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とにかく怖い話。コミュの未だに見られないもの。

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2回目です。以前はたくさんのコメントありがとうございました。
自分が怖い経験した場所は、よく覚えてます。

今回や前回、これから先書く話の場所はご案内はできますが…行った際の保証はできません。

しかし本来は自然豊かなところで、トトロやもののけ姫、千と千尋の神隠しのBGMや、東方プロジェクトのアレンジBGMでも聞きながら旅をしたらそりゃあ最高ですよ。

では始めますか。

深夜の怖い話。

私は日時生活の中で

あまり見たくないものがある。

それは、ガラスに映り込む景色。

鏡ではなく、ガラス。

反射して映る景色は必ずしも正面からではない。なにか別な所から映り込むこともある。

そこがどこなのか。

そこに映る人は、実際、どこにいるのか。

廃屋散策を趣味としていた頃、友人と2人で嬉々としてあちこちを巡っていた。

とりわけ、有名どころではなく

あえて山奥の誰も知らないような場所を散策し、悦に浸っていた。

ドライブ好きな俺と友人。
風景画を撮るのが好きな友人。田舎の名物料理が好きな俺。

加えて怖いもの知らず、だった。俺と友人。

水曜どうでしょう という旅番組さながらに盛り上がりあてもなく車を走らせる。

山道を走っていると、急に道が開けて広大な景色が広がる場所がある。

おー。なんもねぇ。

と声を上げながら再び薄暗い林道へ入る。カーブを幾つか曲がると。

お?あれ!

見つけた見つけた。廃墟。

通り過ぎてしまったので、少し進んだ先の広い道でUターンして戻る。

どうやらなんかの施設?らしい。

おりて見た。

まずは周りをぐるっと回ってみる。

まわりが薄暗い。そりゃ廃れるわな。
植物が繁っている。異様な成長。ツタのようなものが壁を張っている。

裏へ周ると、裏口のドアガラスが大破しておりしゃがめば入れそうだった。

少しだけ身体を入れて覗きこんで見る。

シーンとして、独特の匂いがした。

どういう構造かはよくわからないが、がらんどうとしている辺りおそらくなにかたくさんのモノが置かれていたのだろう。

なんもなかった。

友人と交代して友人が入ってみた。

うわー。

と声を上げてそのまま入っていった。

おい、入んなよ。

と、後を追いかけて俺も入った。

裏口から見えた景色はどうやらホールみたいなところで

少し進んでみると正面の入り口らしきものがみえた

小さなパチンコ屋か…。なんかの店か…?施設…?

独特な作りをしていたがホールはかなり広そうだった。

直進すると行けるホールにはいかず、左手前の小部屋があるところに行ってみた。

ガラスが割れている。

バキバキ。と音がなる。

心霊スポットは好きだが、建物の中はあまり好きではない。

幽霊うんぬんより、怪我の方が怖い。

おい。気をつけろよ…。

と下を向いて歩いていた。

気になっていた小部屋についたが…

べつになんにもなかった。

窓ガラスから光が差し込み、廊下が少しあかるい。

まだ昼過ぎ。
薄暗いとは言え、光が差し込む場所はある。

あんまり怖くないな。

と、先に進もうとしたときだった。

足元のガラスの破片に景色が移りこんでいる。

そこには、人の顔が写っていた。

うわっ。と小声で叫んだが

ガラスは反射した景色しか映さない。

あ、ああ。なんだ。俺か。

と、自分の顔にびっくりした自分が恥ずかしくなった。

しかし、ガラスに反射してうつる景色の中にいる俺?は

横を向いている。

どこからうつりこんでいるんだ?

と、思った。

これ、俺じゃなくて友人か?

と思い、後ろにいる友人を見てみたら友人は小部屋を眺めていた。

…。いやまて

まてまて

ガラスに写ってる人の顔、というより髪型。

俺でもなければ

友人でもない。

じゃあ誰?

と、思い

小さなガラスの破片をもう一度見てみた。

すると


ガラスに映り込んでいる景色の中にいる人物が

こちらを見ていた。

限りなく無表情。
目を大きく開いて
口元だけ、歯を剥き出すようしてうっすらと笑っているような。

声も出なかった。

びっくりするあまり転びそうになった。

すると急に、後ろにいた友人が俺の襟を掴み走りだした。

不安定な態勢のまま引っ張られ

出るぞ!

と叫んで

急いで裏口のドアをくぐった。

態勢を立て直した俺もくぐり、友人に引っ張られて抜け出し

走って車に飛び乗り、そのまま発進した。

思わず来た道を戻ってしまった

無言のまま

しばらく走り、景色の良い開けた道へたどり着き。

そこに車をとめた。

友人に聞いてみた。

なにがあったんだ?


…。


言葉が出なかったのか、言葉を選んでいたのか、少し黙り込んだあと


小部屋を眺めてたら、天井の左奥の隅から何かが垂れ下がってて。
よくみたら、髪の毛だった。

と、落ちつきなく言った。

髪の毛?

うん。髪の毛としか言いようがなかった。
しかも…


動いてた。


風が吹きこんではいたが、微々たるもので置くまで吹き込むような場所ではなかった。


動いてた?

うん。なんかこう


振り乱すように。


………そりゃびっくりするわな。

友人は言葉を失って、どうしたもんか。と思っていたら

お前は?なんか見たのか。

と、言うから。

足元のガラスの破片を見たら人の横顔が写ってたんだよ。
俺?いや、お前かなー。と思ってお前を見ようと振り返ったらなんていうか。

俺でもお前でもなくてさ。

じゃあ誰だろ。

って思ってもう一回破片を覗いてみたら

全然知らん人がこっちを見てたわ。



……!目が合ったのか。


…合った。

…まずいんじゃないか?

……さあ。わからん。とりあえず女の人に見えたな。口元だけ笑ってた。

…。

とりあえず冷静に考える。


ガラス破片に写っていた人物はどこにいたんだろな。


…。

髪の毛。角度。顔の位置


…天井に張り付いてたとしか思えない。


淡々と話す俺に動揺したのか

友人はいきなり車を走らせた。

よし、どっか寺か神社に行くぞ。

…。

先ほどの廃墟とすれ違う。

見んなよ…!

と友人は言ったが俺は見た。

あ。

改造した軽自動車が停まっていた。

茶髪の若い男が2人、降りて辺りを見回している。そして後から女の子が2人車から降りてきた。

友人は舌打ちして廃墟手前に車を停めた。

あいつら、止めるか。

カップルは羨ましいが。そうするか。

俺らは車を降りた。

…?なに、なに?

と四人がこちらを見ている。

友人が言った。

ここ、出ますよ?

はい。辞めといたほうがいいですよ?

えー?マジー?

と、騒ぐ若者。年は変わらんだろうけど。若者。

何が出たんすか?

と言うので俺が

女の人。

と言った。

見間違いっしょ!じゃあ俺らともう一回見にいきませんか?

と笑っている。
…怖いもの知らず。俺らだってアレを見なければそう言って笑っていたかも知れない。

…いや、やめときます。

…あ、もし、行くならガラスの破片と天井に気をつけてくださいね。

と、友人が言った。

ガラスの破片!?私、サンダルなんだけどー。

という女の子。

だからスニーカーにしろって言ったじゃん。

と、ツッコまれていたが、そういう意味の気をつけろではない。

お兄さん達はどっから来たの?

と、たわいない話が始まった。

友人が受け答えてる間

若い男の1人が廃墟の入り口に近づいていった。

…なーんもないじゃん。

とぼやく。

俺も少し入り口に近づいた。

う!

ガラスに反射して景色が写った。

若い男と、俺。

その後ろに

女の人が。

びっくりして振り返る。

そこには、車によりかかってケータイをいじっていた女の子がいた。

なんだ。お仲間か。

と、安心して入り口を向いた。



車の後ろに誰かいる。

いや、廃墟の奥から誰か来る?

振り返る。

車の後ろに誰もいない。

振り返る。

車の後ろに誰かいる。

さっきより近づいてる。

気づかないのか?

反射した景色ははっきり見えない。

声が詰まった。なんて言ったらいいのか。

カシャ

車によりかかっていた女の子が写真をとったのか大きなシャッター音がした。

ブログにのっけよー。ねー。まだー?入らないのー?

んー。どーする?見たとこなんもないよ?

でもせっかくここまで来たんだし。

今の写真、見せて。

俺は取り上げるようにケータイつかんで写メを見た。

……これ早く消して早く逃げな。

は?

早く!おい、逃げるぞ!

友人を呼んで自分は走った。

なに?なに?意味不。

なにが写ってんの?

と、話してるときにはもう車に乗り込んだ。

そして発進する際

きゃあーー!
うわっ!えっ!?

って悲鳴が聞こえた。

その後、車をしばらく走らせたが

軽は来なかった。

おそらく反対方向に行ったのだろう。


写メになにが写っていたか友人に聞かれた。


答えたくなかったので黙っていたら

たまたま通りがかった神社に連れて行かれた。
とりあえず清め、手を合わせる。


神社の裏側にまわってみると、小さな石碑?らしきものがあった。
そこにも手を合わせた。

道祖神か。

多分な。

…話せるか?

写真に何が映り込んいたか話した。

いやなものを見ると目に焼きつく。

怖がらせるが、話したほうがいい。

そう思い、話した。

写真には、俺が見た女の人?が写ってたよ。

裏口に入る手前の細道に立ってこっ
ちを見てた。


…………!

はっきりは写ってないけど、なんか…こう、見えたんだよな。
口元は相変わらず…。


なんともないのか?

今は。

…。

とはいえ、それからしばらく悪夢にうなされるようになった。

友人は自分の部屋で自分と長さが違う髪の毛を見るようになったらしい。

再び友人と神社を訪れた。

その際、通りがかった道祖神全てに酒と花を添えた。

それが正しいか知らないが、道祖神の意味を知っているからこそ道祖神に手を合わせた。

神社に手を合わせ、帰る際

犬の散歩した婆さんに会った。

あれ、若い人が珍しいね。
ソフトバンクの犬みたいな犬を連れた婆さんは、にこにこしながら話しかけてきた。

あ、どうも

俺は寄ってきた犬を撫でた。

あれ、珍しいね。
普段なら吠えて近づかないのに。

同じにおいがするんですよ。きっと。

友人が茶化す。

優しい人が分かるのかもしれないね。

と、婆さんは言った。

いやー!そんな!

と、俺は照れた。

神社にお参り?

と聞かれ。

はい!厄除けで来ました!

と、友人が言った。

なら、大丈夫だよ。

と、婆さん。

…は?え?

なにをどうしてそう言ったかはわからないが

あんたらは悪い人じゃないから。

と、言った。

思いきって廃墟のことを尋ねた。
そして自分がやったこと、みたものを話した。

あそこは昔、パチンコ屋だったよ。
誰も死んではいない。
集まりやすいだけさ。
見たら、しばらく見るかもしれないけど。気にしないのが一番。

そして、友人に言った。

あんたは部屋を掃除なさい。

と、告げた。

害はない。と聞いて安心した。

もちろん、これから先は近づかないほうがいいだろう。

しかし、あれから数年経っても

ガラス越しに映る景色にはいつも写ってはいけない人がいるような気がしてならない。

人混みの中や暗がり。もはや異世界。

鏡ではないガラスに映る景色は未だに見れない。

コメント(13)

読んでてぞわぞわと鳥肌立ちました。
でも強烈悪霊の類じゃなくて良かったですね。

山奥にパチンコ屋作って人が来るのか?
元経営者の経営センスが寒い・・・(-.-)。

ガラスに映る景色って気にした事ないなあ・・・(@_@)。
>>[1]

時はバブル時代。
ダム開発や土地開発が盛んだった頃、町バブル盛んで景気はルンルン!
山奥の村にパチンコ屋ができるのは極当たり前だったようです。
地元の山村にもその名残があります。
だいたいは取り壊されて更地になりますけどね…。

ガラスに映る景色の話をしてると、仮面ライダー龍騎のミラーワールドとか思い出します。

あんなんじゃないと思いますけど…。やはり映り込む景色は見るもんじゃないです。
>>[2]

ありがとうございます!
写真に関しては、正直説明しづらかったです。
思い出してもどうということはないのですが…。
ちなみに幽霊に出くわしたのはこれが初めてではないです。

これからものっけて行くのでよろしくお願いします!
>>[5]
自然の風景を壊すのは、やはり人の作るものと人の念。それがなかったら本当に自然が綺麗な場所なんですけどね…。

心霊スポットに1人でいるのと、北海道の山奥に1人でいるのとでは天地の差です。
北海道の山奥は素晴らしく居心地がいいです。
>>[6]

違う人が写ってるのは本当にびっくりします。
今の人、どこにいた?なんて辺りを見回してもいるわけなく。
しかし、ガラスには写っている。こちらを見ている。

大半は無表情なんです。悲しい顔をしてる人もいますが…
パチンコ店やラブホには、人間の欲でまみれた念が篭っているので、霊が寄ってくると聞いた事があります。
凄く怖かったです。
思わず手に汗握りました;。
私も何かに映るものが苦手です。
あとすき間もorz。
>>[9]
ラブホはヤバいみたいですね。廃墟にならなくてもああいうところには淀んだ空気が漂ってます。

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