この映画を観よう！コミュのトランスアメリカ

フェリシティ・ハフマンの女優魂をみて下さい。

心は女性、肉体は男性というトランスジェンダーのブリーが主人公。
これは、まだ見ぬ父を探す息子トビーと
彼の父ということを隠したまま彼と一緒に旅するブリーのロード・ムービー。
そんな２人が旅の終わりに見つけた物は…。

知らないで観るとブリー役は間違いなく男の人が演じてると
思ってしまうと思います。ぼかしなしのシーンもでてくるし（笑）
それに予告や雑誌の写真でも
どうみても男の人が女装をしてるとしか思えないし。
でも実はそれを演じてるのは「デスパレートな妻たち」で
有名なフェリシティ・ハフマンという女優さんです。
この役で彼女はゴールデン・グローブ賞のドラマ部門で主演女優賞を獲得、
そしてアカデミー賞主演女優賞候補にもなりました。
それも納得の演技です。
ほんと彼女の演技をみるだけでもこの映画を観る価値があると思います。
ちなみに、この作品のエグゼクティブ・プロデューサーは
彼女の夫であり俳優のウィリアム・Ｈ・メイシー。
トランスジェンダーを主人公にした作品っておもい作品になりがちだけど
この作品は、途中には笑ってしまうシーンも盛り込まれていて
観終わった後はすごい爽やかな気分になります。
（エンド・クレジットで流れるドリー・パートンによる
"Travelin' Thre"がまたすっごいイイ曲で胸が熱くなります）
笑いあり、涙ありで、ちゃんとその中に
トランスジェンダーであるがゆえの苦悩（家族との対立とか）を
盛り込み、誰が観ても共感できる作品に仕上げた脚本がすばらしいと思います。

TRANSAMERICA （２００５アメリカ・イギリス）
監督・脚本：ダンカン・タッカー
出演：フェリシティ・ハフマン　ケヴィン・ゼガーズ　グレアム・グリーン
　　　　エリザベス・ペーニャ　フィオヌラ・フラナガン　キャリー・プレストン