しかも意外と早くみーつけた
でも…黒い塊よりもタバコ…(笑) 怖がるよりもタバコ(笑)さすがです
そんな、梟さんを愛してやみません
とてもよかったです
昔、一人暮らしを謳歌するために住んでいたｱﾊﾟｰﾄでの体験談『何かいる部屋(一人暮らし)』ｼﾘｰｽﾞを書いている者です。
いつもお世話になっております
新年に入り、更新頻度が亀の歩み並みになってしまい大変申し訳無い限りです
今回は『何かいる部屋(一人暮らし)』ｼﾘｰｽﾞ以外の体験談を投稿しようと思います
φ(..ｶｷｶｷ)
投稿内容が長文になる場合は、読みやすくするためにｺﾒﾝﾄ欄を使用いたしますがご了承ください。
なお、文才がないので誤字脱字乱文等があるかとは思いますが、温かい眼差しで閲覧いただければ幸いです
m(_ _)m深々
月の綺麗な夜だった。
視界に映った歪な存在に、深く深く溜め息が漏らしながら、座り心地のいい一人掛けのｿﾌｧｰの上で溜め息と共に吐き出した紫煙の行方を目で追いかける。
あのｱﾊﾟｰﾄの、あの部屋で過ごした一年半という時間が、ﾌﾗｯｼｭﾊﾞｯｸのように脳内でﾘﾌﾟﾚｲされる中で、私が一体何をしたん？と心の中で遠慮なく舌打ちしたんはついさっきの話。
県北某所の温泉旅館に、私は家族旅行と来ている……んやけどね。
雪積もる山道なんて運転するもんやないなぁと、ﾋﾔﾋﾔした面持ちでﾊﾝﾄﾞﾙを握りしめていたんは数時間前の話。
ゆっくりと温泉を満喫していた後、家族で夕御飯。
お酒も入って気分は最高。
そんなこんなで夜半過ぎ。
皆が寝静まった頃、部屋を出て旅館内の喫煙所の窓際で、まったりと一服していたんや。
外は一面の雪景色。
ぼんやりと煙草を吸いながら、一人掛けのｿﾌｧｰに座って、月明かりに照らされた青白い光景を眺めていた。
折角の家族旅行やというに……。
ｿﾞｸﾘと背筋を駆け抜ける悪寒に、酔いなんて一瞬で吹っ飛んだわ。
窓際から見下ろす中庭に、ﾎﾞﾝﾔﾘと浮かぶ黒い靄の塊。
真っ白い半紙に垂らした墨汁の染みような歪な存在に、思わず煙草のﾌｨﾙﾀｰを噛み締めた。
うわぁ……ﾃﾝｼｮﾝが一気に降下したやん。
窓枠に肘をついて、手に顎をのせる体制で外を眺めていたんが悪かったのか。
ﾊﾞｯﾁﾘと目が合ってしもたし。
あぁ、ﾎﾝﾏに最悪な気分や。
自然な動作で視線を反らしながら、顎を乗せている手をそのままに、反対の手で口に銜えた煙草をつまむと、紫煙を吐き出しながら灰皿へと灰を落とした。
ﾋｼﾋｼと窓の外から感じる視線。
ｷｰﾝと言う何時もの耳鳴り。
蟀谷に鈍く響く鈍痛。
あの一年半でﾚﾍﾞﾙｱｯﾌﾟを果たしたｽﾙｰｽｷﾙを最大限に発動して、ひたすら無関心を貫き通す。
私は、何も、見ていない
(｀・ω・´)ｷﾘｯ
静か過ぎる位、静かな空間に『ｶﾁｺﾁ』と柱にかかった振り子時計の音が響く。
温泉旅館で和風建築の、粋な雰囲気は好きやねんけどなぁ……。
こう言う場合、この雰囲気が相乗効果を生み出すから嫌なんよ
素直に言おうか、うん、すんごくなぁ……怖いんだわ。
なんで私、こんな時間に煙草吸いに来てしまったんやろ？
あぁ、ﾎﾝﾏにお馬鹿さん。
自己嫌悪に陥りながら、短くなった煙草を灰皿に押し付ける。
募る苛立ちを解消するために、ｼｶﾞﾚｯﾄｹｰｽから煙草を一本取り出して口に銜えたまさにその時だった。
『ﾊﾟﾝｯ
』
と言う空気が弾けるような音が窓の外から響いてきた。
『ﾋﾞｸｯ』
と両肩をはねあげて、反射的に窓の外に視線をやる。
あっ……やってしもた。
ﾎﾛﾘと唇から零れ落ちた煙草。
硝子一枚挟んだ窓辺に佇む黒い霞のような塊……だったもの。
あれ、おかしいなぁ……ここは2階やで？
なんでﾍﾞﾗﾝﾀﾞもないのに、そこにいんのよ、あんたは。
ｸﾞﾆｬﾘと右側に折れ曲がった首に頭を垂れ下げて、私を真っ正面に見るように顔を向けるそいつの表情は、歪んだ笑みを浮かべていた。
これは……何て言うか、どこへんから突っ込むべきなんかな？
窓の外から視線を送ってくる天地が逆になった顔を眺めながら、そんなどうでもいいことを私は考えていた。
↓ｺﾒﾝﾄに続く↓
いつもお世話になっております
新年に入り、更新頻度が亀の歩み並みになってしまい大変申し訳無い限りです
今回は『何かいる部屋(一人暮らし)』ｼﾘｰｽﾞ以外の体験談を投稿しようと思います
φ(..ｶｷｶｷ)
投稿内容が長文になる場合は、読みやすくするためにｺﾒﾝﾄ欄を使用いたしますがご了承ください。
なお、文才がないので誤字脱字乱文等があるかとは思いますが、温かい眼差しで閲覧いただければ幸いです
m(_ _)m深々
月の綺麗な夜だった。
視界に映った歪な存在に、深く深く溜め息が漏らしながら、座り心地のいい一人掛けのｿﾌｧｰの上で溜め息と共に吐き出した紫煙の行方を目で追いかける。
あのｱﾊﾟｰﾄの、あの部屋で過ごした一年半という時間が、ﾌﾗｯｼｭﾊﾞｯｸのように脳内でﾘﾌﾟﾚｲされる中で、私が一体何をしたん？と心の中で遠慮なく舌打ちしたんはついさっきの話。
県北某所の温泉旅館に、私は家族旅行と来ている……んやけどね。
雪積もる山道なんて運転するもんやないなぁと、ﾋﾔﾋﾔした面持ちでﾊﾝﾄﾞﾙを握りしめていたんは数時間前の話。
ゆっくりと温泉を満喫していた後、家族で夕御飯。
お酒も入って気分は最高。
そんなこんなで夜半過ぎ。
皆が寝静まった頃、部屋を出て旅館内の喫煙所の窓際で、まったりと一服していたんや。
外は一面の雪景色。
ぼんやりと煙草を吸いながら、一人掛けのｿﾌｧｰに座って、月明かりに照らされた青白い光景を眺めていた。
折角の家族旅行やというに……。
ｿﾞｸﾘと背筋を駆け抜ける悪寒に、酔いなんて一瞬で吹っ飛んだわ。
窓際から見下ろす中庭に、ﾎﾞﾝﾔﾘと浮かぶ黒い靄の塊。
真っ白い半紙に垂らした墨汁の染みような歪な存在に、思わず煙草のﾌｨﾙﾀｰを噛み締めた。
うわぁ……ﾃﾝｼｮﾝが一気に降下したやん。
窓枠に肘をついて、手に顎をのせる体制で外を眺めていたんが悪かったのか。
ﾊﾞｯﾁﾘと目が合ってしもたし。
あぁ、ﾎﾝﾏに最悪な気分や。
自然な動作で視線を反らしながら、顎を乗せている手をそのままに、反対の手で口に銜えた煙草をつまむと、紫煙を吐き出しながら灰皿へと灰を落とした。
ﾋｼﾋｼと窓の外から感じる視線。
ｷｰﾝと言う何時もの耳鳴り。
蟀谷に鈍く響く鈍痛。
あの一年半でﾚﾍﾞﾙｱｯﾌﾟを果たしたｽﾙｰｽｷﾙを最大限に発動して、ひたすら無関心を貫き通す。
私は、何も、見ていない
(｀・ω・´)ｷﾘｯ
静か過ぎる位、静かな空間に『ｶﾁｺﾁ』と柱にかかった振り子時計の音が響く。
温泉旅館で和風建築の、粋な雰囲気は好きやねんけどなぁ……。
こう言う場合、この雰囲気が相乗効果を生み出すから嫌なんよ
素直に言おうか、うん、すんごくなぁ……怖いんだわ。
なんで私、こんな時間に煙草吸いに来てしまったんやろ？
あぁ、ﾎﾝﾏにお馬鹿さん。
自己嫌悪に陥りながら、短くなった煙草を灰皿に押し付ける。
募る苛立ちを解消するために、ｼｶﾞﾚｯﾄｹｰｽから煙草を一本取り出して口に銜えたまさにその時だった。
『ﾊﾟﾝｯ
』 と言う空気が弾けるような音が窓の外から響いてきた。
『ﾋﾞｸｯ
』 と両肩をはねあげて、反射的に窓の外に視線をやる。
あっ……やってしもた。
ﾎﾛﾘと唇から零れ落ちた煙草。
硝子一枚挟んだ窓辺に佇む黒い霞のような塊……だったもの。
あれ、おかしいなぁ……ここは2階やで？
なんでﾍﾞﾗﾝﾀﾞもないのに、そこにいんのよ、あんたは。
ｸﾞﾆｬﾘと右側に折れ曲がった首に頭を垂れ下げて、私を真っ正面に見るように顔を向けるそいつの表情は、歪んだ笑みを浮かべていた。
これは……何て言うか、どこへんから突っ込むべきなんかな？
窓の外から視線を送ってくる天地が逆になった顔を眺めながら、そんなどうでもいいことを私は考えていた。
↓ｺﾒﾝﾄに続く↓
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コメント(40)
↑続き↑
どのくらい見つめあっていたやろか？
内心で現実逃避をかましつつ無反応な私と、効果音的に『にや〜り』とした笑みを浮かべ続ける以外はﾘｱｸｼｮﾝの無いあちらさん。
特に用がないなら、煙草拾いたいねんけど……と半目になりつつ心の中で訴えかけてみたら、分かりやすいくらい口をへの字に曲げた。
うわぁ……なんやねん一体。
そう思いつつ、呆れたように半目で見つめ続けたら『ﾊﾟﾝｯ』という空気の破裂したような音が『ｶﾞﾀｶﾞﾀ』と窓硝子が振動した。
それに驚いて思わず目を瞑る。
恐る恐る瞼を開けたら、そこには何もいませんでした。
『ふ〜ん、そう言うことがあったわけかぁ。何だか、ｱﾒﾘｶの童謡を彷彿とさせるようなあちらさんだね〜』
翌日、陣屋さんからﾒｰﾙが来てたので何となく電話したついでに、昨日のあちらさんのことを話したら、こんな言葉を頂きました。
『ｱﾒﾘｶの童謡？なんですか、それ？』
『あぁ、うん、梟ちゃんは、ﾏｻﾞｰｸﾞｰｽって知ってる？』
『まぁ、名前くらいは……』
『そっかぁ。そのﾏｻﾞｰｸﾞｰｽにね、“There was a crooked man
”っていう童謡があるんだよ』
『えっと？』
『因みに、こう言う童謡だよ。
There was a crooked man
And he walked a crooked mile
He found a crooked sixpence
Upon a crooked stile
He bought a crooked cat
Which caught a crooked mouse
And they all lived together
In a crooked little house.
って感じ(笑)』
『いきなり歌いだしたし。いい発音してますね……てか英語わかんねぇよ、日本語でお願いします』
『説明が面倒くさいからやだ。まぁ、要するに「曲がった男がおりました」っていうﾀｲﾄﾙで、そんな感じな内容の歌ていうだけの話だよ』
『余計にわかんない』
『だろうね(笑)』
電話の向こう側で、ｸｽｸｽと笑っている声がする。
『からかわんといてや……泣きますよ』
『まぁ、曲がった男も梟ちゃんがあんまりにも無関心だったから、餓鬼みたいに可愛らしく拗ねちゃったんだよ。あちらさんより煙草って……可哀想にね。同情しちゃうよ(笑)』
『もしかして……面白がってる？』
『うん、正解』
『陣屋さん……殴りますよ、ﾎﾝﾏに』
真面目に聞いた私が馬鹿だった。
そう言ったら、何故か大爆笑を頂きました。
解せぬ。
どのくらい見つめあっていたやろか？
内心で現実逃避をかましつつ無反応な私と、効果音的に『にや〜り』とした笑みを浮かべ続ける以外はﾘｱｸｼｮﾝの無いあちらさん。
特に用がないなら、煙草拾いたいねんけど……と半目になりつつ心の中で訴えかけてみたら、分かりやすいくらい口をへの字に曲げた。
うわぁ……なんやねん一体。
そう思いつつ、呆れたように半目で見つめ続けたら『ﾊﾟﾝｯ
』という空気の破裂したような音が『ｶﾞﾀｶﾞﾀ』と窓硝子が振動した。
それに驚いて思わず目を瞑る。
恐る恐る瞼を開けたら、そこには何もいませんでした。
『ふ〜ん、そう言うことがあったわけかぁ。何だか、ｱﾒﾘｶの童謡を彷彿とさせるようなあちらさんだね〜』
翌日、陣屋さんからﾒｰﾙが来てたので何となく電話したついでに、昨日のあちらさんのことを話したら、こんな言葉を頂きました。
『ｱﾒﾘｶの童謡？なんですか、それ？』
『あぁ、うん、梟ちゃんは、ﾏｻﾞｰｸﾞｰｽって知ってる？』
『まぁ、名前くらいは……』
『そっかぁ。そのﾏｻﾞｰｸﾞｰｽにね、“There was a crooked man
”っていう童謡があるんだよ』
『えっと？』
『因みに、こう言う童謡だよ。
There was a crooked man
And he walked a crooked mile
He found a crooked sixpence
Upon a crooked stile
He bought a crooked cat
Which caught a crooked mouse
And they all lived together
In a crooked little house.
って感じ(笑)』
『いきなり歌いだしたし。いい発音してますね……てか英語わかんねぇよ、日本語でお願いします』
『説明が面倒くさいからやだ。まぁ、要するに「曲がった男がおりました」っていうﾀｲﾄﾙで、そんな感じな内容の歌ていうだけの話だよ』
『余計にわかんない』
『だろうね(笑)』
電話の向こう側で、ｸｽｸｽと笑っている声がする。
『からかわんといてや……泣きますよ』
『まぁ、曲がった男も梟ちゃんがあんまりにも無関心だったから、餓鬼みたいに可愛らしく拗ねちゃったんだよ。あちらさんより煙草って……可哀想にね。同情しちゃうよ(笑)』
『もしかして……面白がってる？』
『うん、正解』
『陣屋さん……殴りますよ、ﾎﾝﾏに』
真面目に聞いた私が馬鹿だった。
そう言ったら、何故か大爆笑を頂きました。
解せぬ。
>>[033]
ｺﾒﾝﾄ
頂き、ありがとうございます
m(_ _)m深々
私は、愛煙家なもので。
当時もそうですが、今でも煙草は生活の一部と化しております。
>>例の物語では主人公は未成年から始まるので、ちょっと違う小道具考えないと。煙草吸う前って、なんか手慰みとか暇つぶしとかにハマっていたものあります？
未成年当時、私の周りに常にあったものと言えば『本』と『金平糖』と『方眼紙のﾉｰﾄ』ですかね。
本は、今でも好きですが、学生時代は図書館通いなるものをしていましたね、そういえば。
読むｼﾞｬﾝﾙも雑食で、児童書〜専門書〜図鑑〜ﾏﾝｶﾞまで手当たり次第に読み漁ってましたよ。
あの頃の集中力は、一体どこからわいてたんやろ(笑)
金平糖は、今でも好んで食しますが当時は小瓶に積めて持ち歩く位身近なものでしたね。
方眼紙のﾉｰﾄは、取り止めもなく用途様々に使ってました。
ﾒﾓ帳に使ったり、ｽｹｯﾁﾌﾞｯｸ変わりにしたり、調べものを纏めていたり。
頁を捲るごとに内容がﾊﾞﾗﾊﾞﾗなんで、ﾉｰﾄの中身はｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬでｶｵｽでしたけどね(笑)
ｺﾒﾝﾄ
頂き、ありがとうございます
m(_ _)m深々
私は、愛煙家なもので。
当時もそうですが、今でも煙草は生活の一部と化しております。
>>例の物語では主人公は未成年から始まるので、ちょっと違う小道具考えないと。煙草吸う前って、なんか手慰みとか暇つぶしとかにハマっていたものあります？
未成年当時、私の周りに常にあったものと言えば『本』と『金平糖』と『方眼紙のﾉｰﾄ』ですかね。
本は、今でも好きですが、学生時代は図書館通いなるものをしていましたね、そういえば。
読むｼﾞｬﾝﾙも雑食で、児童書〜専門書〜図鑑〜ﾏﾝｶﾞまで手当たり次第に読み漁ってましたよ。
あの頃の集中力は、一体どこからわいてたんやろ(笑)
金平糖は、今でも好んで食しますが当時は小瓶に積めて持ち歩く位身近なものでしたね。
方眼紙のﾉｰﾄは、取り止めもなく用途様々に使ってました。
ﾒﾓ帳に使ったり、ｽｹｯﾁﾌﾞｯｸ変わりにしたり、調べものを纏めていたり。
頁を捲るごとに内容がﾊﾞﾗﾊﾞﾗなんで、ﾉｰﾄの中身はｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬでｶｵｽでしたけどね(笑)
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