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とにかく怖い話。コミュの【体験】脱出・契約

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※この物語には多少ですがグロテスクな表現があります

※先に【契約】http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=47144687&comm_id=1154462&guid=ON をご覧いただくと、より楽しんで読めると思います





〜  第一話  〜




ガシャーーーーン!!!





 うぅ…


近くからか遠くからか

呻き声が聞こえてくる


  たすけ…


今にも消えそうな、か細い声だ


  ううぅ…





あぁ…うるさいな

なに?

背中が痛い


えっと…

あれ…

えっ?

何?



あさみは薄闇の中、目覚めた

ここは…どこ…


コンクリートの冷たく硬い床

まだ頭がしっかりしていない。どれくらい眠っていたのだろうか

硬い床のせいで身体中が痛い

暗い空間

わずかに灰色っぽい天井が見える

小さな裸電球が一つ灯っていたがロウソク並の淡い光源なのと、

まだ闇に慣れないせいか周りの様子がほとんどわからない。


あまり広い空間ではなさそうだ…

あさみはゆっくりと上体を起こす

意識がしっかりしてくると同時に、

今自分に起きている異常に嫌でも気がつく


見知らぬ場所に居る…



え…私はいったい…






「誰?」

少し離れたところから不意に声が聞こえた

「ひゃっ!」

突然のことでひっくり返ったような悲鳴をあげ、

あさみは声のした方を見る

よく見えないが、2mくらい先に人影があるのがわかった

一人ではないようだ、何人かいる
なぜ気がつかなかったのか…

そして聞きなれた声だった気がする



カタッ


小さな軽い音が壁の外から聞こえた

光源が少しだけ強まる



あさみ「えっ?」
加藤 「わっ!」
藤川 「おわっ!」
小川 「ひ!!!!」

ほぼ同時に4人が声をあげた


加藤 「うぇ、わ、なんで、?」


あさみ「なんでみんなここにいるの?」

 
藤川 「てか、ここドコだ!!!」


中学校のクラスメート達だ。

気がつくと知らない場所に集められていた…


加藤 「おい!おおおお、、おい、、、う、、なんてこった…」

加藤が部屋の壁際で肩を震わせしゃがみ込んだ。


それが、ただ事ではないことなのは離れた場所にいる3人にも容易に想像できる。

あさみ「え、なに?・・・や、やぁぁlっぁ」

何事かと近づいたあさみが叫んだ


あさみの目に映ったのは、

加藤の前で横たわり、ナイフが突き刺さったクラスメートだった


長い柄がナイフの大きさを物語る


腹部を真っ赤に染め、

コンクリートの床に赤黒い液体の塊りを広げていた


残りの2人も慌てて駆け寄る

片上 「ぅぅぅぅ

    ぃた、、

    痛いょぉ

    助、、
 
    ゲッホッ」


あさみ「ゆ、ゆうき君!」


片上ゆうきはすでに虫の息だった

誰の目にも致命傷の傷を負っているのがわかる

口からいっぱいに液体のような泡のようなものが溢れ、

すでに片上は言葉にならない…


藤川 「す…すごい出血だ…」


あさみ「お願い!誰か助けを!ゆうき君しっかりしてぇぇ!!!」

声にならない声で叫び、あさみは床に崩れる


小川が部屋にある唯一の扉を激しく叩いた


小川 「誰かーーーー!ここを開けてください!お願いします!友達が大怪我しているんです!お願いしますーーーーー!!!この扉を開けてくださいー!」


加藤 「ど、ど、どうしよう、、、どうしよう、、、」


片上 「 はっ   は   

    ら   な か 
  
     に・・・」

片上が必死に何かを伝えようとするが、

もう残る力が尽きかけているようだ


激しい苦痛と悔しさが、大粒の涙とともに目に浮かぶ


あさみ「え?や、、、しゃべらないで。 だ、大丈夫だから、、だから、ね、ゆうき君、ね!」


動揺を隠し、片上を勇気付けようとする


だが、この場にいる誰もが動揺を隠せるはずもなかった


片上ゆうき「…死に、、     たく、      ない、、、      あ、、、  グフッ   たす   や  お願  あぁ…  」



片山は苦悶の表情のまま息絶えた



あさみ「ゆうき…君…いやぁぁぁぁぁぁぁ!」














藤川 「なんなんだ…くそ!」


藤川は苛立ちを足で壁にぶつけた。


低く重くゴッと鳴った壁が、その頑丈さを物語る


片上が死んで1時間位だろうか


4人ともだいぶ落ち着いてきてはいるが、この事態をまったく把握できないでいた


藤川の他の3人は思い思いの場所に座り込んでいたが、

もう会話をする気力も、物を考える気力もなくうつむいている


部屋は相変わらず薄暗く、

片上の血液の匂いが充満している


絶えず小さくカタカタと鳴る換気扇のような音が不気味に響いていた


この空間が更に4人の気力を削ぎ落とすようだった。



小川 「み、みんな!扉の下から封筒が出てきた!!!」


扉の一番近くにいた小川が声をあげた。


加藤 「俺に貸せ!」


藤川 「それよか、小川、その扉ブチ壊せないの?」


小川 「いや、藤川君、絶対こんなの無理だよ。この扉鉄だし、すごく頑丈にできてる」


藤川 「そうか…。」


期待せずに聞いたが、やはりガクッとなる。

藤川は小さく舌打ちした。


加藤 「小川!早くよこせって言ってんだろが!」


小川 「ごめん…」


加藤 「くそが…」


藤川 「加藤、中身なに?」


加藤 「便箋が一枚入ってる。今読んでやるよ…






《お誕生日おめでとうw》







 ってなんだよ、これ!」


小川 「え?それだけ?」


加藤 「ああ!これだけだっ!くそぉぉぉおおっ聞いてんだろ!ここをあけろ!こんなことしてタダですむと思ってんのか!」


扉に便箋を叩きつけ、怒り叫ぶ加藤


藤川 「加藤!おい、加藤!落ち着け!俺の話を聞くんだ。小川も、あさみもだ」


一息入れ、あえてゆっくりと話し出した


藤川 「誰が何の目的でこんなことしてんのかはわからん。が、その誰かに片上がナイフで刺されて死んだのは事実だ。俺達だっていつ殺されるかわからん。ヘタに刺激しないほうがいい。とにかく尋常ではない状況なんだ、できるかぎり冷静になろう」


加藤 「そんなこたぁわかってんだ!俺に指図すんじゃねー!くそっ」


更に苛立った加藤が壁に蹴りを入れた。


小川 「加藤君!また封筒が!」


加藤 「よこせ!・・・」


あさみ「なんて書いてあるの?」


本人も熱くなっているのを自覚したのか、

再び小川から封筒をひったくると加藤は大きく深呼吸した


加藤 「ちょっと待ってろ・・・2枚紙があるようだ




《 私は作者で、

  君達は私が描いた

  物語のキャラクターだ。


  つまりこの世界は

  私の創造でできている。

  言い替えれば、

  私は神とも言えるだろう。

      
  今日、

  君達は生まれたのだよ。

  お誕生日おめでとうw

  すぐ死んじゃった
  キャラもいるけどwww


  わかるかい?

  君達の記憶も

  観ているものも

  全てが、

  私の創った設定でしかない。
   

  この小説は、

  数万人が読んでいるだろう。


  君達は

  その読者達の協力の下で、

  この世界から脱出を

  試みるといい。


  1つでも

  ミッションがクリアできれば

  外に出してやろう。脱出できる。


  私の言葉が信じられないか?

  必要ならば、

  今この場でもう1人

  消してやってもいいが?』




『 読者諸君、

  突然のことで

  驚いているかもしれないね。

  私の作った

 【体験】物語を
  楽しんで頂けたら光栄だ。


  君達は

  暇つぶし程度で構わんから

  彼らの脱出ゲームに

  付き合ってほしい。


  『神の部屋』をみつけ、

  『啓示板』をみつけ、

  彼らに適切な

  アドバイスを贈ってほしい。

  応援メッセージでも

  ファンレターでも構わない。

  できればクレームは

  勘弁してほしい

  小生、ビビリなんでwww



  1人でも生き残れば

  『クリア』

  全員死ねば

  『ゲームオーバー』

  キャラと共に

  脱出ゲームを体験し

  楽しんで頂ければ幸いだ。

      
  おっと、

  客が来たのでこのへんでw

  今日は珍しく忙しい…』」




加藤 「いかれてる…理解できねぇ」


読み終え言葉を吐き出した。


加藤の言葉は全員の感想であったのだろう

加藤の他、誰も口を開かなかった


コンクリートでできた無機質な空間にはカタカタと音が響くだけだった



藤川 「ミッションっていったいなんなんだろう?」


最初に藤川が口を開いた


小川 「・・・」


加藤 「関係あるか!どっかの狂った頭のヤローの仕業に決まってんだ!」


加藤は苛立ちを自分の内にしまうことができなかった


普段はそれでも短気を気にしているのだが、

今は苛立ちを抑えるような余裕はないようだ


おそらくそれを3人はよく理解しているのだろう、

あえて注意をしようと思う者はいない


藤川 「小川、何を考えてる?」


藤川はふと黙り込んでいる小川の様子が気になり声を掛けた


小川 「 俺の記憶・・・本物なのかな?」


小さく、ボソッと答えた小川に

一瞬、誰も理解できず3人は固まる


加藤 「は?お前、ばかじゃ・」


藤川 「加藤、うるせぇ!お前は静かにしてろ!小川話してみろよ」


再び過敏に反応する加藤を

ここに来て初めて藤川が声を荒げ、黙らせた


加藤 「おい、藤川、なにお前さっきから仕切ってんだ?」


加藤は藤川の顔面に顔を近づけ凄んだ

不意に藤川に遮られた怒りをストレートにぶつける。


藤川 「加藤、俺な、加藤の小学生のときの同級生に知り合いがいるんだよ。」


加藤に眼前で睨まれるも意にかえさず、語り始めた


加藤 「・・・」


学校生活で加藤は常に仲間内でリーダー的な存在だった…

その地位を得る努力は並大抵ではなく…


藤川 「お前、酷いイジメられっ子だったんだって?んで、進学校に逃げてきて来て中学デビューか?」


そして地位は簡単に崩れる


加藤 「藤川・・・お前・・・」


緊迫した空気が流れた。


いや、藤川だけが表情に余裕を見せているようだが…


藤川 「二度とリーダーヅラすんじゃねーよ。それに、そんな器じゃねーだろ?」

低くゆっくりと話し、ポンッっと加藤の胸を押した


簡単に押し返され、怒りのためか加藤の肩が震える


いや、ずっと隠していた過去を思い出したからかもしれない


あさみ「やめてよ!お願いだから!こんな時にケンカしないでよ!ゆうき君が殺されてるんだよ!そんなことしてる場合じゃないじゃん!」


藤川の表情が変わった。


藤川 「あさみ…すまん…加藤、言い過ぎた…ワリィ」


困ったような、照れたような表情で言った


加藤 「いや…別に…」


人の良さの為か、加藤は素直に謝られると責められないようだ。


小川 「あの…話していい?なんかさ…僕の記憶が本物か自信がなくなってきて…最近の事も…昔の事も…曖昧な気がしてさ。なんてゆーか、もっとさ、鮮明なもんじゃないの記憶って!この記憶は創られたものかもって…考えれば考えるほど…不安になっていく…」


絞りだすように話す小川は今にも泣きだしそうだった


あさみ「実は私も…」


藤川 「やめろ!」


あさみの言葉を藤川は強い口調で遮った


藤川 「変なことは考えるな!こんな非現実的で衝撃的なことが続いているんだ。誰だって精神的に不安定になる」


加藤 「藤川の言う通りだ。誰の記憶だってそんなもんなんだ。気にすんな!」

あさみ「ほんとに…ホントに?…え・・やっぱり自信ないよ…もしかして私達だけなんじゃないのそんな感覚!?」

藤川 「そんなことないって。おい、小川!お前がおかしなことを言い出すから! ? おい、小川?」


藤川が小川の異変に気がついた


先ほどまで泣きそうな表情だった小川が

笑みを浮かべている


臆病な小川が今笑っているのは明らかにおかしい




小川 『・・・

・・フフ・・・フ・

ほ・・・ほーら、関節技だ

せっかくなんで 

ついでに・・・』





藤川 「お、小川、おい、どうした?しっかりしろ!」




小川 『エリカはカイデーなん・・・』


加藤 「小川!おい、小川!おかしいぞ、オマエ!」





小川 『あたしなんだかメス犬み・・・』


あさみ「ちょっ、小川くん!ちょっと、しっかりしてよぉぉぉ!」



小川 「…」


目の焦点が合っていない。


藤川 「お、小川?」


流石に藤川も焦りだした



小川 「え、ん?なに?どうしたの?」



小川は寝ているところを突然起こされたような


不思議そうな顔で聞き返した


藤川 「おまえ…大丈夫か?しっかりしてくれよ」


小川 「う、うん、ごめん?」





加藤 「でも、今のなんか聞いたことあるフレーズだったな…なんだっけ?」




小川 「封筒だ!また封筒が来てる!」


加藤 「え?貸してみろ!」


三度奪い取る加藤…


加藤 「今度は1枚だけだ…


《 ミッション 

   その1
      
 片上ゆうき君の

 お腹の中にある

 指示にしたがおう♪ 》」



あさみ「どうゆうこと…?」


加藤 「あまり…考えたくねぇな…」


考えたく…いや想像したくないのだ


小川 「まただ!また封筒が!」


加藤 「お前が読んでみろ」


今度は小川に読ませる


加藤はもう封筒を開けたくなくなっていた


小川 「う、うん。

《 ミッション 

   その2

 みんなの中に

 鬼子が1人いるよ。

 見つけて

 殺しちゃえw 》」


加藤 「鬼子?何?おにこ?」


小川 「な、なんのことだろ?」


加藤 「殺せ?」


謎かけのようで、まったくわからない


藤川 「なぁ…みんな、落ち着いて整理してみないか?いったん座ろう。みんなドコまで記憶がある?」


3人に呼びかけた。

藤川はリーダーとして板についてきたようだ


あさみ「この部屋に来る前ってこと?それだと私は…あ…タクシー!」


なぜこんな重要なことを今まで考えなかったのか…


あさみは思った。


なんだかこの世界自体に違和感を感じる。


やっぱり…


藤川 「だな。俺達はみんなでタクシーに乗ったんだ。」


小川 「うん、覚えている。僕達は班の課題で、図書館にみんなで行って…」


加藤 「ああ、その帰りに寄り道でカラオケに…あれ?ちょっと待て」


何かを思い出したのか、加藤が立ち上がった。


あさみ「何?どうしたの?」


加藤 「なんでタクシー乗ったんだ?行きは電車使ったじゃん!」


あさみ「あ・・・」


思わず藤川と顔を合せた。

彼も今気づいたようだ。


加藤 「小川…お前が駅までタクシーで帰ろうって言い出したんだよな!?」


加藤はゆっくりとはやる気持ちを抑えるように言った。


小川 「え・・・え・・・だって・・・カラオケで結構遅くなったし、電車の時間乗り遅れそうだったじゃん!」


【火のような性格の加藤がそんなふうに聞くものだから、小心者の小川としてはたまったもんじゃねーつーの☆】


藤川 「確かに、そんな時間だった…電車の本数も少ないし…」


【お、藤川が小川に助け舟か?】


小川 「でしょ!?」


【小川くん、嬉しそうに声が弾んだ♪】


藤川 「だけど・・・カラオケに行こうって言い出したのも小川だよな?」


【いやーーー違った!藤川くん、上げて、上げて、落とすタイプだったかぁぁぁぁwww】




加藤 「ああ、そうだった!」


藤川 「それに、カラオケもタクシーも小川がオゴるって言い出して…」


あさみ「みんなタクシーに乗ってから記憶がない…」


沈黙が流れた。


3人の視線が小川に集まる


小川 「いや、ちょ、ちょっと待って、なんでそんな話になるの?」


藤川 「鬼子とは…共犯者のことなのか?」


小川の言葉を無視して考え出した


加藤 「そいつがこの中に…てか、小川しか…」


ジロリと小川に睨みを効かす


小川 「み、み、みんな、落ち着いてよ…僕しらないよ!ほんと、ほんと知らないってぇ!!」


加藤 「お前が落ち着けよ」


あさみ「小川君が…ゆうき君を?」


藤川  (いや…しかし…)


いつも学校では加藤の後ろに隠れて生活しているような小川だ


藤川 「こいつにそんな度胸あるのか?それに、もし小川が鬼子ってヤツだとしても、だからってミッションどおり俺達が小川を殺せるなんてできるわけじゃないし…」


小川 「はぁ…よかった…」


小川は完全に血の気を失った顔をして壁にもたれ掛かった


加藤 「ばか!お前の容疑が晴れたわけじゃねーよ」


小川 「う・・・」


藤川 「あさみ、たぶん小川じゃないよ」


あさみ「え?」


(あさみは片上に特別な想いを持っていたのだろう…)


藤川はなんとなく今回の件で感じとっていた。


片上を殺した犯人が解ったらあさみはどうするだろうか…


藤川 「小川が臆病なのはみんな知ってるだろ?こいつが共犯なんて不自然すぎる」


小川 「藤川君…」


藤川 「どちらかと言えば、犯人が小川に疑いを持たせようって考えのほうが自然だよ」


加藤 「確かに。それでモメさせて…誰かに小川を…」


小川 「ひぃっ」


藤川 「ああ、犯人のイカレ具合からしてそれぐらい考えててもおかしくねぇ」


あさみ「あ…また…」


あさみが扉の下を指差す


小川 「な、なに?今度はなに?」


小川にとって気が休まる時はくるのだろうか…



あさみ「また封筒…」


あさみ「今度は、、私が読んでみるね…


《【読者からの啓示】

 ・
 ・
 ・

 まだ書き込みないデース☆

 残念。

 君達、面白くないから

 だからこの物語、

 人気でないんだぜ

 もっとガンバッww



     
 あ、読者のみなさん

 ここから先、しばらくは

 食事しながら読むのは

 オススメしないよw》」




一同、言葉がでない


今までで最も理解のできない内容だった



沈黙を破ったのは藤川だ


藤川 「ミッションその2は、4人のうち誰かを殺せと言うもの…そんなことできるわけがないミッションその1は…」


加藤 「俺…俺が…片上の…」


皆が加藤を見る


あさみ「いや…やめてっ!」


小川 「無理だよ、そんなの、止めとこうよ!」


藤川 「うん…俺も考えてた。このままじゃ埒があかない…やろう!」


藤川1人が加藤を肯定する


藤川 「俺がやろうか?」


加藤 「いや、俺がやる。

    決めたから…

    ・
    ・
    ・

    片上…

    ごめんな…」


加藤が重い足取りで片上の亡骸に向った


あさみ「いや…」


この異常な世界から今すぐにでも脱出したい…


精神的にも皆限界に近い


誰にも加藤を止めることができなかった



加藤 「片上…」


すでに冷たくなった友人が加藤の足元にいる


その表情は苦悶で歪み、死して尚苦しんでいるように思える


加藤 ( 俺に…できるのか… )


今から友人の腹の中に手を入れる…


考えただけで全身に鳥肌が立つ


背中に皆の視線を感じる


加藤 (俺がやるんだ…)


加藤はゆっくりと腰を落とした


片上の腹部に突き刺さったナイフの柄に手を掛ける


グッ


思っていた以上に深く硬く埋まっており


容易には引き抜けない



加藤は更に強く柄を握り締め全力でナイフを引き上げる





ナイフは






抜けた




反動で加藤の身体は大きく崩れ、


手から離れたナイフがコンクリートの上で派手な音をたてた


ナイフが抜けたせいか、片上の腹部からまた血液が大量にこぼれだした


加藤 (死んでもこんなに血がでるものなのか?)


少し落ち着きを取り戻したのか、物を考える余裕ができた


いや、混乱ゆえの疑問だろう。


こんな経験を今までしたことがないのだから


通常この場合どんな状態になるのかなんて知る由もない


だが、何かがおかしいと感じずにはいられなかった


加藤自身、すでに自分がおかしくなったのではと疑いはじめる


または、この空間が世界がおかしいのか


これは夢か…


現実か…


いや… 俺は… 俺達が…



加藤は再び亡骸に寄り、腰を落とした





ゆっくりと片上の赤黒く染まったシャツをめくり上げる




 ウッ


血の匂いがムワッと鼻を突いた


覚悟を決め、患部をみる


刺し傷はわかりにくいが、どうやら一つではないようだ


ナイフが刺さっていた傷より大きな傷が見える


傷の大きさからして刺し傷ではなく、


切り裂かれた傷のようだった



加藤は傷からはみだした物体から目を背けた


傷口から出ているものは血液だけではない





よ、よし…




加藤は震える指先をゆっくりと


その傷口に近づける



指の先端が冷たいものに触れる…



意を決し、さらに奥へと




グチョ

   
   クチャッ  

      
  
  プチュ   

 

      ピチャッ  




1へ続きます

コメント(163)

ちょっとでも、藤川君の役に立って良かったひよこ

頑張って〜\(^^)/

藤川君、読み方も調べて書き込んだから大丈夫だよ
きっと…







名が



完全に出た…




誰なのかわからないが



本当にありがとう





藤川は心から感謝した

出血がどのくらいなのか分からない

痛みをすでに感じなくなっている

身体に力も入らない


眠い


寒い


だけど、



俺は鬼を倒せる


多くのまだ見ぬ同士が教えてくれた





乙牛蟹 伯耆ノ童子









「藤川・・・どうした?」


鬼が尋ねた

恐怖を食す鬼にとって、餌である藤川の心境変化にはかなり敏感だ






和紙が最大の熱を放った







湿布監督MF 2010年07月23日 17:45


調べたら


おとうしかにほうきのどうじ

だった

頑張れ藤川君 !








監督さん…



ありがとな



「お前の…負けだ…乙牛蟹!!!!!!」



叫ぼうとしたが力が出ない

だが、藤川の声は鬼にしっかりと届いた



「ふ…藤川…なぜ!
なぜだ!ふざけるな!!!
お前が知る言葉ではないだろう!!!
はっ、宗一郎か!!!
いや、アイツごときに鬼の真名を
おのれ、おのれ、おのれ、おのれぇぇぇぇぇぇ」


鬼は明らかに動揺していた

間近であった限界に一気に近づいたように見える

鬼はすでに立つこともままならない…



そして鬼の変化と同時に、部屋の空間にも変化が生じた


地面がぬかるみ、壁がゆがむ

部屋と言うよりも、世界が歪んだと表現すべきかもしれない




勝てる…



「藤川君!!!!」


突然、鉄扉が勢いよく開き

藤川と同じ年頃の男がどび込んできた


「何してるの!!早く、乙牛蟹にとどめを!!!!」


宗一郎だった。切羽詰まるこの状況でも柔らかい優しい声の少年

顔を知らなくても声だけで藤川は確信した

宗一郎だ



「このチャンスを逃さないで!」


そうだった、まだ名前は半分しか言っていない


真名だけでは人間に鬼は殺せないかもしれない…が

しかし、限界を超えた今のこの鬼ならば



俺にも殺せる!

宗一郎が目の前に現れることができたことが、鬼が弱っている最大の証拠だ



「これまでだ…鬼」

藤川は呟く

鬼はすでに地面に這いつくばっている







「乙牛蟹伯耆ノ童子!!!!」








『ぎゃぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』




鬼の絶叫はこの世界を激震させた

世界の終りとはこような状況なのだろうか

物理的な崩壊とは違う

光や色、存在や時間

言葉にできない全ての物が歪んだ



「藤川君、僕がこいつの息の根を止めてみる。こんなチャンスを絶対に逃さないぞ!

君はいつでもこの世界を飛び出せる心構えをしてて!

タイミングがズレたら僕たちも死んでしまう!」


宗一郎は印を結び、九字を切る


そして腰に差していた銀色に光る小刀を抜いた




『 壱・太刀解呪変換術印死
  弐・解呪蘇生荒魂天先和
  参・秘教殺陣戒界甲調和 』



宗一郎は唱えながら小刀をゆっくり振り上げた


鬼は苦しみながら片手で斬撃を防ごうとする



「乙牛蟹、無駄だ!」



宗一郎の小刀は銀色の軌道をえがく
鬼の腕ごと切るつもりだ


鈍い音とともに


熱い液体が


宗一郎に

藤川に

鬼に


派手に飛び散った



刃は右肩から鳩尾まで切り食い込んでいた




あさみの身体に


きゃー

upされてるグッド(上向き矢印)と思ったらまだ続きがあせあせ(飛び散る汗)

でも私、昨日初めてこれを読んだので今日か近々完結ならちょっとラッキーでした。
何で鬼ぢゃなくて
子鬼のあさみにexclamation & question

続きが気になるー´ωハート


まさかあさみが真の鬼か!Σ( ̄◇ ̄*)エェッ





あさみは



即死だった



口からは血が流れ



目は見開く




「あ、あさみ・・・」

藤川にはあさみの行動が理解できなかった


宗一郎の小刀は間違いなく乙牛蟹に向かって振り下ろされていた

その軌道にあさみが飛び込んだ

渾身の力を込めた破邪の一撃は、止める間もなく

あさみを深々と切り裂いた


「なぜ・・・」


亡骸を前にしてもあさみの死を受け入れられない

亡骸をあさみと認識することができなかた

先ほどまで生きていたのだ

言葉を交わし、将来を誓っい合ったクラスメイト

やっと想いが繋がったはずだった


「なぜだ!!」

仰向けに倒れたあさみに勢いよく血溜りが拡がっていく

なぜ…

なぜ、こんなことに…





「覚えて…おけ…森宗一郎。…藤川…千尋…」


乙牛蟹は静かに言った

正確には音を放ったと表現をしたらよいのか

その言葉は乙牛蟹からではなく、

この崩壊し始めた空間から響いた


崩れた世界に異界のような混沌とした筆舌しがたい空間が出現する


いや、漆黒の混沌の中にこの世界が存在していたのかもしてない

崩ずれていく空間から漆黒の闇が流れ込むようだった

もう半分以上、部屋は崩壊していた

全壊までそう間もないだろう



すでに乙牛蟹も、この世界と同様崩れ始めていた

そして崩れた破片は流れるように異界へ消えていった


「藤川君、もうもたない、脱出する!!!!」

宗一郎は言うと同時に藤川の手を掴んだ



『壱・太刀解呪変換術印死
 弐・解呪蘇生荒魂天先和
 参・秘教殺陣戒界甲調和』







だんだんと視界が暗くなる


音も消えた


無に世界が変るようだった


藤川は自分の存在も消えるような気がした


隣にいるはずの宗一郎の存在も感じない




『藤川君。ここまでよくがんばったね。本当によく闘った!この勝利は人間にとってかなり意味のある勝利だよ。
いろいろツライことが多いと思うけど、僕たちは人間としてこれからも生きていくしかないんだ。
君なら立ち直れると信じているよ。また会おう。』


宗一郎の声が遠くから聴こえた






疲れた…






何もかも忘れて眠りたい



そして目が覚めれば、


また、以前の日常に…




臆病な小川や


悪ぶっているが本当は優しい加藤、


心に深い傷を抱えながらも強く生きるあさみ





彼らが身近にいる生活に戻っていてほしい






静寂な無の空間で


藤川の思考が漂う


漆黒の世界に


全てが溶け込む





かすかに残った藤川の思考に



あさみの顔を浮んだ



その表情は



藤川が刺された後に見せた



涙を浮かべた憂いの表情だった







あのとき、あさみは





何を想ったのだろうか…









藤川の最後に残った思考も







闇の中に消えた











(おわり)








〜 エピローグ 〜




あれから約1ヶ月


やはり藤川以外の鬼に関わったクラスメイトは死んでいた

全員が原因不明の心臓発作

もちろん世間や学校は騒ぎになり、

脱出後、目覚めてからしばらく学校を休んでいた藤川にも

警察から簡単な取り調べを受けることになった

4人で図書館に行った日、

すでにあの時から鬼の悪夢は始まっていたのだ


悪夢の直前から記憶は曖昧で

藤川自身もいつから鬼に憑かれていたのか正確には分からなかった

いや、もう藤川は考えたくなかった


やっと、気持ちに整理ができ

学校生活に戻った藤川だが

あの時の悪夢をあえて思い出そうとすることはない


ただ、あさみの涙の表情が

不意に藤川の脳裏に浮かぶことがある



あさみは藤川に何を望んでいたのか


あの約束は本当に嘘だったのか


考えても答えはでない


もうあさみはいないのだ…


答えのないことを問い続けても


何も始まらない


前を向いて生きなければ…




そんなふうに割り切るには

まだまだ時間がいるようだ









放課後。


藤川はファミレスに来ていた

向かい側には宗一郎が座っている


現実の世界で会うのは今日が初めてだった

当り前ではあるが、宗一郎は夢で現れたときとまったく同じ人物だ


少し細身で中性的な雰囲気を持っている

全体的に物腰の柔らかい印象が、逆に意思の強そうな瞳を際立たせていた


「わざわざ、網走からよく来たな宗一郎、暇人なん?」

藤川は面倒臭さそうに話した


「そんなわけ、ないじゃん。そりゃ君から見たら只のプータローだろうけどね」

藤川を軽く受け流し、宗一郎はオレンジジュースを口にする


「だいたい、知りたいことはみんなお前にメールで教えてもらった。お前と師匠とやらからの提案はハッキリ断ったはずだ」

藤川は両肘をテーブルにつけ、呼び出されたことを非難する


「言ったろ、君がどう考えようとすでに君はこっちの世界に足を突っ込んでしまった人間だ」

オレンジジュースを一気に飲み込んでから宗一郎は答えた


深くため息をつき、藤川はテーブル越しの大きな窓の外を眺めた

宗一郎の言っていることは理解できる

最近、今まで見たことのないものを「視る」ようになったり

自分の夢をコントロールできることに気がついていた

だが、宗一郎の提案を受け容れる気にはとてもなれない


「まぁ、君の言い分もわかるんだけどね」

宗一郎がニヤリと笑う。悪戯を思いついた少年のような表情だ

左頬にだけできる笑窪が藤川には憎らしくてならない


「だけどさ、師匠がどうしてもって言うかららさー」

目を合わさないよう藤川はずっと外を観てるが、宗一郎は構わず続けた


「それに、師匠自身が会ったら絶対に藤川君、NO!って言わないんだって。自信満々なんだ」

宗一郎がクスクスと無邪気に笑う


「なっ、それ、なんか変な術を使うん気じゃ!?ってか、師匠来るのか?」

藤川は慌てて宗一郎を見返した

宗一郎は一瞬真剣な眼差しになり言った

「僕らはそんなことに術は使わない…」

「それに師匠はもうここに来てるよ」

宗一郎はまたもニヤリと笑った

「え・・・」

藤川は周りを見渡そうとしたが、すぐにやめた

いつから居たのだろうか、藤川の席側の通路に

1人の女が立っていた



「初めまして…藤川千尋さん」

女は小さくお辞儀をする。涼やかな一凪の風のような声だ

「華(ハナ)と言います」

背は藤川や宗一郎より高い。セーラー服を着ているので年は二人とあまり変わらないだろう

華は腰近くまで伸びた長いストレートの黒髪と、切れ長の目が印象的だ


「!!!!!!」

藤川は女を見て何も言葉に出せず固った


「ふふふ、僕の師匠は、なんと!花の女子高生だぜ」

宗一郎はまた例の笑顔で悪戯っぽく笑う

しかし藤川は宗一郎の言葉が耳に入ってないかのように、女子高校生を凝視していた


「こう見えて師匠は、実力と経験では日本屈指なんだぜ・・・って、藤川君?」

宗一郎は藤川の驚愕の表情に気づき声を掛けた


「あ・・・ぁ・・・えっと・・・」

藤川はいつもの冷静さを完全に失くしていた


「千尋・・・さん、あなたの想いは理解できます」

華と名乗った少女はそう言いながら宗一郎の隣に座った

藤川は相変わらず何も言えず真っ直ぐ華を見つめている


「私も…あなたと同じ気持ちです」

華も藤川を見つめる

僅かな間、時が止まったように感じた




これは・・・なんなんだ・・・

この感覚…


藤川は動揺を隠せなかった。動悸が激しくなり思考が止まる


なんとか、今の感情を言葉に出したい。だが適切な言葉が浮かばなかった


懐かしい・・・いや、違うんだ。懐かしいってレベルじゃない


会ったのは間違いなく今日が初めてなんだ


でも、俺はこの人と会ったことがある


一緒に長い時間を過ごしていたんだ



そうだ!・・・時間・・・どんな時間を一緒に・・・?




思い出せない・・・でも、ここじゃない、この世界じゃない・・・




藤川はこの気持ちをどうにか華に伝えたかった

間違いなく、華は藤川にとって大切な一部だと確信できた

それを早く伝えなければ、華と再び逢えなくなる気がした



「大丈夫。私には伝わっています」

華は笑った。細い目をさらに細くする

その目から涙が一筋落ちた


「師匠・・・一体?」

宗一郎だけが理解できなかった。

が、宗一郎にもこの二人の出逢いに特別な何かを感じた


「ソウ、私にもね分からないの。ただ、千尋さんの話をあなたから聞いたとき、必ず何か千尋さんと私の間にあるって気づいてた」

だから会いに来た・・・と華は話す


「宗一郎…999って知ってるか?」


だいぶ落ち着いてきた藤川が話し出した。華が自分と同じ気持ちでいるということが藤川に落ち着きを取り戻させた

だが、なんとかこの気持ちを言葉にしたい。その気持ちは変わらない


今じゃない時、ここではない場所、もしかしたら世界自体が違うのかもしれない

そんな場所できっと、この華という人と俺は一緒にいたんだ…

そこで俺たちは今の人生の何倍も濃い経験をしたと思う…



「あれでしょ?宇宙を旅する少年の話。ぼく結構好きだよ」

藤川が話し出したことに安心したのか、いつもののんびりした口調に宗一郎は戻る


「ああ…その主人公たちに鉄郎とメーテルっていただろ」

藤川は深呼吸しながら話した

なんとか伝えたい、華に聞いてもらいたい


「鉄郎とメーテルが別々の場所で死んで、それから何度も生まれ変わって、当然記憶を失くして、そして何度目かの生まれ変わりでやっと再び出会った…そんな感じだ…」

藤川はため息をついた…なんとか、今自分にできる最大限の説明ができたと思う


「千尋…うまいこと言うね」

華は嬉しそうに笑った。よく笑う娘だと藤川は思った

そう思うだけで、その事が心の底が震えるくらい懐かしい


「宗一郎…わからないよな…」

自分の今できる最高の説明でも他人にわからせる自信が藤川にはなかった



「ううん、わかるさ…僕も…似たような経験をしているから」

宗一郎は少し寂しそうな表情を見せた


「いずれにしてもさ・・・あの提案、受け容れるよね」

そして、再びいつもの笑顔に戻り宗一郎は言った



藤川は宗一郎、華、1人1人を

何かを確かめるように見つめた

また、それをまっすぐに2人は藤川に見据え返す





「当然だ!」


藤川は笑った

何かが自身の中から動き出したことを感じる






あぁ…やっとなんか生きている実感がする




藤川はふと窓の外を見た



夕暮れ時、

見事に空が茜色に染まっている





「やってやろうじゃん」


右手を宗一郎の前に出した


それをしっかりと宗一郎が握る








「さぁ、反撃開始だね!」






※最後まで読んでくださった皆さん、こんな作品に数カ月付き合って頂き本当にありがとうございました。そして、脱出に協力してくださった方々。みなさんのおかげでいつもの数倍個性的な作品にすることができました。ありがとうございました。
永らくお疲れ様です。
次回作にも期待してるので、是非お願いします。

面白かったですウッシッシ

これの続きを書くなら書いてほしいです(^-^)/

やば〜めちゃおもしろかったっす目がハート!!
また期待してますほっとした顔ハートぴかぴか(新しい)
長編お疲れ様でした!
続き期待ageデス!(●・w・●)ゝ
うっあ〜面白かったです〜exclamation ×2
続き読みたぁいがまん顔

面白かった!!
ヒントの答えとか意味は教えてくれないんですか??


RIKAさん

ありがとうございます。
この作品をアップしてだいぶん経ちますので、答えになるかわかりませんが説明させていただきますね。

物語のはじめ辺りで、以下の内容の手紙を主人公達が読みます。



----------

『 読者諸君、

  突然のことで

  驚いているかもしれないね。

  私の作った

 【体験】物語を
  楽しんで頂けたら光栄だ。


  君達は

  暇つぶし程度で構わんから

  彼らの脱出ゲームに

  付き合ってほしい。


  『神の部屋』をみつけ、

  『啓示板』をみつけ、

  彼らに適切な

  アドバイスを贈ってほしい。

  応援メッセージでも

  ファンレターでも構わない。

  できればクレームは

  勘弁してほしい

  小生、ビビリなんでwww



  1人でも生き残れば

  『クリア』

  全員死ねば

  『ゲームオーバー』

  キャラと共に

  脱出ゲームを体験し

  楽しんで頂ければ幸いだ。 』


-------



気づかれている方も多いと思いますが、「私」とは僕自身です。「読者諸君」は物語を読まれている皆様です。
つづき


「神の部屋」とは、
僕のmixiのプロフ欄です。
当時、神の部屋とプロフ冒頭のに書いてました。
そこには鬼の名前が書いてあります。

「啓示板」とは、
僕の日記の一つにそのような題名のものを作っていました。


日記「啓示板」のコメント欄で読者の方が書いてくださった内容が、
そのまま物語に主人公たちのアドバイスとしてでてきます。


そして最終的には鬼の唯一の弱点である真名を発見し、それを主人公に伝えることで脱出することができたのです。


この作品は僕自身が新しい形の「読者参加型」で作りたくて、このようになりました。
いろいろ分かりにくくて申し訳ないです。
なるほど!!
リアルタイムで参加出来なかったのがほんとに悔やまれますが楽しかったです!!
わざわざ答えありがとうございました!!
またこういうの書いて下さいほっとした顔
とっても面白かったです(*^^*)
この物語、本になったら絶対買いますね☆彡
拉麺屋さんとの繋がりってなんだったんでしたっけ?

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