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とにかく怖い話。コミュの人形の館

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5年ほど前。
廃屋散策を趣味としていたころ。

中に入ることはないにしても、周辺をうろうろしながらあちこちを拝見するのが好きな俺。

地元の山奥に近い小高い坂道を登ったとこに廃屋というより廃墟というべきか…

元がなんだったのかよくわからん建物がある。

真昼間なら怖くないだろう。

と、いうことで

一人で行ってみた。

自転車で行ける距離だったので自転車で行った。

途中、近所の子供達に会った。

廃墟探索とも言えないから

理想のエロ本探しの旅に行ってくる。

と、適当な事を行って

その場を後にした。

自転車を漕いで15分くらい。

みつけた。

近所に民家がある。そこに異質とも言える建物が。

木造の旅館のような建物。
アパートか社宅のような建物。
セメントでできた塔?ボイラー室?円筒型のよくわからんセメントでできた無骨な建物。

どれも近寄りたくはない建物だった。

とくにセメント作りの建物は、意味不明すぎて行く気がしない。
窓らしきものがあるが、そこから内側が見えない。真っ暗すぎて見えない。
しかも周りに有刺鉄線が張られている。

アパートか社宅らしきものもそうだ。
変色しているのか嫌悪感ばっちりな色をしていた。二階建てのアパート。上下合わせて8部屋ある。

塔の様な建物と、アパートらしき建物の周辺は雑木林。
言葉ではうまく説明できないが、近くに民家があるのにそこだけ異質を放っている。

山を切り開いたところに建っているからかもしれないが、とにかく気味が悪かった。

そして、一番のメイン。

旅館みたいなとこ。

かなり大きいわけでもないが、広さはそこそこ。

だが、中を覗くには気味が悪い建物を横切らなければならない。

しぶしぶ通ろうとしたら


あ、みつけた!


と、声がした。

振り向くと、近所の子供達がいた。



ここに、理想のエロ本があるの?

と、からかわれた。

こっそり後をついてきたらしい。

廃屋探索がバレてしまった。

なんか気味わるいね。

ここ心霊スポット?


近所の子供にはたまに怖い話をしているから、現地調査している俺に出くわしたことがどうやら嬉しいようだ。

廃墟で出くわしたことがある幽霊は少ないがそれでも強烈に印象を残す。

帰るか。なんか嫌な予感がする。

と、いったら

ここまできたんだから中くらい見ようよ!

つまんない!

エロ本くらいコンビニで買え!

と、ものすごい文句を言いはじめた。

押し問答になってしばらくして


じゃあ、中を覗くだけね。

というわけで

俺と子供達の四人で廃墟に向かった。

ハタチの俺と、小学生3人。

こともあろうに全員女の子。

このメンツで廃墟探索はシュールすぎる。

とくに俺が目立つ。

押し問答になった理由はそれだが

犬がこの廃墟に逃げたってことにすれば大丈夫。

親戚ってことにしとこう。嫌だけど。

その時は、まあ…あきらめよう。

結局。

犬がこの廃墟に逃げたってことにして探索を始めた。

気味の悪いアパートを見てみる。
人はいないだろう。
草が生い茂っている。

あれなに?

セメント作りの建物を指差す。

…。なんだろうな。

近づいてみる。

重厚な扉をみつけた。

やはりボイラー室なのだろうか。

気味が悪いことに変わりはない。

いよいよメインの旅館らしき廃墟にたどり着く。

さすがに怖くなったのだろうか。静かだった。
黙って後をついてきている。

ぐるっと一週周りをまわる。

ところどころガラスが割れている。

裏口のようなとこの木製の扉が大破していた。


なんか、入れそうだね。

行ってみたい。

お宝があるかも。

先ほどは静かだったが怖がる素振りを見せない子供ら。

どうやら俺がなんとかしてくれると思ってるらしい。

じゃあ…少し入るよ。

万が一を考えた。

三人のうち1人は低学年なのでおんぶして入ることにした。

後は足の速い連中なので、なんかあったら全力で逃げろと、伝えた。

合図も教えた。

右手を上げたら止まれ。
左手を上げたら下がれ。

そして

頭をかいたら 逃げろ。

の、合図。

友人とよくやる合図。

いよいよ廃墟に入る。

くさい。なんか、古い建物の匂い。

部屋がたくさんある。

どうやら旅館だ。

後ろで子供達がヒソヒソと話している。

なんか、そんなに怖くないよね。

最近の女の子は肝が据わっている。

部屋のドアを静かに開けてみた。

こっそり覗いてみる。

うわっ!

と、叫びそうになったが

いや、怖がらせまいと思ったら

おほっ!

と素っ頓狂な声が出た。

子供達は吹き出した。

なに、なに?

と覗いてみた。

そこには

人形


人形があった。

たくさんの人形。

人形というか、フィギュアというか。

最初に目に入ったのはマネキンだった。

それが人に見えた。

うわ、人形?キモい。

なんというか

部屋に人形が置かれている。
まるで住んでいるかのような。

大きいフィギュアから小さな人形まで。よく知るアニメのフィギュアや特撮のフィギュアがある。ぬいぐるみも。

なにこれコレクターハウス?

次行って見よー。

次の部屋に行った。

また、静かに開けてみる。

たくさんの髪の毛が見えた。

背筋がゾクッとなりすぐに閉めた。

なに?

この部屋はまずいな。

なにがあったの?

日本人形だ。髪の毛の長い。

うわあ。みたくない。それ。

奥に進もうかどうしようかと、話していた時だった。

きりからころ



先ほど閉めた部屋から音がした。

きりからころ

なんの音だろうか。

きりからころきりからころ

木でできた何かが動くような、なんとも軽いような音がする。

ん?
なんのおと?
音?
…。


きりからころきりからころきりからころきりからころきりからころきりからころきりからころきりからころ

耳障りなくらい謎の音が響き始めた。

そして、どこか部屋から

なにか音がした。

電子的な音。おもちゃの音。

ねえ、あれ。

おんぶしていた子供が廊下のまっすぐ前の突き当たりを指差した。

ん?

暗がりに小さな人形が転がっている。

赤ちゃんのような人形。

あれ、動いてるよ。

え?

さっきと向きが違う。

さっきっていつ?

あんたがその髪の毛のある人形の部屋を覗いたあと。

きりからころきりからころきりからころきりからころきりからころきりからころきりからころきりからころきりからころきりからころきりからころ

不可解な音が大きくなった。

ねえ、これなんのおと?すごいうるさい。

なにが?

なんかヤバイのかな。

さあ、誰かいるんじゃない?

あきらかにヤバイだろ。なんでそんなに落ちついてる。

きりからころきりからころきりからころきりからころ

大きくなってるんじゃないよ。近づいてる。

えっ?

おんぶしていた子供がそう言ったとたん

音が止んだ。

ん?

そして

コンコン。

トントン。


内側からドアを叩く音が。


問答無用で俺は頭をかいた。


逃げろ。


ものわかりが良くて助かった。

2人は全速力で駆け出し、俺はおぶってる子供に、振り向くなよ。と、言って走った。

そんなに奥には入ってないからすぐに外に出れた。

先方に2人が走っている。
俺も走る。コケそうになるも走る。

おぶってる子供がつぶやいた。

背中の汗すごいんだけど。

ま、あせってるからな。

と、言ってなんとか自転車を止めてあるとこにつく手前。

旅館のほうを見た。

二階の部屋から人形が見えた。

こちらを見ているように置かれていた。

…なんで最初から気づかなかったのか。


はー。疲れた!
怖かったー。
ねえ早くおろして。

と、アトラクションを楽しんだようにほっこりしてる子供ら。

危なかった。
想像以上にやばかった。
俺はかなりドキドキしていた。

この後、こいつらになんかあったらどうしよう。

と、思った。

心霊現象ってか怪奇現象。

お前らこのこと他の人に言うなよ?
でももし、なんかあったら誰かに言えよ?

うんうん。わかった。言わない言わない。

すぐにその場を離れ、コンビニでお菓子や飲み物を買った。

買わされた。

そして公園のベンチに座り、いろいろ話した。

お前、以外とビビりなんだねー。
情けないけど仕方ないよ。怖いんだもん。
汗かきすぎ。

ダメ出しをくらった。

少し気の強い女の子。
マイペースな女の子。
口数の少ない女の子。

少し気の強い女の子と、俺がおぶっていた口数の少ない女の子は姉妹。

姉が、妹に尋ねた。

ねえ、なんか見えた?

うん。いっぱいいた。

あ、いたよねー。

なんだ?いたって。

三人には見えたらしい。

その

はっきりとしない人影がかなり見えたと。

この三人。

俺に隠していたことが。

霊感があるそうだ。

しかも日常的に見えるそうだ。

はっきりとしたものはたまにしか見えないらしいがもやもやしたものはよく見ると。


日常見えるなら、自信の体験した怖い話をする俺はさも滑稽だったろう。

そんなんあたり前だけど?的な。

どうやら子供達は、今までの話しを違う意味合いで楽しんでいたそうだ。

俺が霊をみたうんぬんより、俺の話し方や、やらかしている危ないこと、そのスリルにワクワクしていたらしい。

…。

でも二階はやばかったね。

あれはなんだろう。

わかんない。

二階?

うん。

気の強い女の子が語る。
…二階にはなんかすごい怖いのがいた気がする。怖いっていうか、なんか、なんだろ、悪い塊?よくないもの?

マイペースな女の子もいう。
あれ幽霊とかじゃないよね。なんかもう、怨念?そう、怨念だ。

口数の少ない女の子も言う。
人形の向きが変わった時になんとなくわかった。二階になんかいるって。

…。

でもさー。あの音はなんだったのかな?


音?音はわからなかった。

え、聞こえなかったの?

うん

マイペースな女の子にはあの


きりからころ


が、全く聞こえなかったそうだ。

俺らがさわぐから、何かしらが聞こえたと判断していたそうだ。

おもちゃの音は聞こえたようだが。

あれは多分、出てけとか帰れって言ってたんじゃないの?
部屋の音はわかんないけど、意味はわかった。


じゃあ、私が見た人形も、行くなってことだったのかな。

そうかー。やっぱ遊び半分で来ちゃだめだね。



つまり

子供達は

最初からいることがわかっていた。

そして、俺を盾、というかにして

興味本位で入ってみた、と。


やばいだろ。なんかあったらどうすんの。

ないよ。最初からやばかったら近づかないし。ってか、やばっかたら気持ち悪くなるから近づけない。

でも二階にいたんでしょ?

うん。まあ。けどあれは、うん。出てこないよ。

出てこない?

なんていうのかな、動けないと思う。



わかんなかった?最初の部屋の内側のドアノブ。


いや?



お札が巻いてあったよ。


あと、なんか、天井近くの柱?にも。

二階はもっとすごいのかな。

…でも私たちには気づいたよね。

うん。多分。


二階……。


俺はつぶやいた。

出てきた時にさ、ちらっと二階を見たんだけど窓際に日本人形が置いてあったぞ。


と、言ったとたん


三人がビクッと飛び上がって俺を見た。怯えるというか、驚くような目で。


………。


もう絶対行かない方がいいよ。
あんた、ただでさえいろいろ連れてくるんだから。

え。なに。それ。

…あそこは…お札あったから大丈夫だったみたいだけど、出てきてすぐかな。近くにいたのがくっついてきた。
コンビニ行ったときに…うーん。まあ…。今はいないけど。

コンビニに行った時に何かあったようでそれで今はいないそうだが…

何が起きたのか話してくれたが、絶対言っちゃダメと言われたので省く。
五年たった今もそれは、言っちゃいけないことのようだ。


まあ、でも、なんかあっても大丈夫だよ。あんたは。あの犬がいるし。

あ、あの犬ね。

当時、うちで飼っていた犬だ。

今年14歳で寿命を迎え亡くなったが

見えないものを追い払ってくれていたらしい。

犬に関する話はまた後日として。

子供達のあの会話がどこまで本当だったかは知らないが

それ以降

人形の館には行っていない。

今は子供達らも高校生になり、たまに会う。


去年、久しぶりに会い思い出話に浸ると人形の館についての話が出るが、その後日談として

怖いもの知らずな同級生の男子共があの二階に行ったらしい。

人形の館には


ロボットや動物の人形もあったそうだ

二階の部屋には
特に何もなかったようだが

突き当たりの部屋には


夫婦人形

めおとにんぎょう

があった。

ふつうの、めおとにんぎょう。

行ったのは夕方で
スマホから大音量の音楽を流して突入したらしい。

とりあえずめおとにんぎょうのその写メを撮って帰ったそうで


女の子はそれを見せてもらった。



思わず携帯をぶん投げそうになり、しかも吐きそうになったそうだ。

夫婦の、女性の顔の

左半分が

歪んでいた。

右目はまっすぐだが

左目が、斜め上を睨むように歪んで引きつっているような顔をしていたそうだ。

はやく消しなよそれ。

と、言ったが

俺の功績だし!と意地を張ってその画像をみようとしたら

うわっ!

男子がじぶんのスマホを投げた。


撮った時あんな顔してなかった…。


画像はすぐに消したそうだ。


しかし、他の友人が写メを掲示板だかなんだかに載せたらしい。すぐに削除したそうだが、そんなもんのせんなよ。

俺はそのめおとにんぎょうは見ていないが…。

無論、見たくもない。



人形の館は、今もある。


しかし、意味不明だ。なんで人形があんなにあるのか。









コメント(23)

おおお。
なんと怖いやら、女児からのもてぶりに驚くやら(^o^)
小学生の女の子に「エロ本」などとはNGワードかと思ったら
「コンビニで買いなよ」って・・・。ん〜。大人でも言えない事言うし(^_^;)。

見える子供は大人っぽいのかなあ・・。
なんか操縦されてますよね?負けてる〜(^^ゞ 。

しかし。不気味な館なのね。
人形供養のお寺でもてあました物・・って訳ないか?
オーナーさんが趣味で所有してた人形達?多過ぎだし趣味バラバラやし(-.-)。

人形は怖いわ〜。と思うのに
お気に入りの人形はどうしても欲しいと思っちゃうのよね。
人形って微妙ね。


???「お前も人形にしてやろうかぁ!!」
小学生の女の子とのやり取りが面白いです!女の子たち、普通に解っていたって凄いですね。私も普通によくあるんで、なんか女の子会話わかります。

ドールオーナーの私としては、人形の館に興味ありますが、やっぱり人形って怖いですよね。うちの子も中身入ってる子います。
人形供養って幼稚園の時やってたんですよね。
でも母親はその日だけは登園させてくれませんでした。

今になって理由聞くと、変なの連れてこられたら嫌だから…だそうで(~o~)

人形にまつわる怖い話をよく見ますが、やっぱ気持ち悪いですね〜(~o~)
>>[6]
入ってるのは何となくわかりますよ(笑)良いものと悪いものの区別もつきます。でも怖がりだし、具合悪くなるから、ヤバイところは行きません。この女の子たち、凄すぎ!
久しぶりにオモシロかったです(^O^)登場人物とストーリーが良かったですウッシッシ
勝手にばらかもんの登場人物に置き換えてしまいました。気が強いのとマイペースな二人とチビってw
めっさ怖っ((( ;゚Д゚)))
子供たち…強しっ(^_^;)

また体験談、楽しみにしています♪
>>[1]
人形は少なからず、悪いもんじゃないと思ってます。本来は純粋無垢な感じというか。
だからこそ、理不尽を許せないんだと思うんですよね。怒りも純粋なんですよね、きっと。

初めましてから始まったなら、さようならで終わる。
人との出会いもそうであるように、人形にもきちんとありがとう、さようなら。と別れの挨拶をしなければならないと今は思います。

今回の話に出てきた女の子らは、公園で犬の散歩中に知り合ったんですよね。
犬目当てが次第に私をイジル目当てになったのは…あれ…いつだっけ?
ですが、どうやらこの少女らはかなり前から俺のことを知ってたみたいです。

公園に子供はたくさん湧いている…いや、たくさん遊んでるから気にもしなかったんですが…。

やはり見えていたようです。その辺についてはまた後日お話します。

>>[2]
ロウ人形にして廊下に飾ってやロウか!
>>[3]
ガールズトークがオカルティックな話なんですよね。
感受性しか強くない私には全くもって別世界でした。
今でも若干のウソが混じってたんじゃないかとも思ってはいますが。

しかしながら、マイペースな女の子の直感力はすごかったです。
当時県外の学校にいた俺が休日、地元に帰ってくるとかならず遊びに来るんですよね。

なんでわかんの!?
と言うと。

直感ですね。

とか言うから恐ろしかった。

そして

また連れてきたね。

と言うから更に恐ろしかった。

>>[4]
いろいろUPしてきますね。

書いてる最中に怖くなるからネタを挟んじゃうこともありますが、よろしくお願いします。
>>[5]
人形の話は…まだあるんです。
個人的にトラウマ級の話が二つほど。
私の体験談と、兄の体験談。
また、読んでいただければ幸いです。
>>[6]

中身が入ってる人形…なんとなくわかるんですよね。
怖い云々よりも
………ん?と、違和感程度ですけど。

>>[7]
実際、女の子達の体験した怖い話の方が怖いんですよ。
なのに、俺にばかり怖いをさせるんですよ。

俺の話は怖いっていうか楽しい。恐怖感よりお前のあたふた感がリアルに伝わる。

と。
>>[8]
愉快な登場人物があと1人います。
兄です。兄は強烈な怖い話をするくせにネタを挟まないと死んじゃうらしく、怖さが半減します。
>>[9]
ばらかもん。今、アニメでやってるみたいですがニコニコ動画では有料なんで見てないです。
しかしなんと、似たようなキャラがいるとは。

気が強い子は、以外とマイペースな子に振り回されてます。口数が少ない子は後ろからついてくる、みたいな。

数年経った現在もあまり変わらないですね。口数の少ない子が多少おしゃべりになったくらいですか。
しかし会うたびに金銭を要求してくるとはまあ成長したもんですよ。
>>[10]
ありがとうございます^ ^
いろいろ思い出して書いてると文章も長くなりますけど、是非とも読んでください!
面白かったです、けどその謎の館が気になりますね。

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