらしい。

ってか、さっきのは何事?

バクバクと激しく鼓動する心臓に手を当てて、荒くなった呼吸を正常値に戻そうと深呼吸を繰り返す。

挙動不審になりながら、部屋全体に線を巡らすと……思いの外近くになんかいた。

自分のちょうど真横。

上半身を起こしている私の、右側。

ベッドの縁に黒い霞の塊がいる。

その靄の出所を辿るように頭ごと視線を上に持っていくとナチュラルに、ガッツリと目があいました。

……どちら様ですか?

モヤモヤとした“それ”に見下ろされる私。

月明かりが差し込む薄暗い室内で、はっきりとした『黒』が浮かび上がるように存在しているのがわかる。

眼鏡しとらんのに、何でこんなにはっきり見えてんねん。

いや、待て、そんなことよりもこのあちらさん、シルエットがなんかおかしいやろ。

あきらかに人やないやん、これ。

う〜ん……四つ足の動物がちょこんと『お座り』しているような感じがする。

猫科か犬科が聞かれたら、どちらかと言えば犬っぽい?

にしてもデカイよね、明らかに。

覚醒しきらない頭の中に浮かぶのは、大量の疑問符の嵐。

表面上ノーリアクションのまま呆然と見上げていると、ボソリと呟くような音がした。

『……○*§△&#%』

えっ?

『◆□*&§¥☆』

ちょっ?

『*£¢&□……※#☆』

な、なに?

目があったままの状態で、見上げたあちらさんから発せられているらしい理解不能な音に思わず首をかしげてみる。

もしかして語りかけてる……のか?

ただただ困惑するしかない私は、あちらさんが何を訴えかけているのか分からないまま、疑問符の嵐を浮かべ首をかしげる他なかった。

そんなやり取り(というのか?)が数分続いたあと、あちらさんと私の間に無言の時間が続いた。

『………』←ジッとこちらを見つめつつ、同じように首をかしげるあちらさん。

『………』←もはや茫然自失で、どうしたらいいのか分からない私。

さらに数分、これ以上見つめ続けるのにも飽きた(正直、首が痛い)私は、なんだか異様な雰囲気を醸し出し始めたあちらさんに対して思わずボソリと呟いていた。

『…何言ってるか…わからん…』

『※□#!!』

あちらさんは相変わらず理解不能な言語で『キャーギャー』喚き続けた後、ガックリと項垂れて、哀愁を漂わせてから霧が晴れるように消えていきました。

うん、なんかごめん。

そう思いながら、私は布団をかぶり直して、何事もなかったように夢の世界へ旅立つ準備を始めてみた。

……なんだろうね、得も言われぬ罪悪感が半端ない。

うん、気にしたら敗けやねん、気にせんのが一番やねん、あれは幻覚と幻聴やねん、OK?

と、自己完結しつつ迫りくる睡魔さんに従って瞼を閉じる。

まだまだ継続中の耳鳴り&蟀谷の鈍痛を無理矢理スルーする方向で。
翌日、半泣き状態のキョーダイにベットから蹴落とされて起床した後、

『梟のせいで酷い目に遭った』

と、意味の分からない小言を言われたが、それも私は気にしない。

コメント(15)

要望があったので、『とに怖』に投稿したものの一覧トピのURLを載せておきます。

↓梟の投稿一覧↓

【一人暮らしシリーズ+αまとめ(1)】
http://m.mixi.jp/view_bbs.pl?guid=ON&id=70514140&comm_id=1154462

【一人暮らしシリーズ+αまとめ(2)】
http://m.mixi.jp/view_bbs.pl?guid=ON&id=73928405&comm_id=1154462


弐豆(にまめ) さん、トピック作成ありがとうございましたm(_ _)m深々ぴかぴか(新しい)
>>[002]

コメントえんぴつ頂き、ありがとうございます
m(_ _)m深々ぴかぴか(新しい)

はい、お久しぶりですウッシッシ

早速、拝見しに伺いました。

稲川さん風の語り、楽しませていただきました。

私の話で果たして『ヒンヤリ』出来るんかは謎やけど、少しでも楽しんで頂けましたら幸いです。
>>[003]

コメントえんぴつ頂き、ありがとうございます
m(_ _)m深々ぴかぴか(新しい)

Uちゃん本人ホイホイの自覚がある故にど天然でゴーイングマイウェイな性格しとるから、結構厄介だったりするんよ、この子(笑)

私はアイドルやないけど、確かに私と違ったタイプやろね。

完全なるボケ気質すぎてツッコミきれへん……。

まぁ『可愛いから許す』とは、彼女のためにある言葉なんかもなぁとしみじみとしとります。

少しでも、楽しんで頂けましたら幸いですウッシッシ
こんにちはわーい(嬉しい顔)
いつも梟さんの話楽しくexclamation & question読んでいますw
『あはは、なんか変なの拾ってきちゃったみたい……ごめ〜ん(テヘペロ)』
ってUちゃんは自分の体質をわかってるんですね?www
梟さんと違って?スルースキルを発せずにゴーイングマイウェイを押し通すんですね?
ま、ある意味それもスルースキルなのかもしれませんが…

大型犬のような言葉の通じないのは何だったんでしょうねぇ?
もしかしたら…梟さんにボールか何かを投げてほしかったのかも???
Uちゃん…。御一行様とまた車に戻ってきたんですか( ̄〜 ̄;) 倍増してたりして(笑)



やっぱり携帯家鳴りさん要るやないですか(笑)
家族の人も梟さんクラスの能力者か(@ ̄□ ̄@;)!!(笑)
待ってました♪
今回も楽しく(?)拝読させて頂きました。

Uちゃんさんは、某パワースポット(私も威圧感に入れない場所(^_^;))を巡ったのち、御一行様方はどうなったのでしょうか!?


大きな犬?らしきものは、何を伝えたかったんでしょうね(^_^;)
やっぱり言葉は通じないのですね〜(T_T)動物好きな私としては、あちら側に行ったら通じ合いたいという願望がありました。残念だ〜(。>д<)

半泣きで起床したご兄弟には一体何が起きていたのでしょうか?
梟さんが言葉が分からずスルーした事で、ご兄弟にリベンジしたのかしら!?

>>[006]

コメントえんぴつ頂き、ありがとうございます
m(_ _)m深々ぴかぴか(新しい)

彼女は、自分の体質をよく理解しているんやなかろうかと思いますよ(笑)

『こういうのって諦めが肝心。気にしたら気にしただけ寄ってきちゃうもん』

と、本人が申しておりましたあせあせ

まぁ、ポジティブ思考MAXな私もそう思います、はい。

私も彼女も一般人やから、平々凡々平和が一番(`・ω・´)キリッ

大きいワンコ(なのか?)は、何がしたかったんでしょね?

私には、あちらさんの考えていることは分からんとです。
>>[007]

コメントえんぴつ頂き、ありがとうございます
m(_ _)m深々ぴかぴか(新しい)

車ん中(後部座席)が、黒い霞の塊さんご一行でぎゅうぎゅうになってたんじゃないかなぁと(笑)

私は、見ない、考えない、気にしない、でいたので記憶にありません、ホンマに。

け、携帯に家鳴りさんがいる……だとΣ( ̄□ ̄)!

怖いこと言わんといてください
・゜・(つД`)・゜・

いや、たぶん、キョーダイはあんとき起きてたんじゃないかなぁとあせあせ

それで怖い夢見て半泣きで起床。

それにしても、ベッドから蹴り落として起こすとはないやろと思いますよ。

チョー痛かった( ;∀;)

>>[008]

コメントえんぴつ頂き、ありがとうございます
m(_ _)m深々ぴかぴか(新しい)

Uちゃんが某パワースポットから帰還した時には、綺麗サッパリいなくなってました。

理由は分かりますんが、正直ホッとしました。

大きいワンコ(なのか?)とは、たぶん波長が合わなかったんじゃないかなぁと思います。

あちらの世界のことは、私にはよく分からへんから言語翻訳の仕組みは不明やけど、ちゃんと波長が合えば多分通じ会えるんじゃないでしょか。

と、思います。

キョーダイの小言は、ほぼスルーしちゃったんで何があったかはうまく説明できませんが……私が何もいない空間をただボーッと見上げていたのを寝返りをうった際、目撃たらしく、その後すごく怖い夢を見たようです(笑)

>>[012]

コメントえんぴつ頂き、ありがとうございます
m(_ _)m深々ぴかぴか(新しい)

こちらこそ、少しでも楽しんで頂けましたら幸いですウッシッシ
相変わらず飽きないですね(笑)( ´艸`)
 
また新作まってます。(・∀・)
 
スルースキル高すぎ(笑)
>>[014]

コメントえんぴつ頂き、ありがとうございます
m(_ _)m深々

巻き込まれフラグは回収しないに限ります。

そして、安眠妨害、駄目、絶対
(`・ω・´)キリッ!!

スルースキルは私の基本装備なので……あちらさんだろうとなんだろうとレベルMAXで発揮します(笑)

なので、早々にお帰りいただきたいと思っております、切実に。

少しでも楽しんで頂けましたら幸いですウッシッシ

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

とにかく怖い話。 更新情報

とにかく怖い話。のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。