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とにかく怖い話。コミュの【実話】生霊最強伝説【長文】

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私とB君の実体験です。少し長いですが、夜のひとときをお楽しみいただけたらと思います。


すこしむかしのお話しです。

同い年のB君はギターと歌が得意なイケメン。B君はサークルやコミュを通したお友達がたくさんいました。私とB君は最寄り駅が同じで年齢が同じだったこともあって、カラオケなどに良く行く仲間の一人でした。ある日B君からメールで「オフ会行かない?」と誘われました。
 直接誘われることは初めてだったのでちょっとびっくりして「いいけど珍しいね。どうしたの?」と返信。
 込み入った話しだから・・とチャットで(今のLINEみたいな感じ)話そうと誘われました。

Bくん「実は最近、すごい誘ってくる子がいるんだけど」
私「さすがモテるね〜ニヤニヤ」
B「いやー、年上でさぁ。一回カラオケでも行こうって話しになってて。こっちも女の子の友達と一緒なら
相手女の子でも警戒しないっていうかさ。こっちも男連れて2対2とかだと合コンっぽくない?
そういうの避けたいんだよな」
私「何か高度な話し・・」
B「要はただカラオケを楽しむ会にして欲しいってことなんだ。色っぽい感じ出さずに」
私「まあ他ならぬB君の頼みだから良いけど。ならもう一人女の子誘う?」
B「じゃあオレもA誘っておくわ。女の子3男2っていい感じだしな」

 と話しは決まり、週末の渋谷でプチカラオケパーティーを開催する事になりました。
 そういう集まりはよくあったので私も周囲も場慣れしていて、楽しく過ごしたことを覚えています。

 渋谷でみんなと別れ、最寄り駅が同じB君と一緒に終電で帰宅しました。
 電車で相手の女の子について軽く聞いてみました。
私「誘われているって言ってたけど、相手の子友達連れてきていたよね。どっちの子に誘われているの?」
B「Iちゃんの方だよ」
私「えっ、Iちゃんと話してなかったよね!?友達の子の方がたくさん喋っていたじゃない?」
B「だーかーら、オレも困ってんのよ。会うと話してくれないし」
私「うーん・・Iちゃんもお友達も悪い人ではないよね。ケバイ系でもないし。真面目そうだし」
B「何かよくわかんねーから、もう考えないことにするわ。何かモヤモヤするから帰り地元駅でパスタでも食って帰ろうぜ」
私「お、おう」
 B君と馴染みのパスタ屋で一杯やって帰りました。

 そのときはまさかあんな事態になるとは夢にも思いませんでした。
 翌日から、私は奇妙な出来事に巻き込まれていくのでした。


2

 翌日、目を覚ますと不思議なことにローズの香りがどこかから漂ってきました。
前日は軽く飲んだので、どこかでお姉さんの香水でもうつったのかと思いましたが、なそれにしては匂いがきつい。
 自宅は2Kの間取りで、ベッドルームとリビングに分けて使っていました。
 一人暮らしで、自宅に自分の知らないものがあるとなると恐怖体験です。
 私は寝起きで匂いの元を探しました。
 ハッキリとした原因はつかめないのですが部屋から漂ってくる感じです。

 最初はそんなちょっとした異変でした。

 それから数日。
 会社から帰ると不思議なことに部屋のものが動いているような気がします。
 盗難にあっているというわけではなく、その異変もごくごくわずかで、神経質に暮らしていなければ気づかない程度。ラグが少し斜めになっているとか、部屋干ししていたハンカチがいつの間にかテーブルに置いてあるとか。
仕事が忙しくなっていたのでボケているのかと思っていたのですが、どうも心の隅にひっかかりました。

 カラオケパーティーから二週間ほど過ぎた金曜の晩にB君からメールがありました。
「ガナさん、ちょ、駅前出て来れない?」
 私は仕事が忙しくてすぐには無理と返信。
「最近、変なことない?俺マジでやばい」
 謎メールが。
 気にはなりましたが仕事優先だったので後で連絡すると返信してとりあえず保留に。
 その日帰宅は終電になってしまったので、家に帰ってパソコンを立ち上げ、チャットにB君を招待しました。
「どうしたよ?何かあったの?」
「あいつサークルとかコミュでデマ吹いてさ。あることないこと・・でサークルとかコミュとか荒れちゃってさー」
「あー女ってこわいね(何だただの愚痴か・・)」
「つーかさ、他人事みたい言ってるけど・・」
「む?」
「Iさ、オレとガナさんが付き合っているって誤解している」
「えーーー・・」
「オレがIと付き合う気が無いのは実はガナさんって彼女がいるからで」
「むむむむ」
「気があるフリしてIを誘ってたオレが悪いみたいな話しになっている」
「怖すぎだろうが」
「女って怖いよな」
「とはいえ私はそっちのサークルもコミュも関係ないしなー。言い訳しようもないしねぇ・・」
「うんまあ、サークルなんかは割りとどうでも良いってかさ」
「え、そうなの?」
「いや、まじで怖いのはさ・・」
 ふと、いろんなことにピンと来ました。B君はギター弾きでミュージシャン志望だけあって感受性豊かなところがあり「霊感持ち」だと感じていました。仲間の悪ふざけで「肝試しに行こう」という提案も拒否するのは私とB君。止めるのも私たちって感じでした。
「実はさ、うちもちょっと変なこと続いてたんだ・・」
「ヤバイわ。この話しは昼間に会って外で話そう。今まずい。落ちるわ」
バイバイもなく、ぷちんと接続を切るB君。

 私もパソコンをシャットダウンしようと画面を終了しました。

 そのとき、右目の視界の端を何かが横切りました。

 背中にぞっと冷たいものが走り、そちらを見る勇気が沸きません。


 ヤバイ。


 視界の端に揺れているものがありました。

 黒くて長い。

 パソコンのキーボードに手を乗せたまま固まっていました。不意に、ローズの香りが漂ってきました。


 もう耐えられず、一気に右側から振り返りました。


 何もいない。
 匂いもしない。

 黒くて長いのは、視界の端で揺れる女性の黒髪でした。


3

 日曜のランチタイムにいつものパスタ屋にB君を呼び出しました。
 現れたB君の様子がいつもと違っていて、驚きました。
「何か疲れているっていうか、ワイルドっていうか・・大丈夫?」
「大丈夫じゃねー・・」
B君はすっかりやつれ、目つきがいつもと違います。食欲もないそうで、好きなパスタも頼まずにコーヒーだけ頼んでいました。
「ガナさんはどう?」
「B君よりは大丈夫みたいだな・・」
ここまでとは思わなかったので言葉を失ってしまいました。B君は苦々しく言います。
「I、マジでやばいよ。カラオケの日の夜からさ、グループチャットとかオフとか完全にオレを避けるんだ。んで影でいろいろ言ってるみたいで」
「変なこと聞くけど、Iちゃん、生きてるの?」
「・・生きてる。間違いなく」
ほっとしたような不思議な気持ちになりました。じゃああれっていったい・・。
「何見た?」
私はチャットの後に起こった事を話しました。流れから言ってIちゃんの霊だとばかり思っていたのですが・・。
「生霊だろ?」
「・・えっ!?」
噂には聞いたが、あれが生霊とは!!
「本人、自覚ないんだよ、生霊飛ばしってさ。言っても無駄。こっちがキチガイ扱いされるだけ。実害ハンパねぇだろ?まじでヤバイんだが」
「ちょ、待って。源氏物語とかで生霊飛んでたりとかするよね。陰陽師呼ぶレベルって話しなのこれ」
「知り合いに陰陽師とかいる?」
「いないし」
「オレも知らん」
 二人で頭を抱えました。
 正直、霊体験なら人並み以上にはあり、多少の対処方法は知っています。おそらくB君もそこらの霊ならここまで衰弱してなかったのではないでしょうか。

生霊怖すぎ。

「・・生臭いんだよ。背後から生臭い匂いがしてくる。ものすごい圧迫感とか気配とかがしてきてさ、そうすると声まできこえてくる気がする。寝ても変な汗かいて目が覚めるし、熟睡してないんだよ、ここんとこ!」
 キレるB君。
「Iちゃんとデートして直接対決とかしてみたら?」
「うーん、やっぱそれかねー・・」
「ついでに私は家が近いだけで彼女じゃないって言っておいてよ」
「信じてもらえるといいねー」
「うわー」
「つうか会ってくれると思う?」
「Iちゃんの友達に連絡してもらえば?」
「・・その手があったな」
 携帯を取り出しすぐさまメールするB君。本気で切羽詰っているようです。
 私は店のロゴの入った紙ナプキンにテーブルにあった塩で盛塩をして、てるてる坊主状に包みました。
「何してんの?」
「万能お守り製作中」
「・・俺も作ろう」
 B君がてるてる坊主を作り終えたとき、携帯が鳴りました。
 メールを一瞥したB君はさっと青ざめてお守りをじっと見ました。
「これ、効き目すげー」
「は?」
「I、入院したって」
 昔から呪いは10倍になって自分に返ってくると言いますが、生霊を飛ばすというのはよほど体力を消耗するのでしょうか。Iちゃんは体調を崩して入院したそうです。命には別状はないそうですが、しばらくは療養が必要とのことでした。

 

 後にB君はサークルの代表者と話しをして、事情を説明してメンバーからの誤解も解けたそうです。
 Iちゃんを悪く言うようなやりとりではなかったんですが、Iちゃんは退院後もサークルに戻ることは無く、自然脱退のようになったそうです。
 B君はいろいろあったサークルをきっぱりと止めました。
 B君目当てでサークルにいた女の子が多かったそうで、そのサークル自体が自然消滅しました。

数週間後にB君に連絡を取ったところ、もうそんなことは何も無かったかのようないつもの雰囲気でした。
「今度路上ライブやるからビール持って差し入れとか来てよ」
いやいやいや、もうこりごりですから!
と心の中で思いましたが、元気そうなB君にほっとしました。
イケメンはいろいろと大変なんだろうなあと思いました。


おしまい。

コメント(20)

コメントありがとうございます(^^)
頑張って書いたので、励みになります(^-^)

生霊飛ばすと疲れるんでしょうかねぇ。
あまり良い事はなさそうですが、ついつい飛ばしちゃう感じなんでしょうね(^^;;
凄いドラマみたいな体験でしたね目
表現も伝わりやすく素晴らしいと思いましたメモ

生き霊飛ばすと疲れるというより、
体験上思うのは、
意識を調和に逆らった使い方をしていると生命力が不足して来るという実感はあります。

身体活動よりも断然、意識活動の方が生命力を使うみたいで、
身体の疲れは寝れば治りますが、
意識の使い方次第では倒れますね。

私は恋患いで倒れてその辺を良く思い知りました←
その時は相手が超心配してくれましたけど、

倒れたということは、自分、ろくなもんじゃなかったという証明かな(ToT)

きっと、相手の為とか、周りの為とか、
良い方に意識を使いすぎた為に生き霊が飛んで行ったなら、
また違う結果になるんだと思いました。
この体験はB君が連絡をくれたから繋がりましたが、B君が教えてくれなければ
私疲れてるのかな・・で終わっていたと思います。
たぶん大抵の不思議体験はそれで終わるんでしょうね。これはたまたまだったと思います。

皆さんのお話し参考になります。
私もいつの間にか生霊飛ばしているかもしれないですね。
ご迷惑かけていたらごめんなさい泣き顔
生霊って本人気付いて無いからタチが悪い。私も見た事ある。陰湿な奴でうちの職場にハッキリとした形で出た時はマジにビックリしたよ。でもうちは無視したわ。ウッシッシ逆にあんな奴に負けるもんかexclamationって思ったよ。考えてる顔変な危害が無くて良かったですね。ほっとした顔
生霊体験されてる方、多いんですね〜ふらふら

生霊は生身の人間とあまり変わらない感じで、見ていても気付かない場合が多いのではないかと思いましたあせあせ(飛び散る汗)

読んで下さった皆さんありがとうございますわーい(嬉しい顔)

またいつか体験談を書いてトピック立てさせていただきますので、よろしくお願いしますわーい(嬉しい顔)わーい(嬉しい顔)

怖いし読み易かったので、興味深く拝読しました。
ガナさんもBくんも無事でよかったです。
また体験談がありましたらお聞かせ下さい(^^)
コメントありがとうございますわーい(嬉しい顔)感想をいただけて嬉しいです指でOK

昨夜ほんとうにあった怖い話ドラマ放映されていましたね〜。
実は高校時代に投稿した手紙がマンガに採用されたことがあって、プチ自慢ですわーい(嬉しい顔)
(北海道のKEYーKEYというペンネームのが私の体験談です手(チョキ))

┓Tβ$┏さん

塩はとりあえず盛り塩とか、お風呂に入れたり・・と自己メンテ?の時にはよく使います。
気付けにちょっと舐めたり。

蒼次郎@ネーム終了さん
ありがとうございます。いろいろあるのですが、長編はなかなかないので、次は短いお話を
書くのを頑張りたいと思っています。

Rachelさん

とても良く分かります・・あせあせ(飛び散る汗)
生きている人間は包丁も持てるしなんでもできますもんね・・。

お話し面白怖かったです。

僕も、昔相談(仕事の件)に行ったスピリチュアルカウンセラーの方に『一時期、生き霊が付いていた様ですね。』と、言われたことがありました。

その生き霊の詳細を聞いて心当たりがあったので、改めてゾッとした思い出があります。

確かに付いていたらしい時期は、何もかも裏目に出ていましたが、通っているカイロプラクティックの先生が施術中に払ってくれたらしく、その後は元通りになっていました。

そのスピリチュアルカウンセラーも言ってましたが生き霊本人には飛ばしてる意識が無いそうですよ。


こっちにしてみれば、最近の隣国並みに迷惑な話ですね。


次回作も、楽しみにしてますのでよろしくお願いしますね。
>>[015]

感想ありがとうございますわーい(嬉しい顔)
カイロの先生ってパワーあるんですねふらふら
マッサージでも暖かい手の方に触れられると、何だか良いことがありそうな感じがしますねハート
>>[016]

始めまして、舞姫と言います。

生霊って陰陽師でいう式神みたいなものじゃないですかね?

式神は、ヒトカタっていう人の形の紙をつかいます。


Iさんが無意識に、相手に生霊を飛ばすっていうのは、恨みや妬みとかで出してしまったと考えます。


誤解から来た災い?マダさんの作ったお守りがきいたのかな……

清めた塩を使ったらもっと効果あったかもですね。


0能力者な私ですが、気になって書いてしまいました。

長く書いてすいませんでした。

話とても楽しかったです。

では失礼しますm(_ _)m
普通の霊と 生き霊って
見た目違いあるんですか?

まったく霊感ないので
何で誰かわかるのかなって
思いました(°□°;)

生き霊になるほど強い想いって
直接なにかされそうで
怖い ((((;゜Д゜)))
>>[17]

コメントありがとうございますわーい(嬉しい顔)

今回は私のお守りの効果もあったような気もしますが、何よりBくんの心の強さが良かったんだと思います指でOK


他にも近所に住んでいる男友達が何人かいたのですが、やはり妬まれることが多くて、ここまでではないにしろ生霊っぽい出来事は何度かありました。
なぜか近所にもてる友達が多かったんですよね・・。

勘弁して欲しいなあと思いますあせあせ(飛び散る汗)

>>[18]

私の場合は生霊に何かされた時は全部女性の嫉妬だったので、心当たりがあればその人だろうなあとあたりをつけている感じでしょうか。

でも人によっては生きている人間と同じように見えるそうです。B君もきっとハッキリ見ていたんじゃないかと思います。なんというか、この話しの時は彼とツーカーで説明不要って感じでしたあせあせ(飛び散る汗)

他ではあまり話しが合わないんですけどね・・音楽の趣味とか全然ちがうしバッド(下向き矢印)

生霊によってもいろいろなのかもしれませんが、いわゆる色情関係というのは私はとても苦手であせあせ(飛び散る汗)ドロドロ関係は霊じゃなくてもできるだけ避けたいなあと思っています泣き顔

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