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朝鮮映画研究会コミュの『金姫と銀姫の運命』(금희와 은희의 운명)

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『金姫と銀姫の運命』(クミトウニノウンメイ / 금희와 은희의 운명)

劇映画.1974年.カラー.シネスコ.100分.
朝鮮2.8芸術映画撮影所.

朴学/厳吉善監督.
白仁俊脚本.
鄭翼翰/李煕成撮影.
チェ・ビョングク/シン・テギョン美術.
リ・ハクボム/金吉学作曲.
平壌血の海歌曲団演奏.

英語題名:The fate of Kum-hui and Un-hui
中文題名:金姫和銀姫的命運

鄭春蘭(金姫,銀姫の二役)
金光文(玉賢山)
チェ・ミョングァン(韓炳浩)
金承吾(パク・モンギュ,金姫と銀姫の実の父)
リム・チュンシル(ソンニョ)
文貞福(チョンオク)
金鉄(韓昌植)
リ・ジョンウォン(恵淑)
チュ・ソンヒ(ボクスン)
ハン・ソクボク(春川の酒場サクラの主人)
全在淵(イン・スジョン)出演.

離散家族の問題をテーマとした作品.解放後の韓国をスラムとして描き,北の優位性を宣伝している.反動分子統治下の南朝鮮で,生まれて間もない双子の姉妹,金姫と銀姫は父母を失うが, 金姫は画家の玉賢山に引き取られ北朝鮮へ行き, 銀姫は漁師の韓炳浩に助けられ,南にとどまる.成長した金姫は人々に愛される舞踏家になる.玉賢山は北に逃れてきた韓炳浩と再会を果たし,南に残った銀姫の悲惨な運命を知る.

物語:芸術団の歌手・金姫は,ある日,百貨店で父が自分をモデルにして描いた絵を買う青年を見かけた.その青年は絵を見て銀姫という名を口にした.
金姫の父,玉賢山は,解放直後のことを思い出していた.画家を目指していた青年・賢山は元山からソウルを目指して田舎道を歩いていた.すでに親はなかった.夜になり雨が降り出す.雨宿りをしていた掘立小屋で,賢山は漁師の韓炳浩と知り合う.炳浩は自分の住む島に米軍の基地ができて漁がよくできなくなったことを嘆いた.そこに金姫と銀姫と名づけられた双子の女の子の赤ん坊を抱えた男がやってくる.疲れ切ったその男はパク・モンギュという田舎の学校の音楽教師だった.かつて作詞作曲した歌に「白頭山」という言葉があったことで逮捕され,一ヶ月拷問にあった.解放になったが妻は死に,芸術活動も自由ではないと嘆いた.平壌に金日成が凱旋したと聞き,行ったこともなく,知人もいないが,平壌で子供を育てながら曲を作って暮らしたいと思っている.しかし力尽きたモンギュはその夜,息を引き取った.
賢山は赤ん坊を引き取ってソウルへ向かおうとするが,炳浩は銀姫を引き取る.島に帰った炳浩を迎えたのは妻とお腹を空かせた四人の子供.五人めのヨンスギは餓死していた.それでも妻は夫が連れて来た銀姫を可愛がった.
ソウルへ辿りついた賢山は,風邪をこじらせた金姫を病院に連れて行くが,お金がなかったので治療を断られた.決意した彼は,鉄条網をくぐり38度線の北へ向かう.北側の病院では治療費は不要で,金姫は手厚い治療を受けて回復した.

再び現在.賢山は出張で海辺の港町へ行く.港の労働者の絵を描くためである.賢山は港で働く炳浩を訪ねた.20年ぶりの再会であった.炳浩は二人の息子とともに韓国を逃れて北朝鮮に来ていたのであった.炳浩の家には賢山の描いた金姫の絵が飾られていた.絵を買った青年・昌植は炳浩の二男だった.船舶技師である昌植は,仕事の合間に小説を書いていた.それは銀姫をモデルにしていた.

(小説)韓国の漁村で暮らす一家.歌と踊りの上手い銀姫は兄弟や友人の恵淑と,貧しいながらも明るく暮らしていた.銀姫の歌の上手さを知った船主が,銀姫に街に出て歌の仕事をしないかと持ちかける.初めは断る銀姫だったが,家の借金を短期間で返せるという話を聞き,家族の反対を振り切って,恵淑とともに島を出た.

賢山は,モンギュが描いた譜面を炳浩から受け取る.銀姫の産着に入っていたものである.平壌に持ち帰った譜面を,実の父の作とも知らず,金姫は歌ってみる.「この歌を作ったのは,お父さんの知ってる人?」.賢山は「生きていれば,立派な芸術家になっていただろう」と答える.港でのスケッチをもとに,賢山は新作絵画の制作に取りかかった.
金姫の劇団が港に出張公演に出かける.船上で公演をするが,それは炳浩や昌植の働く船だった.いきいきと歌い踊る金姫を見て,炳浩は銀姫のことを思う.

(回想)春川の場末の酒場サクラで働く銀姫と恵淑.恵淑は身体を壊して伏せっていた.炳浩は銀姫に会いにサクラを訪ねてくる.店で歌う銀姫の姿を不憫に思う.再会を喜んだのもつかの間,千ウォンの借金はなぜか8万ウォンに膨れ上がっていた.やくざのような店主にくってかかった炳浩は殴られた末に,営業妨害で逮捕された.連行される炳浩を見て泣く銀姫.

(小説)島に戻った炳浩は船主に詰め寄る.逆上した船主は懐からナイフを出す.駆け付けた昌植が石で船主の頭を殴ると,彼は死んでしまった.炳浩と昌植,そして昌植の兄の三人はそのままボートで海に逃げるが,遭難してしまい北朝鮮に辿りついた.
家に帰りたい銀姫は店を飛び出すが,交通事故に遭い,脚に大けがをする.治療するお金もなく,スラム街に潜んで傷が癒えるのを待つしかなかった.

金姫たちの芸術団は工場の慰問に行く.そこである女性行員から「金姫さんですか?」と声をかけられる.彼女は炳浩の長男の妻で,銀姫のことを家族から聞かされていたし,金姫がモデルになった絵も見ていた.なぜ私を知っているのかと尋ねた金姫に,彼女は口をつぐんだ.平壌に戻った金姫はいろいろ悩む.なぜ昌植は父・賢山の持ってきた譜面と同じ歌を歌っていたのか….
昌植から賢山宛に大きめの郵便が届く.受け取った金姫は中を見てしまう.その頃,賢山と妻は,金姫に真実を告げるべきか話し合っていた.
金姫は封筒に入っていた昌植の描き上げた小説の原稿を読む.

(小説)松葉杖をつきながら家に帰った銀姫は,幼子と極貧の生活を送る母と再会した.すでに家も取られ,貧民窟で一緒に暮らす銀姫.

すべてを知った金姫は,父・賢山に「それでも私はお父さんの娘よ.そして父なる首領様の娘よ」と言う.

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