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とにかく怖い話。コミュの【実話】連れて行かないで。

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大学一年生の時、私は家元を離れ、学生会館に入った。


そこで私は同じ階のAとMと親しくなった。


そのMといるとなぜか奇妙なことが起こった。
それはM自身も認めており、私といなければ不思議なことは
起こらないし、今まで心霊体験など経験したことがなかったという。



例えば、

窓が締め切られ、エアコンもかかっていないのに部屋干しを
している洗濯物が大きく揺れたり、



急に室内が冷房をガンガンにかけてるかのように冷え込んだり、



突然流しているMDが最大音量になってコンポからMDを取り出しても
数秒、音楽が流れ続けたり、



M,私を含めた数人で喋っていたらMの携帯に私から電話が
かかってきたり(その時、しっかりと確認したけれども私はどこにも
電話をかけていなかった)、




そのような奇妙なことが多々あった。その学生会館というのは
私が入寮した年に元々CANONの社員寮だったところを改装して
リニューアルオープンされたばかりだったのだけど奇妙なことは他にも色々起こっていた。


門限が過ぎた夜中の2時に突然鍵のかかっているはずの自動ドアが開いた
のを見た子もいれば、


下半身だけの男の子が廊下の宙を走っていったのを見た子もいた。


もちろん霊におびえるよりどうして下半身だけなのに
男の子だって分かったのかということの方が盛り上がった。





そのように普通では考えられないことが多々起こる寮だった。
それでも私たち3人の周囲では一際そのようなことが多かったように
思える。


たぶん、それはMに原因があった。Mは高3のときに心臓病だと
診断され、寮に入った頃には余命1年といわれていた。

その彼女の彼氏Rは幼い頃から慢性白血病で私とMが知り合った4月に
急性白血病になってしまっていた。


そういった理由からMは四月以降Rに一切会えなくなっていた。
理由は会ったら辛くなるからとRが入院している場所を絶対に
教えてくれなかったからである。


Mは本当にいつもRに会いたがっていた。Rにそっくりの従兄弟が
テレビに映っているとまるでRを見ているかのようにじっと
Mは見つめていた。


そして、Rには双子の兄Yがいたのだが、彼はその当時から2年前に
すでに同じ病で亡くなっていた。



Mが薬をたくさん飲んだり、私の部屋のドアをノックしてそのままドアの前で
気絶したりというのを何度か目撃し、普段は元気に振舞うMが
余計に痛々しく感じられた。





そんなある晩、普段のように夜中までAの部屋で喋っていた私たち3人は
3時頃、1階にある風呂場に向かった。その風呂場に行くには
例の突然開く自動ドアの前を通らなければならない。


一度ならず何度か目撃談があることや夜中に開く音を聞いていた私たちは


「また開いたりして〜。」

「まさか!きゃはは。」


などと気味が悪いのを打ち消そうと必要以上に陽気に話しながら
通り過ぎようとした…のに、Mがぴたりと立ち止まった。
その様子は普通ではなく、こころなしか左右に揺れているように
見えた。


大きく目を見開き、Mがそこから動こうとしないことに
不審に思ったAが声をかけようとしたときMは

「Rじゃ。Rがおる。」


と言ったかと思うと何かに引っ張られるように自動ドアのほうに
ゆっくりと歩き出した。私とAが自動ドアを見ると確かに白い影が
こちらに手招きしているように立っていた。


自動ドアのガラスにぴたりと張り付いているようにも見える。
ほんの数メートルしか離れていないところに立っているそれは
なぜか輪郭がぼんやりとしていて、この世の者ではない何か
であることは一目瞭然だった。



Rなわけがない。Rだとしたら生霊なのか??!など、頭の中を
駆け巡ったけど、私にはなぜかその白い影に恐怖を覚えた。

Aも私と同じように感じているようで立ちすくんでいた。


それだというのにMは猛然とその白い影に向かっていこうと
するのである。


「あれはRじゃないよ!」

と夜中にも関わらず大きな声で叫び、Mを引っ張った。
このままMがあの白い影のところへ行くとMがこっちの世界に
戻って来れないような気がして私はとにかく必死だった。


白い影に驚いていたAもすぐに我に返り、Mの腕を掴んだのが、
驚くことに普段は力の弱いMとは思えない強さでMは
前へ前へと突き進むのだった。まるですぐそばにある死へと
自ら飛び込みに行くかのように。



今でもあれはMの力ではなく、あの白い不気味な影の力だったように
思える。どんなに引っ張ってもMが止まる様子はなく、
私とAはうまれて初めて得体の知れないものと戦っていた。



「Rはあんなに小さくないでしょ!!!!」


私がそう言ってやっとMははっとして立ち止まった。

Rは190cmを越える大きな体をしていたのにその白い影は
せいぜい170cmあるかないかくらいだったのである。


ゆっくりとこちらを振り向いたMの目はまだ瞳孔が開ききっていた。


「あれ?私何しとった?」


なんとMは自分が何をしようとしていたのか覚えていなかったのである。



1分か2分の出来事だったのだろうけど、私は恐ろしく
つかれきっていた。Aもそうだったに違いない。
げっそりとした顔が今でも忘れられない。




お風呂に入り、出てから冷静になった私たちはアレはもしかしたら
死神なんかじゃなくてYだったんじゃないかという話になった。


RもYも2年前までは170cmなかったらしいからあの白い影と
ぴったりなのである。そういえば、よくMの部屋をノックしてくる人も
ドアの隙間から覗くと白い服が見え隠れするよね!なんて
話になり、さっそくいつもYがそばにいるというRにMは確信を
得るために連絡してみた。


ところが。




































「Yはずっと俺のそばにいたし、Yはいつも黒い学ランを着ているよ」






じゃああれは…。

あの白い影がMにRの幻影を見せたのか、R会いたさにMがその白い影を
Rの姿を重ねたのか今でも分からない。


ただ、私たち3人が恐怖におののいたのは言うまでもない。
その晩私たちはAの部屋で雑魚寝をした。






その後、しばらくその白い影を遭遇することはなかったけど、
再びそいつと思われる奴が現れた話はまた今度します。
もし、聞きたいって方がいたらですが。。



盛り上がりに欠ける上、解決していなくてすみません。

そして最後まで長文を読んでいただきありがとうございます。

コメント(5)

そいつの正体はなんなんだろう…

是非また白い奴に遭遇した話も聞きたいです!
再び遭遇したお話、聞きたいです
その後のRクン、Mさんや主さまは無事何事もなかったのかも気になります。。
MさんとRさんの無事が気になります(>Σ<)

またお話聞かせて下さいぴかぴか(新しい)
主です。皆さん書き込みありがとうございます芽
近いうちに二人のことを書こうと思いますぴかぴか(新しい)

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