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とにかく怖い話。コミュの【創作】携帯電話【コピペ】

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『オマエさぁ…「死神の電話」って…知ってるか?』

バイト先の更衣室

同い年の同僚Nが嬉しそうな表情で話かけてきた。
俺は服を着替える手が止まる
といっても 別に怪談が苦手という訳では無い。
Nがこういう表情の時は、大概面倒臭いのだ。

案の定 Nは聞いてもいないのに、新しいオモチャを自慢する子供のように 嬉々として話を始めた


『映画の「オーメン」って知ってる?ソレに出てくる“悪魔の数字”ってのがあるんだけどさ!?
市外局番“東京03”のアトに、その番号を8ケタ入れると繋がるんだぜ!?恐くねぇ!?』

『…何が?どこぞの引越センターだって似たよーな番号じゃんか』
『イヤでもさ!フツーそーゆー番号なら誰か出るだろ?
その番号は、いつ架けても…誰も出ないんだよ!』

『…不在がちの家なんじゃね?』
『家じゃないんだって!前にどっかで聞いたんだけど、固定電話って一般家庭の場合は、市外局番の次は“3”で始まって、法人契約なら“5”かららしいんだけど……、この番号は“6”から始まるワケ!だから家庭でも会社でもない!!
そして…いつ架けても誰も出ない……!

寿命のある奴が架けていれば…ね』


Nの嬉々とした表情に少し澱んだモノが入った


それでも俺は、話よりNのその表情の方が気持ち悪かった


『……何だよ 寿命って?』
『たとえばさ?病気で余命1年の奴が架けちゃうと、1コールで繋がっちゃうんだけど、50年生きる奴なら50コールまで繋がらないんだって!恐くね!?』

『繋がったらどーなんだ?』
『バカ!繋がっちゃマズぃんだよ!?“死神の電話”っつったろ!?繋がったらその時点で死神が殺しに来るぜ!?』

Nは興奮気味だが、逆にそれが俺を冷静にさせた

『はぁ??だったら結局 余命わからねーじゃん!? てか 殺されるんなら、誰がこの噂を広めたんだよ!?

くっだらね……
そんなん嘘に決まってんじゃん』

『お!なら勝負しよーぜ!?
今から順番に架けて、より長くコールした方に、社員食堂のジュースな!』

『…命懸けのギャンブルにしちゃー、随分チープな賞品だな……』
『信じて無いなら余裕ダロ?もしかしてビビッてる??』



……めんどくせぇ…

予想通りだ、こーゆー時のNは話に付き合うまでテコでも譲らず、自分が楽しむ為には人の都合は関係無い。
結局 いつも俺が折れる事になるのだ。



渋々と地下の食堂に向かう階段でも、自ら「先攻」を買って出たNは
「俺、生命線長いから、80コールまでは大丈夫!」
「超コエ〜!すっげースリルじゃね!?」

大声で喋りながら、ご丁寧にコール数を数えている


俺はとりあえずテキトーな相槌を入れながら、地下食堂の扉を開けた



……………………………………………………………………。
なんだろう…この違和感……?

何か………−−−
『あ〜〜!もーダメ!!恐ぇ!!でも82回も鳴らしたぜ!??』

その正体に気付く前に、Nの大声が邪魔をする。

『次!!オマエの番だぜ!!!?』
『ん?あ、あぁ……。』

鬱陶しいほど興奮しているNには目もくれず、俺は真っ暗な食堂を眺めながら携帯を取り出す。
暗闇に浮かぶ非常ベルの赤い光が際立っている。


0・3……6・6・6・6………


俺は何気なく番号を押すと、携帯を耳にあてながら食堂を見渡した。

営業時間を過ぎ、暗く静かな 誰もいない地下食堂、耳元の「ツッ・ツッ・ツッ・ツッ……」という接続音がいつもより大きく感……

『−−−−−−−−−!!!』


俺は違和感の正体に気が付いた 。
と 同時に、背筋が冷たくなるのを感じた。



こ こ は 地 下 3 階 だ ぞ !?
今まで一度も電波が入った事なんて無い!!
なら何故Nの携帯は!??



トゥルルルルルルっ

トゥルルルルルルっ


『!!』

耳元の接続音が 呼・出・音・に変わった
何処かに繋がったのだ

何処に!?
どうやって!?



『お、オイN………、ッッ!??』

俺は慌てて振り返ると、Nが携帯を見ながら青ざめている

『なんで……??…嘘だろ?』

力無く、Nの手元から落ちた携帯が、俺の前に転がってくる

その画面には






−−−−−−−−−−−−−−
圏外    12/18(土) 0:50



    音声着信


   03−6666−6666



−−−−−−−−−−−−−−


と 表示されている
『嘘…だろ……?』

呆気にとられた俺の耳元で、呼出音が止まった。



電・話・が・繋・が・っ・た・の・だ


携帯を持つ手が じわりと汗ばみ、震えているのがわかる。


受話口からは微かなノイズが聞こえた後

無機質な男の声が流れてきた






『………シバラク オマチ クダサイ………シバラク オマチ クダサイ………シバラク オマチ クダサイ………シバラク…オマチ…………………………………』


            終

コメント(13)

数年前に別のコミュへ投稿した作品を、若干修整加えて再投稿してみました。

元ネタは高校生の頃に聞いた話です(とてつもなく膨らませてありますがw)


作中の番号にも実際コールしました。
今もまだ存在しているかはわかりませんが………気になる方はかけてみてください。

もちろん
繋がった場合の責任は取れませんが…(笑)

繋がった場合はせめてジュース奢ってください
> プチホーダイさん
そんなチープな物でよろしければ(笑)

ただ 10年以上気になってるんで、誰が出たかを是非教えてください。
ウッシッシあせあせ(飛び散る汗)
昔 宇宙のパワーに繋がる番号ありましたよね。
昔いろんな電話番号あったよね。タウンページにも載ってたりww

これ読んでたら珍しく家電鳴って怖くて出れなかったww
鼻血出た
ホントにこわくて
ランナウェイ
死に神が
わくわくしながら
電話待ち



電話関係の心霊はこわいですよね。
10年前に怪人アンサーの話を聞き、友人と実際にやってみたあの日。若かったなぁ。繋がるわけないのに(笑)
昔 0856237974にかけたら怪談流してたね。 通話料高いけど(笑)

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