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NPO法人POSSEコミュの『POSSE vol.4』7月上旬書店発売!

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『POSSE vol.4』がいよいよ発行です!
7月上旬〜中旬には書店にならぶ予定です!
一足先に入手されたい方は、雑誌『POSSE』ホームページ
http://npoposse.jp/magazine/">http://npoposse.jp/magazine/
からご注文ください。
定期購読をされている方、ホームページから注文された方は、7月はじめにはお届けできます。

さて、今回の特集は「労働組合」と「格差論壇」です。

【特集1】労働組合の新時代

「派遣切り」「派遣村」を経て、いま日本においても従来の「企業福祉」的な社会のあり方が崩れ、新しい福祉国家が必要とされてきている。本特集の前半では、そうした労働組合の社会的機能や歴史をふまえ、日本の労働組合に必要な戦略と運動について展望する。後半では、地域の人々、外国人、そして若者を支える新しい労働運動について紹介する。旧来の日本型組合がとりこぼしてきた問題に取り組んできたからこそ、そこには新しい社会をつくる可能性があるのではないだろうか。
こうした理論と実践から、労働組合がつくる新しい社会の可能性を考えたい。

◆「労働組合が社会をつくる ―市民社会からグローバル化へ―」 
 田端博邦(東京大学名誉教授)
労働組合は社会をどのように変え、そして変えていくことができるのか?
その起源であるクラフトユニオンから、市民社会、福祉国家形成における役割まで、労働組合の歴史をわかりやすく解説。
そして、ヨーロッパの労働組合と比較しながら、日本の労働運動の限界を指摘、さらにはグローバルな労働運動の最前線を紹介するロングインタビュー。

◆「大失業時代における労働組合のヘゲモニー戦略」
 木下武男(昭和女子大学教授)
これまでの日本の労働、社会保障のあり方を改めて問い返し、労働組合がどのような福祉国家を構想し、その実現のためにどのような実践が求められているのかを議論しています。

◆座談会「立ち上がる新世代の若者ユニオン―最前線の現場から―」
 河添誠(首都圏青年ユニオン)×菅野存(東京東部労組)ほか

○全国に広がるコミュニティユニオンの活躍
 ◆1:「前例がないからやるんだ! 〜コミュニティユニオン30年の闘い〜」
  高井晃(東京 ユニオン)

 ◆2:ルポ「山形・福岡で広がるユニオン 〜相談とネットワークが地方の運動をつくる〜」
  梁英聖(ライター)

◆「なぜ外国人労働者のユニオンが成功したのか ―文化の壁と不安定性を超えて―」
  ウラノ・エジソン(上智大学講師)

◆「使い捨て」正当化の法的根拠をめぐって―ユニオンの期間工裁判の歴史的意義―」
 今野晴貴(NPO法人POSSE)

◆「労働組合の歴史と役割がわかるミニブックガイド」 本誌編集部

◆コラム「ユニオンのここがすごい!」 本誌編集部


【特集2】「格差論壇」の座標軸

若者の格差をめぐる言説はここ数年で非常に大きな盛り上がりを見せている。しかし、なかには格差を「消費」するだけのメディアや言説も少なくはない。また、一見格差を是正するとみせかけて、貧困を生み出してきた構造やその転換の必要性から眼をそらすような議論や政策も出されている。さらには、自己満足の言説に陥り、若者にとどかない、あるいは社会を現実的に変えることのできない抽象論・理想論になっているとの批判もある。いま立ち止まって、この論壇を見渡す必要があるのではないか。格差社会をどのようなシステムに変えていくのか。そしてそのヴィジョンを実現するためには、どうやって社会の構造へ、そして「当事者」へとはたらきかけていけばいいのか?

○特別企画 「格差論壇」MAPのゆくえ

「「格差論壇」MAPのゆくえ」では、格差論壇を政策の観点から4つの象限に分類するという木下武男さん考案の「「格差論壇」MAP」をもとに、五十嵐仁さん、濱口桂一郎さんのお二方に登場していただき、それぞれの分析を披露していただいています。さて、本誌4号に掲載している「格差論壇」MAPですが、問題提起として本コミュでもご紹介します。(上図参照)
この図は2つの座標軸で構成されており、縦軸にジョブ派―年功派、横軸に規制緩和派―規制強化派(第一象限側に国家・ユニオン、第四象限側に慣行・社会的規範)があります。そして4つの象限、第一象限が福祉国家派、第二象限がジョブ型競争社会派、第三象限が「構造改革」派、第四象限が既存労組・諸政党となっています。この木下マトリクスをもとに「格差論壇」をマッピングしていきます。

 ◆「「格差論壇」MAPとは何なのか」
  木下武男(昭和女子大学教授)

 ◆「私は「格差論壇」MAPをどう見たか?」
  五十嵐仁(法政大学大原社会問題研究所教授)

 ◆「私は「格差論壇」MAPをどう見たか?」
  濱口桂一郎(独立行政法人労働政策研究・研修機構統括研究員)

◆座談会「「ニート論壇」って言うな!〜「セカイ系」化する論壇か、論客の「精神の貧困」か〜」
杉田俊介(有限責任事業組合フリーターズフリー)×増山麗奈(超左翼マガジン『ロスジェネ』編集委員)×後藤和智(『おまえが若者を語るな!』著者)

◆「「やりがい」は間違っちゃいない! ―若者の力を生かすセーフティネット論―」
阿部真大(甲南大学講師)


◆「金融危機後の雇用対策はなぜ問題なのか」 本誌編集部

◆「労働と思想? サルトル ―ストライキは無理くない!―」
永野潤(大学非常勤講師)

◆書評 今野晴貴『マジで使える労働法』

コメント(11)

「「二ート論壇」って言うな! 〜「セカイ系」化する論壇か、論客の「精神の貧困」か〜」は、
その穏やかならざる「バトル」もさることながら、「かみ合わない議論」に含まれた「格差論壇」の課題をぜひ読みとっていただきたいと思います。

ちなみに濱口さんは読まれる前から本号をフライングで紹介してくださってましたね。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/posse-146b.html
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/posse-fb68.html

ほかにも、執筆者の方では

後藤和智さん(上の書き込みありがとうございます)
http://kgotoworks.cocolog-nifty.com/memo/2009/07/h2177-9acf.html

五十嵐仁さん
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2009-07-07

杉田俊介さん
http://d.hatena.ne.jp/sugitasyunsuke/20090627

らがご紹介くださってます。ありがとうございます。
ちなみにもう全国で書店販売は始まってますので、ぜひ店頭でもお買い求めください。(宣伝)
定期購読はこちらからです。http://npoposse.jp/magazine/order_form.html
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/posse-d9eb.html
またしても(今号だけで4度目…!)濱口さんのブログですね。
阿部真大さんのインタビュー『やりがいは間違っちゃいない』についてです。

このインタビューにまで突っ込んでくれて非常にうれしいですね。
かなり今号(特に特集2、「格差論壇」の座標軸)は議論の余地がたくさんあるというか、格差論壇について問題提起をものすごくしているつもりの企画ですので。

正直なところ、いずれも固い内容なので読み手にリテラシーが求められますが、ぜひ多くの方に手にとって、これは違うんじゃないか、これは自分はこう思うなど、議論していただければと思います。
http://renaart.exblog.jp/11925614/
『「二ート論壇」って言うな!』
増山麗奈さんにも紹介していただいてますね。
http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20090713/p1
サルトルを執筆してくださった永野潤さんですね。
http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20090710
労務屋さんもブログでコメントしてくれているようです。なかなか辛口…。
えーと五回目ですよ濱口さん。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-ec83.html
上のブログに対する応答ですね。
おくればせながら、昨日購入
個人的には、阿部真大さんの話に興味津々です
労働法の研究者の一人として、Posseにはいつも注目しています。

田端先生も濱口先生もよく存じ上げているので最新号の記事は興味深く読みました。

日本の労働組合運動をどういう方向に持っていくかについて、誌上での共通認識は、おそらく連合とも日本経団連とも、もちろん民主党政権の主流とも異なるのだと思います。私は、日本は一度労働組合運動をスクラップ・アンド・ビルドすべきではないかと思っています。

理由の一つは、日本の労働組合が先進国中で最も弱く、最も衰退が著しいという状態になってしまった大きな理由の一つが、高度成長期の正社員組合と使用者との労使関係がそれなりに成功体験として残ってしまっていることにあると思うからです。 変革の実現は、こうした成功体験を引きずっている限り見込めないのは明らかです。暴論は承知の上ですが、このさい思い切って連合を解散し、それぞれの単位組合や連合体が独自に進むべき道を模索し、あらためて志向の一致する労働組合同志の連帯をめざすべきではないかと思います。

スクラップ・アンド・ビルドが必要なもう一つの理由は、大労組の幹部に労働法の知識があきれるほど欠けている現実を変える必要があることです。ユニオン・ショップ制で何の努力もなく組合員が加入してきて、チェック・オフによって座っているだけで組合費が入ってくるという状態にあぐらをかいている幹部たちは、労働法の本当の意義など理解しようとさえ思わないでしょう。これだけ雇用が多様化している中で、なお連帯の輪を広げられない大労組はいったん解散して、誓約集団としての新しい労働組合を結成したらよいのではないかと思います。そこでは、武器としての、あるいは自らを律する指針としての労働法の意義が、はるかに強く意識されるはずです。

全国の津々浦々で萌芽の見える新しい労働運動が、既成の高度成長期型労働組合に妨げられずに成長することを心から願うとともに、理論的・政策的側面からささやかな関与もできれば、と思います。

今後もよい記事の掲載を期待しています。

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