とにかく怖い話。コミュの「犬」

東京近郊のある県に、車に轢かれ首が切断されて死んだ犬の亡霊が出るという道があった。その噂を聞き付けた若者5人が肝試しに出掛けた。

A、B子、C、D子、Eの5人がそれぞれ車2台とバイクに分乗してその場所に向かった。前の車にAとB子、後ろの車にCとD子、そしてEはバイクだった。その場所に向かって山中の道を走っていた時、前の車の助手席に乗っていたA子のケータイに、後ろの車の助手席に乗っていたD子から電話が掛かってきた。

「ちょっと、かわいそうだから止めてあげてよ！」

「は？何のこと？」

「とぼけないでよ！さっき犬轢いたでしょ！後輪に引っ掛かって引きずられてるよ！」

「犬なんか轢いてないよ！変な冗談止めてよ！」

AとB子は最初、自分達を怖がらせるためにD子が嘘を言っていると思ったが、あまりにしつこく言うので路肩に車を止めて確認してみた。ところが犬などどこにもいない。

「おかしいなぁ、確かにいたんだけどなぁ。」

D子だけでなく運転していたCも見たと言う。その時、横の草むらの中に何かを見つけた。ドックフードや犬の玩具や花が置いてある。

「これってもしかして、ここで犬が轢かれたってこと？」

「偶然ここに止まるなんて・・・。」

「怖えぇ！」

「でもこれっておかしいよ！」

見るとお供え物の横に立てられた線香から煙が立ち上っている。

「誰がこんな時間にこんな山の中に線香あげに来るんだよ・・・。」

「これヤバくない？」

その時、突然Eが悲鳴をあげた。何事かと思っていると、Eはバイクにまたがるとそのまま発進して行ってしまった。慌ててあとを追いかけると、しばらく走ったところでEに追い付いた。そこで彼らが見たものは、Eの背中にしがみつく首のない犬だった。そしてその首はEの太股に噛み付いていた。驚いて固まっているEはさらにスピードを上げてあっという間に見えなくなってしまった。次に彼らがEに追い付いた時、Eは電話ボックスに激突していた。幸い命に別状はなかったが、Eの体には獣の毛が大量についていて、太股には獣に噛み付かれた痕があったという。後に意識を取り戻したEが言うには、犬のお供え物を見つけた時、その奥の茂みから犬がこちらを見ていたそうだ。

コメント(5)

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[1] mixiユーザー 06月01日 23:14

ちゃんと自分を轢いた人に祟らなきゃ....。

[2] mixiユーザー 06月01日 23:27

犬にかかわらず、その他の動物はどうなるんだろうか…
狸とか狐とか猫は…

[3] mixiユーザー 06月02日 11:52

動物をひくと、十中八九事故る件の例がありますね←自分のまわりで起こった個人的なジンクスですが(^_^;)

[5] mixiユーザー 06月02日 12:54

動物霊は厄介だと聞きますね。
言葉が分からない…というか、人間みたいな知性がないかららしいのですが。

あと飼っている犬や猫がもし亡くなって火葬しても、お骨は自宅の庭などには埋めない方がいいそうです。
自然に返すのが一番だそうで、依然飼ってた猫のお骨は、海に散骨しに行きました。
花も一緒に投げたのですが、それを見ていた回りの人達は、
『(ﾟДﾟ;)』
みたいな顔してました。

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