とにかく怖い話。コミュの百鬼夜行

２回目です。
また書かせていただきました。
怖くなかったり、
つまらなかったらすいません↓↓(とゆうか、怖くないです。多分…)

私の家には３匹のわんこがいます。
毎週決まった曜日に散歩当番があり、私は夜と夜空(星)が好きなので基本的に21時～24時の間に散歩します。

ちょうど、去年の秋頃でした。
その日もいつもの様に夜遅くに散歩をしていました。

散歩コースは母校の小学校を大きく一回りするいつものコースです。

普段から母には
『学校の側は暗いし人通りが少ないから、夜遅くには通るな』
と、言われています。

が！

暗くて、人通りが少ない…

通るに決まってるじゃないか！！

うちのわんこはビビりなので、擦れ違うわんこによく吠えます。

いつも
『すいません…↓↓』

と、謝るのも面倒です。

なので、人通りをさけ、ゆっくりと歩いていました。

普段通り、何事もなく散歩して、最後の直線の道に入りました。

その道は学校の真横で、職員玄関がある裏門…と呼ばれていた門の真ん前を通ります。

職員玄関には、非常口を示す緑の光が見えます。

『学校の窓に何か映ったりしないかなぁ…』

などと能天気にも莫迦なことを考えつつ、トロトロと歩いていました。

学校とは反対に一本行くと、環七があるので、いつもは割と五月蝿いのですが…

その日は気付くと
犬の首に着けている鈴の音しかしていませんでした。

『あれ？なんか静か…　信号で止まって車通ってないのかなぁ…　なんだか、静かで嬉しい☆』

なんて、浅はかにも喜んでました…

ぼけ～っと、空を眺めながら歩いていると
突然、犬が座り込みました。

それも３匹全員…

いつもは『待て』をしても、２匹は座ることは絶対ないのですが…

『おかしいな…疲れたって距離歩いたわけでもないのに？？？』

行くよぉ！
と声をかけても、座り込んだまま…
すると、霊感が一番強いと思われるわんこが、遠吠えのように吠えはじめました。

(このこ、たまに一点を見つめてたり、壁に向かって吠えたりしてます。)

『ちょっと、夜遅いんだから駄目だって！』

迷惑だから、吠えちゃ駄目よ！
とわんこに言っても聞きゃしない。

『もうっ！』と若干腹が立ち、怒ろうとした時…

街頭が消え始めた…
ぽつぽつと私の後ろから一つ一つ消えて行くのです。
そこはもう、学校の端の辺り…3/4くらいの位置にいました。

目の前には、十字路があり、その私からみて横、左に行けば環七に出る道も、右から左へと一つ一つ街頭が消えて行きました。

しかも、それだけでなく家の電気も消えて行くのです。

『停電？……………それにしては静か過ぎる！誰の声も聞こえない…！ってか暗いくて何も見えない↓』

とりあえず、わんこを手探りで抱え、その場にしゃがみました。
辺りを見まわしても、誰もいない、誰の声もしない。

『…？！そういえば、さっきから車の音すらしないっ！？』

やっと恐怖にかられた頃、遠くからオレンジ色の光が見えてきました。
それに何だか妙な音が聞こえて来た…

その光は、段々と近付いて来て、段々と増えていく…
目の前の十字路を右から左へと向かっているようだ。

近付いて来ると、変な音は、お祭りみたいな音楽なことが解った。

じぃ～っと見ていると…
光は魑魅魍魎、有象無象の変な奴らが持っている提灯みたいなものだった。提灯はちょうど、ほおずきに似た形をしていた。

『えっ？えっっ？？…何これ？？？』

驚いて、私は座り込んでしまった。
後はただ、その行列が過ぎるのを見ていた。
よく見ていると、民俗学の本のイラストで見たような、『妖怪』にそっくりなのが何人(？)もいた。

『…百鬼夜行？』

その行列の中には、たまにこちらをチラッと見るものもいたが、別に何をするわけもなく、そのまま流れて行った。
一人(？)外れて、こっちに寄って来たが、わんこに吠えられ戻って行った。

しばらくして、鼠みたいなちっこいのが何匹か歩いて行った。
彼らが殿りみたいだ。

気付くと電気がついていて、音も戻っていた。

放心状態の私を尻目に、わんこ達は何事もなかったかのように歩き出した。

いつまでも道路に座っているのもあれなので、立ち上がり、家に帰って行った。時計を見ると、20分は見ていたはずなのに、全く時間がたっていなかった。

都会であんなものが見えるとは、思わなかった。
後々考えると、夢かもしれない…
でも、あの日は、ほおずき市の日だった。

長文、駄文ですみません。
お付き合いありがとうございました。
少しでも楽しんで頂ければ幸いです。