とにかく怖い話。コミュの【実話】レス

※実話を元に書きましたが、トピ主の体験ではありません。



私の友人のレイは霊感少女です。といっても私は信じていないのでただの霊感少女気取りですが。
私は最近２ちゃんねるをよく見るようになりました。
とある男の友人から『面白いから見てみな』と勧められて見たのが最初ですが、それまでは２ちゃんねるはひどい荒らしと下品な書き込みばかりの掲示板だと思っていました。
しかし実際に見てみると『洒落にならないくらい恐い話を集めるスレ』など荒れてもいないスレがあって、そういうところは案外楽しくて こんなことなら偏見を持たずもっと早く入ればよかった と思いました。


ある日、レイが私の部屋に泊まることになり ２ちゃんねるに一緒に書き込みをしていたときのことなのですが。

私達は独身の男性が集まるスレでネナベして煽ったりしてめちゃくちゃ笑って楽しんでたら、いつの間にか午前２時を回っていました。
それでもう寝ようとしたら、レイがいきなり私のブックマークを見て『何これ』と言いクリックしたのです。

私はやばいと思いました。それが『洒落にならないくらい恐い話を集めるスレ』だったためです。
私はレイの霊感なんか信じていませんでしたから、霊感少女ぶって話されるのが非常に不快だったのです。

レイは案の定マジに眉を潜めて
『なんだよこれー。こういうのは見ちゃダメだっていつも言ってるじゃないか。
こういう話はね、面白半分で読むだけでもいけないの。
このスレ、ブックマークから削除しなよ。』
などと言い出し、勝手に削除しようとするからちょっとムカついて
『こんなのどうせネタじゃん。みんな雰囲気作ってるだけだし、いいじゃん。』
と言いました。するとレイはスレ内をじっと見て、スクロールさせながら
『いや、違うね。これは本当にやばいよ・・・』
と言うのです。


『まさか本当に霊体験した人が書いてるとか？』


『まぁそれもあるけど、

それはまだ　いいほうだよ』


『え・・・どういうこと・・・？？』





『　この世の人が書き込みしたんじゃないのもある　』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



『・・じゃあ、レイにはどれがネタで、どれが本当で、どれが・・

あの世からの書き込み

かが、分かるってこと？？』

そしたらレイはずーっとスレを見ていき、
このレスはネタ
これもネタ・・・
これは実体験っぽい
これはネタ・・・
ってやりだしたのです。私は「また出たよ、自称霊感少女が」と心の中では思ったのですが、レイがあまりにも真剣にモニターを睨んでいるので、それ自体が不気味で異様な感じがして恐く感じました。

そして、突然レイがあるレスを指して

『あった。これ、書いた人


人　間　じ　ゃ　な　い　よ　』



私は恐る恐るそのレスを見たのです。
ところが、それは見てみるととても短い文章で恐怖体験を綴っただけのものだったのです。


――夜中に金縛りにあい、目を開けたら髪の長い女が立っていました


私は一気ぬ馬鹿らしくなって、パソコンをスリープさせ 遅いから寝ようと布団に潜り込みました。


明かりを消して眠りに落ち、間もなく私は妙な物音で目が覚めました。

隣りの布団でレイが私に背を向けて寝ながら、

うーん、うーん、と

小さく唸っていたのです。とても苦しそうであったので 悪い夢でも見ているのかと思い 起こしてあげようか迷ってしばらく見ていました。
そしたら段々唸り声が止んで、寝言をいい始めました。

『ﾄﾞｳｼﾃ……』

ボソッと言ったと思ったらすぐにもう一度、

『ドウシテワカッタノ？』

と、とても寝言とは思えないような、ハッキリとした口調でそう言ったのです。

まだ向こうを向いたままですが、私はレイの目が覚めたのかと思い
『何のこと？すごいうなされてたよ』

と言うと、レイが突然
布団からむくっと起き上がりました。

それを見た途端、私は背筋がゾッと冷たくなり、目を開けたまま身体が硬直して身動きがとれなくなったのです。

起き上がったレイの後ろ姿はザラッと長い黒髪で、背中が半分くらいまで隠れていました。



レイはうなじが見えるくらいの
ショートカットだった
はずなのに・・・


さらに、白い浴衣のような服を来ています。

寝る前に私が貸したパジャマは熊柄の・・・


私はもう頭がパニックになりました。

これはレイじゃない！！なんでっ・・なんでっ！！いやだぁっ！！


目の前のソイツは
ゆっくりと振り返ります。

私は目を閉じることが出来ません。

身体が硬直したままガタガタと震えています。部屋は暗いのに、なぜかそれの姿ははっきりと見えます。
ゆっくりと振り向いたその顔は、レイの顔でした。
でも、目がつり上がって顔は青ざめ、歪んだような口元は、普段のレイとは全く違います。
まるで誰かの顔と混ざったような・・・誰かがレイになりすましているような・・・そんな感じでしょうか。



レイは感情をなくしたような声で

『ドウシテワカッタノ？』

そういうと、


冷たく に や っ と笑いました。

私はそこで気を失い、パジャマだけが脱ぎ捨てられていて
レイの姿はありませんでした。


レイの服もバッグもないので帰ってしまったのかと思いました。


でも、一言も断りを入れずに帰るなんておかしい・・・そう思い、昨日の恐怖が甦ってきます。
レイの携帯に電話をかけても通じません。

何度もかけたけど、ずっと圏外だったのです。

レイの実家をかけてもまだ帰っていないようで、それっきりレイは消息が不明になりました。


それから一ヶ月程経ち私は急に思いだしたように例の『洒落にならないくらい恐い話を集めるスレ』を開き
あのレスを、探しました。

しかし、何処にもそれらしいレスはありません。
何度スクロールしても、やはり見つかりませんでした。



私の話はこれで終わりです。
長々と失礼しました。

皆さんも あの世からのレスには 気をつけて下さいね・・・・