とにかく怖い話。コミュの黒いソファー

私と兄が体験した話です。

昔、兄と二人暮らしをしてました。
もともと一人暮らしをしていた兄と、親元を離れたかった私は今迄の兄弟喧嘩も忘れ、仲良く共同生活してました。
７年一緒に暮らした後、私は結婚するために、二人暮らしは解消しましたが、
とても思い出深い今でも不可解な出来事を書きます。

そのマンションは足立区にありました。
マンションといってもコーポとかハイツみたいな感じでエレベーターもない３階建てのマンション。
結構、いや、かなり古かったです。

しかも両隣が空き家。

入居当時から様々な事が起きました。
夜中に毎晩「コホっ」という咳が聞こえる。
真夜中寝ていると携帯がなり、発信元が自宅の電話機（今、家にいるのに誰がかけてるの！？）
廊下に面した台所の窓を誰かがノックする。
ドアにくっついている新聞受けのポストが「ガタン！」と開く。
いろんな事が日常茶飯事でした。

でも私も兄もけっこう大丈夫な方で
「気のせいに違いない。」
「風のいたずら」
と思うようにしてました。（そのくせ、どちらかが外泊すると「何時に帰る！？」とびびってましたが）

そのマンション暮らしも４年がすぎ、新しいマンションに引っ越すことになりました。
いらない物を廃棄しようということになり、
リビングに置いてあった黒いソファーを粗大ゴミにだすことに決めました。
そのソファーは兄が一人暮らしをしていたときに使っていたもので、かなりボロボロ。

粗大ゴミの回収日。
兄と二人でその黒いソファーを運んでるときの事。
私「このソファー重いね。引っ越してきた時どうやって搬入したの？」
兄「は？」
私「だからどうやって運んだの？これ一人じゃもてないでしょ」
兄「お前が運んだんじゃねえの？」
私「は？」
兄「お前が通販か何かで買ったんだろ？このソファー」
私「え！？」

二人とも持ってきた覚えのないソファー。

私は兄が持ってきたんだと思い込み、兄は通販で私が購入したのだと思っていた。

もちろん入居してきてガス開通の立ち会い時には何もなかった。

いつからリビングにおいてあったのか。。。

誰が持ってきたのか？

兄「ま、、、、、誰かがもってきたんだろ」
私「そうだね。。。。。。」

結婚後、そのマンションの近くを通る事があったので、昼間だし～とその家を覗いてみると

窓がすべて段ボールで内側からふさがれてました。

なんだか寒気がして早々に帰りました。