とにかく怖い話。コミュの【実話】大学の少女

去年の夏にあった、自分の中では久々の恐怖体験です。でもあまり怖くないかと思います。ですが完全に実話ですので、よろしければ読んで下さい。

プロフィールを見れば一発でバレますが、私は今、田舎のとある大学に通っています。一応大学が閉まる時間は決まっていますが、正直機能していません。カードキーさえあれば夜中も好きに出入り出来るし、守衛は寝たりしています。

なので、今でもそうですが、私は毎日のように大学に残り、友達と遊んだり楽器の練習をしたりしていました。

大学の出入口は東西南北全てにありますが、東が正門で、西と南は夜には閉まってしまいます。幸いな事に、私が住んでいる家は大学より北にあったので、いつも北の出入口から帰っていました。

そして、その日もいつものように午前2:00頃まで大学で過ごし、北の出入口までチャリで行きました。

出入口と書いているのは、人が一人通れる幅しかなく、柵にくっついた扉があるだけだからです。そして、その周囲は８月の頭という事もあり、腰から肩位の高さまではある雑草が繁茂して、とても人が入って行けそうにない状態でした。

出入口から続く、人が一人通れる位の道は、辛うじて草が生えていなくて、その道に入る所にチャリで差し掛かりました。

月が綺麗な夜でした。左からガサッという音がして、ふとチャリをとめて目を向けました。

胸の下からスカートをはいた、異様な格好をした少女がこちらを見ていました。

私は混乱しましたが、瞬間的に思った事は「ヤバイ！」でした。

その少女は目が合うと、「○☆◇￡￠▽!!!!!!!」と、意味の分からない、甲高い叫び声をあげ、早歩きでこちらに近付いて来ました。

完全に不意打ちをくらった私は、頭が真っ白になりながらも急いで草の道を突っ切りました。ガサッガサッという草の中を歩く音と、「￠◇○￡…」と話す声が、出入口から出る直前まで聞こえてきました。

出入口を出た私は一目散に家に帰りました。荷物を置き、考えた事は「もう一度行く」でした。

まがりなりにも教育学部である以上、夜中に子供がいた事を見過ごせませんでした。時計を見たら2:30位になっていました。

足音がしたのだから、きっと幽霊じゃない!!と、自分に言い聞かせ、出入口の手前まで戻って、恐る恐る見てみましたが、静かに虫が鳴いているだけでした。

次の日、昼間にその草むらを見てみると、人が入った跡も出た跡もありませんでした。そして、それから2、3日後に、理由は知りませんが、大学によって唐突に全て刈り取られていました。

同じような体験をした人が大学に伝えたのか、或いは予め決まっていて、それに抗議する為に、草か何かが少女に化けて出て来たのか……。でも、草むらの中から何か出て来た、という話は聞いていません。とりあえず、それ以来その道は通らずに帰っています。

一つ気になる事がありまして、少女が叫んでいた言葉は、間違いなく日本語でも英語でもないのですが、何か文法があるというか、何となく言語として成り立っているように聞こえたのです。テレパシー的なモノだったのでしょうか？

私がもっと霊感が強い人だったのなら、何を言わんとしているか分かったかも知れないと思うと、少し残念ではあります。

それと、この話を友達に話した所、少女の格好が、胸の下からスカートじゃなくて、袴だったのでは？と言われました。今となっては分かりませんが…。