とにかく怖い話。コミュの【実話】ハイヒール／２号館

どーも
ＤＡＩです


たまには実話(先輩から聞いた話)もアップしてみよーと思います



というのも、僕の通っている大学には沢山の怪談がありまして、噂によると七不思議まで存在するらしいです。中でも一番ヤバイ地下図書館の話は、ビートたけ〇しのアン〇ビリーバボーにも出たほどです。が、その話はまた後日…

今回は２号館トイレにまつわる話の一つを紹介したいと思います








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ハイヒール／２号館トイレ
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先輩は僕に話してくれました。

｢俺が入学したとき、学校案内してくれた先生が、２号館トイレに来たとき言ったんよ。『出るので気をつけましょう』って｣


｢気をつけるって…一体、何をどう気をつければいいんすか？｣と、僕は笑った。





今は夏、サークルの練習が終わった夜１０時頃。



先輩の怖い話を聞きながらも、興味をそのトイレへと示しはじめる僕たちがいました。


まぁ、いつもはくだらない創作話ばかりアップしている僕だとはいえ、こういうコミュに入ってるぐらいなんで、幽霊とかそういう話は大好きなんですね。





｢で、何が出るんですか？｣

僕がそう尋ねると、先輩はニヤっとしてから続けました。




｢俺が実際に体験した話やで｣












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そのとき先輩は、友達数人でそのトイレに来ていた。

目的は、おしっこでもウンコでもなく、怖いもの見たさだった。



噂によると鏡に女の姿が写ったり、誰もいない個室からカラカラとトイレットペーパーを回す音がしたりとか、何がホントで何がウソなのか分からない情報だった。


外の喫煙所に面しているそのトイレは、改装されていて、古い２号館の校舎の中では一つだけ新しくなっていて違和感がある。



先輩たちは、ほとんどのサークルが帰った時間帯に来たので、男子トイレも女子トイレもすでに電気が消えていた。



先輩たちはそのまま電気をつけることもなく、中へと入って行く。



携帯を開き、その画面から出る明かりだけを頼りに進む。


まずは洗面所の鏡を覗き込み、次に個室のドアを開けながら奥へと進む。



一つ開けてはまた進み…



一つ開けてはまた進む。






そして



最後の扉を開けたとき



とうとう異変が



起きなかった









そんな訳で、緊張感もなくなり、談笑を始めてしまった先輩たち。

夜の２号館からは、そんな先輩たちの笑い声だけが響いていた。





そのときである。





コツ…、コツ…、コツ…。





隣の女子トイレからハイヒールの足音が聞こえてきた。






関係ないですが、世の中で中２の次に馬鹿な生き物が大学生なんだと思います。





というのも、足音を聞いた先輩たちのうちの一人が言い出したのです。





｢ちょいお前、隣行って女の子おどかしてこいや｣と。




｢なんでや、自分が行けや｣と。



そんなやりとりが続いた。



そして結局、話の展開で先輩がそれをやることになってしまった。





当初、怖い思いをしたいがためにココに来た先輩たちだったのだが、もはや怖い思いをさせる立場だった。





男子トイレを出て、女子トイレの方を向く先輩。


それに続く先輩の友人たち。





しかし、である。





先輩は、女子トイレを向いてすぐにあることに気付いたのだ。





女子トイレの電気がついていないことに…。






立ち止まった先輩を見て、友人たちも不審に思い、先輩の視線の先に目を向けた。




そして、先輩と同じことを思ったに違いない。






(女子が夜中に電気もつけずにトイレに入ったりすんのか…？)と






コツ…、コツ…、コツ…。



真っ暗なトイレからは相変わらずハイヒールの音がする。




コツ…コツ…コツ。




そのハイヒールの音がだんだん出口へと近付いてくる。





コツ…コツ…コツ…コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツシコシコシコシコ













先輩たちは逃げるように２号館から飛び出した。



幽霊が出ないから、逆に女の子を怖がらせることにした先輩たち。しかし結局は当初の予定通り。怖がらされたのは先輩たちの方だったのだ。









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｢それマジっすかー！？｣と、僕はこの話を聞いて凄くテンションが上がっていた。



自分の身近でそういう心霊現象が起きたということが、凄く新鮮に感じられたのだ。




｢ホントやってー！嘘やないけんっ！｣と先輩。

別に疑ったワケじゃないのにムキになるところに少し胡散臭い気もしてしまったが、僕は先輩を信じたかった。






と、そのとき。



｢あー、それウチも知ってるー｣と、話を聞いていた女の先輩が言い出した。






僕はその女の先輩(通称ぶりっ子)の方を見た。



｢え？ぶりぶり先輩も知ってるんですか？｣と僕は聞いた。





｢うん多分。てか、ウチがトイレおるときねー。外で誰か歩きよる音がしたんねー。でねー、ウチの隣の個室に入ったんがわかったんよー。でもねー、ウチがトイレから出たときさー、トイレには誰もおらんかったんよねー。そんとき聞いた足音がハイヒールっぽかったわー｣






先輩の聞いた足音の主と、ぶりぶりの聞いたソレが同一のものであるというのは怖い話に有りがちな都合の良い解釈なのかもしれない。しかし、僕はそうだと思う。

ついでに、鏡に映る女ってのも同一なのではないかと思う。しかし根拠はない。証明することもできない。


だって、トイレの鏡って足元映らないから、ハイヒールを履いてるかどうか確かめようがないもの。











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ハイヒール／２号館トイレ(完)
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そんな感じです。

前にも一回書いた話ですが、もう一度掘り下げて書いてみました

読んで下さりありがとうございましたm(__)m