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とにかく怖い話。コミュの【実話】光る脚

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〜始めに〜

私自身、「不思議な」体験をよくします。
いや、「遭遇する」と言ったほうが適切かもしれません。
ですが…

残念ながら所謂「霊感」と言うか
見たモノが
「あれは何歳位の…」
とか
「昔此処で起こった…」
というのは
全くといって良い程わかりません。
なんで、体験した事をそのまま書きます。
ですのでオチ(?)
がありません。
すいません。


〜光る脚〜


今から7年位前の事です。
私は学童保育で働いていました。
学童を御存知無い方の為に説明しますと、小学校の放課後、家庭に保育可能な方が居ない子ども達を預り、(地域によって違いますが)保護者がお迎えに来るまでを過ごす施設です。
子ども達と一緒に遊んだり、宿題をみてあげたり、話し相手になったり、という毎日です。

普段は放課後なんですが、夏、冬休みや、日曜祝日以外の休みの日などは「一日保育」となり、朝8時〜19時まで預ります。
これは、そんな夏休み保育の時の事です。


8月の始め。
その日は実に夏らしい気候の日で、熱中症を避けるため、昼近くの外遊びを制限し、3時のおやつの後にようやく外に出ました。
大人なら
「こんな暑い日位、クーラーの効いた部屋に居れば良いのに」
と思いますが、そこは子ども。
外遊び解禁になると一斉に外に飛び出して行きました。
勿論、指導員である私も一緒に外へ。

十人程の児童と一緒に最初にしたのは「ドロケイ」
内心
「このクソ暑いのに?」
と思いましたが、朝からさっき迄部屋に閉じ込められていた子ども達、気持ちはわかります。
じゃんけんで警察チームと泥棒チームに別れ、ゲーム開始。
私は泥棒チーム。
ウチには6年生男子のO君が居たので、終始有利。
とは言え、ずっと走り回る体力はありません。
O君に何回か牢屋から出してもらった後は、警察チームに見つからないように校舎の陰から陰へと隠れて居ました。

ウチの学校、校庭を半周囲む形で校舎があるので隠れる場所はわりと豊富です。入り込めるような隙間も多い。

ある場所…特別教室棟の西側に廻ったとき違和感を感じました。

(…あれ?…なんか空気がおかしい…)

なにかこう…
圧力というか…

言葉にするのが難しいんですが…

西向きに校舎の壁があり、少し入った場所に少年野球のロッカーがある。
その周囲の空気が重い。
質感が違うんです。

そして…

寒い。

日中40℃にせまる様な日。
しかも、少し奥まっているとはいえ、今現在も昼下がりの西日が照りつけてるんです。

なのに寒い。

そこ、かくれんぼの時なんかにしょっちゅう行く場所なんですよ。
ですが、そんな風に感じたのは初めてでした。

なんとなく

(ここには居ない方がいいかな)

と思い離れました。


みんなの様子を伺いに校庭の方に廻ろうとすると、特別教室棟と余裕教室棟の間(2つの棟を結ぶ場所、屋外)に子ども達が集まってガラス戸越しに特別教室棟を覗きこんでいます。

私(K)「あれ?ドロケイは?」

O「あ、K。
 いや、Mがさぁ、『霊が見える』って…」

K「えっ?Mが?…
 そうなの?」

M「うん。女の子。」


このMって娘、わりとしょっちゅうこういう事を言う子どもなんですよ。

「家でハムスターの幽霊を飼ってる」
とか
「ウチのぬいぐるみは、本当は全部生きてる」
とか。

まぁ、ひと言で言って不思議な子。


O「ねぇ、Kも見える?」

K「どこ?…」

言いながら、ガラス戸に近づき、中を覗きこむ。

O「壁の辺だって…」

私達が覗きこんでいる場所からまっすぐに廊下あり、突き当たりに消火栓が付いた壁があります。

その壁に「居る」と。


ガラス戸からその壁迄は50m程。
距離があるので廊下は薄暗くなってるんですが、その壁は西側の窓から明かりが入り、奇妙に明るく見える。

嫌な予感がしました。

壁、西側の窓…

そこ、今さっき悪寒を感じた場所なんですよ。

少し怖くなったんで
「気のせいじゃん」って子ども達とそこを離れようと思ったんですが…


壁に脚が見えるんです。
緑色に光る、上履きをはいた脚。

錯覚かと思い、目を擦り、瞬きしてからもう一度見る。

やっぱりあるんですよ。
歩いてる。

同じところを何度も、右から左へ、右から左へ。
レコードの音飛びみたいに何度も何度も。

全身の毛穴が開いた様な感覚。


どれ位か分かりませんが言葉を失っていたようで

O「K、K、どうしたの?」
とO君に声を掛けられハッとしました。

ですが目線が離せない。

O「どうした?居た?」

K「あ、いや…」


視線を光る脚に向けたまま、どう言おうか、説明しようかと思っていると

ピタッ

と壁の真ん中辺りでその脚が止まる。
脚の爪先がこちらへ向く。

そして、こちらへと踏み出したように見えたんです。

K「みんな、離れて!」

私の声に何かを感じてくれたんでしょう、ある子は悲鳴を上げて、ある子は戸惑いながらその場を離れます。

真っ先に逃げたい気持ちでしたが、私は指導員です。子ども達を置いては逃げられません。
そこに居た全員が離れたのを確認し、私も後に続きました。


特別教室棟から30M程離れたブランコの辺り迄走り、あそこに居た全員がいる事を確認しました。

少し息を整えながら

O「K、居たの?」

K「う〜ん…」

そこには低学年の子も居るんで、話そうかどうしようか迷います。

その空気を察したのか、5年生のAが

A「おい、3年以下は違うとこ行けよ!」

と人払いをしてくれました。

学童で怖い話をするときはいつもそうしてたんですよね。


残ったのは私とO、A、M。
M「ね?居たでしょ?」

O「えっ?ホントに?」

K「……うん…見えた…」

私はさっき見た事、その前に少年野球のロッカーの前での事を子ども達に話しました。


A「マジかよ…」

K「あ、でも、みんな怖がるといけないから、みんなで何となく誤魔化そうぜ?」

それにみんな頷き、
「Mと私の気のせい」
ということにしました。


それから別の遊びをしていると、卒業生の男の子が校庭に遊びに来ました。
O君と仲良しの子で、一緒に遊んでる途中、

O「そうだK、携帯で○○君(遊びに来た子)と写真撮ってよ」

K「いいよ。」

とポケットから携帯を取りだし、写真を撮ります。
すぐさまO君が「見せて」と言うので、一旦保存しファイルを開くと、今撮ったものの前に覚えの無い写真が。

何も写っていない真っ暗な写真。

O「何これ?」

K「えっ?
 あぁ、たまにあるんだよ。ポケットに入れたまんま遊んでるから、勝手に撮れちゃう事が」

言いながら消去しようとしたんですが、よく見ると、ただ真っ暗じゃなくて幾つか光の点がうかんでる。
なんでその時そうしたのか覚えて無いんですが、その光の点をズームしてみたんです。

光の点の中

居るんです。
女の子。


でも…
「怖い」
というより
「寂しそうだな」
って思ったんです。

一緒に見たO君と卒業生の子は大騒ぎ。

O「K!その写真絶対消さないでよ!」


本当は直ぐに消そうと思ったんですが、O君が「どうしてもお母さんに見せたい」と言うのでそのままにしました。


お迎えの時。

O「K!お母さん来たから、さっきの写真見せてあげて!」


携帯を取りだし、きょとんとしているO君の母親に「いや、実は今日…」言いつつファイルを開くと、そこにさっきの写真はありませんでした。
わざわざ消去不可のロックまでかけたんですが…


この事以降、あの場所に近づくのは嫌な気分なものの、特に何かは起きていません。

あれが何だったのか、推論は成り立つものの、実際には分かりません。

ただ、あの日みたモノが悪いもので無い事、あそこで見たモノが安らかであることだけ祈っています。



拙く長い文章ですが
最後までおつきあいいただいた方、
ありがとうございました。


m(__)m↓

コメント(25)

光る脚がこっち向いたときのパニック状態が伝わってすごく怖かったです。できて何年くらいの学校なんですか?
霊って、やっぱり自分の存在に気付いてほしいのが多いのでしょうか。
> 水原ぶよよさん

いつもコメントありがとうございます。


>何年くらい…

トイレの鏡に、確か
「三十周年記念
 昭和六十二年贈」
とありましたから60年位ですね。
校舎自体はもう少し新しいと思いますが。


>存在に…

そうですね。そう感じました。

文中にも書きましたが、写っていた女の子、うつ向き加減で寂しそうだったんですよ。

もっとも…

仮にそうだとしても、私には何も出来ないんですがね…

普段(?)の体験の時は
「事情が解らない」
事は、むしろラッキーだなと思ってるんですが、なんかこの時は

「何かしてあげたい」

そう思いました。


コメントありがとうございました。

m(__)m↓

Oくんに亡くなった姉か妹でもいたのかな?
> to Uさん
すごかったんだよってお母さんに見せたいだけだと思うのですが。
> to Uさん

コメントありがとうございます。


読み返してみると…

確かにそうとも感じる描写ですね。

しかしながら
ぶよよさんがおっしゃって下さった通り、母親にただ話したかった、見せたかっただけかと。


話しのテンポの関係で割愛しましたが、O君、ブランコのところで少しごねたんですよ。

O「なんで言っちゃダメなの?
絶対ダメ?
弟(当時3年生)には?
他の指導員は?
お母さんは?」

みたいに。

で、私が
「お母さんならいいよ」
と言ったもんで…

自慢したかったんだと思います。

m(__)m

以前投稿の話をセルフあげ。

大変失礼致します。

m(__)m
>>[008]


ご指摘ありがとうございます。

はい。
自重します。

m(__)m
栞コメントは書き手さんが書きかけ、未完成の間に続きを読みたい人達が話の間に挟んで、読みにくくなる事で揉めたものです。
ルールの曲解で攻撃するの止めて下さい。
>>[010]

お手を煩わせてしまい
申し訳ありません。

>>[011]

いや、実際
「グレーゾーンかなぁ」
と思って結構前に管理人さんに問合せてみたのですが、なしのつぶてで…

今回ちょっとやってみてしまいました。

お話、とっても怖かったです!

猫魔さんのお話大好きです(^^)/

またお話投稿して下さいね。
>>[12]

グレーゾーンってか、上げコメントは他のトピにもありますし栞コメントとは違うので、白だと思いますよ。

あとコミュニティのルールに置いて、トピ主が不適切なコメントの削除を願い出れば対応して貰えると思いますよ。
>>[12]

逆に言えばトピ主以外が不適切なコメントの削除を願い出ても削除はされないんですよね…

猫魔さんにはお手数ですが、コメントの削除を申請してほしいです。
せっかくの怖い話が台無しですし、悪くない猫魔さんが謝罪コメントを出すのは悲しいです。

猫魔さんのお話しのファンだからこそ此所まで書いてしまいましたが、これからも新作はもちろん楽しみにしてますし、過去トピがあるならどんどん上げてくださいね。
>>[015]

そう言って頂けると、引っ張り出してきた甲斐もあります(笑

ワタシも灰子☆さんのお話し読ませて頂いてますよ♪

今度はコメも入れさせて頂きたいと思います。


コメントありがとうございました。

>>[017]

お心遣い感謝します。
m(__)m


確かに…
これ以上になるとちょっとなぁ…

とは思います。

ですがまぁ、「誰が」「どんな発言をしてるか」を一目瞭然にしておく為にはこれもありかと(笑

お目汚し申し訳ありません。

純粋にお話しの感想を書かれたい方。
疑問点を訊ねられたい方。
いらっしゃいましたら気がねなくお願い致します。

(o^−^o)

すいませんm(__)m

自己あげです。

そゆのが嫌いな方
スルー願います。

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