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とにかく怖い話。コミュの【実話】疫病神

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文才はないので
怖くないとは思いますが、よろしければ、お付き合い下さい




私の地元は
北国の田舎で
近所はお年寄りが多い
3軒隣の家も
腰の曲がったおばあさんと、その娘が住んでいる

私は夕方から夜の仕事をしていて
帰宅は深夜
日中は寝ている

今年は雪が例年より多く、雪かきが毎日大変

町で委託している除雪業者が、深夜2時くらいに来るので、帰宅して、ご飯を食べて一休みしたら
庭の雪を道路に出して、除雪車に持って行ってもらうようにしてました

当然、田舎のお年寄りばかりの町
そんな時間は、ご近所は寝てます
田舎ゆえ、街灯も少なく、雪が降ると、一層暗い
そんな中
1人、えっちらおっちら、重たい雪をかいてました


ある時
いつものように
深夜に1人
凍える中、雪をかいていると
妙な気配に気づきました

道に出ると
道の先に
何やら黒いものが…

街灯も乏しい深夜
当たりは、シンと静まり返っている
暗がりよりも深い闇のような塊
それが坂をゆっくりと登ってきます


その闇のような塊は
道に並んだ家々をゆっくり伺っているようでした

そして、下から2軒目のお宅、我が家から3軒目下のお宅を覗きこむと

スッと入って行きました

泥棒?
お年寄りのお宅、と分かっていたので
泥棒だと大変です
雪かき用の道具を置き
車用の小型の雪かき(棒状)を取り出し
静かに坂を下りました


遠くで、除雪車の音がする以外
何も聞こえません
泥棒なら
ガラスを割る音なんかが聞こえても、おかしくないはず
でも、何の異常音もしません

田舎なので
戸締まりの意識とかゆるいので
もしかしたら
そのまま入った?


ドキドキしながら近づきます


でも
おかしな事に気づきました

雪の降る深夜
田舎道
誰かが近づけば
足跡が残ります
現に、私が2時間前に帰宅した時の車のタイヤ痕があります

しかし数分前に見た塊の足跡はありません
私が下ってきた以外
登ってきた足跡は無いのです


見間違い?

ふと昔見た
「金田一少年の事件簿」
の雪山トリックを思い出しましたが
連続に隣接するドアなんかありません(笑)


こんな田舎で、そうそう犯罪なんか起こらないか

そう思って、自宅に歩き出しました


グクッ、グクッ
片栗粉を袋に入れて握りつぶすような音が
足元で鳴る


道を半分過ぎたあたりで
ゾクッと
背筋が寒くなったのは
降りしきる雪のせいではなかったと思う

背筋に
冷たいものが走る

ゆっくり振り返ると
道に
あの闇のような塊が

「!?」

瞬間
「ヤバイッ」
と思いました

見つかった



走り出します

何故かは判りませんが
ソレ
は、視てはいけないモノな気がしました

ソレは、ゆっくりこちらに向かってきます

途中の街灯の下をソレが通る時
チラリと目を向けましたが
光の下なのに
形がハッキリしないのです

その時
ソレが、単なる黒い塊ではない事に気づきました
塊の中心に
何か赤いものがありました
もちろん
その正体なんか判りません
必死で走りますが
雪道です
なかなか早く走れません
やっと自宅につき
鍵をかけ
電気を消して
猫と共に息を殺してジッとしてました



もう少し続くので
コメント欄に続きます

コメント(28)

続きです



猫と共にジッとしていると
それまでおとなしかった猫が
スッと身を起こし
何かを探っているようでした

ビシッ
ミシッ
と玄関が鳴ります
ビクッと身体が反応します

猫は家具の陰に隠れて怯えてます

何かの気配が
玄関の外にいるのが判ります

それがゆっくり
移動してます
家の周りを
ゆっくり、ゆっくり中を伺うように

アレが入ってきたらどうしよう
どうなっちゃうんだろう
震えながら
どれくらいの時間が過ぎたのか


気配があるような、ないような…
あまりの緊張で
よく判らなくなって
とりあえず
疲れていたので
部屋に、なるべく音をたてないように
静かに戻りました


部屋の明かりも点けられないので
暗がりで着替えていると

部屋がうっすら赤く照らされた気がした


恐る恐る背後の窓を振り返ると
窓がある場所が真っ暗で
その中央が赤くなってました

「!?」

窓の向こうに居る!?

怖くて声も出ませんでした
もの凄い圧迫感
窓が、壁が
ミシッ
ギシッ
と鳴る

アレが入ってきたら
どうなるんだろう…

ギシッ
ギシッ
軋む音がし
恐怖と畏怖がピークに達した時
どこからか
犬のような鳴き声がしました
その声と同時に
黄色い光が部屋を照らし、ゴウゴウという轟音が
除雪車が登ってきたのです


すっかり、アレの気配は消えて
それ以降、何事もなく
朝を迎えました


朝になり
前夜の事を母に話すと
たぶん
我が家の守り神?
の白狐が守ってくれたのだろう
犬の声は狐の鳴き声だろう
となりましたが
あの黒い塊の正体は判りませんでした

その時は




翌日は休みで
溜まった洗濯をしていました

母は買い物へ出かけていました


“ピンポーン”

チャイムが鳴り
玄関を開けると
中年の女性が、息をきらせて立ってました

「お母さんは?」
と聞かれたので

「今出かけてますが」

と言うと
そのまま背を向けて行きました


「?」
不思議に思いながらも
洗濯を続けていると
10分くらいして母がバタバタと飛び込んできました



すいません
もう少し続きますあせあせ(飛び散る汗)
さらに続きです



真っ青な顔で飛び込んで来た母

「……お帰り…」
呆気にとられながら口にすると

「大変、大変、大変!!」

部屋に入り、押し入れから、未使用の粗品タオルを出し
台所で水に濡らし始めた
「○○さんのおばあちゃん、屋根の氷の下敷きになって…血まみれなんだわ」

「!?」

そう言うと
濡らしたタオル持って出て行った


○○さんって
3軒下の…昨日の黒い塊の家!!

上着も着ずに外に飛び出し、坂を下る
その家に行くと
辺り一面
真っ白な雪に真っ赤な鮮血が飛び散り、血の海

その真ん中にうずくまる小柄な人

頭部が真っ赤
尋常ではない出血
程なく救急車が来て運ばれて行った


聞くと
おばあちゃんは屋根の雪下ろしをしようと
曲がった腰、おぼつかない足で
下から氷を叩いていたらしい
日中の暖気で緩んだ氷が砕け
一気に屋根を滑り落ち
おばあちゃんは逃げ損ね、顔面で氷を受けながら下敷きに…
氷により頭部、顔面を激しく裂傷
大量の血が吹き出した
それを発見した娘さんが、我が家の母に助けを求めに来たが
出かけていたため、そのまま引き返した
という事だ
動転して救急車も呼ばず、市内の妹に電話
アワアワしているところに
母が戻ってきて
母の指示で救急車呼ぶ

母いわく
出血が酷く
また、キズも酷い状態で、
目鼻がどこにあるかも判らなかった
状態だったらしい


後日、娘さんが来て
どうやら
頭部の裂傷が深く、頭蓋骨が露出
顔面も裂傷が酷く眼球は無事だが
あちこち縫い合わせる状態
だったらしい





あの日
あの黒い塊
あれは
「疫病神」
だったに違いない

思い出したのだ
私はアレを知っている
我が家の向かいのお宅にも
アレが入っていくのを
私は前年に視たのだ
あれが入っていくのを視て数日後

そこの家の旦那さんが、心臓病で倒れ
手術を受け
その1ヶ月後
奥さんが、乳ガン発見、乳房切除手術を受けたのだ

さらに数年前には
隣の家にも…
その時は隣の旦那さんが、大動脈瘤破裂で亡くなっていた……

あの日
もし我が家にアレが入っていたら
我が家も何かあったかもしれない


我が家の守り神のおかげか
たまたま来た除雪車のおかげか


とにかく
もう二度と視たくないモノです




お付き合いいただき
ありがとうございました
幽霊とかよりも何倍も怖い。

非常に恐怖心をあおられました。
怖いですねげっそりげっそり

除雪車も、守り神が連れてきてくれたのかもですねるんるん

黒い物体は一体…失恋
主さんに疫病神の手が届かないことを望みますふらふら
めちゃくちゃ怖かったですたらーっ(汗)

なんか緊迫感がひしひしと伝わってきて心臓がバクバクいってます(>_<)

なぜその近辺の人ばかり狙ってるんでしょうかあせあせ(飛び散る汗)

これ以上何もおこらなければいいですねたらーっ(汗)
姿が見えない上に悪さまで起こされたら、もうどうしようもないですねたらーっ(汗)

> ニャン太さん

怖がっていただき、なによりですわーい(嬉しい顔)
> しだーやさん

今のところ大丈夫ですが、狐の加護がなくなったら…大事にします
> みゆきちさん

目撃出来たのが、たまたま近所だけ
なんだと思いますたらーっ(汗)
もしくは、年配の方が多いから、かもしれませんね
> 無敵艦隊さん

もしかしたら、力があれば、ハッキリ視えるのかもしれません
私はその程度の力しか無いのだと思いますたらーっ(汗)
守神様が助けてくれたんですねクローバー

お供えしてもしたりないくらいです(*^_^*)
昔、近辺で祠か石碑か何かあった場所を潰したんじゃないかなー。

私も田舎ですが、その場合こういった話を聞きます冷や汗
トピ主さんは見てしまったんですねげっそり

お稲荷さんがいてくれて良かったですあせあせ(飛び散る汗)
> ゆめさん

はい、ホントに助かりましたあせあせ(飛び散る汗)
それなりに力があるみたいなんで
頼りにしてます
> 北のコパンさん

ホントにあせあせ(飛び散る汗)
何をお供えしたらいいかしら?
やはり「油揚げ」?
> にうさん

どうなんでしょうか?
知る限りでは
聞いたことはないですが…
もしかしたらあったのかも

祠とかだと
強そうですね…
また来ない事を願いますあせあせ(飛び散る汗)
うちのお狐さま
時々お留守になるのでたらーっ(汗)
よみやすくて良かったんですが…怖かったです!(◎-◎;)
でも丁度家の前除雪作業してるから安心です(笑)
お疲れ様でした〜
リアルな描写が、あたかも物語のようで飽きることなく読ませて頂きました電球

つまらないことですが、金田一フリークの私から一つだけ指摘を電球

文中に出てきた、隣接した部屋のドアノブを順番に伝って道に足跡を残さないトリックは雪山ではありませんよ(笑)
雨のせいで地面がぬかるんでいた軽井沢の別荘が現場という設定だったので〜

つまらない駄目だし失礼しましたあせあせ(飛び散る汗)(^w^)
> バーミンガムさん

拙い文章なのに、読んでいただけて何よりですわーい(嬉しい顔)
今夜も雪が降ってます
今夜は深夜に外に出たくはないですね
> TASHO さん

あはは
金田一はミスりましたねあせあせ(飛び散る汗)
実は
金田一はうろ覚えだったので
一か八かの賭けでした
負けちゃいましたあせあせ(飛び散る汗)

怖かったですげっそり

黒い塊が家に入って来なくて良かったですねあせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)

その後怪我をしたおばあちゃんはどうなったのでしょうか!?

> アイルーさん

現在も入院中です
回復してきてはいますが、いかんせん高齢の為
治りは遅いみたいで
当初は顔面、頭部の怪我が目立ってましたが
腰も強打したらしく
歩くのがさらに困難と……
冬というのもあり
入院して冬をある程度越すのがいいのでは
といった感じみたいです
> MasqueradE@VORTEXさん

タタリ神とかなら怖いですね

あれ以降は見かけてないので
他をうろついているのかもしれませんね
行動?活動範囲がどのくらいまであるのか判りませんが

北国なので
今は忙しいかもですね
あちこちで事故の報告がありますから
非常に怖い(((・・;)))

視たくないし来てほしくないですね
> あきら☆いぬ×ぼくvさん


ありがとうございます

ホントに
出来れば出会いたくないモノ
ですねたらーっ(汗)

毎回、除雪車が来るたび
ドキッとしますたらーっ(汗)
軽いトラウマです
ちなみに
被害に遭ったおばあさんは
現在も入院しており
先日、娘さんが現在の状況を教えてくださったようで
娘さんの話だと
頭部、顔面をかなり縫い合わせてます
左眼下も切れており
自然治癒が困難なことから
今後さらに手術予定

また
骨盤、大腿骨も骨折し
現在動けない状態らしいです
高齢なこともあり
今後さらなる歩行困難が懸念されます


当分、入院予定で
退院のめどはたってないとのことです

早く良くなるといいのですが…

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