とにかく怖い話。コミュの【実話】見えない来客

初投稿です。

この話は自分がバーで働いていた時の話で、約８年前になります。

そのバーは、１階から４階まであり、１フロア約１０坪程度で細長い造りになっておりました。

また、１・２階はワンコインで飲めるスタンディングスタイルのカジュアルなバーで、３・４階はソファー席が４つのジャズミュージックが流れる落ち着いたバーになっておりました。

そのバーは新橋にあった事もあり、平日の深夜の来客は多くはありません。

そして、ある冬の平日の夜、深夜１時頃です。

早番のスタッフも帰り、私と店長の二人で朝６時まで営業致します。

お客さんもバーに居なくなり、夜も１時を過ぎたので私は｢賄い｣を作りに３階にあるキッチンで料理をしておりました。

そして、調理し終えた私は店長よりも先に食べることを伝える為、キッチンを出て内線電話機に向かいました。

その時、一つ異変がありました。

その異変は有線が止まっていたことです。

私は、｢おかしいな～故障かな～？｣くらいに思っていました。

そこまで気にも止めず、３階のキッチン内で賄いを壁に寄り掛かって食べていました。

すると後ろの壁から、

ドンッ！

と壁から衝撃がしました。

後ろの壁はトイレになっているのですが、もちろん人がいる筈はありません。

実際に確認をしてみても、誰もいませんでした。

さすがに、少しおかしいと思いましたので、賄いを食べ終えた私は、１階に向かい、店長にこの状況を伝えました。

店長は、
｢冗談やめろよ～、オレそういうの苦手なんだよ～｣と言い残し、賄いを食べるため３階に向かって行きました。

私が１階のカウンターに立つと、お客さんもおらず、いわゆる｢ノーゲスト｣の状態になっていました。

店が落ち着いていたので、１５分くらいカウンターでボーッとしていました。

すると、軽くウトウトしてしまい立ったまま目を閉じてしまいました。

…カンカンカンカン…。

しまった！
誰かが階段を駆け登る音がした。

３階に行ったかもしれないのですかさず３階の店長に内線で確認を取った。

｢トゥルルル、トゥルルル…ガチャ｣

｢あ、店長？誰か上に上がって行きませんでした？｣
｢え？お前じゃなかったの？｣

｢えぇ？誰も上がってないんですか？僕、ずっと１階にいましたよ。｣

｢マジかよ！すぐ降りる！｣

ダダダダダダダッッ！

………

以上になります。

この後も細かい怖い事が一晩中続きました…、また、後日談になりますが、その店はその後お祓いを済ませ営業を続けました。

あんまり怖くなかったかもしれませんが、駄文失礼致しました。