ファラに替わり、その妹という設定で、第2シーズンから加入したのが、クリス役のシェリル・ラッドだ。彼女の登場編 "Angels in Paradise" は、ハワイ・ロケの2時間スペシャルとなった(日本では1978年8月30日、水曜ロードショーで「チャーリーズ・エンジェル」のタイトルで放送。再放送時は前後編に分割)。シェリルも人気が出て、日本ではサントリーVSOPのコマーシャルに出演。このシーズンの全米年間視聴率は、第4位を記録し、シリーズ全体のピークとなった。
第3シーズン初回の "Angels in Vegas" は、ラスベガス・ロケの2時間スペシャル(日本では1979年7月18日、「チャーリーズ・エンジェル・イン・ベガス」のタイトルで、水曜ロードショーで放送)。同じABC放送のドラマ「ベガス」とのクロスオーバーが行われ、主人公ダン・タナー役のロバート・ユーリックとの共演が実現した(ただし、ラスト・パートのみの出演)。だが、このシーズンでサブリナ役のケイト・ジャクソンが降板。番組もマンネリ化してきたのか、全米年間視聴率も、第12位まで後退した。
第5シーズンは、シェリーに替わって、タニヤ・ロバーツ(ジュリー)が登場。彼女の登場編、2時間の "Angel in HIding" は、1時間の "To See an Angel Die" と合わせて3時間スペシャルとして放送された(日本では、通常の1時間枠で分割して放送)。しかし、視聴率の低下はとどまるところがなく、シーズンの途中でシリーズ打ち切りが決定し、タニヤの出演は、わずか16回にとどまった。彼女は後に、映画「007 美しき獲物たち」で、ボンド・ガールとなっている。
ところで、第4シーズンの頃、当時ハリウッド進出を企図していたピンク・レディーが、次期チャーリーズ・エンジェルに決定したという情報が、マスコミから流された。どの程度の信憑性があったのかは不明だが、実際にエンジェルになったのは、前述の通りタニヤ・ロバーツであった(しかし、ピンク・レディが米国進出を狙っていたのは事実で、バラエティ番組 "Pink Lady and Jeff" のテレビ放映が実現した)。アジア系エンジェルの登場は、映画版「チャーリーズ・エンジェル」(2000年)のルーシー・リュー(役名アレックス・マンディ)まで待たなければならなかった。ちなみにこの時のスタントは日本人の西脇美智子である。