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懐かしい物ふぁんくらぶ♪コミュの白獅子仮面

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解説

60年代にいくつかの特撮テレビ作品を製作していた日本電波映画はどちらかと言うと『矢車剣之助』『天馬天平』などの時代劇で知られていた。時代劇の本場・京都に設立され、当初は撮影所を持っていた会社なので当然といえば当然だろう。後に同社は大和企画として新たなスタートを切るが、73年の変身ブーム真っ只中には得意の時代劇と変身ヒーローを合わせた作品を製作。それが『白獅子仮面』であり、当初はパイロットフィルムも製作されていた。ただし、パイロット版の主演はテレビシリーズの三ツ木清隆氏ではなく、ヒーローのデザインもモチーフの鏡獅子により近いイメージであった。
 時代劇の変身ヒーローといえば、当時すでに『快傑ライオン丸』『変身忍者嵐』『魔人ハンターミツルギ』といった作品があったが、いずれも主人公は忍者であり、変身は忍法のひとつとして解釈されていた。そんな中で登場した『白獅子仮面』は同じ時代劇でも主人公が十手持ちである点が他の作品と一線を画している。十手持ちが主役の時代劇は大人向け作品にはいくらでもあるが、30分枠の子供向けとなると極めて珍しい。その上、職位は同心より上の影与力だというのだからなおさらだ。
 忍者が主役ならば、当時は東京郊外の造成地でも撮影が可能だった。しかし、十手持ちが主役だとそうはいかない。舞台は町中になりざるを得ず、セットが必要不可欠になる。『白獅子仮面』は京都に撮影所を持つ京都映画株式会社(現在は松竹京都映画株式会社)が製作協力していたからこそ可能ならしめた企画なのだ。そしてセットだけでなくスタッフが時代劇専門のエキスパートだったことも幸いし、本シリーズの持つ荒唐無稽さと時代劇らしさの微妙なバランスを保っていた。主人公がパンタロンや赤い陣羽織を身につけていても、ちゃんと時代劇に見えるのは見事という他はない。『柳生武芸帳』シリーズや『伊賀の影丸』等、多くの時代劇映画を手がけた阿部皓哉氏の明朗快活な音楽の力も大きい。まさに京都の職人が結集して生まれた作品と言えよう。
 また、本シリーズは、妖怪モノとしての側面も持っている。毎回様々な妖怪の登場するテレビ映画といえば、妖怪漫画の大家水木しげる先生原作の『悪魔くん』や『河童の三平妖怪大作戦』が60年代に製作されていたが、70年代の変身ブームの中で妖怪を敵に設定したのは本シリーズが初めてだった。放送当時のアピールポイントもまさにそれであり、カラカサ小僧やのっぺらぼうなど、誰でも知っているおなじみの妖怪が登場することが雑誌や新聞で謳われていた。しかし、なぜか初期の四話分では「妖怪」ということばがまったく使われていなかったりする。第一話に登場したのも狼仮面という、名前からしてあまり妖怪っぽくないキャラクターであり、本当に妖怪モノとして売り出そうとしていたのか疑問に感じる部分もないではない。
 時代劇ということもあってイメージ的には『妖怪百物語』を始めとする大映妖怪シリーズに近いものがあるが、妖怪を徹底的に悪役に仕立てているところが大いに異なる点である。しかも同種の妖怪の着ぐるみが毎回三〜五体ほど製作され、映像では着ぐるみの数以上に見せることが多かった。敵キャラは毎回一体というのが暗黙の了解だった当時の特撮番組において、これはかなり贅沢なことだ。また、明暗をくっきり映し出すライティングは妖怪の迫力を増すのに実に効果的だった。
 ところで、全話の特撮を担当したのは、大和企画の前身・日本電波映画で『宇宙Gメン』や『アゴン』を手がけていた影山晴紀氏。戦前に円谷英二氏のもとで仕事をしていたという経歴を持つ影山氏は、妖怪の不思議な妖力を巧みに具現化しており、特に第二話でカラカサ小僧の群れが空中から次々と急降下してくるシーンは圧巻。シリーズを通しても名場面のひとつと言えるだろう。ただ、他の回は特撮と言える場面は少なく、白獅子仮面に倒された妖怪の身体が消え去る際に合成が使用されているくらいだった。

 
●キャラクター


■剣兵馬(三ツ木清隆)・・・・・・大岡越前の影与力にして懐刀。武芸に長け、正義感が強い。そのため越前の信頼は厚く、選りすぐりの同心で結成された武装同心隊の指揮を任された。二丁十手を愛用し、変身しなくても一人二人の妖怪ならば倒すほどの腕を持つ。
■白獅子仮面・・・・・・神から力を授かった剣兵馬が二丁十手を合わせ、"獅子吼"することによって変身した姿。主要武器は鞭。刀や手裏剣も併せて使用し、妖怪たちを次々と倒していく。刀に光を反射し、その光に乗って瞬間移動することもできる。
■大岡越前(清川新吾)・・・・・・南町奉行。江戸の平和を守ることに尽力しており、善良な人々の支えとなっている。だが、それだけに妖怪たちに命を狙われることも多い。兵馬や同心たちに警護されているが、自らも剣の達人であり、妖怪相手に戦うこともある。
■妹縫(瞳順子)・・・・・・大岡越前の妹。兄同様、常に江戸の人々の平和を願っている。小柄の名手でもあり、何かと事件に首を突っ込みたがる。そのたびに兵馬にたしなめられるのだが、妖怪の術にかかって敵に利用されることもしばしば。
■田所源八(古川ロック)・・・・・・南町奉行所に勤める同心。怪力の持ち主だが、人間相手ならまだしも妖怪相手だとつい弱腰になり、ドジばかり。犬に弱いという弱点もある。だが、腹黒さのない気持ちのよい男で、年下の兵馬にも彼の実力を認めて敬意を払っている。
■一平(千代田進一)・・・・・・源八と常に行動を共にする目明し。ドジばかり踏んでいる源八に対し、馬鹿にしたような態度をとることも少なくない。
■火焔大魔王(声 山本弘/第1〜6話、千葉敏郎/第7〜13話)・・・・・・妖怪たちを繰り出して江戸を我がものにしようと企む悪の帝王。強大な魔力を持ち、野望を前に立ちふさがる大岡越前と剣兵馬の命を狙う。最終話では自ら立ち上がり、刀から高熱の光を発して白獅子仮面を苦しめた。

 
●データ

オープニング
http://www.youtube.com/watch?v=pDwk02lAUzw&NR


1973年4月4日〜1973年6月27日
日本テレビ系 毎週水曜午後7:00〜7:30放映
カラー 30分 全13本 大和企画作品

[スタッフ]
企画・制作/松本常保  プロデューサー/川口晴年(日本テレビ)、那須大八、井上健  脚本/淺間虹兒、石川孝人、小谷正治、小池俊司 監督/淺間虹兒、小野登、八束基 撮影/西前弘、田辺皓一  照明/松本久男 編集/木村幸雄 助監督/斉藤寿也  音楽/阿部皓哉  美術/川村鬼世志  調音/本田文人  音響効果/鈴木信一  タイトルバック絵/古城武司  装飾/真城一夫  特殊効果/須藤一良、遠藤茂  記録/原淳子、牛田二三子  特撮/かげやま晴紀  装置/新映美術工房  床山結髪/八木かつら  衣裳/松竹衣裳  協力/日本染芸  殺陣/二階堂武  特技/宍戸大全  スチール/佐野秀男  進行/大志万宣士  監督助手/服部公男  撮影助手/土岡勲、小林善和  照明助手/山口孝雄  編集助手/鎌苅エリ子  デスク/佐浪正彦  ナレーター/重久剛  造型/秋山重平(ゼン工芸)  現像/東洋現像所  製作主任/水上輝雄、寺川省三  制作/大和企画  協力/宝塚映画、京都映画

[キャスト]
白獅子仮面、剣兵馬/三ツ木清隆  大岡越前/清川新吾  妹縫/瞳順子  田所源八/古川ロック  一平/千代田進一  火焔大魔王/?  魔王の声/山本弘(1〜6話)、千葉敏郎(7話〜13話)  ナレーター/加藤也朱雄(1〜4話)、重久剛(5〜13話)  出水憲司  エクラン剣技会  美鷹健児  梶原伸隆  松尾勝人  横堀秀勝  橋本和博(7話〜13話)  広田和彦  加藤伯明  宮谷隆俊  丸尾好広  村山茂

コメント(2)

三ツ木清隆だぁ!!
若い頃から時代劇なんだ。

 
ミツキさん今は何やってるんでしょうね?

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