頂き、ありがとうございます
昔、一人暮らしを謳歌するために住んでいたｱﾊﾟｰﾄでの体験談『何かいる部屋(一人暮らし)』ｼﾘｰｽﾞも第38段となりました。
閲覧頂き、ありがとうございます
m(_ _)m深々
なお、初見の方はｱﾊﾟｰﾄの詳細が書いてある
【実体験】一人暮らし
http://
を、読んでから閲覧頂くことをｵｽｽﾒします。
もちろん、強制ではないので悪しからず。
投稿内容が長文になる場合は、読みやすくするためにｺﾒﾝﾄ欄を使用いたしますがご了承ください。
文才がないので誤字脱字乱文等があるかとは思いますが、温かい眼差しで閲覧いただければ幸いです。
偶然か、はたまた確信犯か。
ﾄﾝﾈﾙを抜けると、そこは雪国だった……みたいな感覚(どんな感覚やろね)で思いもよらない展開に、頭が若干ﾊﾟﾆｯｸに陥る事があったりする。
まぁ、日常生活を普通に送っていても、そう言うことは誰にでもあるやろけど。
私の場合、あちらさん率が高いのが痛いところだったりっていうね……こんなに色々と体験していてあれだが正直解せぬ。
絵文字で表示を表すとこんな感じになってるやろな。
『(´･ω･｀)ｹﾞｾﾇ…』
と、ここでｸﾞﾀﾞｸﾞﾀﾞ言っていても仕方ないので、本題にいきます。
現在、長文が書けない状態なので、あちらさん短編集をば。
《ﾅﾁｭﾗﾙにｽﾙｰｽｷﾙ発動》
台所で夕飯の支度をしていると、何だか嫌に視線を感じる。
背後をｳﾛｳﾛとしているような気配がして、何処からともなく『ﾋﾟｷｯ!!ﾊﾟｷｯ!!』と家鳴りさんが寄ってきた。
なんやねん、今日は騒がしいなぁ。
『ｷｰﾝ』という耳鳴りと、蟀谷にはしる鈍痛は、いつもの事なので気にしたら負けやね。
なんてしみじみ〜としながら冷蔵庫の扉を開ける……と、瞬き一つしてからそっと静かに扉を閉めた。
な、なん……だと!!
ﾊﾟﾆｯｸに陥りそうな脳内を落ち着かせるために、深呼吸を繰り返してみた。
数十秒後、意を決して再度冷蔵庫の扉を開けると、やっぱり見間違えじゃかったんや……と小さく溜め息をつく。
そこには生々しい右手首が、よく分からないｵｰﾗみたいなんを放ちながら豆腐(木綿)のﾊﾟｯｸの上に鎮座していた。
ひんやりとした空気が、足元を侵食する空間(冷蔵庫の前だしね)で、一瞬だけ石のように固まる。
まるで『最初からここにいましたよ〜(｀・ω・´)ｷﾘｯ』みたいな雰囲気を醸し出しがら、豆腐の上に鎮座している右手首を見て私は……。
自然な動作で視線を外すと、ﾅﾁｭﾗﾙにｽﾙｰｽｷﾙを発動して野菜室から大根とﾜｶﾒを取り出した。
いまだに豆腐の上で自己主張するようにﾓｿﾞﾓｿﾞと動いている右手首を問答無用に放置して、
『今日の味噌汁は豆腐を使うのを諦めよう、そうしよう』
と、そう脳内で自己完結しつつ扉を閉めた。
そのすぐあとで、何故か見えない同居人さんから哀愁たっぷり視線を頂きました。
なんでやねん。
《あちらさん＜DVD》
『ﾄﾞｻｯ!!』
高いところから重い何かが落ちたような、そんな音がﾍﾞﾗﾝﾀﾞから響いてきた。
『…ｼﾞｬｯ…ｼﾞｬﾘｯ…ｼﾞｬｯ…』
ｶﾞﾗｽ一枚挟んだ向こう側から、砂まみれのｺﾝｸﾘｰﾄ製の床をゆっくりと這いずるような効果音と共に、地を這うような呻き声がか細く響いて……風もないのにｶﾞﾀｶﾞﾀと窓のﾌﾚｰﾑが音をたてる。
深深と雪が降る夜のｿﾌｧｰの部屋で、窓際においた石油ｽﾄｰﾌﾞの、その上に乗せたﾔｶﾝから上がる水蒸気の向こう側に見る光景は、結構きついものだった。
室内との温度差で曇る窓ｶﾞﾗｽに『ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ』というか『ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ』という感じで歪な手形がつく様を目の当たりにしつつ、温かい珈琲を一口。
うわぁ……なんか自己主張半端ないやっちゃな。
雪深くなっていく窓辺の風景をﾊﾞｯｸに、ぴったりとｶﾞﾗｽに張り付いている黒い霞の塊的な何か。
重々しい空気を漂わせつつ、室内を覗き込んでいるあちらさんからﾅﾁｭﾗﾙに視線を外す。
そして、また珈琲を一口。
脳内で『私は何も見ていない』をｴﾝﾄﾞﾚｽﾘﾋﾟｰﾄしつつ、やはりしっかりと厚手の遮光ｶｰﾃﾝも閉めるべきだったと後悔の念にかられた。
そんな私を他所に、窓辺の天井で家鳴りさんが『ﾊﾟｷﾊﾟｷ』と外の存在に向かって音をたてている。
何がしたいんかは正直よく分からんけど、部外者が立ち去る気配を見せないものだから家鳴りさんが若干苛々していらっしゃる模様。
何か梁が裂けそうな音が聞こえるけど、私は我関せずを貫くようにDVDの再生ﾎﾞﾀﾝを押して、ｽﾙｰｽｷﾙをMAXで発動した。
騒がしい室内につき、音量は大きめ推奨です。
《厄介な預かりもの�◆�
『これ、親父に渡しておいてね』
開口一番で、ものすごく素敵な笑顔を浮かべて、私に小さめの段ﾎﾞｰﾙを押し付けようとする陣屋さん。
『嫌です』
玄関を開けた事を後悔しつつ、やや引き攣った笑顔を浮かべて、必死で受け取り拒否を試みる私。
お互いに笑顔で無言の押し問答を繰り返すこと暫し。
陣屋さんの素敵な笑顔が、黒いものに変わった瞬間、私が白旗をあげることになった。
あれは……逆らっちゃいけない笑みだ。
颯爽と帰っていった陣屋さんの背中を見送りつつ、冷や汗を拭う。
結局、無駄な抵抗に終わったなぁ……なんて脱力した。
小さいわりには結構な重さのある荷物を両手で抱えてｿﾌｧｰの部屋に戻ると、静かに荷物を床に下ろす。
よく見ると、ｶﾞﾑﾃｰﾌﾟがわりに変な模様(ﾐﾐｽﾞがのたうちまわってるみたいな文字？)が書いてある布で封がしてあるし……。
絶対、中身よくないもんやで、これ。
どうしてこうなった。
ﾘｱﾙで『orz』したい、ﾏｼﾞで。
憂鬱な溜め息を溢しながらｿﾌｧｰに深く腰を沈めて、
『ﾎﾝﾏに最悪や』
と悪態をつきつつ携帯でおっさんに連絡を入れる。
電話口で事情を説明したら、何故か怒りだすおっさん。
『ふざけんなよ、あいつ……放棄しやがったな!!何のために預けたと思ってんだ。たち悪いにも程があるだろうが!!』
『ちょっ、急に怒鳴らんといてや。吃驚するでしょ。あのさぁ、状況がいまいち飲み込めへんのやけど……預からへんほうが良かったん、これ？』
『あぁ、悪い。当たり散らすつもりはなかったんだが、ついな。あいつにはきっちりと説教することにしよう。その荷物なんだか……中身は聞いたか？』
『いんや、押し付けられたあげく颯爽と立ち去っていったから聞く暇なかったんよ』
『そうか……』
『いやいや、そうかやなくて!!説明してくれませんか？』
『はっきり言って、それがただの荷物じゃない事くらいお前でも分かるだろう』
『まぁ、陣屋さんだしね』
『出来るだけ触るな。今、お前の近くにおいてあるなら、遠くに離しておけ。多分、大丈夫だとは思うが……何が起こっても平常心を保て、喰われるぞ』
『………』
喰われるってなんやねん!!
『取り敢えず、今の仕事が終わったら速攻で帰る。今日中にはｱﾊﾟｰﾄに戻れるから、俺が帰るまで用心だけはしろ。分かったな』
『ねぇ、私、おっさんが帰るまで出掛けてもいい？』
『却下だ』
『なんでやねん』
『強制とは言え、預かったからには責任をもて』
『そんな殺生な!!』
と言う会話の応酬を繰り広げたんが数時間前。
で、現在、預かった荷物は玄関先に放置ﾌﾟﾚｲなう中。
結果から言えば、この数時間……特に害になるようなことは起きなかった。
前に、おっさんから数日預かった荷物に比べたら大人しいもんやったと思う。
段ﾎﾞｰﾙの上に血走った双眼の生首が、おどろおどろしい雰囲気を醸し出しながら、ﾁｮｺﾝといるくらいだったしね。
たまに中身が『ｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘ』音をたてたり、『ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ』と何かを呟いてたけど、その辺は気にしない方向で。
何時ものごとく、ｽﾙｰｽｷﾙとﾎﾟｼﾞﾃｨﾌﾞ思考て乗り切った。
こう言うのは気にしたら負けです。
その後、荷物を取りにきたおっさんに苦笑いで
『何もなかったか？』
と聞かれたので
『特になにも……』
と苦虫を噛み潰したような表情で答えておきました。
そのあと段ﾎﾞｰﾙの中身がどうなったんかは知りません。
閲覧頂き、ありがとうございます
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もちろん、強制ではないので悪しからず。
投稿内容が長文になる場合は、読みやすくするためにｺﾒﾝﾄ欄を使用いたしますがご了承ください。
文才がないので誤字脱字乱文等があるかとは思いますが、温かい眼差しで閲覧いただければ幸いです。
偶然か、はたまた確信犯か。
ﾄﾝﾈﾙを抜けると、そこは雪国だった……みたいな感覚(どんな感覚やろね)で思いもよらない展開に、頭が若干ﾊﾟﾆｯｸに陥る事があったりする。
まぁ、日常生活を普通に送っていても、そう言うことは誰にでもあるやろけど。
私の場合、あちらさん率が高いのが痛いところだったりっていうね……こんなに色々と体験していてあれだが正直解せぬ。
絵文字で表示を表すとこんな感じになってるやろな。
『(´･ω･｀)ｹﾞｾﾇ…』
と、ここでｸﾞﾀﾞｸﾞﾀﾞ言っていても仕方ないので、本題にいきます。
現在、長文が書けない状態なので、あちらさん短編集をば。
《ﾅﾁｭﾗﾙにｽﾙｰｽｷﾙ発動》
台所で夕飯の支度をしていると、何だか嫌に視線を感じる。
背後をｳﾛｳﾛとしているような気配がして、何処からともなく『ﾋﾟｷｯ!!ﾊﾟｷｯ!!』と家鳴りさんが寄ってきた。
なんやねん、今日は騒がしいなぁ。
『ｷｰﾝ』という耳鳴りと、蟀谷にはしる鈍痛は、いつもの事なので気にしたら負けやね。
なんてしみじみ〜としながら冷蔵庫の扉を開ける……と、瞬き一つしてからそっと静かに扉を閉めた。
な、なん……だと!!
ﾊﾟﾆｯｸに陥りそうな脳内を落ち着かせるために、深呼吸を繰り返してみた。
数十秒後、意を決して再度冷蔵庫の扉を開けると、やっぱり見間違えじゃかったんや……と小さく溜め息をつく。
そこには生々しい右手首が、よく分からないｵｰﾗみたいなんを放ちながら豆腐(木綿)のﾊﾟｯｸの上に鎮座していた。
ひんやりとした空気が、足元を侵食する空間(冷蔵庫の前だしね)で、一瞬だけ石のように固まる。
まるで『最初からここにいましたよ〜(｀・ω・´)ｷﾘｯ』みたいな雰囲気を醸し出しがら、豆腐の上に鎮座している右手首を見て私は……。
自然な動作で視線を外すと、ﾅﾁｭﾗﾙにｽﾙｰｽｷﾙを発動して野菜室から大根とﾜｶﾒを取り出した。
いまだに豆腐の上で自己主張するようにﾓｿﾞﾓｿﾞと動いている右手首を問答無用に放置して、
『今日の味噌汁は豆腐を使うのを諦めよう、そうしよう』
と、そう脳内で自己完結しつつ扉を閉めた。
そのすぐあとで、何故か見えない同居人さんから哀愁たっぷり視線を頂きました。
なんでやねん。
《あちらさん＜DVD》
『ﾄﾞｻｯ!!』
高いところから重い何かが落ちたような、そんな音がﾍﾞﾗﾝﾀﾞから響いてきた。
『…ｼﾞｬｯ…ｼﾞｬﾘｯ…ｼﾞｬｯ…』
ｶﾞﾗｽ一枚挟んだ向こう側から、砂まみれのｺﾝｸﾘｰﾄ製の床をゆっくりと這いずるような効果音と共に、地を這うような呻き声がか細く響いて……風もないのにｶﾞﾀｶﾞﾀと窓のﾌﾚｰﾑが音をたてる。
深深と雪が降る夜のｿﾌｧｰの部屋で、窓際においた石油ｽﾄｰﾌﾞの、その上に乗せたﾔｶﾝから上がる水蒸気の向こう側に見る光景は、結構きついものだった。
室内との温度差で曇る窓ｶﾞﾗｽに『ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ』というか『ﾋﾞﾀﾝﾋﾞﾀﾝ』という感じで歪な手形がつく様を目の当たりにしつつ、温かい珈琲を一口。
うわぁ……なんか自己主張半端ないやっちゃな。
雪深くなっていく窓辺の風景をﾊﾞｯｸに、ぴったりとｶﾞﾗｽに張り付いている黒い霞の塊的な何か。
重々しい空気を漂わせつつ、室内を覗き込んでいるあちらさんからﾅﾁｭﾗﾙに視線を外す。
そして、また珈琲を一口。
脳内で『私は何も見ていない』をｴﾝﾄﾞﾚｽﾘﾋﾟｰﾄしつつ、やはりしっかりと厚手の遮光ｶｰﾃﾝも閉めるべきだったと後悔の念にかられた。
そんな私を他所に、窓辺の天井で家鳴りさんが『ﾊﾟｷﾊﾟｷ』と外の存在に向かって音をたてている。
何がしたいんかは正直よく分からんけど、部外者が立ち去る気配を見せないものだから家鳴りさんが若干苛々していらっしゃる模様。
何か梁が裂けそうな音が聞こえるけど、私は我関せずを貫くようにDVDの再生ﾎﾞﾀﾝを押して、ｽﾙｰｽｷﾙをMAXで発動した。
騒がしい室内につき、音量は大きめ推奨です。
《厄介な預かりもの�◆�
『これ、親父に渡しておいてね』
開口一番で、ものすごく素敵な笑顔を浮かべて、私に小さめの段ﾎﾞｰﾙを押し付けようとする陣屋さん。
『嫌です』
玄関を開けた事を後悔しつつ、やや引き攣った笑顔を浮かべて、必死で受け取り拒否を試みる私。
お互いに笑顔で無言の押し問答を繰り返すこと暫し。
陣屋さんの素敵な笑顔が、黒いものに変わった瞬間、私が白旗をあげることになった。
あれは……逆らっちゃいけない笑みだ。
颯爽と帰っていった陣屋さんの背中を見送りつつ、冷や汗を拭う。
結局、無駄な抵抗に終わったなぁ……なんて脱力した。
小さいわりには結構な重さのある荷物を両手で抱えてｿﾌｧｰの部屋に戻ると、静かに荷物を床に下ろす。
よく見ると、ｶﾞﾑﾃｰﾌﾟがわりに変な模様(ﾐﾐｽﾞがのたうちまわってるみたいな文字？)が書いてある布で封がしてあるし……。
絶対、中身よくないもんやで、これ。
どうしてこうなった。
ﾘｱﾙで『orz』したい、ﾏｼﾞで。
憂鬱な溜め息を溢しながらｿﾌｧｰに深く腰を沈めて、
『ﾎﾝﾏに最悪や』
と悪態をつきつつ携帯でおっさんに連絡を入れる。
電話口で事情を説明したら、何故か怒りだすおっさん。
『ふざけんなよ、あいつ……放棄しやがったな!!何のために預けたと思ってんだ。たち悪いにも程があるだろうが!!』
『ちょっ、急に怒鳴らんといてや。吃驚するでしょ。あのさぁ、状況がいまいち飲み込めへんのやけど……預からへんほうが良かったん、これ？』
『あぁ、悪い。当たり散らすつもりはなかったんだが、ついな。あいつにはきっちりと説教することにしよう。その荷物なんだか……中身は聞いたか？』
『いんや、押し付けられたあげく颯爽と立ち去っていったから聞く暇なかったんよ』
『そうか……』
『いやいや、そうかやなくて!!説明してくれませんか？』
『はっきり言って、それがただの荷物じゃない事くらいお前でも分かるだろう』
『まぁ、陣屋さんだしね』
『出来るだけ触るな。今、お前の近くにおいてあるなら、遠くに離しておけ。多分、大丈夫だとは思うが……何が起こっても平常心を保て、喰われるぞ』
『………』
喰われるってなんやねん!!
『取り敢えず、今の仕事が終わったら速攻で帰る。今日中にはｱﾊﾟｰﾄに戻れるから、俺が帰るまで用心だけはしろ。分かったな』
『ねぇ、私、おっさんが帰るまで出掛けてもいい？』
『却下だ』
『なんでやねん』
『強制とは言え、預かったからには責任をもて』
『そんな殺生な!!』
と言う会話の応酬を繰り広げたんが数時間前。
で、現在、預かった荷物は玄関先に放置ﾌﾟﾚｲなう中。
結果から言えば、この数時間……特に害になるようなことは起きなかった。
前に、おっさんから数日預かった荷物に比べたら大人しいもんやったと思う。
段ﾎﾞｰﾙの上に血走った双眼の生首が、おどろおどろしい雰囲気を醸し出しながら、ﾁｮｺﾝといるくらいだったしね。
たまに中身が『ｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘ』音をたてたり、『ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ』と何かを呟いてたけど、その辺は気にしない方向で。
何時ものごとく、ｽﾙｰｽｷﾙとﾎﾟｼﾞﾃｨﾌﾞ思考て乗り切った。
こう言うのは気にしたら負けです。
その後、荷物を取りにきたおっさんに苦笑いで
『何もなかったか？』
と聞かれたので
『特になにも……』
と苦虫を噛み潰したような表情で答えておきました。
そのあと段ﾎﾞｰﾙの中身がどうなったんかは知りません。
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