ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

とにかく怖い話。コミュの「踏み切りの音」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
大学生のAくんはとあるアパートの一室に引っ越すことになった。大家さんと部屋の下見に行くと、前の住人が使っていた電話機がそのまま残されていた。携帯電話が普及していない時代で電話機は必需品である。引っ越しで金の無かったAくんはその電話機をそのまま使うことにした。

引っ越し後しばらくして真夜中に寝ていると電話が鳴った。受話器を耳に当てると、

カーン、カーン、カーン・・・

踏み切りの音が受話器から聞こえてきた。気味が悪かったが誰かのいたずらだろうと思い、電話を切るとそのまま眠ってしまった。ところがそれから毎日その電話がかかってくるようになった。そのためAくんは寝不足になってしまった。

その頃Aくんは就活をしており、いくつかの会社を受けていたが、どれもうまくいかなかった。そんな中ある会社で筆記試験に合格し、面接試験を行うことになった。その会社は面接試験は形だけで、面接試験を行うことが内定通知というような会社だった。

面接当日、準備を済ませたAくんは連日の寝不足からつい眠ってしまった。どれくらい寝たのかAくんは電話の音で目を覚ました。時計を見ると午後3時だった。受話器に耳を当てると、

カーン、カーン、カーン・・・

踏み切りの音が聞こえてきた。今までこの電話は深夜にしかかかってこなかったので、なぜこの時間にかかってきたのか分からなかったが、この電話のお陰で寝過ごさずにすんだAくんはそのまま面接を行う会社に向かった。



カーン、カーン、カーン・・・

踏み切りの音でAくんは我に返った。Aくんは会社に向かう途中、連日の寝不足から会社の目と鼻の先にある踏み切りの中で立ったまま眠ってしまったのだ。間一髪のところで難を逃れたAくんは、連日の電話はこの事を暗示していて自分を助けてくれたんだと思った。

会社に着いて面接が始まり、Aくんの履歴書を見た試験官が眉をひそめる。

「あなたこちらの住所に住んでるんですか?」

試験官の話によると以前、この住所に住んでいた大学生がこの会社を受けに来たそうだ。彼も筆記試験に合格し、内定通知同様の面接試験を受けることになったそうだ。ところが彼は面接試験の日に遅刻してしまった。他の受験生の手前、遅刻した者は採用できないと彼に伝えたが、彼は母親しか身寄りがなくその母親は病気で入院していて自分が働かないといけないと食い下がった。しかし会社側は彼を不採用にしたそうだ。彼は会社からの帰り道、会社から目と鼻の先にあるあの踏み切りで電車に飛び込んで自殺したという。

コメント(4)

実話ですかちょっとブルッ!!としましたげっそりげっそりげっそり
せつなイイ話(T_T)

…けど線路でしかも立ったまま眠るかな?
ほんで、恐らく応援してくれてるハズやのに、夜電話鳴らさんかったら寝不足にならずに済んだのに…


ってちょっとだけ思ったです(゚Д゚;)
我に返らなかったら、その自殺者と同じ運命に…げっそり

明らかに寝不足を誘って道連れにしようとしてたとしか思えなく…。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

とにかく怖い話。 更新情報

とにかく怖い話。のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。