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懐かしい物ふぁんくらぶ♪コミュのウルトラファイト

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 「ウルトラファイト」。それは、知る人ぞしる隠れウルトラシリーズである。これをウルトラシリーズ扱いすることは侮辱に当たるという人もいるらしいが、歴としたウルトラシリーズである。
 内容としてはウルトラマン、ウルトラセブンそれぞれの本編から怪獣との格闘シーン及び、怪獣の暴れるシーンのみをピックアップしてつくられた初期の抜き焼き編と、俗に「怪獣プロレス編」と称される、着ぐるみを使った造成地での新撮編の2種類がある。面白いのはもちろん「怪獣プロレス編」である。
 1970年9月28日からTBS系で夕方5:30から5分枠で放映され、ウルトラシリーズの順番としては「ウルトラセブン」と「帰ってきたウルトラマン」の間に位置する。

【その背景】
 怪獣ブームが去り、円谷の番組製作にブランクが出来たときに、「支出ゼロの番組を作ろう」という円谷一の一声で、満田かずほが企画を書き上げた作品である。
 低予算で作らなければならないと言うことで、満田は、今までの本編からバトルシーンのみを流用した「ウルトラファイト130」なる企画を上げた。この130という数字は、Q、マン、セブンの登場怪獣たちの総数にほぼ近いものであり、いわば映像で見るウルトラ怪獣大百科的なものであった。
 しかし、Qのフィルムは使用せず、マン・セブンだけを使うことに決定。放映局もTBSと決まったものの、放映期間などの都合から、それだけでは足らない事が判明。ゴモラやキングジョー、ザンボラーといった怪獣が暴れるシーンで見応えのある物はそれだけをさらに抜き焼きをした。

 次にひらめいたアイデアとして、残っている着ぐるみを使う事と相成った。多少の人件費はかかるものの、普通の番組よりは全然安い。また撮りだめがきくために、沢山の話が一気に出来上がってしまう。あとはこれの編集作業だけである。脚本はあって無いようなもの。タイトルはスポーツ新聞の見出しなどからひねって作り上げられた。こうして出来上がったのが「ウルトラファイト」である。だがこういった点から、放映当時マスコミなどから「円谷の出がらし商法」などと叩かれてしまう。
 出がらしと言われるだけあってハッキリ言って本作はトホホな内容である。しかし、トホホな内容だからと言ってダメというわけではなく、特に第2次怪獣ブームで育った当時の子供たちにとっては忘れられない「ウルトラシリーズ」である。また、この放送に合わせてスポンサーのブルマァクが怪獣人形を発売しており、新マン以降のウルトラブームの先駆け作品とも言えるだろう。

 何をとち狂ったか、バンダイ・エモーションレーベルから全話(正確には全話−1話+α)を収録したLD−BOXが発売されてしまった(現在は廃盤)。興味を持った人は中古屋を探しまくるか、持っている人に見せてもらうがよろしい。そのうちDVD化もされるであろう。(尚、初回プレス分にはNG版新マン第2話とサークロラマ(無音)が映像特典として収録)
 また、アトラクパートでセブンが活躍するからか、レンタル店などに並ぶウルトラセブンのビデオソフトにも、映像特典扱いとして数話が収録されている。

【見どころ】
 初期の抜き焼き編は、ハッキリ言って本編さえ見ていれば別に見なくてもよろしい。ただ、マンやセブン以外(科特隊やU警備隊)が倒した敵との戦いに関しては、面白いので見ても良いだろう。というのも、基本的にマン及びセブン対怪獣という図式なので、セブン対キングジョーだと、本編ではキングジョーはU警備隊の撃ったライトンR30爆弾で倒されるのだが、U警備隊がいないファイトの世界では、突如として自爆してしまうのだ。これを本作内では「自壊作用」と呼称する。

 しかしなんと言っても見逃せないのが、後半の怪獣プロレス編。造成地などで繰り広げられる、意味のない戦い(たまにあったりする)。これは後になるほどくだらなくなってくる。特に最終編である海編のくだらなさは最高だ。
 また、ウルトラファイトでは、マン・セブン本編では決して使われないであろうサブタイトルにも注目したい。当時のスポーツ新聞の(主にプロレスの)見出しから取ったという、作品本編と関係あるのかないのか分からない、これらサブタイトルも要チェックだ(主に怪獣プロレス編)。

 ここまでは見所だったが聞き所もある。この作品は、当時TBSのアナウンサーだった山田二郎アナを起用しており、そのプロレス風実況解説が、後半を『怪獣プロレス編』と言わせる所以であろう。山田アナのナレーション録りは、一度本編を見てもらい、二度目に思いつくままに喋ってもらったという。

ナレーター(山田二郎)
毎回面白いナレーションで楽しませてくれる、この作品の命ともいうべき人。初期の作品では若干実況のテンポが悪かったりするのだが、怪獣格闘の実況なんて初めてだろうから無理もない。
ウルトラセブン
アトラクション用の着ぐるみ。なぜかウルトラマンの声を出す。
自然を愛する無敵のヒーローだが、他人をあざ笑ったり可憐な花を弄んだりする悪い癖もある。しかし自分が悪い時は素直にあやまる。時には怪獣同士の対決のレフェリーや仲裁もする。だがいつも結局自分も戦う羽目になる。円月殺法の使い手であり、宇宙陰陽の構えや二天流も体得している。更に、三角切りやマキシ斬りなど多彩な技を持つ。だが、飛び道具には弱い。
アギラ
本編で使用された着ぐるみ。色黒になったようだ。首が上を向いていてマヌケ。
ウーが宿命のライバル。セブンの子分だがひたすら弱い。いつもセブンに助けてもらっている。
ウー
アトラクション用の着ぐるみ。毛がボサボサで顔も見えない。毒蝮三太夫が「まるで安達ヶ原の鬼婆だ」と言ったとか。
喧嘩屋の異名を取り、怪力の持ち主で狂暴。手数が多いことでは定評がある。全身毛だらけなので濡れると体が重くなるのが弱点。実は女で、髪に花を飾った姿はラブリー。イカルスが彼氏。座頭だったこともある。
エレキング
アトラクション用の着ぐるみ。首が長くて、ぬぼーっとしている。
昼寝が大好きで寝起きは機嫌が悪い。喧嘩も好きで逆エビが得意。約束の時間を守らないルーズな面がある。イカルスが宿命のライバルであり、彼女でもある。自分の持っていたライフルが暴発して死んだことがある。
イカルス
アトラクション用の着ぐるみ。ヒゲが緑色だ。
喧嘩は飯より好きという暴れん坊でスタミナは充分。身軽な上に、右ストレートには定評がある。仁義を心得ているが、結構卑怯な手も使う。特訓の末に殺法破れ傘や三段拳法を編み出す。ご存知の通りクリスチャン。人間のゴミをあさることもある。女になったり男になったりと忙しい。プレゼントは食べ物でないと怒る。ある時はライフル魔となり、エレキングを射殺した。
バルタン
アトラクション用の着ぐるみ。「帰ってきたウルトラマン」に出てきたジュニアに似ている。目が光る。
分身の術を使い、そのハサミによるリーチを生かしたパンチが得意。しかし実はハサミを外すと人間の手と同じになっている。味方と見せかけて攻撃する、油断も隙もない奴。かなりの実力者だが、セブンの三角切りで手と首を切断されたことがある。
ゴドラ
本編で使用された着ぐるみ。目は光らない。
忍者の異名を取り、テレポートすることができる。ツメを取られると弱い。ボクシングの心得がある。日々苦しい特訓に励んでおり、忍法宇宙しばりで相手を金縛りにする。
テレスドン
本編で使用された着ぐるみ…らしい。あまりにもブサイクになり、「帰ってきたウルトラマン」ではデットンとして使用。
視力が悪く、重いので動きが鈍い。
ガッツ
本編で使用された着ぐるみ。2体いたはずだが1体ずつしか出てこない。頭が重そうだ。
石頭だがスタミナがなく、すぐ失神する。
ケロニア
アトラクション用の着ぐるみ。頭だけは本編で使用されたもの。あまり出番もなく、なんか目立たない地味な奴。
シーボーズ
本編で使用された着ぐるみ。ああ、実相寺作品の名スターがこんなところで…。
行くところ常に波乱を呼ぶ凄腕の喧嘩屋。セブンに負けじと宇宙陰陽の構えを披露するが、まるでラジオ体操のようだ。怪獣界におけるサッカーの名手で、ねばっこいことでも怪獣界ナンバー1と言われている。しかし仁義を知らない不届き者。
キーラー
本編で使用された着ぐるみ。しかし地味なので全身に黄色いストライプが付けられておしゃれになった。
いたずら者で足は短いがゴーゴーが好き。ゴーロンと久しぶりの再会を果たし、仲良く喧嘩する。また、三度笠をめぐってセブンと死闘を繰り広げる。剣の達人でもあり、「怪獣道とは生きることと見つけたり」と悟る。座頭だったこともある。
ゴーロン
アトラクション用の着ぐるみ。体はブースカの改造だという噂がある。
掘り出し物を探す山師で、そのパンチには定評がある。ご存知の通り仏教徒。スペイン式決闘でセブンに挑む。
ゴモラ
アトラクション用の着ぐるみ。「怪獣死体置場」にただ一度だけ登場。
円谷プロの倉庫で甦り、ウーを圧倒的強さで倒した後、再び眠りにつく。
全話リスト
本作品の放映順序は、実はよく分かっていない。資料として発表されているものはあるのだが、何かおかしい。そもそも旧作フィルムの流用では足りなくなったから新作を作ったはずなのに、そのリストでは旧作流用分と新作分が順番バラバラで混在しているのだ。
で、このリストは再放送分のものであるという説が出ている。そして、本放送分の順序は製作順序の順ではないかという説もある。だが、製作順に並べても、タイトルバックの音楽が一定しないという疑問点が残る。

はっきり言って私には何がなんだか良く分からないので、両方とも掲載する。一応本放送分と再放送分ということにしておくが、誰か詳細を知っている人がいたら教えてほしい。


本放送リスト
第1話〜第65話
第66話〜第130話
第131話〜第196話

再放送リスト
第1話〜第65話
第66話〜第130話
第131話〜第195話

3つに分けたものを用意したのは単に長すぎるからで、深い意味はない。ちなみに、特に新撮分については、サブタイトルにはあんまり意味はない。
なお、なぜか本放送リストは再放送リストより1話多い。実は「怪獣死体置場」を急遽撮り足してあるのだ。その理由は実に簡単。再放送できなくなった話があったから差し替えるため。ウルトラファンならもう分かったでしょ。あの話に関わる映像は、この「ウルトラファイト」でも欠番となったのだ。

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