とにかく怖い話。コミュの廃墟でのワクワク一人キャンプ

まず初めに…★
幽霊を信じてない方は廃墟で一人キャンプをオススメする。幽霊さんの執着心ときたら呆れるよ。

これは俺が、まだ幽霊を信じてない糞ったれの時の話。
人間を信じない俺からしたら幽霊なんて信じれる訳ない。後にも先にも、この体験が一回だけ。これは初めて助けてと思った出来事です。


では話をします！

時は25歳のニート時代の夏

周りは心霊体験の話やら怪談話でもちきり。

俺はというと…(作り話か…よくまぁ〜考えるね！)なんて思ってた。怪談話は大好きだったけど、それは自分が体験してなかったからだと思う。

俺はそこで目標が出来た。それは心霊体験をする事。

今考えるとｸﾀﾞﾗﾅｲ目標…。その当時は刺激を求め遊んでいた頃だ。

仲間を誘わず一人で秘密に行った。

後に後悔すると知らずに…。

8/4の夏
廃墟での一人キャンプの始まりです。
その日は土曜日だったから飲み会の誘いやらメール＆TELが多かったのは覚えている。

俺は全部の誘いを断った。←この断った事で後に命拾いする。

俺(さぁ〜ってワクワクするな〜!幽霊でたら一緒に酒飲もぜ！)なんて独り言を大声で言ってた。
なんせ誰も居ないし山奥だし。ちょっとストレス発散に最適でした。

昼間は一人で廃墟の中に入って物色してた。

廃墟の中は厨房？が沢山あり二階はドラム缶が散乱してた。その奥に部屋があり覗いてみたら暗闇の中に仏像が見えた。

その時点で退散しとくべきだったんだ。
馬鹿だから金とかないかな！？など思い漁っていた。
本当に馬鹿だから仏像を売ろうとまでも考えてたくらい。

その時には太陽が夕日に変わってた。
そろそろ夕食にしよう！と思い仏像の部屋から入口に戻った…が…廃墟を出た瞬間、硝子が割れる音が廃墟内で響いた。さすがに焦る俺。

でも馬鹿だから(うるせ〜！びっくりさせんな！)と廃墟に叫んだ。びっくりさせられた事で俺はイライラしてた。

そのイライラをビールで濁した☆

時は夕方。辺りは真っ暗…スノーピークのランタンを灯し一人で音楽を聴きながら酒を飲んでた。

何も心霊体験はなく俺は…(やっぱりな(-_-)…。何もないじゃんか。つまんないし早く寝て明日は朝一番で皆と海行こう！)って新たな予定が自分の中で出来ていた。

テント中でランタンを灯しながら寝袋を腹にかけ眠りについた。

時は深夜…。

後ろから車のドアを閉める音で目が覚める。
俺(ヤベ…警察か？それとも怖い伯父さん方か？)と焦ってた。

だが人の歩く音が聞こえない。
俺(なんだ？監視してんのか？だったら俺から出て行くよ！)と思いテントから勢いよく出た。
が…人どころか車もないし辺りは虫の鳴き声が響いていた。

俺(？？)

たしかにドアの音は聞いた。

気のせいか。寝よ。またテントに入る。

その時です…テントの外から指でテントを謎ってるものが見えた。俺はそれを見つめる…明らかに人の手だときずく。冷や汗が一気に滴り落ちるのを感じた。


俺はパニックになり震えた。幽霊なのか人間なのか…この時間帯なら、どちらも怖い。

ランタンを消すのは怖かったから灯しながらテントのまん中の位置に座ってた。

その手らしきものはなくなり…また廃墟から硝子の割れる音が響いた。

俺(あ…とうとう来たか…)感じました。幽霊なんだと。

俺は最高に恐ろしくなり友人にTELをした。

俺(もしもし！？勇樹！？今すぐ、この廃墟に来て！)

勇樹(ハァ？何してんの？(笑) )

俺(笑い事じゃねんだよ！頼むから助けて！今すぐこい！)

勇樹(俺、飲酒になっちゃうから無理だよ。)

俺(このままだと俺死ぬ！)

勇樹(ハァ！？喧嘩か！？)

俺(…ある意味喧嘩だ。だから早く誰でもいいから人呼んでくれ！)

勇樹(わかった！あのダムの近くの廃墟だべ！？)

俺(早く早く早く早く早く！！TELは切るな！)

勇樹(わかったって！とにかく二人で耐えろよ！)

俺(…？…二人？…)

勇樹(あぁん！？さっきから一緒に助けて！助けて！って二人で言ってたべや！誰と一緒なんだよ！？)

俺(ふざけんな！やめろ！ビビらせんな！)

勇樹(ハァ？ さっきからお前が話してる事を繰り返して言っている奴誰だよ！？)

俺(…。俺は一人だ｡)

勇樹(二人だろうが！はっきり男の声でお前が言っている話をすぐ繰り返し真似してる！ )

俺(頼むよ…一人なんだってば！電波の問題だろうが！？)

勇樹(だって…お前の名前も連呼してんだぞ？)

その時！TELが切れた。充電切れです。

それから、しばらく時間は過ぎ廃墟から…何かを引きずる音？が聞こえた。

俺は今すぐ車に乗って立ち去りたかったがテントから出る勇気がなかったんだ。

引きずる音は、いつの間にか聞こえなくなってた。
腕時計をみたら朝の５時を指してた。

俺(５時だと？ 勇樹はまだ来ないのか！？)

あたりは、すっかり日が昇り清々しい朝です。
それを感じテントを開けてみた。

俺(朝だ…)

勇樹には悪いが、この場から立ち去るぜ！あとからTELして事情を説明しよ！
と…テントをぐちゃぐちゃにしてトランクに積み凄い勢いでその場をあとにした。

家に帰り勇樹にTELをした。

俺(もしもし！？勇樹？悪い！俺家着いたから！)

勇樹(ん？何が？朝早く起こすなよ意味不明な話でよ！)

俺(ハァ！？さっきTELしてたべや！)

勇樹(オメ〜！昨日から携帯の充電入ってなかったべや！誰もお前と連絡着かないって大変だったんだぞ！)

俺(どうゆう事だよ？！)

勇樹(お前さ〜 昨日から連絡着かないし親はお前が一人キャンプしに行くって言ってたから探してたんだよ。)

俺(とりあえずお前さっきまで俺とTELしてたんだよ！？)

勇樹(なんだそれ？着信もなけりゃリダイヤルにもないから！)

俺(意味不明だ…)

俺は昨夜の出来事は幽霊に踊らされていたんだと思いました。ただ…これが終わりじゃなかった。